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学習机の脚形状はインテリア性だけでなく座り降りのしやすさに注目しよう

学習机の脚形状には様々なパターンがあることにお気づきでしょうか?

あまり注目されていないことが多いように思いますが、意外と脚形状は重要です。単にインテリアとしての印象が異なるだけでなく、使い勝手にも大きく影響するからです。

そんなわけで今回は、脚フェチ・収納マンが学習机の脚にスポットを当ててみたいと思います。

 

低価格帯に多いパネル脚

低価格帯の学習机に多いのがこういった「パネル(板)状の脚」です。なぜ低価格帯のものに多いかというと、パネル状なら合板が主体なのでコストが安く済むからです。ただ、このパネル脚にもいろいろあって、上写真のものはスキー板に乗ったようになった通称「スキー脚」ですが、さらに低級なものはこのようなスキー板状のものが付いていません。

スキー脚であれば前後方向にカーペットなどの上で滑らせて移動できますが、スキー脚でない場合はそのまま滑らせようとすると、脚の底面に取り付けた樹脂パーツが外れたり、ひどい場合には脚全体が壊れてしまいます。もっとも、以前はスキー脚でないパネル脚の学習机が低価格帯の主流であった時期もありましたが、現在ではほとんど見なくなりました。

パネル脚は見た目に野暮ったく、機能的に見てもメリットはあまりないのですが、強いて言えば低コストでもっとも安定した脚と言うことができます。

現在ではレアなコの字脚

パネル脚を改良した「コの字脚」は最近はほとんど見かけなくなりました。子供が椅子に座り降りしやすいように脚の手前側がえぐれているのがメリットですが、そのぶん脚の耐久性を高める必要があり、コストを下げるには適しないからでしょう。

逆に、高価な国産家具メーカーにとっては意匠性に乏しく、現在は後述するテーパード脚などに移行してしまったと言えるでしょう。

 

新入学児童が座りやすいCライン脚

「Cライン脚」は前述のコの字脚の意匠性を向上させたものです。しかし、こちらもコの字脚と同様に現在はほとんど見かけなくなりました。

Cライン脚という呼び方はカリモク家具が積極的にPRしていましたが、現在はカリモク家具の学習机ラインナップからCライン脚のものがなくなってしまったため、この呼び方は現在ではほとんど使われなくなってしまっています。

座った状態で椅子を自分で引くことができない新入学児にとって、Cライン脚なら横から滑り込むように座れるのがメリットです。たとえデスクの横が壁にピッタリ接していても、そもそも学習机にセットされている木製椅子は左右に2~3cm程度しか余裕がないことが多いため、脚の手前が干渉しないだけで随分と座りやすくなります。一方でデメリットとして、子供がデスクの上の手前側に乗った場合、デスクがきしむことがあります。もっともそれはコの字脚やテーパード脚にも言えることです。

 

見た目と座りやすさを両立したテーパード脚

Cライン脚に代わって台頭したのがカリモク家具のピュアナチュールを代表とする「テーパード脚」です。「Kライン脚」とも呼びます。

Cライン脚ほどではないですが子供が椅子に座り降りしやすく、おまけに見た目も美しいです。まさにインテリア性と機能性を両立させた優れた脚形状と言えるでしょう。

なお、この脚形状を実現するにはオークなどの硬い材木を使う必要があるうえに、脚回りの耐久性を十分に確保する必要があります。そのため海外で作っているメーカーや低価格帯のメーカーでは実現不可能で、スキー脚を付け加えて補強するなどする必要があります。

 

インテリア性の高い4本脚

「4本脚」のデスクと言えば以前はヨーロッパ調のものが主流でした。しかし、この10年ほどはカリモク家具の「ユーティリティ」を発端にシンプルなデザインの4本脚のデスクが爆発的に増えました。

この4本脚というのは実はなかなか難しいんです。天板下に幕板を設けないとグラグラしてしまうし、幕板を付けると引出しを設けられないというジレンマが生じるからです。そのため、当初のユーティリティは幕板付き、引出しなしというスタイルでした。

現在では金具の改良などが進んだおかげで、海外製であっても横揺れの心配がない4本脚のデスクが登場しています。ただし、デザイン性は良いですが、椅子の座り降りの面では冒頭のパネル脚と同様です。

 

デザイン性と耐久性を両立したロの字脚

「ロの字脚」は前述の4本脚の下側に補強桟を加えたものです。「ボックス脚」とも呼びます。前面がフラットかつ直線的なため、シンプルで学習机らしくなく、近年のインテリアの傾向に沿った形状と言えます。

もともと4本脚はグラつきが生じやすく、メーカーは敬遠しがちでした。しかし、脚を太くしたり、ロの字型にすることで、グラつきを抑えることができるようになったのです。

近年の学習机は以前よりデザイン性が重視される傾向となっており、これからも4本脚やロの字脚は主流を占めることでしょう。ただし、パネル脚と同様に、機能的とは言えません。

 

以上の通り、デスクの脚形状には様々なパターンがあります。家具店の広い売場では脚なんてほとんど目に入りませんが、お子さんが椅子から座り降りする際のことを考えるととても重要なのです。単にデザインの好みで選んでしまってはいけません。

4本脚やロの字脚のデスクを選ぶ場合は、デスクの幅を大きめにしたり、幅がコンパクトな椅子をセットするのが良いでしょう。そうすることで、子供が椅子に座り降りするのに必要なスペースを確保しやすくなります。

同様の理由からワゴンは買わないという方も増えているようです。ただし、ワゴンなしだと小物の収納に困る可能性があります。お子さんにとってストレスなく使える形状やサイズ、組み合わせを意識して選んであげたいものですね。

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【コメント】 皆様からご質問・ご意見など

  1. ごまたら2世 より:

    はじめまして。
    学習机について調べていたところ、こちらのブログにたどり着きました。

    学習机は何でもいいと思いつつ、学習机フェアに足を運んだところ、浜本さんのNo.55やNo.15などが気に入りました。
    何より木のぬくもり…そして作り上げられた完成度の高い机たち。お高いのは当然でしょうか ( ̄▽ ̄;) 実際に見てみないと分からないものですね。
    そしてそして、こちらのブログでNo.46のシマホオ限定モデルの情報をgetし、カタログを取り寄せては勝手に頭を悩ませてる母親です( ̄ω ̄;)
    まさに今どれを購入したらよいか完全に迷走しております。
    メーカーは浜本さんで決まり!
    あとはモデルを選ぶだけ、なのですが。

    使うのは自分ではなく、子どもなのですが
    (笑)
    ある程度の収納は必要だと考えますが、ごちゃごちゃさせたくないし…シンプルで長く使いたいとと思いつつ、可愛さも欲しいし…
    ちなみに子どもは女の子です。
    本人と父親は何でもいいと言う感じなんです。
    ぶっちゃけ、コスパでニトリの組み合わせデスクでも子どもは喜ぶと思うんですが。

    こんな母親ですが、なにかアドバイスいただけたら大変ありがたいです。

    夜分遅く失礼しました。

  2. 収納マン より:

    ごまたら2世さま

    はじめまして^^

    浜本工芸の学習机に一目惚れですかー。
    木のぬくもりと、完成度の高さ。本当にその通りだと思います。

    > ある程度の収納は必要だと考えますが、ごちゃごちゃさせたくないし…シンプルで長く使いたいとと思いつつ、可愛さも欲しいし…

    浜本工芸の中で選ぶなら、ズバリ、予算重視であればシマホオリジナルのSD46デスク、可愛さ重視であればNo.55デスク、シンプルさ重視の予算いとわずであればNo.07デスクあたりかなと思いますが、いかがでしょう?
    No.55デスクは丸みのあるデザインでカワイイですよね。また、No.07デスクに幅の大きいほうのバックパネルを付けるとお子さんが好きなものを色々と並べられます。お嬢さん的にはこの2台が喜ばれるんじゃないでしょうか?^^