ウィドゥスタイルってご存知ですか?旧社名を大塚家具製造販売と言い、2016年に大塚化学傘下からMBOで独立した家具メーカーです。
もともと徳島県に工場を持っていて、婚礼箪笥、ドレッサー、ベッドなどを主力としていました。近年は製造を中国にシフトして学習机も作っており、デザインは地味ながら婚礼箪笥のノウハウを活かした堅牢な造りには定評があります。
しかし、2016年度を最後にウィドゥスタイルの学習机はほとんど見かけなくなってしまい、もう作っていないんじゃないかと私は思っていました。ところが、2020年度はウィドゥスタイルが新作学習机を発表したのです!これはマジうれしい!
※この記事は2019年9月25日時点の情報に基づいています(2023年12月26日一部更新)
ウィドゥスタイル「セレクト」
2020年度のウィドゥスタイルは従来の「コンテ」と「イーゼル」を刷新して、「セレクト」と「イーゼルC2」を発表しています。まずはセレクトからご紹介しましょう。
こちらのセレクト、コイズミファニテックの「ビーノ」の対抗馬になるんじゃないかと期待できる商品です。幅は90cm、100cm、110cmの3サイズ、カラーはナチュラル、ウォールナット、ホワイトウォッシュの3色、さらに脚は4本脚、2本脚(ロの字脚)、テーパード脚(Kライン脚)の3種類から選べるのです。
おまけに、近年は減少傾向の天板リフティング式のワゴンを組み合わせることができます。また、シンプルなオープンシェルフと、チェストの上に棚が設けられたブックチェストが用意されています。
さらに、デスク天板はタモ突板のセラウッド塗装!セラウッド塗装とはウレタン塗装に超微粒子のファインセラミックスを混合したもので、木の質感を損なうことなく汚れや熱から家具を保護してくれる塗装です。
欲を言えば上棚が用意されていないのがちょっと残念ですけど、価格次第ではこれはかなり売れるんじゃないですかー?
ラインナップおよび価格
アイテム | サイズ(W×D×H) | 税込価格 |
---|---|---|
デスク90 | 900×600×730mm | 34,000円 |
デスク100 | 1000×600×730mm | 37,000円 |
デスク110 | 1100×600×730mm | 40,000円 |
ワゴン43 | 430×600×560~730mm | 35,000円 |
コンパクトワゴン | 350×550×590mm | 35,000円 |
上置き | 450×190×350mm | 18,000円 |
ユニットシェルフ | 900×400×730mm | 40,000円 |
ブックシェルフ | 600×320×1450mm | 36,000円 |
ブックチェスト 引出付 | 320×600×1450mm | 45,000円 |
木製トレー | 310×120×20mm | 2,000円 |
木製椅子 SC-011C2 | 430×460×760mm | 27,800円 |
※価格は某家具販売店の2023/12現在のもの
ウィドゥスタイルのホームページ上では価格はもちろん、デスク天板の奥行すら表示されていないので、ラインナップをまとめてみました。価格は某家具販売店のものです。
ウィドゥスタイル「イーゼルC2」
続いてはイーゼルC2。こちらも塗装はセラウッドで、天板はタモ無垢となっています。幅は105cmと115cmの2サイズ。カラバリはナチュラルとウォールナットの2色です。こちらもリフティングワゴンが用意されるとともに、上下分割可能なオープンシェルフもラインナップされています。
イーゼルC2は基本的には従来のイーゼルを踏襲して塗装をセラウッドに変えたものと思われます。そのため、天板に埋め込まれた2口コンセントも健在。これぞウィドゥというスタイルを堅持しています。
新商品のセレクトとイーゼルC2は新商品のためまだ店頭には並んでおらず、10月中旬頃からご覧いただける予定ということです。ただし、いま聞いている話では、大手家具店ではなく地場の中堅家具店に並ぶのかなという感じです。
2020年度はイトーキが市場からほぼ姿を消して寂しい年になってしまいましたが、ウィドゥスタイルの復活は本当にうれしいですねー。これまで私はコイズミファニテック、イトーキ、カリモク家具、浜本工芸の4社をプッシュしてきましたが、イトーキの代わりにウィドゥスタイルを入れたいくらいです。
それほど新商品のセレクトとイーゼルC2には期待しているわけですが、しばらくブランクがあったので、実物を見ないことには確信を持てないところもあります。価格面でもビーノに対抗できなければ厳しいでしょう。
ともあれ、はやく店頭で実物を見てみたいですねー♪
コメント 皆様からご質問・ご意見など
こんにちは☻
いつも楽しく拝見させて頂いております。
コメントは初で少し緊張しております!よろしくお願い致します。
三年生の息子に椅子を探しており、元々の優柔不断も相まって早3ヶ月が経ってしまいました 汗
我が家はリビング学習(新築時に作り付けのデスクをダイニング脇に作ってしまいました)スタイルで、大人用のダイニングチェアを使っています。
1.2年生の学習が簡易なうちはまだ何とかなったのですが、三年生になり、科目も増え、学習内容がぐっと進むと、集中力の持続時間が極端に減り、足がブラブラしたり、椅子で胡座をかいてやっている現状です。。
収納マンさんのHPに出会って、初めて学習机・椅子の重要さを認識致しました。
予算やスペースの関係で、まずは足がしっかり置ける椅子を…と思い、ご相談させていただいた次第です。
田舎住まいで下の子が乳幼児、ワーキングマザーで、試しに椅子に座りに行くのも少し大変で…と言い訳をしてしまいました 汗
お忙しい中恐縮ですが、アドバイスいただければ幸いです。
我が家の机の高さは、
机の上まで→床から70cm
机の下まで(厚み5.5cmの部分を引いて)→床から約65cm
床材は杉の古材で、無垢のフローリングですが、傷上等むしろ味に…ぐらいの家です。
予算はあまり無くて、二万円位の椅子を探しております。
新品中古は不問で、むしろ古い物が好きなので、今まで中古市場でアップライトチェアやカリモクのC12707、ストッケetcに出会ったのですが、どれもあと一歩が出なくて…迷っています。
今候補は
○イートコチェア旧モデル(見た目では子供が一番気に入ったようです)
○イッセイキのどれか、オーク素材のもの(私の趣味です)
が有力候補です。
シラカワ木工のロッキング式の学習椅子を最近見かけ、かなり好みだったのですが、
ロッキング式はやはりキャスター付きのように子供が遊んでしまうでしょうか。。
もちろんその子の個性によると思いますが…
取り留めもなくダラダラとすみません( ; ; )お手すきの際にお返事頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
moncheriさま
はじめまして^^
優柔不断と言うよりは、かなりこだわり抜いて椅子を探しているじゃないですかー。
シラカワのロッキング式の学習椅子なんて初めて見ましたよ(@_@)
これは足置きの高さは変えられるようになっているように見えますが、座面も高さや奥行の調節ができるんですかね?
構造がちょっと分からないというか、写真を見る限りは座面調整ができないように見えるのですが。
体を揺らすこと自体は集中力を高めたり、気分転換をする効果が認められるので、学習椅子でもロッキング可能というのは個人的にはアリだと思います。
オカムラの「ルサック」もロッキングしますからね。
ただし、座ったときに足が床に着く身長じゃないと、座り降りするときに危険です。
イートコチェアの旧仕様か一生紀のオークのチェアかというのは悩ましいところですね。
一生紀でオークというと、4本脚のフィオーレ、キャスター付きのライフとココロですね。
その中で、イートコとフィオーレはいずれも4本脚、またイートコはタモ、フィオーレはオークということで、木目も割りと似ています。
塗装もいずれもウレタン塗装ですから、お手入れの面でも気楽です。
これらは基本的にデザインの好みで選ぶと良いでしょう。
一方、ライフとココロはオイル塗装ですが、デスク天板と違ってメンテナンスの面を気にする必要はほとんどないと思います。
むしろ、古材の床にマッチしやすいのではないでしょうか。
ライフは足元収納ありで丸みのあるデザイン、ココロは足元収納がなく直線的なデザインですから、これらも好みで選んでいただければと思います。
ちなみに、キャスター付きか4本脚かは特にご指定がありませんが、床材は杉の古材ということですので、継ぎ目に段差がある場合は4本脚よりもキャスター付きのほうがお子さんにとって扱いやすいかもしれません。
逆に、段差が生じるほどではない場合は、4本脚の脚裏にフェルトを打ち付けてもらったほうが、床を無用に傷めることがなくて良いと思います。
せっかくこだわって選んだ床材でしょうから、できるだけ美しい状態をキープしたいですものね♪
収納マンさん、はじめまして。一つお尋ねしたいことがあります。
私もちょっと気になっていたのですが、大塚家具ではウィドゥ・スタイルの家具製品は学習机を含めて全く扱っていないのでしょうか?大塚家具のホームページを見ても、主要取り扱いメーカーにも含まれていませんし。
ウィドゥ・スタイルの旧社名がかつて大塚化学傘下だった大塚家具製造販売であったことから、それと紛らわしい社名を持つ大塚家具では扱いにくいのではないかと私は思います。
それでは、回答お願いします。
とくちゅんさま
はじめまして^^
IDC大塚家具にウィドゥ・スタイルの家具。
そう言われると、確かに見たことがない気がしますねー。
取引がない可能性もありますが、少なくとも主要取引先とは言えないでしょう。
ちなみに、真偽のほどは定かではありませんが、同業の家具小売業に大塚家具というところが存在したために「IDC」を冠するようになったという話を聞いたことがあります。
ICI石井スポーツとIBS石井スポーツみたいな感じですね。
昔は「苗字+家具」の店名が多かったので、さもありなんという感じです^^;
拝読させていただいております。
来年4月に一年生になる女の子のデスクを検討中です。
四年生の兄には浜本工芸の№9を選び、その良さは充分知っております。
が、兄とは違うものが良いとの本人希望により探し始めました。
カリモクのカリーシルが上がったのですが、サイズが1000×550とやや小さいこととデスク、ワゴン、シェルフ、チェアなど足していくと結構高額になり却下となりました。
次に上がったのが、wedoスタイルのセレクト、ホワイトシリーズです。1100×600のサイズ、引き出しの作り、近い将来 ベッドとの色合わせもできるということでほぼ決定でした。が、展示してあった4本脚デスクの横揺れが気になり始めました。
店員さんに伺ったら,ネジが緩んでいるだけですと言われたのですが、浜本工芸、カリモクには無く、コイズミには多少感じられました。
また脚の形のせいかもしれないから二本脚がお薦めとも言われました。出入りのしやすいテーパードを希望していたのですが、脚の形で丈夫さは変わってくるのでしょうか。それとも横揺れは根本的にwedoスタイルの作りのせいでしょうか。
そこで、コイズミのビーノmo色も考えています。1050のデスクにリフテイングワゴンとチェアーを入れることはサイズ的にどうでしょうか。デザインはコトアが良いのですが、1050×550でワゴンがスリムタイプになってしまうことが残念です。
混沌としてきました。
何か良いアドバイスをいただければと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
近藤さま
はじめまして^^
来春に小学校に入学されるお嬢様に学習机の購入を検討されているのですね。
カリーシル、ウィドゥスタイルのセレクト、ビーノ、コトアを検討される中で、奥行55cmのものには一抹の不満を感じておられるようですから、ここはセレクトかビーノの2択でしょう。
その上で、確かにセレクトは導入当初は横揺れが気になりました。
しかしながら、この1~2年で改良されたのか、気にならなくなったと個人的には感じています。
一方で、実際の展示品が横揺れするのは、店員さんがおっしゃる通りネジが緩んでいるだけかもしれませんし、(改良されているのだとしたら)改良前の古い展示品なのかもしれません。
「ネジが緩んでいるだけです」と断言するなら、「目の前で増し締めしろよ!」って思っちゃいますけどね^^;
ちなみに、セレクトは4本脚も2本脚もテーパード脚も基本的には同じ脚の取り付け方だと思います。
側面上部をボルトで固定して、背面に桟を渡すという構造です。
ちなみに、ビーノも多少の横揺れを感じることがあります。
多くは展示品のボルトのゆるみが問題ですが、根本的には浜本工芸などと比較するとボルト&ナットの品質や木部の強度が劣るという可能性は否めません。
ビーノの幅105cmのデスクにリフティングワゴンをセットすると、足元のスペースは53.5cmです。
ここに仮にコーディネートチェア(旧ビーノチェア)をセットすると、ゆとりは約10cmでまったく問題ないと言えるレベルです。
ハイブリッドチェアをセットしてもゆとりは約8cmで同様に問題ないと思われます。
一般的にゆとりは最小2cmくらいですから、ご心配には及ばないと思いますよ^^
※勝手ながらお名前を修正させていただきました
早速のご回答ありがとうございます。
セレクトについてですが、ぐらつきの改良前とその後の違いはどこを見るとわかりますか。
というより どこを改良されたのかご存じでいらっしゃいますか。
背面の桟ですが、ビーノやコルテは床面に近く、それに比べてセレクトは床面より30㎝の高い所に取り付けられていました。(浜本工芸やカリモクは桟がないものも多く見られました。)
横揺れの原因ではないでしょうか。見当違いでしたら 素人目ゆえに恥ずかしいです。
もう一度店舗で試してみたいと思います。改良前と後の見分け方をご伝授下さい。
近藤さま
セレクトが実際に改良したかどうかは分からないというか、私が勝手にそう思っているだけです。
発売から間もない時期に複数店舗でセレクトをチェックしました。
その際、すべて明確に横揺れが感じられたので、これは属人的なものではなく構造的な問題があると考えました。
構造的に問題があるものはいくらボルトを増し締めしたところで改善はしません。
一方で、この1~2年でチェックしたセレクトは複数店舗で1台も目立った横揺れは感じられませんでした。
そのため、構造的な問題が解消された、改良されたのではないかと考えたわけです。
この手の話は学習机に限らず、工業製品ではよく聞くことです。
メーカーから「これまでと同品質のスライドレールです」と聞いていたのに明らかにグレードダウンしたものに変わっていたり、最近某メーカーのボルトが緩みやすくなったなんて話もあります(もちろんメーカー側は否定)。
逆に、非公表のうちに改良されることもあると思われます。
今回はそれにあたるのではないかというのが私の考えです。
このような話はメーカーに問い合わせたところで、明確な回答を得るのは難しいと思います。
ボルト&ナットを変えた、材質が変わった、取り付け位置を微妙に変えた、機械が変わった、職人が変わった(⇒これが意外に多い)などの理由が考えられるものの、表に出すにはふさわしくないことも多いからです。
なので、仕様が変わったかどうかはさておき、横揺れしないことを確認するには、店員さんがネジが緩んでいるだけと言うならその場で増し締めしてもらうか、ほかの店舗で確認するしかないと思います。
話は変わりまして、ご指摘の通り、背面の桟の位置(高さ)については、横揺れを生じる原因となり得ると言えます。
位置だけでなく、太さ(大きさ)も影響します。
しかし一方で、桟がなくても横揺れしないものもあるので、一概には言えないこともまた事実です。
いやはや、今回はディープな話になりましたね^^;
ご回答ありがとうございました。
丁寧な説明をして頂いて非常に良く分かりました。
前回とは違う店舗に寄って確かめてこようと思います。もう一つ、セレクトに決めた場合、ライトはコイズミのものを希望しているのですが、設定出来ますか。セレクトにも専用ライトがあるようなのですが・・・。
よろしくお願いいたします。
近藤さま
そうですね、ほかの店舗でご確認いただくのが確実かと思います。
デスクライトについては改めて調べてみたところ、ウィドゥスタイルで扱っているのはクレオ工業の「C35713H」のようですね。
こちらはJIS規格AA形相当の照射範囲ではあるものの、調色機能はありません。
このスペックなら他にも選択肢は色々あるので、あえて選ぶ程度のものではないでしょう。
デスク天板にクランプ金具で取り付けるのでしたら、コイズミファニテック製のどの型番でも問題なく取り付けできるはずです。
店頭で操作感などをご確認の上、お嬢様が気に入られたものをお買い求めいただければと思います。
重ねて丁寧なアドバイス、ありがとうございました。
wedoスタイルは、我が家にとっては初めて出会ったメーカーであり、持ち帰るカタログもなく色々不安もありますが実物を見るのが一番・・・と近いうちに店舗に伺うつもりです。
本当に的確なアドバイス、ありがとうございました。
近藤さま
ウィドゥスタイルはマイナーですからね。
でも本当に、昔から良い家具を作っています。
安心して使えるコスパの良いデスクだと思いますので、良いご縁になることを祈っております^^