奥行55cmのデスクでもOK?天板拡張式や組み替え式デスクという選択肢も

最近、特に多いと感じるご質問は「奥行55cmのデスクでも大丈夫でしょうか?」というものです。

このようなご質問が増えたのは2014年度にKEYUCAから発売された「アロン」以降ですね。オカムラの「ピエルナ・コンパクト」、「ソラノ2」、「ソラノ・プリティア」も奥行が55cmでしたが、それらが奥行のことで話題に上がることはありませんでした。

今となっては意外に思われるかもしれませんが、当時はオカムラの天板昇降式デスクを除いては学習机で奥行55cmというのは皆無でした。奥行45cmや50cmというのはそれまでにもありましたけど、奥行55cmなんて中途半端なものはなかったのです。

2016年度のスタディアップデスク登場が転換期

「奥行55cmのデスクでも大丈夫でしょうか?」というご質問がさらに増えるようになったのは2016年度にコイズミファニテックが発売したスタディアップデスク以降です。2016年度には同じくコイズミファニテックから「リファルド」も登場しました。

さらに2017年度にはイトーキから「ユニアス」が登場、2018年度はコイズミファニテックから「ルトラ」のほか、「レイクウッド」と「オルレア」それぞれに奥行55cmのデスクが発売されて、奥行55cmのデスクはメジャーとまでは言えないものの一定の市民権を得たと言えます。

奥行55cmは「ちょうどいい」?

先ほども申し上げました通り、奥行55cmというのは実に中途半端なのです。本格的に学習する頃を想定すれば奥行は60cm以上が理想的ですし、リビングダイニングに置いた場合の収まりを重視するなら奥行は45~50cm程度が理想と言えます。

しかし、分かっちゃあいるけど何とかして両方叶えたいというのが人の常。頑張ればギリギリA4版とA5版を前後に並べることができ、なおかつリビングダイニングの箱物家具と並べても出っ張りが10cm程度となる55cmという奥行が「ちょうどいい」と支持されたのではないかと思います。

「ちょうどいい」と言えばホンダのフリードです。あれもステップワゴンやセレナに比べると窮屈ですし、フィットやヴィッツに比べたら車高が高い中途半端な乗り物ですが売れましたよね。奥行55cmのデスクはまさにフリードのような支持要因があったのではないでしょうか。

天板奥行拡張デスクではダメ?

ヒカリサンデスクの「Kコンパクト」や浜本工芸の「No.32デスク」のように、天板奥行を拡張できる機能を持ったデスクもあります。選択肢は限られていますが、これらならリビングダイニングに置いた場合は奥行をコンパクトに使うことができ、子供部屋に移動してからは奥行をゆったりと使うことができます。

ただ、これだと天板に継ぎ目ができてしまうんですね。そこがまったく気にならない人もいれば、すごく気になると言う人もいます。また、そもそもそういうギミック自体が好ましくないという方も相当数いると思います。

組み替え式デスクではダメ?

コイズミファニテックの「レイクウッド・ステップアップデスク」などの組み替え式デスクなら、デスク天板の奥行を実質的に3段階に変えることができます。レイクウッドの場合、奥行は53.5→61.5→76.4cmとなりますから、最小時は奥行55cmよりもコンパクトでリビングダイニングに収まりやすく、最大時は奥まで手が届かないほどの奥行です。

しかしこれも天板に継ぎ目ができますし、ギミックが豊富で合体ロボ感が満載です。「コレジャナイ」と言う人がいるのも分かるような気がします。

「広さ調節タイプ」という選択肢も

奥行55cmとは若干違うのですが、オカムラの「ノベル・広さ調節タイプ」なら奥行を56.6cmから67.3cmに変えることができます。これも天板に継ぎ目が出てしまうのですが、ブックエンドのエリアとの分け目なので、気にならないという人もいるのではないかと思います。

ただ、「ノベル・広さ調節タイプ」は2017年度の登場ですけど、これが話題に上ったことはないですね(苦笑)やはりこういうギミックは今のトレンドではないように思います。



機能性を犠牲にしても見た目が大事

こうして見てみると、「奥行55cmで本当に大丈夫?」と思っていても、奥行を拡張できる選択肢は多くはないもののいくつか用意されていることが分かります。ただ、いずれも天板の継ぎ目や複雑なギミックがあるという見た目の問題があるわけです。気にならない人には問題ないものの、気になる人には大きな問題なのです。

私もインテリアコーディネーターの端くれですから、その気持ちはよーく分かります。機能性は多少犠牲にしてもやっぱり見た目が大事という感じですね。

実は奥行55cmというのはメーカーにとっても都合が良いのです。レイクウッドとオルレア、それぞれのステップアップデスクとデスク単品にセットするワゴンの奥行は共通化されています。2018年度から登場したイトーキのリーモとカモミールの奥行52cmタイプのデスクも然り。

奥行45~50cmのデスクだとワゴンはそれよりも奥行が浅くなり、引出しの容量がかなり少なくなるだけでなく不安定です。一方で奥行60cm以上のデスクだからと言って、そんなに大きなワゴンを用意することもほとんどありません。奥行55cmのデスクはちょうど頃合いの大きさのワゴンにセットするのに最適なサイズと言えるのです。

奥行55cmのデスクはアリ

そんなわけで、私は奥行55cmのデスクはアリだと思っています。やっぱり見た目は大事ですからね。これは理屈じゃありません。

また、デスクの奥を壁から5~10cm離せば、奥に教科書類が少しハミ出すかたちでA4サイズを前後に並べることだってできなこともありません。もちろん、デスクの奥にモノを落とすリスクは生じますが(苦笑)

なにより、子供は環境に適応しますから。幅にしろ奥行にしろ、狭ければ狭いなりに工夫すると思います。

基本的に私は学習机はベストである必要はないと思っています。逆に、ベストを目指すと恐ろしく価格が高くなったり、結果的に無駄になる機能が付いたり、家の中でバランスを欠くような大きさになってしまうリスクがあると思います。

あまり難しく考えすぎず、学習机は家族みんながハッピーになれるようなベターな選択をすれば良いんじゃないでしょうか。

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コメント

  1. いち より:

    年長の娘に、コイズミのスタディアップデスク、コルフィを購入する予定です。
    浅引き出しがないのに気付き、迷いが出てきました。どうでしょうか?
    また、ナフコオリジナルで天板がMDFなので、耐久性、お手入れ、耐水性は、いかがでしょうか? ラバーウッドに見た目が劣るのは、構わないです。 また2017年の在庫で安売りでした。
    教えていただけると助かります。

    • 収納マン より:

      いちさま

      はじめまして^^

      ナフコオリジナルで天板MDFののコイズミファニテック・コルフィというのは、「NODL-330WWL」という品番のもののことでしょうか?
      もしそうでしたら、こちらの記事にあるものだと思います。

      【関連】消費者は何も知らないと思ってらして?ナフコの2017学習机は廉価版が勢揃い

      記事ではカタログ掲載品のコルフィと比べた場合にネガティブな評価となっておりますが、価格次第ではお買い得かもしれません。
      ラバーウッドと比べて、耐久性、お手入れ、耐水性の面で劣るということもありません。
      異なるのは実際に触り比べたときの質感だけです。

      ナフコオリジナルに限らずスタディアップデスクにはデスク天板下に浅い引出しがありませんが、ベーシックなデスクと比べて異なるのは四つ切りの画用紙が入らないということくらいです。
      実際のところ、ペンなどの文房具というのはそんなにたくさん収める必要はありませんから、浅い引出しは1~2杯もあれば十分です。
      四つ切り画用紙を収めるニーズというのも私が今までに拝見したお宅では一度も見たことがありません。
      ですのでその点は安心していただければと思います^^

  2. いち より:

    浅引き出し、MDF天板について、早々のお返事ありがとうございます。

    記事にされた机と、同じです。
    ちなみに6万3千円弱です。
    記事には気付きませんでした。出来ない形も、はっきり分かったので助かりました。

    宮崎ながの県在住で、別記事にも驚きました。オンラインストアがあるとは!
    ナフコオリジナルは、在庫を展示された状態の物、宮崎ながのの2018年の価格と比較すると、迷いが出てきました。

    娘が元々、キラキラハートピンク希望から、高校生でも無理の無いピンクの面積が少ないナチュラル系希望になり、あと、五センチ奥行きが欲しい所ですが、ほっとしたのが正直な所です。

    とりあえず二階子ども部屋に置いて、娘が親にいて欲しがったら、机だけ1階ダイニングに移動と考えています。

    • 収納マン より:

      いちさま

      いちさんは宮崎県にお住まいですか!
      私は宮崎県には足を向けて寝られないんですよね~。
      学生時代にヒッチハイクで大分県の山の中から佐多岬を目指したときに、車に乗せてくれただけでなく泊めてくださった方がいて。
      宮崎ながのもあるし、本当に良いところですよねー^^

      私は宮崎ながのの店舗に入ったことはありませんけど、楽天市場、Yahoo!ショッピング、アマゾンなどに出店するなど、家具業界ではネット先進企業です。
      私自身もデスクライトやデスクマットを楽天市場店で購入しましたが、良いお店だと思います^^
      もちろん、九州でナフコが高い支持を得ていることは承知していますから、それと比べてどうこうという意味ではありませんよ^^;

      それはさておき、コルフィのナフコオリジナルをご検討されていたのはそういう経緯だったのですね。
      確かに、アイルインテリアエクセルのコルフィの価格と比べると、微妙なところもあるかもしれません。

      もしお近くでしたら、一度、宮崎ながのにも足を運んでみてください。
      コルフィの展示があるかどうか、ネットの価格と同じかどうかは、ちょっと分かりませんが。

      奥行がネックであれば、ピンクではないですけどイトーキのカモミール・セレクトタイプの奥行60cmデスク書棚(GCS-T06-92)という組み合わせも良いと思います。
      それを言い出したら、案外、「組み替え式デスクのほうがコスパが良いんじゃない?」という話になるかもしれませんけど、じっくりご検討いただければと思います^^

      • いち より:

        ありがとうございます。
        奥行きが気になり、じっくり検討することになりました。

        家の夫のカジュアルデスクや、私の学習机で奥行き検討、
        ナフコでイトーキジョイカラー2017物ナフコ版と比較した結果、置き場があるから、奥行き60センチ以上を購入することになりました。
        2018物になるので、コイズミさんと、イトーキさんのカタログを請求して、こちらの記事で勉強いたします。

        宮崎ながのは、行こうと思えば行けますが、とりあえず別の家具屋さんへ行ったら、大商産業さんの机がほとんどで、面白かったです。

        • 収納マン より:

          いちさま

          ナフコオリジナルのコルフィから一転、奥行60cm以上のデスクで再検討となりましたか。
          スペース的に問題なければ、長い目で見るとそのほうが良いでしょう^^

          家具屋さんに行ったら大商産業のデスクばかりだったというのは面白いですね。
          普通、大商産業なんて知りませんから^^;

          でも大商産業の学習机は決して安かろう悪かろうではありませんから、ピンクのデスクを探すと案外、選択肢に入るもしれないですね。
          じっくりとご検討いただければと思います^^

  3. 迷える子豚 より:

    収納マンさま初めまして。
    来年小学生になる子供のために昨年から情報収集を始め、
    このサイトにもお世話になっています。

    最初に浜本工芸さんのデスクに一目惚れし(NO.70デスク?)
    色々検討したのち、ほぼビーノに決まりかけていた頃に
    「たなとつくえ」の発売…ギリギリ海を渡らない最南端在住の私には、
    現物を見る機会はないと思われましたが、福岡に行く機会があり、
    現物を見ることができました!とても素晴らしい机だったのですが、
    2歳下の妹の分も同時に購入予定ということと、
    しばらく転勤族&賃貸暮らしの我が家には贅沢かなと断念しました。
    (我が家の場合スポンサーも見込めないので…)

    そこで再びビーノのセレクトタイプ?(幅が105cmのもの)に落ち着きそうですが、今年からレイクウッドのデスク単品が発売されたのを知り、
    再び迷っています。
    なのでぜひ収納マン様の意見を聞きたく投稿した次第です。

    机の広さからするとビーノですが、
    足の形はレイクウッドのほうが好みです。
    ただレイクウッドは奥行きが浅いため、ワゴンも奥行きが浅くなっており、
    使い勝手はどうなのか?というのが最大の悩みどころです。
    家具店も少ない地方なので、かろうじてビーノの現物は見れますが、
    レイクウッドのデスク単品&ワゴンがなく比較できず残念です。

    足の形はビーノのほうが丈夫なのでしょうか?
    先に述べた通り転勤族で引越を伴うため丈夫に越したことはないのですが…
    お忙しいと思いますが、返答いただけると助かります。

    • 収納マン より:

      迷える子豚さま

      はじめまして^^

      最南端在住ということは鹿児島ですか!
      私にとって鹿児島は学生時代に二度もヒッチハイクをしたところであり、とても良い思い出に残っている場所です。
      そこから福岡県までたなとつくえを見に行ってくださったというのは、本当にうれしい限りです^^

      でも、転勤が多いと引越し先で学習机の置き場所を確保できるかどうか分からないですし、引越しの際も気を遣いますから、なかなか難しいところが多いでしょうね。

      ビーノの105cm幅にするか、レイクウッドのデスク単品にするか、というのは難しいところですねー^^;
      おっしゃる通り、サイズのほか、デザイン、材質、椅子などが決め手になってくると思います。

      まずサイズについては、長い目で見るとビーノの105cm幅のほうが天板の幅も奥行も広くて学習に適していると言えます。
      また、ワゴンも奥行が深いのでたぶんA3用紙も入りますし、収納量も多いです。

      一方でレイクウッドのデスク単品のほうはそれに比べて幅も奥行もコンパクトなわけですが、転勤先でも置く場所に制限が少ないのがメリットと言えるでしょう。
      「部屋があと5cm広ければ~」などと思う心配は少ないということですね。

      脚の形状については、ビーノとレイクウッドを比べる限り、どちらが丈夫とか脆いとかいうことはありません。
      ただ一般的には、ハイヒールのような脚形状のレイクウッドのほうがスタイリッシュに見えるのは間違いないでしょうね。

      材質については、一昔前なら大いに悩む余地があっただろうと思いますが、最近はそこにこだわる人は少ないですね。
      ビーノは天板がナラ突板、引出し前板はナラ無垢で、高級感がありますし、硬くてキズがつきにくいです。
      一方のビーノはアルダー無垢ということで、木のやさしい風合いが楽しめます。

      ビーノとレイクウッドの木製椅子については基本機能は同じですが、背もたれと座面のバランスが若干異なるため、座り心地に好みの違いが出るかもしれません。
      また、板座が選べるのはレイクウッドのみ、座面の色もそれぞれで異なります。
      机そのもので悩んだら、思い切って椅子次第で決めてしまうというのもひとつの方法かと思います。

      どちらを選んでも価格的にほとんど同じですし、どちらかに決めるのは本当に難しいと思います。
      兄妹(姉妹?)で好みが違うということもあるかもしれません。
      どちらを選んでも間違いないモノですので、最終的にはお子さんに選んでもらうというのもよろしいのではないでしょうか^^

  4. 迷える子豚 より:

    先日はアドバイスありがとうございました。
    ここは思い切って娘に選んでもらおうと店舗へ行ったところ、
    まさかのデコプリを気に入り「ピンクがいい」の一点張り。
    リビング横の洋間に置く予定&個室を与える予定がないので、
    デコプリだけは避けたい(常に視界にあるのが辛い)私のワガママで、
    デスクライト(デコプリに使われているピンク)・マット・チェアをピンクにすることで、ビーノに決めることができました!
    (チェアにピンクがないレイクウッドは見向きもされず)
    が、これまで全く興味を示さなかった夫が、
    「ワゴンはいらない」「90cmで十分」と言いだし、
    結局90cm幅のデスク2台となぜか夫が気にいったSラックを1台購入することに…。色もNS希望の私に対して娘はWT。そこはランドセルも赤ではなく茶色を選んだ娘が希望したWTにしました。
    ちなみに妹はデスクマットが選べて嬉しかったようでデスク本体の好みは訴えませんでした。(そもそも選択肢があることに気づいてない?)
    ワゴンがないのが気になりますが、必要になればワゴンを足すなりしてコーディネートシリーズの長所を最大限利用しようと思います。
    その際はまた相談させていただくかもしれません。
    今日の記事のケユカのデスクも現物が見れたら、
    また違ったのにと思います。(地方は本当に選択の余地がないです)

    • 収納マン より:

      迷える子豚さま

      それはまた急展開でしたね^^;
      コントロールが効きにくい子供の意向はともかく、ご主人の唐突な意見に振り回されながらも、なんとかビーノという最初の選択肢を死守された迷える子豚さんの采配はお見事だったと思います!

      結果良ければすべて良しかなと思いますが、これからまたお引越しがあるかもしれないことを考えると、90cm幅のデスクとSラックなら、レイアウトがしやすくて良いでしょうね。
      また、ロングセラーモデルのビーノでしたら、リフティングワゴンを買い足すことで収納を補ったり天板を拡張することも期待できます。

      デコプリほどピンク全開ではないものの、お嬢さま方もご希望が叶って喜んでいるのではないでしょうか^^

      またのご質問やご報告をお待ちしております♪