【2023最新】無印良品「木製デスク」vsニトリ「メルシー」徹底比較

【2023年度最新】無印良品「木製デスク オーク材」vsニトリ「ロータイプデスク・メルシー」徹底比較

諸行無常と言う通り、世の中は絶えず変化しています。ニトリは値下げを連呼しながらも、シレッと学習机を軒並み値上げ。無印良品はコロコロと商品構成や仕様を変え、随分と振り回してくれました。そして、2023年に入って約4割の大幅値上げです。

以前にも無印良品とニトリの天然木デスクを比較しましたが、状況が大幅に変わって参りましたので、改めて比較してみたいと思います。

以下、特に断りがない場合は、無印良品は中国製に切り替わった「木製デスク オーク材」の3点セット、ニトリは「ロータイプデスク・メルシー」を指すものとします。

※価格および仕様はすべて2023/01/13現在に更新済み

メルシーは「TL」(北海道・東日本専用)、「DT」(西日本専用)、「TK」(広島・山口・九州専用)の3つがありますが、ここでは現物が確認できているDTを比較対象としています。スリムワゴンタイプ(STL、SDT、STK)についても同様です。

 

今回比較するデスク

無印良品「木製デスク オーク材」

※以下すべてデスク+キャビネット+上置き棚の3点セットの場合

税込価格69,900円
天板サイズ1100×550mm
天板材質オーク無垢
塗装ウレタン
引出し内部材ポプラ積層合板
スライドレールデスク:木桟
ワゴン上段:ローラー式
ワゴン下段:ベアリング式フルスライド(ソフトクローズ)
製造国中国
保証期間設定なし
デスクライトなし
カラー1色
2023/02/02追記:木製デスク3点セットは税込64,900円で販売開始されました。なお、その際の配送料は3,500円4,500円(2/3から)となっています(店舗受け取りは無料)。
ニトリ「ロータイプデスク・メルシーDT」

税込価格54,900円
天板サイズ1000×550mm
天板材質アルダーまたはバーチ突板(推定)
塗装ウレタン
引出し内部材MDF合板(推定)
スライドレール上棚:木桟
ワゴン最下段:ベアリング式フルスライド
その他:ベアリング式
製造国中国
保証期間5年(別売の灯具は1年)
デスクライト別売
カラー3色
ニトリ「ロータイプデスク・メルシーSDT」

税込価格49,900円
天板サイズ1000×550mm
天板材質アルダーまたはバーチ突板(推定)
塗装ウレタン
引出し内部材MDF合板(推定)
スライドレール上棚:木桟
その他:ベアリング式
製造国中国
保証期間5年(別売の灯具は1年)
デスクライト別売
カラー3色

価格の比較

まずは価格の比較から。無印良品の木製デスク+キャビネット(ワゴン)+上置き棚の3点セットの場合、税込69,900円。対して、ニトリのロータイプデスク・メルシーDTは同54,900円、メルシーSDTは同49,900円です。3段ワゴンのDTなら約27%、スリムワゴンのSDTなら約40%安い計算です。

ちなみに、配送料については無印良品の場合は1点あたり税込2,500円、3点セットなら同7,500円となります。組立設置については以前は別途料金(同3,000円)が必要との記載がありましたが、現在は非対応となっているようです。ニトリは平日は税込2,200円、土日祝は同3,300円で、組立設置を希望する場合はそれぞれ同2,200円アップとなります。

無印良品の配送料は2月3日から1点あたり3,000円に値上げ予定です。また、土日祝日指定便の場合は商品1点ごとに追加配送料1,000円となっています。店舗受取の場合は無料ですけど、相当デカくて重いと思います。

サイズの比較


無印良品の木製デスクの天板サイズの幅は1100mmで、メルシーDTおよびSDTよりも100mm大きいです。設置スペースは余計に必要ですが、広々と作業しやすいと思います。

奥行はいずれも550mmで、近年の学習机としてはややコンパクトと言えます。リビングダイニングに置くなら最適なサイズと言える一方、上棚を置くと上棚の下のスペースを除けばA4ノートをギリギリ広げられるくらいの奥行となります。

天板の高さは無印良品が700mm、ニトリが730mmです。学習机の天板の高さとしてはニトリのほうが一般的で、無印良品のほうが低いと言えます。身長が低い方の場合は無印良品のほうが使いやすい高さと言える一方で、天板下に引出しがあることを考えると身長が高い方にとっては膝が窮屈に感じる可能性があります。

材質の比較

NEW 木製デスク キャビネット 上置きセット

出典:無印良品

無印良品の木製デスクの天板はオーク無垢(集成材)です。あくまで私の主観ですが、オーク材そのものは家具用材として高級品とされるものの、無印良品が扱うオークはかなりの低級品で、節やクサレが多く、色の差もあり、木目も汚いです。また、含水率の調整が不十分と思われ、展示品は反りが見られることが多々あります。ただ、デスクの脚やワゴンの天板もオーク無垢ですし、ワゴンの側板や上置き棚の棚板はオーク突板(つきいた)なので、安っぽさはあまり感じられないと思います。

メルシーDTおよびSDTの天板は天然木突板です。ライトブラウン色はアルダー、ミドルブラウン色とホワイトウォッシュ色はバーチと見られます。突板というのは木材を紙よりも薄くスライスしたものですから無垢よりもコストは安いですが、木目にバラつきが生じにくく、反ったり割れたりする心配もほぼありません。一方で、メルシーDTおよびSDTのワゴンの天板や側板の表面材はプリント紙なので、安っぽさを感じる可能性はあるでしょう。

保証期間の比較

無印良品では家具に関しては保証期間を定めていません。ケースバイケースで3年目でも対応してくれることもあれば、半年でも対応してくれない場合もあるということです。

一方で、ニトリは5年間保証となっています。ただし、LEDデスクライトに関しては1年間保証です。学習机最大手のコイズミファニテックや国産のカリモク家具でも3年間保証ですから、数字だけ見ればそれ以上の安心感が得られると言えるでしょう。

ちなみに、我が家ではニトリのベッドフレームが1年足らずで突然折れましたが、四の五の言わずに全交換してくれました。掛け布団カバーも不良品で返品を受け付けてくれましたよ。

引出しの比較

無印良品・木製デスクキ 商品番号:44873946ャビネット オーク材突板

出典:無印良品

メルシーDTは上置き棚を除く引出し全段に金属製のスライドレールを備えており、開閉は比較的無難な印象です。また、デスク本体に2杯、ワゴンに3杯、上棚にも小引出しが1杯あり、文房具などの小物の収納に便利と言えます。メルシーSDTはワゴンに引出しがないですが、ほかはメルシーDTと同様です。

無印良品の木製デスク本体は金属製のスライドレールではなく木桟で、スムーズに開閉できるギリギリのレベルです。金属製スライドレールと違って無理な力を加えても変形する心配がなく、定期的なグリスアップの必要もありません。

ワゴン上段はローラー式スライドレール、下段はベアリング式フルスライドレールでソフトクローズ機能付き。ベトナム製のときはワゴンの引出しの開閉が固くてダメでしたが、中国製になって大幅に改善されました。

デスクライトについて

メルシーにはもともと調光式LEDデスクライト(ND-10AN LED、上写真)が付いていましたが、2023年度から別売となっています。詳しいスペックが公開されていませんが最低限のものなので、他社製品でもっとコスパの良いものを探したほうが良いと思います。

無印良品の木製デスクはデスクライト別売となります。上置き棚の棚板奥にクランプ金具で留めることができるので、お好きなLEDデスクライトを選んでもらうと良いでしょう。ただし、無印良品のクランプ式デスクライトは子供はもちろん大人にもオススメできるシロモノではありません。

カラーバリエーションの比較

無印良品の木製デスクはナチュラル系の1色のみ、メルシーDTおよびSDTはライトブラウン、ミドルブラウン、ホワイトウォッシュの3色展開です。メルシーのほうがインテリアの好みに合わせて選びやすいと思います。

ラインナップの比較

メルシーは引出しタイプ(DT)と棚タイプ(SDT)のワゴンが選べるほか、ユニットデスクくみあわせデスクを選ぶこともできますし、デスク単品も用意されています。また、同じシリーズではありませんが、テイストの合う木製学習イスも用意されています。

一方で、無印良品の木製デスクは単品での購入が可能であるものの、バリエーションはありません。また、ガススプリング昇降式のワーキングチェアは足置きがないので、小学校低学年までの子供が使う場合は足がブラブラして落ち着きません。学習椅子は無印良品以外で探したほうが良いと思います。

 

以上を踏まえまして、無印良品の木製デスクを選ぶメリットは、概ね以下の通りと言えます。

  • オーク無垢&突板で安っぽくない
  • それでいて手が届きやすい価格
  • 天板の幅が1100mmで広々している
  • デスク本体引出しのグリスアップが不要

一方で、ニトリでメルシーDTまたはSDTを選ぶメリットは以下の通りです。

  • 5年間保証で無難な品質
  • 価格自体は無印良品より安い
  • 3色から選べる
  • 引出しの数が多い(メルシーDT)

つまるところ個人的には、キレイな木目のものが届くことを祈りながら無印良品の木製デスクを買う可能性が高いと思います。そしてその結果、文字通り腐ったオーク無垢の天板を見てガッカリする可能性も否めません(苦笑)

一方のニトリはさすがに木目が気に入らないからと言って返品することはできませんが、初期不良や通常使用におけるクレーム発生に関しては間違いなく交換に応じてくれるので安心です。引出しの数が多いので収納もバッチリ。ただし、この値段だったらイトーキの「JAQ-F31」を買うと思います。

いずれを選んでも残念ながら、この価格帯では「ハズレを引かないように祈りながら購入する」という事態は避けられません。すべてのメーカーがそうだとは言えませんが、やはり価格が上がれば上がるほど品質は安定します。

これだけ値上げされるとさすがに他を探したほうが良いと思いますが、競合他社も値上げされているものが多いので悩ましいところです。この2台に固執せず、少し広い視野で幅広くご検討いただければと思います。

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