無印良品の新「パイン材デスク幅86cm」はベトナム製から中国製に

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中国・上海のロックダウン以降、電子機器や自動車などの品不足が顕著になっています。ロシアのウクライナ侵攻によって経済安保の問題も顕在化。コロナ以前から中国での人件費高騰や政治的リスクという点でも、製造業では「脱中国」がスタンダードになっていくものと思われていました。

ところが、実際はそうでもないんですね。無印良品はオーク材の「木製デスク」に続き、「パイン材デスク幅86cm」も中国での製造に切り替えました。

※この記事は2022年8月17日時点の情報に基づいています

無印良品の新「パイン材デスク幅86cm」

無印良品 パイン材デスク 幅86×奥行58×高さ70cm 12058458

こちらが新しい無印良品の「パイン材デスク幅86cm」です。私は最初、旧製品とどこがどう違うのかサッパリ分かりませんでした。

見た目にはまったく変わっていません。しかし、よくよく調べてみると製造国がベトナムから中国に変わっていたのです。

パイン材デスク幅86cm 新旧比較

 新仕様旧仕様
JANコード45505120584584550182855449
税込価格15,900円
製品寸法幅860×奥行580×高さ700mm
引出の奥行430mm435mm
製品重量約16kg
耐荷重天板約30kg
引出し約3kg
フック約3kg
材質天板パイン材
脚部パイン材
引出し前板パイン材
引出し内箱パイン材積層材
引出し底板プリント紙化粧繊維板
フックスチール
表面加工天板アクリル樹脂塗装アクリル樹脂UV塗装
脚部、引出し前板アクリル樹脂塗装ラッカー塗装
フックエポキシポリエステル樹脂粉体塗装アクリル樹脂粉体塗装
原産国中国ベトナム

上表は新旧のパイン材デスクのスペックを比較したものです。変更点は原産国がベトナムから中国に変わっているほかには、引出し内箱(内部材)が積層材からパイン材に変更、天板の塗装がUV処理されなくなったことが挙げられます。

ほか、取扱説明書をチェックすると、組み立てる際に16本のボルト全てにワッシャーを2つずつ使っていたのが使われなくなりました。パイン材みたいな軟らかい木材にこそワッシャーは必要だと思うのですが、それよりもコストダウンということなのでしょう。

パイン材デスクワゴン 新旧比較

 新仕様旧仕様
JANコード45505120584654550182855456
税込価格8,990円
製品寸法幅240×奥行550×高さ575mm
引出の奥行430mm435mm
製品重量約7.0kg約7.5kg
耐荷重天板約3kg
棚板約3kg
底板約10kg
全体約15kg
材質天板パイン材スプルース突板繊維板
棚板、底板、側板パイン材
幕板スチール
キャスターポリプロピレン
表面加工天板アクリル樹脂塗装アクリル樹脂UV塗装
棚板、底板、側板アクリル樹脂塗装ラッカー塗装
幕板エポキシポリエステル樹脂粉体塗装アクリル樹脂粉体塗装
原産国中国ベトナム

蛇足気味ながら、「パイン材デスクワゴン」についてもスペックを比較してみましょう。こちらも原産国がベトナムから中国に変わっています。また、天板をスプルース突板から棚板や側板と同じパイン無垢に集約。天板の塗装もUVを掛けなくなりました。

なお、こちらは完成品のため、ワッシャーの省略などは確認できません。

まるでカリモク「ボナシェルタ」

無印良品の新「パイン材デスク幅86cm」+「パイン材ユニットシェルフ86cm幅・大」
出典:無印良品

それにしても、パイン材デスクをパイン材ユニットシェルフと組み合わせることでカリモク家具の「ボナシェルタ」のように使うという提案には驚きました。幅86cmのシェルフなら上写真のようにデスクの後ろ側に置いて、幅58cmのシェルフならデスクの側面に設置してユニットデスクのように使うわけですね。

こういう使い方ができることはこれまでまったく気付かなかったんですけど、改めて調べてみると旧仕様でも既に同じ提案がされていました。2020年秋冬カタログから仕様が変わったので、当時からそういう提案がなされていたということでしょうか。

しかしながら、スチールまたはステンレスのユニットシェルフと違って棚板の高さ調整金具がないので、シェルフの棚板とデスクの天板の高さが合いません。これでは棚板と天板の隙間に頻繁に文房具などを落としそうなので、DIYで何とかしないとちょっと厳しいんじゃないかと個人的には思います。

以上の通り、無印良品の新しいパイン材デスクはベトナム製から中国製となり、販売価格を維持するためUV塗装が施されなくなり、ワッシャーまで省かれました。

もともとUV塗装をしたところでキズは容易につく軟らかさでしたが、そんなことを気にする人は最初からパイン材デスクなんて買わないという判断なのでしょう。また、ワッシャーを省くことでグラつきが生じやすくなることは必至ですけど、それよりも意地でも価格を維持したいということなのでしょう。ワッシャーの存在意義を知らない人にとっては組み立てが簡単になって良いという考えもあったのかもしれません。

ともあれ、私としては最初から無印良品のパイン材デスクなんてオススメしていませんからどうでも良い話ではあります。無印良品でデスクを買うなら木製デスク、もしくは足元棚付きのほうです。それでは大き過ぎるという場合は、IKEAの「ミッケ」(73cm幅)のほうがまだ良いのではないでしょうか。

中国製木製デスク(現行モデル)

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカー在籍時を含め20年以上、年間200台以上の学習机を吟味し続ける「学習机評論家」。学習机だけでなく、目にやさしいデスクライトや姿勢良く座れるチェア、ランドセル等の収納方法についても研究しています。
2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立し、TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」優勝などメディア出演多数。長女の小学校入学に際して学習机を購入したことをブログに報告したところ相談が殺到。以後、展示会や販売店を回り、最前線の情報を発信しています。詳しいプロフィールはこちら

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