一生紀の学習机の半数近くがウレタン塗装に!「リフレ」「フェロー」など

一生紀(いっせいき)の学習机と言えばメードイン・ベトナムのオイル塗装、というのがこれまでの私の認識でした。ベトナム人は生真面目ということもあり、品質的には堀田木工所と同等と言って差し支えありません。なので、別にキズや汚れなんて気にしない、オイル塗装でも問題ないと言われれば、選択肢としてはアリなのではないかと考えていました。

でも、椅子を一生紀の「フィオーレ」にしたという話はよく聞くんですけど、一生紀の学習机を買ったという話はこれまでほとんどなかったんですよね。カタログも2017年度に発行したきりで、てっきり新作デスクはほとんど出ていないと思っていました。

ところが、私の目が節穴なのを良いことに、この1~2年でウレタン塗装のデスクをかなり増やしていたのです!

※価格および仕様はすべて2021/10/06現在

 

まるでビーノ!「リフレ」

まずご紹介したいのは「リフレ」。パッと見た感じ、無印良品のデスクのようにも見えますが、天板サイズが幅105×奥行58cm、リフティングワゴンありということで、コイズミファニテックの「ビーノ」のほうが近いと言えるでしょう。

ビーノだと105デスクとリフティングワゴンのセットで楽天市場で税込71,500円から。それがリフレだと同49,990円なので約30%も安い計算です。

ビーノでは予算オーバー、無印良品はリフティングワゴンじゃないのが不満という場合は、選択肢としてはナシではないのではないかと思います。

男前インテリア!「フェロー」

「フェロー」のナチュラルブラウン色はイトーキの「ウットフォークもどき(NUF-K2VB)」のような男前インテリアのデスクです。奥行50cmとコンパクトですが、コンセントとリフティングワゴン付きでウットフォークもどきよりも1万円ほどお求め安くなっています。

奇しくもどちらもベトナム製ですが、フェローは引出し内部材が桐なので、こちらのほうが質感は良いかもしれません。ちなみに、同じフェローでもナチュラル色はオイル塗装なのでご注意ください。

それにしても、大手学習机メーカーがどんどんリフティングワゴンを減らす中、逆にそれを増やせる一生紀ってスゴイですよ。ウレタン塗装を積極的に採用し始めた点も含めて、相当な台数を捌いているものと思われます。

 

コンソールデスク 「ペンシル」

続いては、ちょっとアクタスの「サークル」っぽく見える「ペンシル」。ただし、奥行は35cmとかなり浅めで、本格的な学習用と言うよりはリビングダイニング学習用という感じです。

天板はウレタン塗装のアッシュ突板ですから、ナチュラルな雰囲気と言うよりはむしろワイルドに感じるんじゃないかと思います。幅は110cmと160cmの2サイズがあります。

 

アトリエ風デスク「グラフ」

「グラフ」はデザイン的にも機能的にも面白いですね。アトリエに置いてありそうなワークデスクながら、天板サイズは幅120×奥行45cmで一般家庭に置くにも現実的なサイズ感。また、高さ68.5cmから83.5cmまで3cmピッチで調節できるようになっています。

ハッタリが効く割りにオーク突板で税込27,990円と手頃ですし、テレワーク用としても良さそうです。

 

コード収納フック付き!「ダルディア」

「ダルディア」はアルダー無垢のシンプルな4本脚のデスクで、幅は95cm、125cm、155cmの3サイズが用意されています。奥行はいずれも50cmとコンパクト。

背面にフックが4つ付いていて不細工だなと思ったら、家電等のコードを巻き付けるためのものだったのですね。個人的にはあまり必要性を感じませんが、ないよりはあったほうが便利でしょうか。

杉工場の「レグシー」と比較すると、こちらのほうがキズが付きにくくて、価格も1万円ほどお手頃。ただし、ダルディアのナチュラル色はオイル塗装なのでご注意ください。

 

ツインデスク「エリスキッズ」

「エリスキッズ」にはもともとオイル塗装のバージョンがあり、ウレタン塗装のものも発売されたことにまったく気付きませんでした。フェローと言い、ダルディアと言い、たぶん一生紀はまだウレタン塗装に慣れていなくて、濃い色にしかできないのでしょう。もしくは、使用する天然木の等級を落とすことでウレタン塗装のコストを捻出しているのか。ともあれ、エリスも漏れなくウレタン塗装はナチュラルブラウン色となっています。

エリスキッズのツインデスクは幅180×奥行50cmと大きめで、袖引出しが付いているということもあって価格は税込49,990円とまあまあのお値段。ウレタン塗装バージョンは100デスクワゴンもあるので、長い目で見るとそれらの組み合わせを選択肢に入れるのも良いかもしれません。

 

ツインデスク「レプトン」

「レプトン」は幅135cmのツインデスクとしても使えるオーク突板のデスクです。奥行43cmとコンパクトですからリビングダイニングに置いて使うイメージでしょうか。

引出し内部材はパーティクルボードにフィルムを巻いたもので、コイズミファニテックの「CDコンパクト」みたいな感じですね。

 

学校机っぽい!「トゥオ」

「トゥオ」は学校で使う机のような、スチール脚と木製天板を組み合わせたコンパクトな机です。とは言え、サイズは幅80×奥行50cmと学校用よりは一回り大きく、天板はウレタン塗装のホワイトオーク突板で質感は悪くないと思います。

なお、ウォルナット突板のミディアムブラウン色もありましたが、残念ながら完売となった模様です。カワイイんですけど、一般的な学校机が5千円台からで買えることを考えると、やっぱりちょっと価格が高いと感じるのかもしれませんね。

 

コンパクトデスク「マチ」

そういうことを踏まえてかどうか、「マチ」は脚を木製にした幅75×奥行45cmのコンパクトデスク。天板はビーチ突板です。

税込13,990円ということで、なかなかこの価格帯で天然木のデスクというのは少ないですけど、個人的にはイマイチぱっとしないかなと思います。

 

ウォルナット突板の「フリンク」

「フリンク」はたぶん一生紀で最初のウレタン塗装のデスクです。当初は幅110cmのみでしたが、現在は幅90cmと幅130cmもあります。

天板はウォルナット突板で、引出し内部材はおそらくパーティクルボードにフィルムを貼ったもの。奥行50cmとコンパクトではありますが、三段ワゴンも登場しており、110デスクとの2点セットで54,990円というのは悪くないと思います。

 

ファリスのようなギミック!「エスパ」

最後はウレタン塗装ではなく、木目調のプリント紙化粧板の「エスパ」。幅80×奥行35cmとコンパクトなデスクですが、バックパネルを拡張天板として使うことで奥行最大43cmのデスクとして使うこともできます。まるでコイズミファニテックの「ファリス」みたいな機能です。

カラーは上写真のミディアムブラウンのほか、ライトブラウンとブラックもあります。さらに、ミディアムブラウンとライトブラウンにはそれぞれ抗ウィルス仕様もあります。アイカ工業の「ウィルテクト」というメラミン化粧板を使っているそうですが、果たしてコロナウィルスにも効果があるのでしょうか。カビまみれになった抗菌仕様のトイレを見て以来、どうも抗菌仕様というものが信用できなくて困ります(苦笑)

 

以上、一生紀のウレタン塗装のデスクを10台とプリント化粧紙のデスク1台を紹介しました。改めて列挙してみると、「こんなにもあるの!?」と驚くほどのラインナップです。一生紀にはオイル塗装のデスクも10台以上あるのですから、もはや大手と言って差し支えないレベルでしょう。

しかも、近年は競合各社の売れ筋のエッセンスを上手く取り入れていると思います。さすがに浜本工芸やカリモク家具に比べると品質は劣りますが、堀田木工所と比較してそれほど変わらず、おまけに今回ご紹介したウレタン塗装のデスクならオイル塗装と違ってキズや汚れの心配も少なくなります。それでいて価格は堀田木工所よりも安いわけですから、売れないはずがありません。

ただし、注意しないといけないのは、木目が結構ワイルドなことが多いということ。突板と言えば普通は無難なことが多いものですが、写真を見る限り一生紀の場合は節が入っていたりするようです。その点に関しては、堀田木工所のほうがちゃんと選別していると思います。

また、ホルムアルデヒド放散量に関して堀田木工所はすべてF☆☆☆☆ランクの部材を使用していますが、一生紀は”F☆☆☆☆以上の自然オイルを採用”などとトンチンカンな表現をしているの以外に見たことがありません(F☆☆☆☆が最上級でそれを上回る等級は存在しない)。ホルムアルデヒドは塗装よりもむしろ合板や接着剤のほうが多く含まれる可能性があります。一度は倒産した白井産業のようにシレッとF☆☆ランクを使っている可能性もあるので、その点では堀田木工所のほうが安心だと思います。

そういった諸々のことを承知していただけるなら、一生紀のデスクというのは選択肢として悪くないのではないでしょうか。

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