座りやすさで選べば、木製学習椅子はやっぱり「斜め前脚チェア」がオススメ

当ブログは広告を掲載しています。詳細はこちら

新入学児童にとって学習机の脚形状が大事であるように、木製学習椅子の脚形状も大事です。木製学習椅子の脚形状は、主に以下の3タイプがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

 

斜め前脚チェア

「斜め前脚チェア」というのは私が勝手に命名したのですが、その名の通り椅子の前脚が斜めになったものです。木製学習椅子の3つのタイプの中ではもっとも見た目がパッとしませんが、新入学児童にとってもっとも座りやすい脚形状と言えます。

その理由は、前脚が斜めになっているため、椅子を引かなくても斜め後ろから滑りこむように座りやすいからです。逆に言うと、前脚が邪魔にならないのですね。また、子供の背が低い間は座面を高い位置に設定することになりますが、そのときに座面が後ろ側にスライドするため、より斜め後ろから座りやすいと言えます。

下写真は4本脚チェア(たなとつくえ・ハロウチェア)ですが、座面の変化を理解してもらいやすいと思います。

ハロウチェア・座面と足置きの高さ調節の様子

この脚形状(斜め前脚)の学習椅子は一般的に座面の幅がコンパクトであることが多いため、子供が大きくなったときには座面が狭いと感じることもあるかもしれません。逆に言うと、椅子の幅がコンパクトなので、デスクの足元スペースに余裕をもって収めることができ、椅子を引かずとも座りやすいと言えます。

ボックス脚チェア

「ボックス脚チェア」というのも私の命名ですが、椅子を横から見た場合にロの字型の脚形状をしているもののことです。なぜこんな脚形状になっているかというと、4本脚では脚が折れやすいからで、前脚と後脚を繋げることによって補強しているのです。また、キャスターを取り付けやすくするためと言うこともできますし、足元に棚を設けるためとも言えます。

ボックス脚チェアは基本的にダイニングチェアなどの4本脚チェアを学習用に改良した形状であるため、割りと自然なデザインと言えます。また一般的に、前述の斜め前脚チェアよりも座面の幅が広く、ゆったりと座ることができます。

一方で、学習机の足元にギリギリ収まることが多くなり、子供が椅子を引かずに座ることが難しくなりがちです。さらに、デザインによっては座面を最も低い位置にセットした場合にロの字脚の頂点が座面より高くなることがあり、その部分が太腿に当たって痛いと感じることもあります。

 

4本脚チェア

「4本脚チェア」は学習椅子で近年増えつつある形状です。逆に言うと、以前はあまり見られなかった形状です。なぜ以前は見られなかったかというと、耐久性が低いと考えられていたからです。4本脚の場合、子供が座った状態で後ろにユラユラと揺らすことによって壊れやすいのです。

壊れやすいのになぜ近年増えているかというと、学習椅子に耐久性よりもデザイン性を求める消費者が増えたことが影響していると考えられます。これは学習机に機能性よりもデザイン性を求める消費者が増えているのと同じ傾向であると考えられます。

4本脚チェアはデザイン性が高い一方で、耐久性は低いと言えます。一部の4本脚チェアは足置きステップを外すと耐久性が損なわれるため、足置きステップを外すことが推奨されていません。もちろん、メーカーによって基準が違うので、足置きステップを外したからと言ってたちまち壊れることはないと思いますが。

 

木製学習椅子の脚形状は、基本的に以上の3タイプです。前回説明した通り、フローリングかカーペットかで選ぶべきものが変わってくる場合もありますが、やはりデザイン性だけでなく耐久性や座りやすさも考慮して、最適な学習椅子を選んでいただきたいですね。

関連記事

【2024最新】子供の勉強に最適な学習椅子の選び方
子供の勉強に最適な学習椅子の選び方をまとめてみました。特に重要なのがデスクカーペットを敷くかどうかで選ぶタイプが変わってくるということ。リビングダイニング学習の場合はカーペットを敷かないことが多いので、4本脚やスキー脚のチェアを選ぶのが良いでしょう。
フローリング?カーペット?学習机にセットする学習椅子を選ぶときは床にも注意
学習机にセットする学習椅子を選ぶときは床にも注意が必要です。カーペット式の場合は基本的にキャスター付きのものを、フローリングの場合は4本脚のチェアの脚裏にフェルトを貼って使用するようにしましょう。スキー脚のチェアやバランスチェアなど、どちらでも使えるタイプの椅子もあります。
学習机の脚形状はインテリア性だけでなく座り降りのしやすさに注目しよう
学習机の脚形状は様々なものがあります。パネル脚、スキー脚、コの字脚、Cライン脚、テーパード脚、Kライン脚、4本脚、ロの字脚、ボックス脚などです。インテリア性だけでなくお子さんの座り降りのしやすさに注目しましょう。
ダイニングテーブルにセットするのに最適な4本脚の子供用学習椅子まとめ
ダイニングテーブルにセットするのに最適な4本脚の子供用学習椅子をまとめてみました。ダイニングセットの下にはカーペットを敷かないことが一般的なので、4本脚のチェアの脚裏にフェルトを貼って使うのがオススメです。もちろん、カーペットを敷かない場合の学習机にセットするにもオススメのものばかりです。

コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. まき より:

    収納マン様、はじめまして。
    情報の少ない子供用家具業界をわかりやすく紹介してくださる記事、とても勉強になり、食い入るように読み貪っております。ありがとうございます!
    この度6歳と4歳の兄弟に、ダイニングテーブルで勉強ができるように椅子を購入しようと思っており、どうしても決めきれず途方に暮れております。どうかお知恵をお貸しください。
    6歳の長男は来春入学ですが、しばらくは学習机の購入を見送りダイニングテーブルで学習させるつもりです。また兄弟で椅子の取り合いをするので同じ椅子を二脚購入する予定です。身長は6歳長男は107cm、4歳次男は97cmくらいです。

    収納マン様の記事を拝読し、豊橋木工のアップライトチェア、カリモクのCU1017、浜本工芸のDSC-6204、市場のE-Tokoが候補にあがっています。
    カリモクのクレシェもとても好きなのですが、どうしても背当ての布地を息子たちが破るか汚すか臭くするかの残念な未来しか想像できなかったため、候補から外れました(T-T)
    椅子を選ぶにあたって重視したのは、座面奥行の調節です。やっぱりできないよりできた方が、と思ったのですが、実際どのくらいの座面の奥行が必要なのか、あまりピンと来ないのが現状です。
    たとえばカリモクのXT0611や、コイズミファニテックのbiscなども座面奥行の調節はあるそうですが、調節幅としては少なそう?でも不十分かと言われるとどうなの?という感じで、絞込んだ候補自体正しかったのか自信が持てていません(^^;

    希望としては中学生頃までは使ってほしいと思っています。
    その場合、アップライトチェアやカリモクのCU1017などの独特の形をその頃まで使ってくれるのだろうかという不安があります。CU1017は足置きも外せませんよね。
    かと言って浜本工芸のDSC-6204は幅がスリムなので成長するにつれ狭く感じるのではとも思い、市場のE-Tokoは修理もできず、そもそも中学生になるまで壊れないのかという不安があります。
    自分で考えるには現在完全に八方ふさがり中でして、、、収納マン様がイチオシ!と思われる商品はございますか?
    長文失礼いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

    • 収納マン より:

      まきさま

      はじめまして^^

      ダイニングテーブルにセットする学習椅子をお探しですね。
      まきさんのニーズから言うと、この4つの候補の中では、まず浜本工芸のDSC-6204は外れます。
      足置きステップが外せないため、中学まで使用するには邪魔になる可能性があるからです。

      カリモク家具のCU1017も足置きを外せませんが、ステップの向きを変えることで邪魔にならないようにすることができます。
      しかしながら、DSC-6204の場合と同様と言えば、そういう感じもしますが^^;

      市場のE-Tokoは国内生産ではないため修理ができないということがネガティブ要素となっているようですが、これは実のところどこのメーカーでも同じようなものです。
      保証期間終了後にメーカーに修理を依頼するとなると、買い替えたほうが良いのではないかという金額になることがほとんどです。
      座面の張り替えも、家具修理店に持ち込んだほうが安く上がります。

      座面の奥行調整機能については、ダイニングテーブルにセットする場合はそれほど重要でないと私は考えています。
      姿勢良く座っていれば、背もたれはほとんど背中に当たりませんから。
      また、学習机にセットする場合は、新入学児は座った状態で椅子を引けませんから、適切な位置に椅子を置いて横から滑り込んで座る必要があります。
      そのために座面が後ろにズラせたほうが横から座り込みやすいのです。
      ダイニングテーブルにセットする場合は一般的に学習机にセットするよりも空間に余裕があるため、それほどシビアではないと考えています。

      あとは、実際に座面がどれだけ前後するかという数字の面よりも、実際に座り比べていただくのが一番かと思います。
      学習椅子に限らず、椅子の座り心地というのは、人によって大きく変わります。
      座面の硬さや形、背板の当たり具合、椅子を引いたり戻した時の感触など、一概に良い悪いを言うのはなかなか難しいところです。

      学習机と比べると、基本的に椅子は消耗品ですから、中学生くらいまで使えれば十分と、軽い気持ちで選んでいただければと思います。
      候補に挙げていただいた学習椅子は、どれを選んでも正解と言えるものばかりです。
      あとはお子さんの好みでお選びいただければ良いのではないかと思います^^

  2. まき より:

    収納マン様

    早々のお返事、ありがとうございます!
    実は収納マン様の記事で、コイズミファニテックの「ファミトーン」と「bisc」の紹介ページの座面の奥行に関しての記載の違いが理解できずにいたのですが、ご説明を聞いて納得しました!
    使う場所によって必要な機能が違うとは…深いですねー!
    となると絞り込むときに除外した一生紀の「FIORE」やコイズミファニテックの「ファミトーン」でもいいのかな…と思えてきて、完全に迷子です><;

    アップライトが気になっている理由として、姿勢に対しての期待があります。HPに記載のとおりにお腹とテーブルの間に隙間がないように座ると良い姿勢を保ってくれるのではないか、と。(そのためには毎度親が椅子を押さないといけませんが…)
    しかし収納マン様のおっしゃる通り「姿勢良く座っていれば、背もたれはほとんど背中に当たらない」ハズです。それを挟み込んで保つというコンセプトはどうなのか…
    息子たちは姿勢が悪く、子ども用椅子ですがいつも背もたれによしかかって後ろ重心で座っていて気になっています。
    ただ姿勢というとバランスチェアという選択肢もあるわけで…形も用途も違いますが姿勢のことを考えるとどちらの方がより効果的と感じますか?なんとなくバランスチェアの方が筋力がつきそうな気がします。
    また、収納マン様はご家庭でお子様方用にどのようなダイニングチェアをお使いでしょうか?

    重ね重ねの質問になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

    • 収納マン より:

      まきさま

      一生紀のフィオーレやコイズミファニテックのファミトーンも良いですねー♪

      アップライトのホームページに書かれている姿勢については、これはダイニングテーブルでもどんな椅子でも基本的には同じです。
      椅子をテーブルまたはデスクにできるだけ寄せて、背筋をピンと伸ばした状態が、いわゆる良い姿勢。
      座面の高ささえ合っていれば、あとはどんな椅子に座っても姿勢を良くすることも崩すことも可能です。

      バランスチェアに座った場合も基本的には同じで、これも同様にいくらでも姿勢は崩せます。
      我が家でも子供たちがちゃんと座っているのを見ることは極めてまれです^^;

      ちなみに我が家にはダイニングセットがないのですよ。
      結婚当初(入居時)から、ダイニングキッチンに学習机を置くことを考えていたので、ダイニングセットは買いませんでした。
      今はカウンター式食器棚を改造して片パタ式テーブルのようにして、そこにハイスツールを置いて食事をしています。

  3. まき より:

    収納マン様

    お世話になっております。
    収納マン様のアドバイスを胸に先週末家具屋巡りをいたしまして…アップライトチェアに決めました!
    アップライトチェアが機能もデザインも、他から一歩抜きんでていました。次男の身長では足置きを一番上にしても足が届かないものが多く、座面の奥行を調節できるものでも明らかにサイズ不相応な座面の広さに長男次男ともに落ち着かない様子でした。
    その点アップライトは今からぴったりしっくり!大人の座面の高さにも調節してもらったのですが、私も主人も背中が気持ちよく、また大人が座ってもそれほど座面の奥行・幅ともに狭さを感じず、納得の商品でした。
    おまけに我が家の飛騨産業SEOTOダイニングセットにも椅子の背もたれの形がリンクしてすっきり見え、個人的に満足です(笑)
    この度は沢山のアドバイス、ありがとうございました!
    次は学習用具の収納場所を決めるべく、ワゴンや収納のページを読み込ませていただきます^^
    これからも更新楽しみにしていますね♪

    • 収納マン より:

      まきさま

      豊橋木工のアップライトに決まりましたか!

      それにしてもそんなにピッタリな座り心地だったとは…。
      私自身、アップライトの良さを改めて認識させられました。
      ありがとうございます♪

      まきさんのお宅のダイニングセットは飛騨産業のSEOTOなんですね。
      さすがお目が高いなーと思いました。
      確かにSEOTOのダイニングチェアならアップライトも違和感なくセットできそうです♪

      このグレードの家具が並んでいるところにマッチする収納家具というのはなかなか難しいところかと思いますが、またじっくりとお選びいただければと思います^^

      • もり より:

        はじめまして。
        こどもの学習デスクを探していてたどり着き、たくさんのページを読ませていただきました。
        2022年6万円台のオススメデスクの記事を読ませて頂き、
        イトーキの「リーモ・ベーシックタイプNAG-F31Z」を購入予定です。
        天然木の優しい色味に一目惚れしました!現在2年生の次女も楽しみにしています。

        さて、そこでご相談なのですが、
        こちらの机とセット売りになっている椅子(机とデスクマットとライトと椅子のセット)を買うか、机だけ購入して椅子は別のものにするかを迷っています。

        こちらの椅子のタイプが成長すると座面が狭く木枠にお尻が挟まれたようで窮屈なのではないか?と心配なのです。
        出来れば学習デスクを使っている間ずっと使って欲しいと思っていますが、そもそもこのタイプの椅子は高校生や大学生になっても使うようなものではないのでしょうか?
        デザインも机とマッチしていてとても素敵ですし、ライトとセットの価格を見てもお得だなと思うのですがその1点で迷っています。

        高校生大学生まで使うことを想定するならこんな椅子がよい、
        この机に合う椅子のその他オススメ
        などご意見いただきたいです。

        どうぞ宜しくお願いします。

        • 収納マン より:

          もりさま

          はじめまして^^

          リーモのデザイン、質感は、本当に素敵ですよね!
          男子だけでなく女子にも大人気というのは本当に納得です。

          さて、セットの椅子(KM16-31DB)について、おっしゃる通り、確かにお子さんが成長して座面を下げたときに、椅子の脚の上の出っ張った部分がお子さんの太腿に当たるということはあると思います。
          しかしながら、学習用木製チェアとしては割りと幅が広いほうなので、普通に正面を向いて座る分には問題ないとも言えます。
          また、太腿に当たるのがイヤだから、脚を組んだり変な座り方をしないよう矯正してくれるというメリットもあります。

          こういった木製椅子を大学生まで使い続けるかどうかについては、私の主観で申しますと「半々」という印象です。
          組立式なのでグラつきが気になって買い替えるというケースもあれば、座面が破れてきたなど、劣化による買い替えがひとつ。
          回転チェアのほうが良い、ロッキングしたほうが良いなど、座り心地を改善したくて買い替えるというのがひとつという感じです。
          もちろん、半数程度の方は問題なくそのままずっと使い続けます。

          ダイニングチェアでも20年も使えば買い替えるというお宅が多いですが、学習椅子の場合は長時間座っていることが多く、そのため数年で傷んでくることがあります。
          また、使用時間が長ければ長いほど、もしくはお子さんの体格に合わせて、より座り心地の良いものを求めるのは自然の流れではないでしょうか。

          税込89,000円のこちらのセットの場合、デスクが60,000円、デスクライトが10,000円、デスクカーペットが4,000円と考えて、差額(椅子)は14,000円です。
          14,000円で買える学習用木製椅子と言ったら、たとえばコイズミファニテックでは「4ステップチェア(板座)」くらいですから、それと比べるとKM16-31DBはデスクにデザインが合っており、質感も上々だと思います。

          ほかに候補を挙げるとすれば、リーモと同じアルダー材のコイズミファニテック「レイクウッド」、一生紀「ライフ2」、杉工場「レオ」、堀田木工所「ダック」あたりが候補となるでしょうか。
          木製以外ではコイズミファニテック「ハイブリッドチェア」が無難なところですが、色や座り心地の好みによるところが多いと思います。

          以上の通り、椅子は基本的に消耗品なので大学生までずっと使う前提で考えるのは難しいところです。
          かと言って、座り心地を考慮せずにコスパだけで考えるのも考えものです。

          残念ながらイトーキの椅子を店頭で試すことはできないので、もしいま現在、ほかに気になる椅子があればそちらを店頭でご覧いただいてから購入に進んでいただくのがよろしいのではないでしょうか。

  4. よしぞうき より:

    いつも大変参考にさせて頂いております。
    現在年長の子供の学習机の購入で悩んでいます。
    机はビーノ105×60にリフティングワゴン、ブックパックを予定しています。これに合わせる椅子なのですが、同じコイズミでビーノチェアかビスク、他社でアップライトチェア、Etokoも考えています。
    机の足が「ロ」なので、6才児に難しい椅子はありますか?ワゴンを机下に収納しなければ、どの椅子でも大丈夫でしょうか?
    子供はまだ身長105cmなので、なるべく足おきの段数が多い方が希望です。一番合うであろうビーノチェアは2段しかなくて迷っています。
    机はしばらくは和室にデスクカーペットをしいて置く予定です。
    何かアドバイス頂けると助かります。

    • 収納マン より:

      よしぞうきさま

      机はビーノでほぼ決まりですか。
      価格の割りに質感が良く、シンプルで飽きの来ないデザインですから、良いと思います^^

      さて、ビーノに合わせる椅子について。
      今のところ、候補はビーノチェア、ビスク、豊橋木工のアップライト、市場のEtokoということですが、和室にデスクカーペットということでしたらまずEtokoは外れるでしょう。
      畳の上だとカーペットは波打ちやすいので、滑りが悪い4本脚のチェアは避けるのが無難です。

      あと、アップライトも重いのでこの状況では避けたほうが無難な感じがしますね。
      ビスクチェアもこれはスタディアップデスク用に開発された奥行がコンパクトな椅子なので、この状況ではあまりオススメとは言えないです。
      ビーノチェアのほうが前足が斜めになっていて座りやすいですし、座面の前端と背もたれの距離が適切に保ちやすくて座り良いのではないかと思います。

      ビーノチェアの足置きステップが2段階しかないことにご不満のようでしたら、材質がビーノのデスクと同じナラ材の浜本工芸のDSC-23XXなどをオススメします。
      価格は1.5倍ほどしますが、国産の完成品なので壊れにくく、タモ材のビーノチェアよりも木目が似ています。
      実際、ナラやオークのデスクに浜本工芸の椅子を合わせるというパターンは少なくないです。
      もっとも、足置きステップが3段階になるだけですし、そもそもそんなに頻繁に調整するものでもないので(子供の成長は思いのほか早いですから)、それほど気にされることもないとは思います^^

  5. おぽー より:

    はじめまして!
    コメント失礼致します。

    この春で年長の娘に、学習机と椅子の購入を検討しています。

    まったく知識がないところから、こちらのサイトに行きつき、色々勉強させていただいています。

    現在、ダイニングテーブルでお絵かき等していますが、椅子の高さ等合っておらず、姿勢がとても悪いことが気になっています。

    姿勢の点から、安定して座れる椅子を探そう!と思っているのですが、下記の条件にできるだけ合うような椅子はありますでしょうか?

    1.斜め前脚チェア
    2.足置きのステップが広めのもの
    3.(できれば…姿勢が良くなりそうなので)座面に傾斜地が付いているもの

    ※飛騨産業TF268はとても素敵なのですが、お値段が高いなと思うのと、4本脚なので、耐久性がすこし不安だなと思いました。

    現在使っているダイニングチェアでの様子を見ていると、
    座りにくく姿勢が悪くなる、
    椅子が良くずれるので度々立ち上がる点が目につきます。

    なので、斜め前脚チェアなら座りやすく、椅子もずれにくいかなと思いました。

    おすすめの椅子がありましたら、教えていただけますと大変助かります。

    ちなみに、椅子を決めてから机を考えようと思っています。

    何卒よろしくお願い致しますm(__)m

    • 収納マン より:

      おぽーさま

      はじめまして^^

      学習机の購入前にまずダイニングテーブルにセットして使う椅子をお探しということですね。

      まず確認なのですが、床はどのような状態でしょうか?
      フローリングでキズをつけたくないようでしたら、4本脚やスキー脚で脚裏にフェルトを付けるのが一般的です。
      キャスター付きの場合はカーペットを敷くのが無難ですが、もちろんキズは気にならないということでしたらそのままでもOKです。
      クッションフロアやPタイルでしたらキャスター付きのほうが使いやすいと思います。

      そのうえで、斜め前脚チェア自体は特に珍しくはないのですが、足置きステップが大きなものはある程度限られています。

      また、座面が傾斜しているものをご希望とのことですが、実は学習椅子の座面はほとんど傾斜が付いています。
      飛騨産業のTF268は前傾するように傾斜している一方、他の椅子の多くは後傾するように作られているのです。

      かなり端折って説明すると、椅子というのはもともと欧米人向けに作られているため、座面が後ろに傾いているのが一般的です。
      逆に前傾した椅子というのは日本人向けと言えます。
      詳しくは下記のアーユルチェアについての説明をご覧ください。

      【参考】アーユル・チェアーとは?

      私も前傾していたほうが日本人に合っていて良いとは思うのですが、前傾を必須条件にすると飛騨産業のTF268、ベネッセ&カリモク家具の集中力はぐくみチェアiconに絞られてしまいます。
      いずれも高価なので、条件に合わないかもしれません。

      あとは前述のアーユルチェアやバランスチェアなら前傾になりますが、アーユルチェアはやはり高価ですし、バランスチェアはピンキリで座り心地にも好みがあります。
      一般的な学習椅子にMTGのスタイルキッズなどをセットしても同様の効果を得ることは可能です。

      いずれにしても、椅子にはずっと同じ姿勢で座っているわけではありません。
      書くときは前傾しますし、休憩するときは後傾します。
      脚を組んだり、前や後ろにやったり、知らず知らずの間にバランスを取っています。
      なので、座面の傾きは期待するほど大きな影響は生じないと考えられます。

      また、強制力があるものほど座り心地は違和感を感じやすいものになります。
      アーユルチェアもバランスチェアもスタイルキッズも然りです。
      慣れるまではツラいと感じるかもしれません。

      なので、斜め前脚で足置きステップが大きなものという2点に絞って探したほうがよろしいのではないでしょうか。
      足置きステップが大きなものについては下の記事をご参照ください^^

      【参考】子供が落ち着いて座れる!足置きステップが大きな学習椅子まとめ