20年ほど前は高級デスクはナラ材、お手頃価格の天然木デスクと言えばラバーウッド(ゴムの木)でした。その中間として登場したのがアルダー材で、それほど硬くはないものの木目がキレイということで人気を集めました。
アルダー材の学習机と言えば堀田木工所や杉工場もそうですが、それらはキズや汚れにめっぽう弱いオイル塗装です。俄然、ウレタン塗装のほうが安心感があり、中でもイトーキの「Leamo(リーモ)」とコイズミファニテックの「LakeWood(レイクウッド)」が人気を二分したのでした。
今回はそれら人気シリーズのベーシックデスクを比較してみたいと思います。
※価格や仕様はすべて2022/02/02現在に修正済み
イトーキ・リーモ
イトーキは2019年度を最後に家具販売店の多くから撤退しています。そのため、「リーモ・ベーシックタイプ」はイトーキ直営オンラインショップのほか、島忠ホームズでのみ取り扱っています(2022/02/02追記:2022年度は島忠ホームズでの取り扱いがないというウワサです)。
リーモ・ベーシックデスクは2022/02/02現在、デスク横に樹脂製フックを装備した「NAG-F31Z」(上写真)と、従来の使い分けフックを装備した「NAG-F31」が併売されています。フックと価格が違うだけですが、今回は基本的に前者について比較していきたいと思います。
リーモのベーシックタイプ(NAG-F31Z)の価格は、2022/02/02現在、楽天市場では送料無料で税込60,000円。ちなみに、2019年度まで家具販売店で扱っていた際は調色機能付きLEDデスクライトとコンセントボックス付きで税込79,800円でした。
リーモを選ぶメリット
- 本体引出しの専用お片付けトレーが使いやすい
- ワゴン引出し2段目に十分な深さがある
- A3用紙が収まるロングサイズワゴン
ワゴン引出し最下段はフリーボックス型で自由に使える(2020年度から廃止)コンセントは正面からプラグを抜き差ししやすい(2020年度から廃止)使い分けフックでたくさんモノが掛けやすい(2021年度から廃止)
~2019年度 | 2021年度 |
---|---|
調光調色式デスクライト付き | デスクライト別売 |
コンセントボックス付属 | コンセントボックス取付不能 |
デスク横に金属製の使い分けフック付き | デスク横に樹脂製フック |
ワゴン引出し最下段はフリーボックス型 | ワゴン引出し最下段は普通の仕切り板に |
コイズミファニテック・レイクウッド
2012年度に登場したイトーキのリーモに対して、コイズミファニテックの「レイクウッド」は少し遅れて2013年度に登場しました。2015年度を最後にベーシックデスクは一旦消滅し、2017年度からは色味が少し明るくなったうえで、2019年度からまたベーシックデスクが復活して現在に至ります。
なお、2015年度のベーシックデスクは奥行650mmで足元棚があり、ワゴン天板は昇降式でしたが、2019年度版(SDF-791AN)からは奥行600mmで足元棚なし、ワゴン天板は固定式となっています。
レイクウッドのベーシックデスク(SDF-791AN)の価格は、2022/02/02現在、楽天市場で税込82,500円からとなっています。クーポンやポイントを無視すれば、家具販売店の店頭でも同じくらいではないでしょうか。
レイクウッドを選ぶメリット
- LEDデスクライトのシェード幅が広い(シェード幅735mm)
- LEDデスクライトの操作パネルが大きく色温度の切り替え等が容易
- 引出しは全段フルスライドレール
- 丈夫で使いやすいランドセルハンガー
- ワゴン天板無垢(リーモはプリント紙)
- カラープレートのアレンジが可能
リーモとレイクウッドを比較した結果
2019年度までなら基本的にデザインの好みで決まることが多かったと思います。もしくは、リーモならワゴン引出し2段目が深め、専用お片付けトレーや使い分けフックが付いているなど、片づけやすさが際立っていましたので、それらを重視する方も多かったと思います。
しかし今となっては、リーモは島忠ホームズ以外の家具店で扱っていない、使い分けフックがなくなった、デスクライトもコンセントボックスも付いていないので、それらも勘案するとレイクウッドより装備がショボいという話になってしまいます。
一方、レイクウッドはほとんどの家具店で扱っている、調色機能付きのシェードがワイドなデスクライトやコンセントボックス付き、引出し全段フルスライドレール、ランドセルを掛けやすいランドセルハンガーなどが魅力です。
ただ、難しいのがお値段です。リーモはデスクライトやコンセントボックスなしで税込60,000円、レイクウッドは同82,500円からということで、その差は2万円あまり。ほぼデスクライトとコンセントボックスのコストと同じと言えます。2021年度は楽天市場で購入するならレイクウッドのほうがコスパが良いという結論に至りましたが、2022年度はクーポンやポイント次第という感じがします。
以上の通り、2022年度は再びリーモとレイクウッドが互角という雰囲気になりました。実物を見れない微妙なリーモより、実物が見れてなおかつ予算も抑えられる同じアルダー系のニトリ「メルシー」を候補に挙げる方もいらっしゃるかもしれませんね。
もしくは、値上げされたメルシーよりも無印良品の木製デスクを候補に挙げられる方もいらっしゃることでしょう。
一方で、やっぱり「ベーシックデスクでは収納力が足りないかも?」ということで、リーモとレイクウッドの組み替え式デスクが候補に上がることも。詳しくは下記ページをご覧ください。
コメント 皆様からご質問・ご意見など
こんにちは!先日こちらのサイトを発見し、カタログ以上に詳しくてとても参考にさせていただいております。
今悩んでいる事があります。
WDスペシャルかODS-939ANが良いのか…
どちらも天然木で子どもにはもったいないと感じるほど素敵ですよね。お聞きしたいのが、ODS-939ANはワゴンの天板が上がらないんですよね?あれって、上がった方がデスクの天板とフラットになって良いと思うのですが、上がらなかったからといってさして不便には感じないのかな?と思ったり…どうなんでしょうか?
アルダーハギの経年変化も魅力!
WDスペシャルの重厚感もなかなか素敵で迷います。
イトーキのリーモハイタイプもアルダーハギですし…ヤバイドツボにハマりそう…
くまこさん。さま
はじめまして^^
WDスペシャルかODS-939ANか…これは悩ましいですねー。
WDスペシャルはワゴン天板が昇降式ですが、ODS-939ANは固定式です。
その代わり、引出し2段目が少し深くなっていますので、少し大きなモノを収めるのに便利です。
実際のところ、ワゴンを手前に引いた状態で天板を上げて使うなら、L字型デスクのようになって便利です。
しかし、デスク横にワゴン置く場合は本などを積み重ねるスペースとして使うことが多いでしょうから、天板が上がらなくても大きな支障はないと思います。
我が家の場合、ワゴン天板が上がることで娘も息子も喜んでいます(L字レイアウトで使用)。
ただ、収納のプロとしては引出し2段目が深いというメリットも捨てがたいので、甲乙つけるのは非常に難しいです^^;
ワゴン天板の問題を除いては、あとはもうデザインや質感の好みだけじゃないでしょうか。
リーモと比較する場合は、ランドセルハンガーやお片付けトレーといった細かなスペックの違いが肝となるように思います^^
早速のお返事、ありがとうございます!
2段目の引き出しが深くなるのは魅力ですね!確かに昇降した方がフラットになって、L字に配置すると、すごく広いですよね。うちの子たちも展示されてるワゴンの天板が上がるのをみて、喜んでました!
ODS-939ANにはお片づけトレーが付いてるんですか?魅力的です!
主人がアルダー材の経年変化を気に入ってるようなので、子どもも含めて良く検討してみます!ありがとうございました(^^)
くまこさん。さま
説明が至らなくて申し訳ありません。
お片づけトレーが付属しているのはリーモです。
WDスペシャルとODS-939ANは木製ペントレーですね。
ご検討ください^^
収納マン様。その節はアドバイスありがとうございました!
家族会議にかけること数回…ODS-939ANになりました(^-^)今さっき届いたのですが…ものすごいダンボールと重そうな様子に、配送の方のご苦労に感謝です!
思っていた以上に綺麗な木目で感動です!子どもが使わなくなったら私が貰いうけようと思いました。大切に使ってねと、よくよく伝えていきます。
ちなみに、教えていただいたように木製のペントレーだけだと子どもには収納が難しそうなので、ニトリのスライド整理トレーを購入しました!横に置くと高さと幅がちょうどピッタリでした(^^)奥行きは余りました(^.^)何か隠すには良いスペースかも!
色々教えて頂き、本当にありがとうございました。
くまこさん。さま
おーっ!ODS-939ANに決まり、それが届いたのですねー!
木目もキレイだったようで良かったですね^^
ニトリのスライド整理トレーもセットして片づけもバッチリ。
これからお子さんも色んなモノを収めて楽しく過ごされることでしょう。
良き相棒になってくれそうですね^^
私もうれしいご報告を聞くことができて感謝しています!
ありがとうございましたー^^