学習机を選ぶときに気掛かりなことのひとつが収納量です。既に絵本などがたくさんある場合はもちろん、将来的に参考書などが増えたらやっぱり大きな書棚が必要だろうな―と思われる方もいらっしゃることでしょう。
書棚はサイズや仕様にもよりますが、数千円から数万円まで価格に幅があります。しかし、本というのは相当な重さがあるので、それなりの価格のものでないと壊れやすいと言えます。組立式の場合は特に、側板が左右に広がって棚板が落ちたり背板が抜けたり、棚板がたわんでしまうのですね。
国産の書棚であれば間違いないと断言することはできないものの、安心してオススメしやすいのもまた事実です。というわけで今回は、国産書棚の定番と言える小島工芸、フナモコ、浜本工芸、カリモク家具、大洋の5社の製品を比較してみたいと思います。
なお、今回はサイズがおよそ幅60×奥行30×高さ180cmで扉や引出しのないオープンタイプの書棚を基準として比較することとします。
小島工芸・アコード
学習机では存在感がほぼなくなってしまった小島工芸ですが、書棚売場では絶対的な存在感があります。小島工芸なくして書棚売場は作れないと言っても良いほどです。中でも「アコード」は小島工芸を代表する書棚で、発売から30年以上が経つロングセラーモデルです。そこまで評価される理由はいくつも挙げられます。
まずコスパ。国産&完成品にもかかわらず、60Hタイプで税込4万円強からという比較的手頃な価格。24mm厚のMDFベタ芯構造の棚板は耐荷重30kgまでOK。挿し込み式ではなくネジ式の棚ダボ。棚板は30mmピッチで高さ調整可能。約1度の後傾仕様で地震の際も安心。ホルムアルデヒド放散量はF☆☆☆☆で最高ランク。カラー4色、サイズは基本的に幅5cm刻みで豊富、上置や引出しのオプションもあります。
つまるところ、スペックとコスパで選べばアコード一択と言っても過言ではないではないでしょう。
フナモコ・ニューラチス
これだけ幅600mmではなく743mmでスイマセン。フナモコの「ニューラチス」も発売から20年が経つロングセラーです。と言っても発売当時に家具業界から逃げ出した私には馴染みがないんですけど(笑)、今はどこの家具屋でも扱っています。
ニューラチスは外箱や棚板にボリューム感があり、リビングダイニングに置いても違和感がありません。もちろん、国産&完成品。それなのにこのサイズで税込3万円強からというお手頃価格。棚板は35mm厚で耐荷重は20kg。カラー4色、天井ツッパリ金具やローチェストといったオプションもあります。また、商品名は「ストロングシェルフ」となりますが、幅39~120cmまで1cm単位でサイズオーダーすることも可能です。
カジュアルな見た目と低価格で選ぶならニューラチスはかなりオススメです。
浜本工芸・No.8600書棚A
小島工芸やフナモコが安すぎて、浜本工芸はタジタジでしょう。「No.8600書棚A」はグッと価格帯を上げて税込定価69,300円となっています。その代わり、移動可能な引出し2杯付きで、天地板や引出前板にはナラ無垢を使用し、それ以外の部分には丈夫な木目調エンボスシートを貼っています。
No.8600書棚Aの棚板は21mm厚のベタ芯。カラーは3色、サイズラインナップはスライドオープンタイプや引き戸タイプも含めると全部で9サイズあります。
小島工芸やフナモコに比べれば割高感がありますけど、ナラ材を使っていて高級感があることを考えればコスパは決して悪くないでしょう。
カリモク家具・HU2415
カリモク家具の「HU2415」さらに高価格帯の税込定価96,250円です。引出しは付きませんが、代わりに表面材は化粧紙ではなくオーク突板。もちろん見た目や触り心地が良いことは間違いありません。
HU2415の棚板は20mm厚で、ベタ芯ではなくフラッシュ(中空)です。カラー3色で、ハイタイプ(高さ2100mm)もあります。
オーク突板であっても素人目にはプリント紙に見えかねませんが、カリモク家具ならやっぱり安心感や満足感が段違いでしょう。
大洋・エースラック
大洋の「エースラック」は国産とは言え、これだけ組立家具です。そのため他4商品に比べれば見た目は貧相でしょう。しかし、これはこれでメリットも多いのです。
まず価格は税込2万円前後からと低価格。そして、なにより魅力的なのが固定棚がないフルオープン構造であることです。これによりすべての棚板が30mmピッチで高さ調節可能です。また、5色展開でサイズバリエーションが豊富。さらに、一応「カラーラックオーダー」という別商品扱いとなりますが、1cm単位でサイズオーダーができたり、カラーが12色から選べたり、様々なオプション加工をオーダーすることもできます。なお、棚板は17mm厚で耐荷重は10kgですが、カラーラックオーダーなら25mm厚で耐荷重は30kgのタフ棚仕様も選べます。
つまるところ、いろいろワガママを言いつつ低価格に抑えようと思えば、大洋のエースラックはオススメと言えますね。
以上、小島工芸、フナモコ、浜本工芸、カリモク家具、大洋の国産書棚を比較しました。
書棚を探すなら、基本的にこの5社から選べば間違いないです。価格とスペックを重視するなら小島工芸、あんまり書棚っぽいのはイヤならフナモコ、ブランドと満足感で選ぶなら浜本工芸とカリモク家具、サイズや価格で選ぶなら大洋と言えるでしょう。
コメント 皆様からご質問・ご意見など
以前、浜本工芸の学習机でワゴンのロゴが入るのが気になると質問した者です。その際は丁寧なお返事をありがとうございました。
あれから、気になっていたno48が廃盤なってしまうなどして、色々検討した結果、浜本工芸のno6000を2台、姉妹に購入しました。ちなみにワゴンはミニマです!
家にきてみたら、全然ロゴ気になりません笑。それよりもやっぱり浜本の木の質感は素晴らしいですね。ロゴにこだわらず浜本の机を購入してよかったと思います。
今度は本棚の購入を検討しているのですが、候補にフレムを検討しているのですが、本のみの使用としたら、サイドに支えるものがないので、ブックエンドが必要ですよね。他に、アクタスのフォピッシュの本棚も候補にあるのですが、グラグラしないか気になりまして。実際見れたらいいのですが、近くのアクタスには展示がなかったので。
他、学用品などは、無印のスタッキングシェルフのようなものにいれているので、純粋に本棚として利用できるものを考えているのですが、それならば、浜本のno8600のようなものの方がおすすめでしょうか。背板があると圧迫感があるかなと思うのですが。他に、候補として久和屋のウォーミーのハイタイプ、デザインでいうと、同じく久和屋のリッジライン、大塚家具のノルディー(これは起立木工のものでしょうか)が好みなのですが、どれも実際に見ていないので決めかねています。
こつこつさま
おひさしぶりです^^
その後、浜本工芸のNo.6000デスクユニット+ミニマのワゴンを購入されたのですね!
その組み合わせは考えたこともありませんでしたが、なるほど、これはアリですね^^
品質にも満足されたということで、本当に良かったと思います。
次は書棚というわけですね。
フレムオープンシェルフに本を収める場合は、ブックエンドよりもファイルボックスを使うことをオススメします。
ブックエンドだと特にA4版の本を支えるには心許なく、ファイルボックスのほうが安定するからです。
アクタスのフォピッシュのブックシェルフは意外とシッカリしていますよ。
構造が近いものに無印良品のパイン材ユニットシェルフがありますけど、フォピッシュのほうが断然シッカリしています。
また、両サイドがラダー状になっているので、本も立てやすいと思います。
久和屋のウォーミー75書棚Hiは見たことがないのですが、久和屋のリッジライン・ブックシェルフは見た記憶があります。
品質的には間違いないものなので、あとはオイルフィニッシュの質感さえ合えば問題ないでしょう。
大塚家具で扱っているノルディーというと、起立木工のオープンシェルフ「ノルディーN」でしょうか。
これはリッジラインに似た構造で、書棚というよりはリビングボードに近いですね。
中途半端な位置に中段が固定されているので、本を収めるのに最適とまでは言えなさそうです。
個人的には、見た目よりも機能性重視なら浜本工芸のNo.8600書棚、ある程度見た目を重視して棚板ピッチも考慮するならフレム、ファイルボックスなど使わなくとも本を立てやすくしようと思ったらフォピッシュ、というところですかねー。
収納マン様
早々のお返事ありがとうございます。
まだ、迷いに迷っているのですが、しっかりしているという収納マン様の後押しとデザインや価格を考えても、フォピッシュの本棚が一番いいかなと、フォピッシュの方向で考えています。
ただ、姉妹がいるので、いずれもう一つ購入しないといけなくなりますよね。姉妹同じ部屋でも本棚も一人一つって感じになるんでしょうか。
それとは別に部屋に、約幅120cm、奥行き50cmのスペースがあるのですが、そこにも本棚を置きたいと考えています。今も本棚というより棚のようなものは置いていて、私と夫の本棚になっているのですが、今回を機にきっちりしたものが欲しくて探しています。
120cm幅だと、無印のスタッキングシェルフがぴったりでいいのですが、突板が剥がれたりするという口コミも見るので、またまた決めかねています。
ボックスシェルフを置く方が見映えとしてはいいのですが、60cm幅の本棚を2つ置くのもありかなと思い、色々探してみて、レグナテックのレクト60の本棚が気になっています。
収納マン様のブログでも、レグナテックのことに触れられていたので、こちらの方がいいかなと迷っております。
一生物の家具を買おうとは思っていないのですが、少し値が張ってもいいものが欲しいなと思ってしまいます。。。
こつこつさま
私自身や私が今までにお邪魔したクライアント宅での経験で申しますと、お子さんお一人につき学習机+幅90cm程度の書棚は必要だと思います。
もちろん、塾に行くか行かないか、本が好きか否か、ほかに収納があるかないかなどで変わってきますので、幅45~60cm程度でも大丈夫と言えなくはありません。
ちなみに、収納のプロの見地で言えば、お子さんお一人につき書棚も1本以上が理想的です。
そうしないと、喧嘩や縄張り争いが起きるからです。
片づけなさいと言っても、「○○(兄弟姉妹の名前)が出した!」などと責任の押し付け合いになりがちです^^;
もちろん、スペースの兼ね合いなどもありますから、そこはご無理のない範囲でご検討ください。
次に、約幅120cm×奥行き50cmのスペースに置かれる書棚の件。
スタッキングシェルフと言わず、無印良品の突板は結構剥がれますよね。
あれはどうしてでしょう?芯材の下地処理が甘いのか、木口(こぐち)の処理が悪いのかと思いますが。
それはさておき、幅120cmのスペースなら、幅60cmを2本置くのがベターだと思います。
その理由は2つあります。
まず、幅120cmを1本の場合、書棚の中央に帆立板がないと棚板がたわみます。
カリモク家具のボナシェルタのシェルフのように帆立板なしにできなくもないのですが、かなり棚板を厚く頑丈にし、しかも固定棚にする必要があります。
一方で幅60cmくらいだと棚板がたわむ心配は少なくなります。
また、幅60cmなら他の場所に移動するとしてもあまり置き場所に困りません(⇔幅120cmの書棚は置く場所を選びます)。
レグナテックのレクト60というのは実物を見たことがないのですが、これは素敵ですね。
突板でこのくらいの価格というのは、むしろ割安だと感じます。
一方で、棚板が全て固定のようですね。
一般的なA4版のファイルならギリギリ収まる高さになっていますが、微妙に調整したいときにできないのはちょっと不便さを感じるかもしれません。
でも、個人的にはすごく魅力的な書棚だと思います^^
収納マン様
喧嘩や縄張り争い‥‥現在、グリッドシェルフを共有して使っているのですが、すでに上記のような言い争いをしています^^;
確かに棚板が固定は少し不便かもしれませんね。全てA4サイズをおさめるわけではないのですが、ファイルボックスを使うと、今のシェルフが34cmなんですが、これくらいある方が使いやすいです。2cmの差なんですけどね。
無印の家具は楕円のこたつを使っているんですけど、数年使ってますが端も綺麗で特に難はないのですが、スタッキングシェルフは実際見ると、端や角がの処理が雑な印象を受けました。
突板にこだわらなくてもいいのかなあという気もしてきました^^;
心はレグナテックに傾いているのですが、もう少し検討してみようと思います。
アドバイスありがとうございました!
こつこつさま
喧嘩や縄張り争い、既にあるんですね^^;
でもまあ、それも仲の良い証拠でしょう^^
棚板の調整については、可動棚があっても悩ましいことはあります。
一般的に腰高の位置は固定棚なので、最下段に図鑑を収めると、その上の段はギリギリA4ファイルが入らない…といったことが起こります。
大洋のエースラックのように全段可動棚であればそんな問題は起こらないですけど、アクタスのフォピッシュやレグナテックのレクトに比べるとどうしても見劣りしますね。
突板であるかどうかは私も以前は割りと気にしましたけど、最近はそれほどではありません。
というのも、素人目には判断がつかない、いわゆる強化プリント紙が普及してきたからです。
突板とプリント紙を比較した場合、その材料コストの違いはそれほど大きくないのです。
むしろ、突板の場合はその上に塗装しなければならないことが大変なのです。
書棚の場合は何段分も塗装することになりますから、コスト負担がハンパありません。
一方で、強化プリント紙で済めばコストは大幅に下がります。
それで見た目にほとんど違いがないのだったら言うことナシですよね^^
もっとも、スペックでは強化プリント紙と普通のプリント紙を分けて記載する慣例がないので、自分の目で見分けるより他ないのが難点ですが^^;
ともあれ、そういう事情もありますので、レグナテックのレクトはすごくコスパが良いと思います。
いつも参考にさせていただいています。
子供部屋を作るに当たり、
子供二人にそれぞれのデスク、その真ん中に本棚を置こうと考えています。
設置場所の都合で幅50cm以内、高さ168cm以内(エアコンの配管のせいです)の本棚を探しています。
上記記事を参考に探しましたが、このサイズを満たす本棚は大洋のエースラック(高さ149.9の幅オーダー)一択かなと思っていたところ
リッキーパワーシェルフ45cm、高さ160cmを見つけました。
見た目かなり頑丈そうに見えますが、どうでしょう?
また、エースラックなら高さがもう少し欲しいなと思っていたところに、178cmの高さから1cm単位でカット加工しているお店を見つけました。
エースラックは色々売ってるものの高さのカット加工はこのお店オリジナルなようでどうなのかと…。
その他、希望サイズを満たすおすすめはありますでしょうか?
よろしくお願い致します。
ゆりさま
はじめまして^^
大谷工業のリッキーパワーシェルフ、初めて見ましたがなかなか良いですねー。
このサイズでハイブリッドシェルフ(※)というのは珍しいのではないでしょうか。
※金属の補強が入った木製書棚
家具販売店では聞かない名前なので私は実物を見たことがないんですけど、たぶんカタログ通販などに卸しているんだと思います。
価格は高価ですが、構造や仕様を見る限り、十分信頼するに足ると思います。
エースラック(カラーラック)の高さ1cmオーダーというのは私も初めて知りました。
「収納スタイル」というネットショップでしょうか。
おそらく相当な台数を捌いていて実績があるのでしょう。
信頼して大丈夫ではないかと思います。
ほかにもっと手頃なものをオススメできれば良いのですが、高さ168cm以下というのはちょっと他に思い当たらないです。
学習机メーカーの書棚だと140~150cmが多いですからね。
なので、私は良い選択肢だと思いますよ^^
収納マンさま
お返事ありがとうございます。
どちらの選択肢も良さそうで安心しました。
高さオーダーはおっしゃる通り、収納スタイルというお店です。
デスクもこれから購入するので、色合いも見ながら決定したいと思います。
ありがとうございました。
ゆりさま
デスクはまだこれからなのですね。
デスクと書棚の色の兼ね合いを考えながら選ぶと、また違った選択肢が見えてくるのかもしれません。
楽しみですね^^
収納マン様、こんにちは。
昨年(2021)9月〜11月ごろに、浜本工芸の机を買いに行こうとしてアクタスフォピッシュに決めた岩本と申します。その節は相談させて頂きありがとうございました!
今年3月、リビングの一角にフォピッシュが2台並べて置かれ、その日から子供たちが毎日使っています。質感も使い心地も申し分なく、また家にいる時間はほぼ常に机が目に入るので、デザイン的にも好みの机を置けて本当に良かったと毎日実感しています。
今回は、机の向かい側に家族みんなで使える本棚を置きたくて、そのご相談です。
幅120cmまでのスペースに、なるべく背が高くて本がたくさん入る本棚が欲しいと思っています。
・無印良品のスタッキングシェルフ
・ベルメゾン「すっきりデザインの頑丈リビングラック」https://www.bellemaison.jp/shop/commodity/0000/1100805
・ディノス「国産杉 頑丈スクエアラック」
この3つで迷っています。ディノスの本棚は、横が空いていて圧迫感が抑えられそうなところが良いです。一方ベルメゾンは、画像を見る限り、色がフォピッシュと合いそうな気がしています。それともプリント化粧板だと、フォピッシュに比べてあまりに見劣りしてチグハグになるでしょうか?
個人的に、スタッキングシェルフに比べ、他2つの脚が付いたようなデザインはすっきりして良いと感じています。
収納マン様ならどんなポイントで検討すべきと思われますか?お知恵をお貸しください。
岩本さま
おひさしぶりです^^
フォピッシュが届いてからもう半年近くですかー。
岩本さんのご家族の日常に溶け込み、お子様方が楽しく過ごされている様子が目に浮かぶようです。
さて、今回はフォピッシュの向かい側に設置する本棚のご相談ですね。
候補は無印良品の「スタッキングシェルフ」、ベルメゾンの「すっきりデザインの頑丈リビングラック」、ディノスの「国産杉 頑丈スクエアラック」の3本とのこと。
それぞれいくつかの点で違いがあるので、確かに悩ましいところだと思います。
(以下、省略のため販売店名でそれぞれの商品を指すものとします)
まず奥行に関して、無印良品は285mm、ベルメゾンは300mm、ディノスは320mm。
とは言え、ディノスの棚板そのものは奥行300mmなのでほぼ同じと言えましょう。
全体の高さについてはいずれも5段収納可能です。
ただ、その場合、ベルメゾンとディノスは最上段の本の上に天板がないので、ホコリが積もるのが気になるかもしれません。
逆に、4段しか収納しない場合は、「なるべく背が高くて本がたくさん入る本棚が欲しい」という岩本さんのニーズに合致しなくなります。
棚板ピッチは無印良品が375mm、ディノスは330mmの固定。
ベルメゾンは上から2枚目と4枚目が可動棚になっており、370mm前後で調節可能となっています。
基本的に330mm以上あればファイルボックスを立てて入れることもできるので問題ないものの、図鑑やアルバムなどを収納したい場合は棚板ピッチを変えられたほうが便利かもしれません。
もっとも、見た目重視なら棚板の高さを揃えるに越したことはないので、その場合は実用性は考えなくて良いでしょう。
耐荷重については、無印良品が棚全体で90kg、ベルメゾンは棚板1枚あたり30kg、ディノスは同じく30kg。
各社で基準が異なるのでまったく比較にならないのですが、構造を見るとベルメゾンがもっとも頑丈ではないかと思います。
無印良品も棚板にスチール棒が入っているのでまずたわむ心配はありません。
一方、ディノスは転倒防止具で壁に固定しないと横揺れ必至ですね。
見た目に関しては、無印良品はオーク突板で以前よりツヤがなくなったのでフォピッシュとの相性は良いと思います。
ベルメゾンはオーク系のプリント紙ということで、人によってはチープに感じるかもしれませんが、たぶんそこまで気にするほどではないかなと思います。
ディノスは杉の無垢材で最初は色が明るく感じるものの、数年で飴色になっていきますので、意外と問題ないと思います。
ただ、無塗装なのでホコリが付きやすく、拭き取りにくいというデメリットがあります。
実は我が家では以前、浜本工芸の机の向かいにIKEAのIVARという無塗装の棚を設置していたんですけど、やはり飴色になって違和感はなかったものの、ホコリが抜き取りにくくてイヤになりました。
そのため、現在は無印良品のスチールユニットシェルフに買い替えています。
あとはベルメゾンとディノスは国産、無印良品はインドネシア製ということで、品質管理という点では無印良品はちょっと不安感があるかもしれません。
以上の通り、様々な要素をチェックしてみましたが、価格もほぼ同じなのでコレと決めるのは難しいですねー^^;
ディノスはナシかなとも思いましたが、側板がなくて圧迫感が少ない点を評価されているところを見ると、ディノスを簡単に捨てきれないところもあります。
そんなわけであまりお役に立てていませんが、ご参考になれば幸いです。