正直に言うと、無印良品の「木製デスク オーク材」を”定番”と呼ぶことには違和感があります。現在のかたちになったのは2年前(2020年9月から)ですし、それからも仕様が途中で変わっており、まだまだポジションが定着しているとは言えないからです。
ただ、人気が高いことは事実。それに応えるべく記事の加筆修正や追記が増えすぎて読みにくくなってしまっているので、ここでいったんまとめておきたいと思います。
※この記事は2023年2月18日時点の情報に基づいています
無印良品・木製デスク オーク材

出典:無印良品
ラインナップ
商品名 | サイズ W×D×H(mm) | 税込価格 | JANコード |
---|---|---|---|
デスク | 1100×550×700 | 34,900円 | 4550512841050 |
デスクキャビネット | 390×480×580 | 25,000円 | 4550512841067 |
上置き | 1090×200×300 | 10,000円 | 4550512841074 |
数量限定3点セット | 1100×550×1000 | 64,900円 | 4550512992233 |
特徴・人気の秘密
木製デスク オーク材は2023年1月13日に値上げされるまで、3点セットで税込49,790円という低価格が大きな魅力でした。5万円以下でオーク無垢(集成材)を使った上棚付きベーシックデスクなんて、他になかなかないですからね。
しかも、木製デスク オーク材のデスク本体引出しは、金属製のスライドレールが付いていないのに比較的スムーズに開閉できます。国産デスク並みのクオリティーとまではさすがに言えないものの、ヒカリサンデスクあたりと比べたら遜色ないと言えるレベルです。
そして何より、シンプルなデザインが素敵です。必要十分な構成で、無印らしさを感じるミニマリズムが多くのユーザーの琴線に触れるのだと思います。
なお、2023年の値上げ前後でJANコードが変更になるとともに、仕様が一部変わっているように見えますが、現物を見た限り仕様には変更は見られません。塗装の種類はウレタン樹脂、表面塗装はニトロセルロースとなっているものの、ニトロセルロースはいわゆるツヤ消しフラットのことではないかと考えられます。あまり公にされることはありませんが、木製家具では一般的な表面処理です。
よく比較検討されるデスク
ニトリ・メルシー
何かと無印良品と比較されることが多いニトリで木製デスクと言えば、天板にアルダーなどの突板を使った「ロータイプデスク・メルシー」です。2023年度はデスクライト別となり実質値上げされましたが、売上不振のためか1月28日からデスクライト+コンセントボックスがオマケされて実質的に昨年度よりも1,000円ほど安くなりました。
それで税込54,900円なら無印良品よりも安いわけです。デスクライトもコンセントも付いているし、引出しも多いし、保証期間も長いし(5年間)、クレームが発生してもニトリなら四の五の言わずに対応してくれる安心感があります。無印良品のオーク無垢は木目が汚いこともありますが、アルダーなどの突板なら当たりはずれが少ないというのも安心材料のひとつです。

イトーキ・JAQ-F31
無印良品の木製デスクが3点セットで64,900円、ニトリのロータイプデスク・メルシーが54,900円なら、ぶっちゃけ個人的にはイトーキの「JAQ-F31」のほうがオススメです。少し前まで椅子付きで60,000円でしたが、現在は椅子別で69,900円。それでも十分価格に見合った質感があります。
JAQ-F31の天板はアルダー無垢、奥行60cmで広々。ワゴンも奥行がロングで、引出し2段目は中深だから大きめのモノも収めやすいです。チェア+デスクカーペット+デスクライトがセットになったお得な4点セットもあります。

イトーキ・リーモ ベーシックタイプ
よりデザイン、質感、機能性を求めるなら、イトーキの「リーモ・ベーシックタイプ」。リーモは何と言っても質感が素敵。上棚の棚板が可動式なので、机上面を広く使いやすいですし、他社製デスクライトの取り付けも可能です。
ワゴン引出し最上段に鍵が付いているのもお子さんにとってはポイントが高いでしょう。専用お片づけトレーも付いています。椅子+デスクカーペット+デスクライトがセットになったお買い得な4点セットもあります。

コイズミファニテック・ビーノ
アルダーじゃなくてやっぱりナラ&オーク系、ワゴンはリフティング式が良いなーという場合は、コイズミファニテックの「ビーノ」。天板はナラ突板なのでハズレを引かされる心配は極めて少ないですし、オークではなくナラなので木目も繊細です(引出前板はタモ)。
ビーノならサイズ、組み合わせも豊富ですし、ランドセルハンガーやコンセントボックス、鍵も付いています。カラーも3色から選べるので、インテリアや好みに合わせやすいのも魅力ですね。

一生紀・リフレ
一生紀の「リフレ」は残念ながら上置きがないのですが、リフティングワゴンが良いけどビーノはちょっと予算オーバーという方には良いかもしれません。天板はホワイトオーク突板のウレタン塗装となっています。木目は節入りでちょっとワイルド。

ロウヤ・ウィガン
無印良品の木製デスクを検討している方からチラホラその名を聞くのがロウヤの「ウィガン」。天板がレッドオーク無垢のラッカー塗装というのはちょっとどうなんだろうと思うところはあるものの、3点セットで税込52,990円というのは魅力的なのかもしれません。

マナベインテリアハーツ・ドロシー2
マナベインテリアハーツの「ドロシー2」は無印良品の木製デスクとロウヤのウィガンを足して2で割ったような感じです。ドロシー2は3色展開で、それぞれ天板はオーク、ウォールナット、カバの突板となっています。
こちらは椅子付きの4点セットで税込87,180円。椅子別の場合は単品を組み合わせて3点で同71,360円となります。マナベインテリアハーツがお近くにあるならアリですかね。

堀田木工所×家具の里・リッケ
ここ数年、無印良品の木製デスクと比較されることが増えているのが、堀田木工所が製造し、家具の里が販売する「リッケ」です。アルダー無垢のセラミックス塗装なので、キズはともかく汚れの心配は少ないと思います。また、シンプルな4本脚のデザインながら、奥行拡張天板が付いている点も魅力と言えます。
上写真の3点セットで税込88,880円ですから無印良品の木製デスクよりは値が張るものの、中国製に負けない品質の日本製です。木目の不安も少なく、6年保証も相まって安心感があることは間違いありません。

アクタス・フォピッシュ2
オーク無垢で幅は100cmよりもワイドというところにこだわる場合は、アクタスの「フォピッシュ2」がもっとも有力な候補となるでしょう。価格は2倍以上になってしまいますが、無印良品の木製デスクで使われているよりは質が高いオーク無垢なので、腐っている心配はないと思います。
ちなみに、クランプ式のデスクランプを取り付ける場合は、別売の専用クランプホルダーが必要になるのでご注意ください。

ケユカ×コイズミファニテック・ニノス

出典:ケユカ
もうひとつ、オーク無垢で幅は100cmよりもワイドといえば、コイズミファニテックが製造し、ケユカが販売する「ニノス」。シンプルながら装飾性があってとても素敵です。
ただ、近年は配送料金が上がりすぎて、この値段なら国産の浜本工芸あたりを検討したほうが良いという感じになってしまいました。個人的には、なんばパークスに続き、グランフロント大阪までも閉店になってしまったことが超ショックです。

無印良品の木製デスクは天板がオーク無垢であるという一面だけ見ると非常にコスパが良いわけですが、非常に低級なオーク材が使われています。かつての「無垢材デスク(引出付)」のように反っているようなことは少ないと思われるものの、良い木目のものが届くことはあまり期待しないほうが良いでしょう。
その点で言うと、無垢よりも突板、もしくは木目の少ないアルダー材などのデスクを検討したほうが無難です。または予算がかなり上がりますが、浜本工芸のデスクを候補に考えるのも良いでしょう。実際、最初は無印良品で検討していたものの、浜本工芸のデスクを見たら同じオーク無垢でも全然違うということに気付いて、そちらを買うことにしたという方は少なくありません。
ともあれ、上を見たらキリがないというのも事実です。自然のものですから木目には良し悪しがあって当然と割り切って購入するのも良いことだと思います。
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