先日、カタログ発行に先んじて新作デスクをホームページ上で公開した堀田木工所(hotta woody)。いよいよ2024年度の学習机カタログを公開し、その全貌が明らかとなりました。
ここ数年は目新しいところを探すのに苦心しましたが、今年度はスゴイですよ!大刷新と言えるほど大きな変化が随所に見られます。
それでは早速、2024年度の堀田木工所のラインナップを見てまいりましょう。
※この記事は2023年8月30日時点の情報に基づいています
新作クオン&ルオムはウレタン塗装!
まずは先日も紹介した新作デスクの「クオン」(上写真)と「ルオム」について。いずれも堀田木工所が得意とするアルダーではなくホワイトオークであることは分かっていたものの、塗装については不明でした。ところが、これが予想通りと言うか素直に驚いたと言うか、なんとウレタン塗装なのです!
キズや汚れにめっぽう弱い自然塗装ではなく、その心配が少ないウレタン塗装です。おまけに軟らかいアルダーではなく硬いホワイトオーク。これはかなり安心感があると言えるでしょう。
さらに、実はクオンのデスク本体の引出しは金属製のスライドレールが付かない”レールレス”仕様。浜本工芸やカリモク家具に正面からぶつかってきたと言っても過言ではないと思います。
もっとも、クオンのワゴンは全段フルスライドレール仕様ですから、まだ道半ばの感もあります。ちなみに、ルオムのデスク引出しもフルスライドレールです。
ネージュが「2」にリニューアル
次のニュースは「ネージュ」が「ネージュ2」にリニューアルされたことです。どこが変わったのかと言うと、実はこちらも引出しがフルスライドレールからレールレス仕様になりました。もう1台の2024年度新作デスク「フィーロ」もレールレス仕様で、堀田木工所が腕を上げてきたことがうかがえます。
そのほか、ネージュはもともと110cm幅でしたが、100cm幅になっています。それにより、新作シェルフ「オッフェン」や「カルロ」のラック、フィーロの上棚を組み合わせることができるようになりました。
また、引出しにセットされていたペントレーがなくなっています。そんなこんなでコストを抑えつつ、約4.3%の値上げです(ネージュ2の上棚は価格据え置き、ワゴンは約7.0%アップ)。
カタログからウィンディ&ダック消滅
2024年度の堀田木工所は新作デスクを一挙に3台も投入した一方、「ウィンディ」(上写真)、「ダック」、「コンセ」の3台がカタログから消えました。
ウィンディとダックは10年以上も続く定番デスクですが、これも時代の流れですかねー。もっとも、これらはあくまでカタログから消えるというだけの話です。とっくにカタログから消えている「ムービー」ですら未だに販売継続されているのですから、今後も継続する可能性は高いと思います。
もはや堀田木工所はカタログ外商品のほうが圧倒的に多いですから、カタログに掲載されているか否かはほとんど関係ないでしょう。
昇降袖もカタログから消えた
同時に、「スキップ」、「サイン」、「カルロ」などにもセット可能な昇降袖(リフティングワゴン)もカタログからすべて消えています。これも堀田木工所の直営ネットショップで現在も販売されていますが、今後も引き続き販売されるかどうかは不透明です。
近年、堀田木工所に限らず他のメーカーでも昇降袖は少なくなってきています。昇降金具の仕入れコストの上昇と学習机の販売台数の減少という負のスパイラル、さらに販売価格を抑える必要性に迫られており、採用が難しくなってきているからです。
堀田木工所としても昇降袖は残したいところでしょうけど、さすがにカタログから消えてしまうと、ますます仕入れコストが上がってしまいます。昇降と非昇降で1万円以上も売価が違う現状、これ以上に価格差が開いてしまったら、もう昇降袖の継続は難しいのではないかと思います。
値上げは3~10%程度で値下げもあり
2024年度の堀田木工所の学習家具は前年度と比較して概ね3~10%の値上げとなっています。
これはもうこのご時世ですから致し方なしでしょう。ちなみに先日、某北欧風B級家具店のシューズボックスの値段をチェックしていたら、2年前と比べて2~3倍になっていました。それに比べたら、たった数%の値上げなんてかわいいものです。
なお、2024年度の堀田木工所は基本的に値上げ傾向の一方で、「クレイ・グローアップベッド」(上写真)など一部商品は値下げされています。デスクライト「C3652-D」も約6.4%値下げされており、価格と販売動向には慎重になっていることがうかがえます。
というわけで、2024年度の堀田木工所の学習机ラインナップは近年まれに見る大きな変化がありました。
その中でも注目はやはり新作デスクの「クオン」ですよね。ホワイトオーク無垢×ウレタン塗装に加え、レールレス仕様。定価で言えば浜本工芸よりも高いですが、堀田木工所は定価の25%引きがデフォルトですから、安いと感じられる場面もあるかもしれません。
それより何より、特許出願中のバックパネルを用いたギミック、エコ素材「PALM LOOP」を使っているという環境先進性、そして第17回キッズデザイン賞受賞という権威性があります。そういったところを評価してくれる人が多ければ、堀田木工所の戦略がズバリ的中という結果になるのではないでしょうか。
これはいよいよ面白いことになってきましたねー!
コメント 皆様からご質問・ご意見など
以前ビーノについてご質問させていただきました。あれから結局デスク購入は見送り、フレム45cm+既存テーブルでしのいできましたが、下の子の就学を前に今度こそデスクを!と考えていたところ堀田木工所の新製品に興味津々です。
下の子の部屋は幅より奥行がとれるので、デスク奥に同じ幅のシェルフを置きたいのですが、浜本工芸もカリモクもちょっと予算オーバーだからリッケで手を打つか… と思ってたところだったので、ウレタン塗装デスク新作とオッフェン登場にテンションが上がっています。
ただし、オッフェンの高さがやや中途半端に感じており、180cmのNo.28書棚Aとそこまで価格差がないと考えるといっそNo.28にすべきか悩ましいです。書棚A+ルオムデスクというのもありでしょうか?たまたまデスク高さは同じみたいですが…
来年度あたりでビーノに合うテーブル幅のシェルフが出てくれないかな、なんてひそかに期待したりしています。笑
ままみさま
おひさしぶりです^^
その後、フレム45オープンシェルフを購入されたんですね。
ありがとうございます!
堀田木工所のウレタン塗装のデスク2型とオッフェンの投入は本当にテンションが上がりますよね♪
一方で、確かにオッフェンの高さ146cmというのはちょっと中途半端に感じるところはあります。
机の奥に置いた場合に手が届く高さを考えるとこれでも高いくらいではありますが、A4ファイルが上下段に収まるかどうかと言うとちょっと厳しいような気もします。
デスクライトの取り付けも考えるとなおさらです。
価格もおそらくNo.28書棚Aとさほど変わらないでしょうね。
ルオムのデスクは幅105cmなので、これにNo.28書棚Aを合わせるとすると幅100cmと幅110cmのどちらを合わせてもちょっと中途半端な感じになります。
また、ルオムのデスクとNo.28デスクの価格もほとんど変わらないというか、ルオムは突板天板でフルスライドレールであることを考えるとむしろコスパは悪そうです。
現時点で私もまだクオンもルオムも見ていないのですが、浜本工芸と合わせるとなると色味の違いがどれくらい出てくるかも不透明なところです。
ビーノ90デスクの奥にセットできるシェルフというのは実は以前にナフコ21スタイルで取り扱いがありました。
2019年度を最後に販売を終了しており、おそらく今後復活する可能性は低いと思います。
せっかくの期待を打ち砕いてしまって申し訳ありません^^;
ともあれ、堀田木工所の新型デスクの実売価がどれくらいに落ち着くのかまだ分かりませんし、実物を見たらまた感じ方が変わる可能性もあります。
やっぱり早く実物を見てみたいですよねー^^
ご返信ありがとうございます。なんと、幅が合わないんですね、ちゃんと見てませんでした…
また、デスクの奥に置いた時に手が届くかどうかという観点もなかったので参考になりました。
近くの島忠に現物が来てくれることを期待しつつ考えたいと思います!
今後とも有益情報をよろしくお願いいたします⭐︎
ままみさま
ほんと、学習机選びは難しいですよねー^^;
私も早くクオン&ルオムが見てみたいです!
ままみさんのほうが先に見かけたら教えてください^^