
今年の5~6月頃だったでしょうか。数量限定だった無印良品の「木製デスク・キャビネット・上置きセット オーク材突板」が無印良品ネットストアから消え、とうとう完売かと思ったらしばらくして復活。amazonでは買えるけれども無印良品ネットストアでは販売終了なんて奇妙な事態も発生していました。
もっとも、こういうことは無印良品あるあるです。特に気にもしていなかったのですが、8月初旬に無印良品ネットストアで木製デスクと3点セットに”NEW”マークが付いているではありませんか!
これは一体どうしたことか。というわけで、詳しく見て参りたいと思います。
※この記事は2026年8月12日時点の情報に基づいています
無印良品/木製デスク オーク材天板

こちらが無印良品から新たに発売されたオーク材を使った木製デスクです。旧製品名が「木製デスク オーク材」だったのが「木製デスク オーク材天板」になっていますが、天板以外がオーク以外の木材に変わったわけではありません。以前に「木製デスク用上置き棚 オーク材」が「木製デスク用上置き棚 オーク材突板」にリニューアルされたように、意味なく単語を追加しただけと考えられます。
ともあれ、見た目はまったく変わりません。かと言って、まったく何も変わっていないどころか、実はとても大きな点が変更されているのです。
中国製→カンボジア製に
| 新仕様 | 旧仕様 | |
|---|---|---|
| 商品名 | 木製デスク オーク材天板 | 木製デスク オーク材 |
| JANコード | 4550584891175 | 4550512841050 |
| 販売時期 | 2026年8月~ ※取扱説明書では2026年4月~ | 2023年3月~2026年7月 ※取扱説明書では2024年11月~ |
| 製造国 | カンボジア | 中国 |
| 材質 | 天板・脚・前板:オーク材 引出内部材:積層材 引出底板:積層材 | 天板・脚・前板:オーク材 引出内部材:積層材 引出底板:ポプラ突板 |
| サイズ | 1100×550×700mm | |
| 引出し内寸 | 左:456×403×52mm 右:237×403×52mm | 左:485×395×60mm 右:265×395×60mm |
| ホルムアルデヒド | F☆☆☆☆相当 | |
| 表面塗装 | ウレタン樹脂塗装 | ウレタン樹脂塗装 +ニトロセルロース塗料 |
| 天板厚 | 19mm | |
| 耐荷重 | 引出:3kg フック:3kg 天板:40kg | |
| 脚間寸法 | 長辺:990mm 短辺:420mm | 長辺:985mm 短辺:420mm |
| 重量 | 21kg | 22.20kg |
| レール仕様 | 3段引きスライドレール | 木桟 |
| 税込価格 | 34,900円 | |
今回のリニューアルでもっとも大きな変化と言えるのは、中国製からカンボジア製に変わった点です。
製造国がベトナムから中国に移って今度はカンボジア。私も長らく家具業界に片足がハマったまま抜け出せずにおりますが、カンボジア製の家具というのは初めてお目に掛かります。
そのため、品質についてはまったく予想がつきません。店頭での取り扱いが始まったらすぐに見てみたいと思いますが、正直、あまり期待はできないんじゃないかと思います。ベトナムでもまだ中国のクオリティーに追いつけないのですからね。
引出しはフルスライドレールに

もうひとつ大きな変更点は、引出しのレールが木桟から3段引きスライドレール(フルスライドレール)に変わったことです。
「価格据え置きでフルスライドレールにバージョンアップ!?」と喜ばれる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、実際はまったく逆です。
引出しに金属製のスライドレールを付けることなくスムーズに開閉させるには、引出しの内箱と外箱の寸法を正確に作る必要があります。ただ正確に木材をカットすれば良いという話ではありません。湿度の微妙な変化で膨張と収縮を繰り返す木材の特性を理解したうえで最適な加工をする必要があるのです。そのため、レールレスで作ることができるのは浜本工芸やカリモク家具といったごく一部の国産家具メーカーに限られます。
私がこれまで無印良品の木製デスクを高く評価していたのは、木桟とは言え、金属製のスライドレールを使うことなく比較的スムーズに開閉できる引出しを備えていたからです。もっとも、ベトナムや中国では品質を安定させることが難しかったようで、精度が悪くて引出しが木桟から落ちそうになっているものも散見されましたが。
おそらく家具製造において技術力が未熟なカンボジアで木製デスクを作るにあたっては、木桟を維持することが難しく、フルスライドレールにせざるを得なかったのでしょう。フルスライドレールの仕入れコストはアップするものの、人件費を抑えることで価格を維持したというところだと思います。
過去に無印良品のデスクに採用されたフルスライドレールは固くて引き出せないということが多々ありました。今回もそうなるんじゃないかと、冷めた目で見ています。
デスク内整理トレーがピッタリ

引出しをフルスライドレース仕様に変更したのと同時に、内寸が変更されました。左側の引出しの幅はは3cm近く狭く、逆に右側は3cm近く広く。また、左右ともに奥行はやや深く、高さはやや低くなっています。
その結果、無印良品の「PPデスク内整理トレー」が奥行方向にピッタリ2つ収まるようになりました。右側の引出しは幅100mmと、幅134mm×1または幅67mm×2がピッタリ合います。左側は少しすき間が生じてしまいますが、別にそこまで合わせる必要はないでしょう。率直に、ムジラーにとってはありがたいことだと思います。
3点セットは日本製!?

木製デスク オーク材はカンボジア製になりましたが、現在のところキャビネット(ワゴン)と上置き棚は中国製のままです。もっとも、以前にベトナム製から中国製になったときも徐々に切り替わっていったので、今回も同様の可能性があります。
ともあれ、新しいデスク+キャビネット+上置き棚の3点セットも現在はカンボジア製と中国製の組み合わせです。しかしながら、ネットストア上でこのセット商品の原産国を見ると、「日本」と書かれているではありませんか。ただの誤植だと思いますけど、鵜呑みにしてしまう人もいると思うのでシッカリして欲しいものですね。
なお、3点セットの価格は従来と変わらず税込64,900円です。一方で、従来とは異なり、今回は数量限定とは表示されていません。キャビネットと上置き棚も製造をカンボジアに移管していくなら数量に限りはあるはずなんですけどね。
以上、カンボジア製に切り替わった無印良品の新しい木製デスク オーク材天板について速報しました。
ぶっちゃけ、カンボジアで作られた家具のクオリティは未知数と言うより、あまり期待できません。基本的にはアパレルなどの軽工業が強いというイメージですからね。
なので、無印良品というブランドや、オーク無垢、フルスライドレールといったスペックだけで飛びつくのは危険です。初期ロットはマトモでも、品質が安定しないということもあります。よって、しばらくは静観するのが吉だと思います。
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