「ダイニングチェアに厚手のクッションを置けばダイニング学習でも問題ないですか?」と聞かれることが時々あります。
結論から言うと、大丈夫とも言えるし、厳しいとも言えます。また、クッションがないよりはマシとも言えるし、かえって邪魔になることもあるようです。
つまるところ、お子さん次第、状況次第と言えるでしょう。
コジット・高さが変わるお食事クッション
一昔前はダイニングチェアに子供を座らせると言っても、ただ分厚いだけのクッションしかありませんでした。しかし、数年前から、上写真のような高さ(厚み)を変えられるクッションも普及してきました。
これでしたら、子供の成長に合わせて段階的に高さを変えることができるので、座面の高さを最適な状態にすることができます。しかしながら、足置きがないので、足をぶらぶらさせてしまい、勉強に集中できない可能性もあります。
以前にも申し上げた通り、大人(特に女性)でも足の裏が床についていないと落ち着かないものです。それは、椅子というのはお尻だけで体を支えているのではなく、お尻と足で体を支える道具だからです。その点から言えば、座布団で座面の高さだけかさ上げしても不十分と言えます。
クッションが邪魔になることも
とは言え、厚手の座布団も使わずにダイニングチェアに子供が座ると、テーブルは高すぎ、おまけに足もつかないということになります。ですから私としては、ないよりはあったほうが良いと考えています。ただ、私が今までにお邪魔したお宅のケースで言うと、かえって邪魔になるだけという話もしばしば聞きます。
大人がダイニングチェアに座る場合は、椅子を引き、座面にお尻をおろして座ります。しかし子供は足がつきませんから、適当な場所に椅子を移動させてから、よじ登る必要があります。そのときには座布団の上に手を掛けてからお尻を乗せますから、どうしても座布団がズレやすくなります。
それでも、2本脚のテーブルや幅にゆとりがある4本脚テーブルなら、子供が椅子に上りやすいのでまだマシなのですが、コンパクトな4本脚テーブルの場合は椅子の横にスペースがないため、椅子に座るときに座布団がズレやすくなってしまいます。
やっぱり学習椅子がベター
そう考えるとやはり、座面の高さを変えることができ、足置きが付いている学習椅子を使うほうが無難です。上写真の一生紀のフィオーレなら、座面および足置きの高さ調整ができるうえに、座面の前後移動も可能ですので、座面の奥行調整をすることで、より子供の体にフィットさせることができます。ダイニングチェアにクッションを置くだけでは、座面の奥行調整はできないですからね。
クッションを買うことに比べると高価ですが、そのうち学習机を購入したらそれにセットする前提で選ぶのも良いと思います。
ちなみに、厚手のクッションを買う代わりに、牛乳パックで座布団を作ることもできますので、まずはそれを試してみるという方法もあります。ただし、かなり面倒ですので、あまりオススメとは言えません(苦笑)
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