定番デスク徹底分析の第2弾はカリモク家具の「ボナシェルタ」を特集したいと思います。
ボナシェルタはカリモク家具の学習机で圧倒的人気No.1で、少し価格が手頃な「ユーティリティプラス」と比較することはあっても他社製品とはほとんど競合しません。そのため、私が敢えて取り上げる理由もないままここに至ったという感じです。
ですが、考えれば考えるほどボナシェルタはすごいんです!今回はその素晴らしさを改めてご紹介したいと思います。
※価格および仕様はすべて2020/10/29現在
カリモク家具・ボナシェルタ
カラーバリエーション
- 4色=ピュアオーク、モルトブラウン、モカブラウン、シアーホワイト
- プレミアムオーダー3色=ピュアメープル、チェリーナチュラル、ウォールナットナチュラル
ラインナップ
商品名 | サイズ W×D×H(mm) | 税別価格 | 品番 |
---|---|---|---|
デスク D450 | 700×450×723 | 56,500円 | ST2577 |
900×450×723 | 60,500円 | ST3077 | |
1000×450×723 | 62,500円 | ST3087 | |
1100×450×723 | 64,000円 | ST3577 | |
デスク D600 | 700×600×723 | 66,500円 | ST2578 |
900×600×723 | 70,000円 | ST3078 | |
1000×600×723 | 73,000円 | ST3088 | |
1100×600×723 | 75,500円 | ST3578 | |
1350×600×723 | 80,500円 | ST4578 | |
1500×600×723 | 85,500円 | ST5078 | |
1800×600×723 | 92,500円 | ST6078 | |
D450用 引き出しユニット(小) | 320×439×70 | 14,000円 | AT057E |
D600用 引き出しユニット(小) | 360×574×70 | 15,500円 | AT0574 |
D600用 引き出しユニット(大) | 624×539×70 | 18,000円 | AT0578 |
D450用 ブックスタンド | 408×193×380 | 27,000円 | AT057B |
D600用 ブックスタンド | 526×213×443 | 31,000円 | AT0571 |
D600用 ブックスタンド | 552×220×300 | 34,000円 | AT0575 |
D450用 ワゴン | 408×446~450×671~723 | 46,000円 | ST005H |
D600用ワゴン | 408×504~600×671~723 | 48,000円 | ST0057 |
D600用ワゴン | 360×504~600×671~723 | 47,000円 | ST0054 |
プリンタワゴン | 482×396×377 | 31,000円 | ST0075 |
D600用 サイドラック | 489×424×686 | 22,500円 | ST0572 |
W900用 書棚 | 948×293×1498 | 98,000円 | QT3075 |
W1000用 書棚 | 1048×293×1498 | 102,000円 | QT3085 |
W1100用 書棚 | 1148×293×1498 | 104,000円 | QT3575 |
W900用 棚板 | 899×260×30 | 8,700円 | KQ3075 |
W1000用 棚板 | 999×260×30 | 9,100円 | KQ3085 |
W1100用 棚板 | 1099×260×30 | 9,400円 | KQ3575 |
書棚 | 600×302×1423 | 73,500円 | HT2265 |
オーダーシェルフ | 600~1800×293×1498 | 90,000~153,000円 | QT2175 |
特徴・人気の秘密
ボナシェルタの最大の人気の秘訣は2007年度グッドデザイン賞に輝いたシンプルなデザインでしょう。従来のユーティリティデスクにあった幕板を廃し、脚を目いっぱいまで端に寄せたことで、極限までシンプルなコの字型を作り出しました。
ただシンプルなだけではありません。書棚と組み合わせた場合、書棚の前にデスクを置くときは奥行3段階、L型に組むときは幅を2段階にすることが可能です。また、ワゴン、ブックスタンド、サイドラックなどもシンプルでありながら、様々な組み合わせを実現することが可能となっています。つまり、シンプルなのに驚くほど拡張性が高いのです。
加えてその質感。天板は無垢ではなく突板ですが、セミオープン塗装で本物の木に触れる感じを活かし、またボリューム感も過不足のないバランスを実現しています。模倣品が氾濫する家具業界においてボナシェルタが唯一無二の存在であり続けるのは、デザイン、機能性、質感といったバランスが非常に高い次元で実現されているからにほかありません。
注意事項
ボナシェルタを購入する場合は、いくつか注意しないといけないことがります。まず、天板が37mmと厚いので、他社製のクランプ式のデスクライトは取り付けられない場合があります。また、書棚の前にデスクを置くコンパクトスタイルの場合は、デスク側面にアーム式デスクライトを取り付けることはできなくもありませんが、アームが目の前を横切るようなかたちになって邪魔です。そのため、「KS0156SH」タイプを取り付けるのが無難と言えるでしょう。
また、学習机の幅は100cmが一般的ですが、ボナシェルタは脚が太いため、スリムな「ワゴンST0054」以外をセットする場合は110cm以上を選ぶのが妥当です。100cmだと収まる椅子を見つけるのが困難になります。もっとも、ボナシェルタを購入する方はワゴンをセットしないことも多いようですが。
よく比較検討されるデスク
カリモク家具・ユーティリティプラス
ボナシェルタは予算オーバーという方には「ユーティリティプラス」がオススメです。デスク単体で見ればボナシェルタよりも3割ほど価格が手頃となっています。マルチシェルフや書棚とのコンビネーションはボナシェルタとはまた違った感じで、L型デスクにするにも最適です。

コイズミファニテック・ビーノ
ユーティリティプラスよりもさらに手頃なのがコイズミファニテックの「ビーノ」。デザイン性はボナシェルタには遠く及びませんが、デスク本体に最初から引出しが付いており、ワゴンもリフティング式が選べるなど、子供にとって使い勝手が良いのが魅力です。

浜本工芸・No.32デスク
個人的にはボナシェルタの直線的なデザインが好きなのですが、やっぱり丸みがあったほうが安心ということで浜本工芸の「No.32デスク」などを選ばれる方も少なくありません。典型的な組み替え式デスクのスタイルではあるものの、機能性や質感は非常に高いと思います。

飛騨産業・ソフィオ
実際のところボナシェルタと飛騨産業の「ソフィオ」のどちらかという話はあまり聞きませんが、価格帯としては比較検討する余地はあると思います。「やっぱり無垢が良いわ~」という方はこちらをどうぞ。

アクタス・リピア
背の高い書棚とデスクを組み合わせた学習机というのは少ないので、その点で言えばアクタスの「リピア」もアリなのかもしれません。ただ、ここ数年はアクタスの学習机の品質も良くなったとは言え、カリモク家具には敵わないと思います。

ヒカリサンデスク・SDW-サンユニット
同じくシェルフ+デスクとしてはヒカリサンデスクの2021年度新作デスク「SDW-サンユニット」も候補に上がることがあるかもしれません。書棚に背板と側板があるのでボナシェルタほどの解放感は得られないものの、実用性という点では決して悪くはないと思います。

杉工場・レグシー+ブックシエル
デザイン的にはむしろ杉工場の「レグシー」と「ブックシエル100」の組み合わせのほうがボナシェルタに雰囲気が近いかもしれません。価格もボナシェルタに比べれば手頃です。ただし、品質はさすがに敵いませんし、オイル仕上げですからキズや汚れは覚悟する必要があります。

堀田木工所・リデラ

出典:ファニチャードーム
堀田木工所には「カルロ」のほか、カタログ外モデルの「トリップ」やそれに似たイオンの「カスタマイズシリーズ」などもありますが、ここではファニチャードームで扱っている「リデラ」をピックアップしたいと思います。もっとも、ボナシェルタと比較するのは酷というものですね(苦笑)

という感じでボナシェルタと比較検討する余地がありそうなものを8モデル取り上げてみたものの、だんだんと馬鹿馬鹿しくなってしまいました。やはりボナシェルタは唯一無二の存在です。こんなにシンプルなのに、パクリ天国の家具業界でどこも模倣できないほど完成度が高いわけです。
「ボナシェルタみたいな感じでもっと安いのがあったらなー」という気持ちは分かります。けれど、発売から10年以上を経ても現実的にそういうデスクが存在しないということは、その価値が十分あるという証拠でしょう。
というわけで、安心してボナシェルタをお買い求めいただければと思います。
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【コメント】 皆様からご質問・ご意見など
お世話になります。
ボナシェルタのワゴンのサイズで悩み中です。
ご相談にのっていただけたら嬉しいです。
3年前にボナシェルタのデスクW1100×D600と書棚1100用を兄弟分に2セットずつ購入しました。
デスクには考えた末、引き出しをつけませんでした。
ワゴンも欲しかったのですが、予算的に先送りしました。
現在、子どもたちは小1と小3になりました。
書棚は壁に並べて置いてます。
書棚の前に、机同士を向かい合わせにして置き、机と机の間には手作りのついたて(間仕切り?)を置いています。
書棚と机との間は50cmほど離れてます。
今回ワゴンを買う予定で、サイズに悩んでいます。
D600用を買うのは決まってますが、横幅をスリムタイプにするかどうか、、。
W408のワゴンを机の下に納めて使うと足元のスペースが狭くなり解放感がなくなると懸念してます。
ワゴンを机の横に置くと、まだ手が届きにくいかなとも思います。
部屋の広さ的には大きい方を買っても問題はありません。
スリムタイプを選べば、足元のスペースは気持ち広くなります。
でも、将来的に一番下の引き出しにA4サイズの書類をいれるとなると、スリムタイプだと出し入れが困難かなとも考えます。
でも、書棚に大きめの書類を納めればよいのだから、スリムでもよいかなとも考えます。
足元のスペースか、書類の出し入れのどちらを優先させるか悩んでます。
ご意見聞かせてもらえたら嬉しいです。
さわ
さわさま
はじめまして^^
さわさんのお宅は上のお子さんの入学に合わせてごきょうだいの机を一緒に購入されたのですね。
書棚の前に50cm離して机を向かい合わせで置くというのは、書棚にデッドスペースが生じず、それでいて比較的コンパクトにまとまっていて手が届きやすくてとても良いレイアウトだと思います。
さて、ボナシェルタにワゴンを買い足すという話ですね。
お話からすると、これまでは引出しなしの状態だったわけですよね。
小1のお子さんはともかく、小3のお子さんはそれまで特に問題ないようだったら、引出しはそれほど重要ではないのかもしれません。
むしろ、足元にワゴンが来ることで、狭くて使いにくいと不満を感じることのほうが多いんじゃないかと思ってしまいます。
どうしても、基準がワゴンなしの状態になってしまいますからね。
おっしゃる通り、スリムタイプのワゴンだと引出し下段にA4ファイルを入れたときに、引出しを全開にしなければファイルが取り出しにくいという不便があります。
また、引出し上段もちょっと収納量が少なくなるに違いありません。
一方で、スリムタイプのワゴンなら足元がそれほど狭くならないだけでなく、目いっぱい机の端に座る必要もありませんし、書棚と机のすき間にワゴンを移動するときも余裕があります。
また、デッドスペースのない状態の幅110cmの書棚ならそもそもファイルの収納には事欠かないと思います。
むしろファイルは書棚にまとめて収めるようにして、ワゴンの引出し下段には他のモノを収納するようにしたほうが使い勝手が良いかもしれません。
これからボナシェルタ一式を揃えるならどちらのワゴンにすべきか非常に悩ましいところですが、これまで引出しの必要性をあまり感じておらず、またワゴンがない状態でゆったり3年過ごしたということを考えると、スリムワゴンのほうが良いんじゃないかと私は思います^^
ご意見ありがとうございます!!
スッキリしました。
悩んでるところを的確に理解してもらい、心が軽くなりました。
初めてのコメントでしたが、3年前に学習机を買う時から、このサイトでいろいろ勉強させてもらってもらってます。
机の照明やイスなども参考にさせてもらってます。
ありがとうございました。
ワゴンもスリムタイプにしようと思います。
早い返信ありがとうございました。
さわ
さわさま
そうなんですかー。ボナシェルタは本当に良くできた机ですよね^^
そこにスリムワゴンが加わればまさに鬼に金棒。
これまでより収納量も増え、天板面を拡張できたりして、よりお子様方に喜んでもらえることでしょう。
お役に立てて私もうれしいです^^
収納マン様
はじめまして。
学習机を検討する際は、
収納マン様のページを参考にさせていただいています。
さて、私には3人息子がいて、
長男、次男にはボナシェルタを購入し、
リビングに置いています。
来年度、三男が小学校に上がるため、
学習机を検討していますが、
ボナシェルタか、浜本工芸の№09のどちらかで迷っています。
長男、次男がと同じもののほうが良いかという考えや、
部屋のインテリアや、大人になってからも使えそうな点で、
ボナシェルタがいいかなと考えていますが、
脚形状が新入学時にも使いやすく、
また、引き出しの作りがよく、収納マン様がコスパの良さで一推しの浜本工芸の№09も気になって、
色々と迷っています。
現在、リビングには机を置いていますが、
普段はダイニングテーブルで勉強をしており、
学習机ではほとんど勉強をしていません。
高学年になったら学習机で勉強をするものと思われます。
三男も現在ダイニングテーブルで物書きをしており、
お兄ちゃんたちと同じようになると思います。
脚形状に配慮するのは一理あるのですが、
私としては、高学年になって本格的に学習机を使うのなら、
お兄ちゃんと同じもののほうがよいとか、
長く使えるという点で、
ボナシェルタがいいかなと考えますが、
収納マン様ならどのように考えますか?
恐れ入りますが、よろしくお願いします。
ぽんたさま
はじめまして^^
息子さんが3人で3台目の学習机をご購入ですかー。
これ、普通ならお兄ちゃんたちと同じボナシェルタで決まりだというところだと思います。
リビングに置かれるならなおさら、ボナシェルタで統一されていたのに色もデザインも違う浜本工芸のNo.09デスクを持ってきたら統一感が損なわれないでしょうか。
また、三男さんもお兄ちゃんたちと同じもののほうが良いと言わないでしょうか。
もちろん、お気持ちは分かるんですよ。
同じものを3台続けて買うのは芸がないというか、子育てで手抜きをしてしまっていると感じるところもあるのかもしれません。
また、同じように育てた兄弟と言ってもそれぞれ個性が違うわけですから、揃えることよりも一旦リセットしてイチから選んであげたいという気持ちもあるのかもしれません。
長く使えるという点ではカリモク家具も浜本工芸も負けず劣らずです。
コスパや脚形状という点ではNo.09デスクのほうが良いと言えるところがあるかもしれませんし、間を取ってボナシェルタと同じ質感でなおかつ脚形状が良いピュアナチュールという選択肢もあると思います。
でも、やっぱり個人的に一番気になるのは三男さんがどう考えられるというところですかね。
最初にボナシェルタをチョイスされた経緯を踏まえてご検討いただければと思います^^
こんにちは、ぽんたです。
ご丁寧なアドバイスありがとうございました。
以前、長男の机をボナシェルタに決めたときは、脚形状も気になりましたが、
座らせてみて特に問題がなかったことを確認したうえで、
長く使えそうなことと、部屋のインテリアに合いそうなことが決め手となりました。
今回も、先日三男に兄ちゃんの机に座ってもらったところ、何とか一人でできました。
長男の机は別の部屋に置いて、次男と三男を一列に並べるつもりですが、
No.09ですと奥行きと高さがボナシェルタと合わず、見た目スッキリしなくなりそうですね。
ほぼほぼ、ボナシェルタになりそうですが、三男にも聞いたり、お店行って座らせてみたりして、最終的に決めたいと思います。
ぽんたさま
そうですよね。ボナシェルタとNo.09デスクを一緒に並べると見た目が不揃いになってしまいます。
いろいろ考えるところはあるでしょうけど、まあ普通にいけば3台目もボナシェルタでしょう。
でも、三男さんを家具屋さんに連れて行ったら、斜め上を行く答えがあるかもしれませんね^^;