一週間ほど前に、無印良品が「木製デスク・オーク材」の3点セットを数量限定で税込39,900円で販売開始したことをお知らせしました。
その後、このセットは数日で完売。…と思ったら、また在庫が復活しました(2021/09/23追記:また完売しました)。
もっとも、これくらいのことは私も予測していましたよ。しかし、上置き棚とキャビネットの在庫処分が目的だと思っていたのに、デスクと上置き棚の製造をベトナムから中国に移管して改めて販売を開始したことはまったく予想外でした!
※価格および仕様はすべて2021/09/22現在2022/01/17一部修正
木製デスク オーク材
ただでさえややこしい無印良品のデスクですが、今回はどこからどう説明したものかと悩むくらいややこしさを極めています。
昨年(2020年)9月に「オーク無垢材デスク(引出・足元棚付)」(商品番号:82009354)に取って代わるかたちで登場した「木製デスク・オーク材」(82583199)は、ベトナム製で引出内部材が積層合板でできているというのが大きな特徴でした。しかし、今年の5月頃から欠品が続いていました。
そして、先日発売されたのが「木製デスク オーク材」(44873939)。”木製デスク”と”オーク材”の間の”・”が消え、商品番号も変わっています。そして、製造は中国となりました。
無印良品としてはロックダウン下のベトナムからコロナ発祥の地でありながら鎮静化に成功した中国にシレッと入れ替えたかったのでしょうけど、やり方が中途半端すぎて困惑します。おまけに、現在も販売中の3点セット(「木製デスク キャビネット 上置きセット オーク材突板(15287741)」)はデスク本体も上置き棚もキャビネットもベトナム製、単品ではデスク本体と上置き棚は中国製で、キャビネットだけがベトナム製のままなんですから、もう本当にややこしいです。
「木製デスク・オーク材」と「木製デスク オーク材」の違い
旧型 | 新型 | |
---|---|---|
商品名 | 木製デスク・オーク材 | 木製デスク オーク材 |
商品番号 | 82583199 | 44873939 |
税込価格 | 24,900円 | |
幅×奥行×高さ(cm) | 110×55×70 | |
脚間寸法(cm) | 99.8 | 98.5 |
天板材質 | オーク集成材 | |
塗装 | ウレタン樹脂 | |
引出内部材 | 積層合板 | |
スライドレール | 木桟 | |
引出左右比率 | 1.8:1 | |
左引出内寸(cm) | 48.5×39.5×6 | |
右引出内寸(cm) | 26.5×39.5×6 | |
足元棚 | 無 | |
脚形状 | 4本脚 | |
サイドフック | 黒色 | |
製品重量 | 20kg | 21kg |
天板耐荷重 | 40kg | |
製造国 | ベトナム | 中国 |
ホルムアルデヒド放散量 | 記載なし | F☆☆☆☆ |
上表は旧型「木製デスク・オーク材」と新型「木製デスク オーク材」の違いを一覧にしたものです。商品名の”・”の有無や産地のほかは目立った違いは見受けられません。
新型で脚間寸法や引出し内寸が記載されていないのは、毎度ながら無印良品のいい加減なところでしょうか。(※現在は記載されています)一方で、ホルムアルデヒド放散量が国産家具並みのF☆☆☆☆並みになったのは喜ばしいことです。もはやダンボール入り肉まんやアスベスト入り珪藻土なんて過去の話。安心安全のメードインチャイナと言えましょう。
木製デスク用上置き棚 オーク材突板
上置き棚のほうもベトナム製の「木製デスク用上置き棚・オーク材」(82583212)から、中国製の「木製デスク用上置き棚 オーク材突板」(44873953)に切り替わりました。
「木製デスク用上置き棚・オーク材」と「木製デスク用上置き棚 オーク材突板」の違い
旧型 | 新型 | |
---|---|---|
商品名 | 木製デスク用上置き棚・オーク材 | 木製デスク用上置き棚 オーク材突板 |
商品番号 | 82583212 | 44873953 |
税込価格 | 5,990円 | 7,990円 |
幅×奥行×高さ(cm) | 109×20×30 | |
材質 | オーク集成材 | 側板:オーク集成材 棚・背板:オーク突板 |
製品重量 | 6kg | |
天板耐荷重 | 5kg |
※デスクと共通の仕様は省略
デスク単品と同様に商品名から”・”を消したのはともかく、”突板”というワードが示す通り実は新型の棚板と背板は突板に変わっています。
それでいて、価格は5,990円から7,990円に約33%もアップ。普通なら値下げ要因のはずですが、それほど中国製は高くつくということなのでしょう。もっとも、それでも十分安いとは思いますけどね。
キャビネットは現状ベトナム製のままだが…
現状、キャビネット(ワゴン)はベトナム製のままです。しかし、これまでの経緯を見るとこちらも中国製に切り替わると考えられます。そうすると、仕様や価格も変更になるかもしれません。
ともあれ、「オーク無垢材デスク(引出・足元棚付)」が登場して以降、ベトナム製の「木製デスク・オーク材」が発売されるも両者が併売されたり片方が完売になったりで、どちらが本命なのかまったく分からない状態がしばらく続きましたが、中国製の「木製デスク オーク材」が登場したことで、足元棚付のほうを廃番にして足元棚なしのほうを継続する方針ではないかと考えられます。足元棚以外に大きな違いのない両者を併売し続けるメリットはないですし、木製デスクのほうを廃番にするつもりならわざわざ生産を中国に移管しないですからね。
中国製のキャビネットの仕様と価格がまだ分かりませんが、デスク本体に準じるとすれば、引出しのスライドレールはマシになり、上置き棚はクランプ式のデスクライトの取付けができるようになって、トータルで申し分ない内容になると言える可能性が大きいです。散々無印良品に振り回されましたが、結果オーライというところでしょうか。
今までの経緯を見ると、無印良品もコロナウィルスに振り回されて大変だったと思います。一方で、商品名がややこしいのはちょっと考えものです。デスク関連品に限らず、ポリプロピレン収納でも同様のことが言えますから、消費者が理解しやすいネーミングを心掛けて欲しいと思います。
ともあれ、中国製のキャビネットさえ登場すれば、もう引出しの開閉がスムーズな足元棚付きか、上置き棚にクランプ式デスクライトを装備可能な木製デスクを選ぶか、などと考える必要はなくなります。無印良品で学習机を買おうかと思っている人はもうしばらく待ってみるのが吉と言えるでしょう。
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