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無印良品が家具のサブスクを開始!無垢材デスク+チェアが月額900円から

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このごろ都に流行る物…と言えば様々なものが挙げられます。マスクや除菌ウェットティッシュなどはまだ品薄ですし、ホットケーキミックス、お好み焼き粉、パスタなども、店頭に十分並ばないほど人気です。巣ごもり消費によって意外と家具の売れ行きも好調で、2020年5月の家計調査によると学習机などは前年比約2.5倍になったというデータもあります。

ネットフリックスなどの動画配信サービスも好調だそうです。もっとも、ネットフリックスに関してはフタを開けてみれば会員数は増えたものの売上が横ばいだったというオチでしたが、動画配信だけでなく、月額定額サービス、いわゆる「サブスク」はコロナ以前からのトレンドです。

サブスクの代表格としては動画や音楽のほか、電子書籍、雑誌などがメジャーですが、コスメ、洋服、バッグ、コンタクトレンズ、カフェ、自動車、バイク、トランクルームなど、多種多様なものに広がっています。家具でもサブスクが始まっており、ディノスや大塚家具も一部商品を対象にスタートさせています。

ですが、まさか無印良品までもがサブスクに手を出すとは思いませんでしたよ。

※原則として2020年7月現在の情報に基づいています

2023/07/12追記:木製デスク等の値上げと同時に、サブスクの料金設定も変更になりました。
無印良品の「木製デスク」が4割も値上げ!月額定額サービスも実は改悪
無印良品の「木製デスク」が2023年から4割も値上げされます。また、家具の月額定額サービスの対象になったこと自体は喜ばしいものの、これまでよりも割高な月額料金設定となっています。

 

無印良品とIDÉEが月額定額サービスを開始

無印良品とIDÉEが月額定額サービスを開始

出典:無印良品

無印良品とIDÉEを展開する良品計画が、家具・インテリア用品の月額定額サービスを7月17日から一部店舗限定で受け付け開始しました。「学ぶ/働く」「寝る」「くつろぐ」という3種類の基本セット(各2パターン)を、1~4年の年単位の4つのプランで用意し、月額800円からという価格で提供するものです。契約終了後は「解約・返却」または「契約延長」を選択するか、希望者は買い取り手数料を支払ったうえでそのまま使うこともできます。

月額定額サービスを使うメリット

今回の良品計画のプレスリリースでは、”月額定額サービスを活用することで暮らしを変えるタイミングに家具の処分に悩むこともなく、廃棄物の削減にもつながります。”と書かれています。

確かに家具の処分は面倒ですから、「返却」という選択肢が用意されているのはありがたいですね。ただし、返却に伴う引取り料についてはプレスリリースでは明示されていません。

また、廃棄物の削減に繋がるというのはどうでしょう。もしそれが事実だとすれば、中古品(再生品)が届く可能性もあるということです。もしくは、中古品を流通させる販路を良品計画はこれから作っていくということでしょうか。国産高級品ならともかく、無印良品やIDÉEのクオリティでそのようなことが可能なのか甚だ疑問です。

私には事実上、分割払い以上のメリットは感じられません。

通常販売価格と月額定額サービス料金の比較

無垢材デスク引出付き+ラウンドチェア布座オーク材の場合

税込価格配送料合計
通常販売価格44,800円3,000円47,800円
無印良品週間価格40,320円3,000円43,320円
1年契約3,400円×12回=40,800円3,000円※43,800円※
2年契約1,750円×24回=42,000円3,000円※45,000円※
3年契約1,180円×36回=42,480円3,000円※45,480円※
4年契約900円×48回=43,200円3,000円※46,200円※

※月額定額サービス利用時の配送料は通常配送と異なる可能性があります

「無垢材デスク・引出付き」+「ラウンドチェア・布座・オーク材」の組み合わせの場合、月額定額サービスでは1~4年いずれの契約期間であっても通常販売価格よりも安くなる計算です。一方で、無印良品週間価格などのセール時の価格との比較では、セール時よりは割高になることが分かります。

1年契約(12回払い)よりも4年契約(48回払い)のほうが割高なのは一般的な分割払いと同様です。そのため、月額定額サービスを分割払いの一種と考えればむしろお得でしょう。

しかし一方で、途中で解約する場合は「解約手数料」が発生します。契約満了時には既に通常販売価格と同等の金額を支払い終えているのに、買い取りを希望すると「買い取り手数料」が発生します。それなら引き続き使おうと思うと「契約延長」となり、相応の月額料金の支払いが必要になると思われます。「返却」の場合は引取り料が必要になるのかどうかは不明ですが、まだ商品が必要であっても手元に残りません。

同じ分割払いのようなものと言っても、大手キャリアでスマホを買うのとはまったく事情が異なるわけです。

 

初期投資を抑えたい場合は、分割払いというのは消費者にとってありがたい手段です。大型家電を買う際は必ずと言って良いほど分割払いを選ぶ友人もいますし、私もいま使っているパソコンは金利無料のキャンペーンで分割払いを選んで購入しました。

一方で、いま契約している光回線は退去時に解約すると回線撤去費用を請求されるということで、仕方なく新居に引越ししてからも引き続き利用することを余儀なくされました。サービス提供者に主導権を握られてしまうというのは恐ろしいことだと思います。

ともあれ、家具を利用する期間が決まっていて、なおかつ初期費用を抑えたい場合は、良品計画の月額定額サービスを使用するのも良い選択肢だと思います。ただし、デスク関連品では前述した無垢材デスク引出付き+ラウンドチェア布座オーク材のセットのほかは、折り畳みテーブルオーク材120cm+ワーキングチェア背座ワイドタイプのセットのみです。オーク無垢材デスク(引出・足元棚付)などは月額定額サービスの対象商品とはなっていません。

そういったところも含めて、冷静に賢くサービスを利用できると良いですね。

2021/01/18追記:

上記サービスは2020年11月1日まででいったん終了し、セットではなく単品での提供にリニューアルしました。基本的な仕組みはほぼ同じで、契約満了後の回収は無償ながら、買取り手数料については明示されていません。なお、デスク関連品については、「木製デスク・オーク材」などが対象となっています。

無印良品の月額定額サービス(ベッド・デスク・チェア・収納) | MUJI 無印良品
くらしの基本となるベッドやデスク、収納家具。「必要なモノ」を「必要な期間」だけお使いいただける、月額定額サービスをご用意いたしました。「買ってもよし。借りてもよし。」の新サービスです。

2021/03/15追記:

業界紙の『ホームリビング』によると、無印良品のサブスクはサービス開始から約1ヶ月間で1,000件以上の契約件数があり、計画通り順調に推移しているとのこと。人気商品は「脚付マットレス」シリーズで、新社会人や新大学生を中心に4年契約が多いそうです。

今後は対象カテゴリーを増やすとともに、店舗だけでなくオンラインでの受付をする可能性もあるということです。

2022/08/16追記:

無印良品ほか全6社の家具のサブスクサービスについて比較してみました。比べてみると無印良品のサブスクは上手に設計されていると感じます。

家具のサブスク6社を徹底比較!無印良品と大川家具がユーザーファースト
家具の月額サブスクリプションサービスを提供している6社を徹底的に比較してみました。低価格のカジュアル家具なら無印良品とクラスが、国内外の高級有名メーカー品なら大川家具がユーザーファーストで魅力的だと思います。

2023/07/12追記:

木製デスク等の値上げと同時に、サブスクの料金設定も変更になりました。

無印良品の「木製デスク」が4割も値上げ!月額定額サービスも実は改悪
無印良品の「木製デスク」が2023年から4割も値上げされます。また、家具の月額定額サービスの対象になったこと自体は喜ばしいものの、これまでよりも割高な月額料金設定となっています。

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