最近は注目される機会が少なくなったように感じますが、私としてはバランスチェアをオススメする気持ちに変わりはありません。
バランスチェアはちゃんと意識すれば姿勢良く座ることができます。子供が後ろにもたれ掛かってそのままバターンと倒してしまうこともありません。圧迫感が少なくて良いですし、椅子を引かなくても座れるというのもメリットです。
バランスチェアは各社から発売されており、amazonや楽天市場などで探すとたくさんの商品がヒットします。どれを選べば良いのか分からないことが多いと思うので、失敗して後悔することになるのは避けたいところでしょう。そこで、今回は有名どころを7脚セレクトして比較したいと思います。
※この記事は2022年10月29日時点の情報に基づいています(2023年6月21日更新)
國新産業・バランススタディ
まずは我が家でも使っている國新産業の「バランススタディ 5064」。以前はHAG(ハーグ)のブランドで販売されていたもので、もっともメジャーなはずなのに最近は目立たなくなってしまっていますが、間違いない商品だと思います。
モールドウレタンを使用しているため座り心地が良く、耐久性が高いうえに、ヘタってくれば交換も可能。カバーもシッカリしており、洗濯も交換もできます。ただし、子供用のジュニアが廃番になってしまったので、身長が130cm以上にならないと使えません。
バランスラボ・バランス イージー
バランスラボ(旧・サカモトハウス)の「バランス イージー」は木製で見た目が美しいのが最大の特徴と言えるでしょうか。個人的には座り心地がちょっと硬いように感じます。
以前はこちらのタイプで子供から大人まで対応ということでしたが、膝置きの高さ調整だけで済ますのは無理があります。そこで2017年から大人用の「ショートフレーム」が発売されています。
ヴァリエール・バリアブル
Varier(ヴァリエール)はノルウェー発祥のStokke(ストッケ)のバランスチェア部門が独立した会社です。バランスチェア専門の会社のためラインナップが豊富ですが、もっともメジャーなのは「VARIABLE(バリアブル)」でしょう。
バリアブルはロッキングチェアのようにゆらゆらと揺れるので、同じ姿勢を取り続けて体に負担を掛ける心配を減らしてくれます。また、独特の形状によって他のバランスチェアのように椅子を跨いで座る必要がありません。
それにしても、ストッケが2013年に韓国資本になっていたとは知りませんでしたー。
宮武製作所・プロポーションチェア
宮武製作所の「プロポーションチェアCH-88W」はamazonでベストセラー1位になるなど、ある意味でもっともメジャーなバランスチェアです。しかしながら、ウレタンは柔らかく、生地もチープです。家具販売店で展示品が壊れているのを何度か見たので、耐久性は低いように思います。値段相応なのではないでしょうか。
大商産業・スタイルチェア
大商産業(金次郎デスク)の「スタイルチェアBC-101」は前述のプロポーションチェアよりもシッカリしていると個人的には思います。現在、家具販売店の学習机売場でもっともメジャーなバランスチェアではないでしょうか。
こちらは高さ4段階調節ですが、無段階調節の「NewスタイルチェアBC-111」もあります。
ニトリ・北欧風スタイルチェア
ここ数年、ニトリでもバランスチェアは扱われています。しかしながら、「北欧風スタイルチェア」はおそらく大商産業の「NewスタイルチェアBC-111」とまったく同じではないかと思います。ディテールはもちろん、4色のカラーバリエーションも同じです。ちなみに、BC-111は楽天市場で税込10,880円から、ニトリでは同14,900円となっています(いずれも送料込み)。
無段階調節というのはメリットのように思いますが、座面を上げるほど膝置きの角度が急こう配になるため、子供が座るのはちょっと厳しいように感じます。
パスカルジャパン・ニーリングチェア
私は以前にこれに似たバックボーンチェアなるものを使っていました。ガス圧で無段階調節できるのは合理的なのですが、高さと同時に座面と膝置きの角度も変わってしまうことに問題があると感じていました。
その点、パスカルジャパン(PJC)の「ニーリングチェアG08」なら座面を少し傾けることができるので、座り心地を調整しやすいように思います。ただ、背もたれは外してしまったほうが良いかもしれません。背もたれ無しのタイプもあります。
結局どれがオススメ?
※順不同 ※価格は2023/05/07現在、楽天市場の場合
以上、7脚のバランスチェアを紹介しましたが、結局どれを選ぶのが良いでしょうか。これまで多くのバランスチェアを見てきた私としては、残念ながら子供から大人まで対応するバランスチェアというのは存在しないと考えています。
よって、まず大人用であれば國新産業のバランススタディ、それよりも予算が潤沢で、木製が良いとかユラユラ揺れるほうが姿勢が固まらなくて良いと考える場合はヴァリエールのバリアブルがよろしいかと思います。
子供用では予算を抑えたいところだと思いますが、高さ調節タイプはどれも座面と膝置きの角度が急こう配すぎると感じます。よって、現状ではバランスラボのバランスイージー一択でしょう。
基本的にバランスチェアはそれに座りさえすれば姿勢が良くなるというものではないと思います。しかしながら、ちゃんと意識して座れば、また少しずつ体を慣れさせていけば、姿勢を良くすることが十分に期待できるものです。冒頭でも述べた通り、椅子を倒す心配がない、圧迫感がない、椅子を引かなくても良いといったメリットもあります。
ただ、バランスチェアに限らず、椅子の座り心地というのは個人差が大きいものです。後悔しないためには、できるだけ店頭でお試しいただいたうえで購入されることをオススメします。
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