高さ調節ができる学習机(天板昇降デスク)のオススメ3傑

古くはコクヨのくるくるメカに始まり、近年ではオカムラのピエルナベネッセの学びデスクなどの、天板の高さ調節ができる学習机。近年人気が出た天板昇降デスクのブームも下火となりましたが、それでも一定のニーズがあることは間違いありません。

今回は天板昇降デスクのメリットとデメリットを簡単に説明したうえで、オススメの天板昇降デスクを3モデル紹介したいと思います。

※この記事は2015年1月20日時点の情報に基づいています(2022年12月13日一部更新)

 

天板昇降デスクのメリット&デメリット

メリット
  • 天板を低くできるので新入学児童でも座りやすい
  • 子供の成長に合わせて天板の高さを変えることができる
  • 天板を低くした場合に圧迫感が少ないのでリビングに置くのに最適
デメリット
  • 袖引出が小さく収納が少ない
  • 本格的に勉強する時期を旨としていない

オススメNo.1 浜本工芸No.17デスク

学習机を皇室に献上したことでも有名な浜本工芸の天板昇降デスク。ベネッセ&カリモクの学びデスクともよく比較されますが、質感やコストパフォーマンスで高く評価されています。

天板昇降デスクのデメリットのひとつは袖引出の収納力が少ないことですが、浜本工芸の学習机なら素材(ナラ材)や色が基本的に同じなので、大きい袖引出をあとで購入することも可能であることがオススメのポイントです。

2022/12/12追記:以下すべて廃番のため、ほかに天板昇降式の学習机と言えば、堀田木工所の「ムービー」と杉工場の「MUCMOC(ムックモック)」くらいになってしまいました。いずれもオイル塗装なのでオススメとまでは言えません。

 

オススメNo.2 コイズミファニテック・BEENO(ビーノ)昇降デスク

学習机最大手のコイズミファニテックの天板昇降デスク。同社にはレイクウッドの昇降デスクもありますが、いずれもお手頃価格で品質的にも安定しています。ビーノは特にナラ突板で質感も良いですね。

ビーノ昇降デスクをオススメする理由は前述の浜本工芸の場合と同様で、ビーノはユニットデスクとして定番人気モデルのため、将来的に収納力に不足を感じたら大きいワゴンに買い替えることが期待できます。なお念のため、昇降デスク用ワゴンは組み替えて上部を棚状にすることが可能です。

 

オススメNo.3 マルニ木工・Friendy Step2(フレンディ・ステップ2)

家電量販店大手のエディオン傘下のマルニ木工の天板昇降デスク。天板の奥行を2段階に変えることができるのが、リビングに置くのにはなかなか良い機能と言えます。

マルニ木工には他にも同じ素材(オーク材)や色のラインナップがあるので、大きめの袖引出をあとで購入することも可能です。

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【コメント】 皆様からご質問・ご意見など

  1. ハヤシ より:

    初めまして。ハヤシと申します。

    来年、娘が小学校入学のため、収納マンさんのブログを興味深く拝読しています。ちょっと辛口なコメントも表現が面白くてクスッと笑ってしまいます(笑)。

    さて、我が家は60㎡の大変コンパクトなマンションに住んでおり、圧迫感の少ない天板昇降デスクを検討しています。

    そこで上記にあるコイズミファニテックのBEENOについて質問があります。よろしくお願いいたします。

    こちらの机、高さが変えられるのは天板のみで、後ろの板(本棚?の部分)は変えられないのですよね。全体的に下げられるわけではないということになると思います。

    その場合、高さのある机とさほど印象が変わらないのでは?と思うのですが、メリットに挙げられている圧迫感が少ない点は活かされるのでしょうか?

    また、天板昇降デスクが下火になっている理由を教えていただきたいです(既に記載済みでしたら申し訳ありません。)

    これから実際に見に行く予定ですが、ご意見を聞かせていただけると幸いです。

    よろしくお願いいたします。

    • 収納マン より:

      ハヤシさま

      はじめまして^^

      ビーノの昇降デスク、まだ店頭に並んでいますか?
      楽天市場でももう扱っているところはないようです。
      ここから先の文脈は…すいません、お察しください^^;

      ビーノの昇降デスクは背板が固定されているため、天板の上に本立てが乗った状態で昇降するかたちになります。

      天板を下げた状態ではもちろん圧迫感は少なくなりますが、背板や側板を集中力アップのための衝立と見るか、圧迫感のあるものと見るかは意見の分かれるところでしょう。
      なお、一番上に上げた場合は平机に近い印象となります。

      天板昇降式デスクの人気がなくなってきているのは、いろんな要因が考えられます。

      まず、コクヨのくるくるメカのようにブームが一巡したと考えられます。良い悪いという問題ではなく、ただの流行だったということですね。

      あと、かねてより私が指摘していたように、本格的に学習する時期のことよりも小学校低学年にスポットを当ててしまっているために、その後に弊害が生じる可能性があるということです。
      具体的に言うと、ワゴンの収納量が少なくなってしまうということですね。

      また、圧迫感を低減するという目的で言えば、天板を低くすることのほかに奥行を浅くするという手法が考えられます。
      最近は奥行の浅いデスクが増え、人気がそちらにシフトしていると言えます。

      さらに付け加えると、余分な機能がないシンプルなものが好まれる傾向が強くなっています。
      いかにも学習机という感じではなく、大人が使うような普通のデスクという感じのものが好まれるようになってきているのですね。
      その点で天板昇降式デスクは、ワゴンが小さいこともあって、ちょっと違う感じになってしまいます。

      2017年度も天板昇降式デスクを扱うことが分かっているのは、浜本工芸、ベネッセ&カリモク家具、杉工場、堀田木工所、キシル、オカムラくらいですかねー。
      基本的に小ロットの木工メーカーは生産が継続できるものの、ピエルナが主力のオカムラ以外は生産を続けるのが難しい状況です。
      私も決して天板昇降式デスクがダメというつもりはなく、選択肢としては残しておきたいのですが…。

  2. ハヤシ より:

    ハヤシです。返信ありがとうございます。

    BEENOの昇降デスクですが、近くのホームセンターに問い合わせたところ、展示なしとのことでした。

    学習机の新モデルが出てくるのが秋頃だということを知らずに先走ってしまいました。ランドセルと同じ感覚でいたので…。収納マンさんのブログにもスケジュールの目安が記載してあったのに、見落としてしまってすみませんでした。

    背板がズラせなくても天板が低ければ圧迫感は軽減できるのですね。よくわかりました。個人的に、足が床に付くタイプの机や椅子が良いと思っていたので、天板昇降デスクに注目していたんです。娘は足置きがあってもしっかり足を置かずに変な姿勢になってしまうことがあるので。しかし天板昇降デスクがそんなにも下火になっているとは…。一般的な高さの学習机も選択肢に入れようと思います。

    そして天板昇降デスクは学年が上がるにつれて、収納が足りなくなってしまうんですね。そこまで先のことも考えて選んでいかなければいけませんね。

    これからも参考にさせていただきます。ありがとうございました!!

    • 収納マン より:

      ハヤシさま

      ビーノの昇降デスクはもともと展示しているお店が少なかったので、仮にシーズン中であってもそのチャンスは少なかったと思います。

      2016年度の最後は処分価格だったので、あるところにはあるかもしれませんが。
      もしご希望の場合は、ナフコや島忠ホームズなどの大手のホームセンター系ではなく、地域の中堅家具店を狙っていただいたほうが良いと思います。

      学習机はまずお子さんが安心して机に向かえることも大事です。
      その点で言えばもちろん天板昇降デスクがダメということはまったくありません。
      お子さん自身や将来の収納力などトータルで考えてご検討いただければと思います^^