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大人目線だと気づきにくい!足置きステップの重要性

今年度、あまり話題に上がらなかったのですが、2017年度にイトーキが回転チェアの足置きステップを大型化したことは、学習机史上とても大きな事件だったと私は考えています。

上写真が「ゆったりステップ」を採用した2017年度モデルの「トワイスKS5」。2016年度までは下写真のような半円状でした。

半円状のほうが見慣れているということもあって、四角く大きな新しい足置きステップは不細工に見えるかもしれません。また、どちらも足が置けるんだから、あまり変わらないんじゃないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですがこれがまったく違うのです。



大人も子供も足が床につかないと落ち着かない

椅子というのはお尻で座っているものと思われがちですが、そんなことはありません。正しくは、お尻と足で体を支えていると言えます。

もしウソだと思ったら、1cmで結構ですので足の裏を床から離して座ってみてください。もしくは小さな子供が大人の椅子に座ったときのように、足を前に出してブランとさせてもらっても結構です。どうでしょう、落ち着いた感じがするでしょうか?

私はもともと家具メーカーに勤めていて、当時はよく応援販売で家具店のダイニング家具売場に立っていました。すると、女性のお客様から「足が床につかないと落ち着かないので椅子の脚をカットしてもらえませんか?」というご相談をいただくことが驚くほど多かったのです。

一般的に、男性は背が高くて相対的に足も長く、ダイニングチェアに座ったときに足が床につかないということはほとんどありません。一方で相対的に身長が低いことが多い女性は、足が床につかないことが割りと多かったのです。そんなわけで当時はよく国産のダイニングセットや、その頃から流行り始めた天板高60~63cm程度のリビングダイニングタイプのセットをオススメしていました。

大人でもそんな具合ですから、子供ももちろん同じように足が床につかないと落ち着きません。「ウチの子は落ち着きがない」という声をよく聞きますが、案外それはお子さんのせいではなく椅子のせいなのかもしれないのです。

 

足の裏全体をベタッと置けるほうがベター

私は身長が178cmありますので、普通の椅子ならまず足が床につかないということはありません。美容院で髪を切ってもらうときも、ステップに足を置くことはまずありません。

それでも、コーヒーショップのカウンター席でカウンターチェアに座ったときは、足の置き場に困ることがあります。床にはつま先しか届きません。カウンターチェアには一応、棒状の足置きが付いていますが、私にとっては中途半端な高さで、しかも棒の上に足を置くのですからあまり安定しません。そうするとどうしても落ち着かなくなってしまうのです。

個人差があるとは思いますが、私の経験から言うと、足の一部が床につくよりも足の裏全体が床にベタッと置けたほうが落ち着けると言うことができます。

 

2017年度のイトーキは木製チェアも足置きゆったり

実はイトーキ、2017年度は木製チェアでも同様にゆったりとした大きさの足置きステップを採用しています。ユニアスの発売に合わせて3色展開で投入されたKM67(上写真)と、ウットフォークに合わせて投入されたKM81がそうです。

木製チェアなんてどれも同じように見えますが、こうやって見てみると、足置きステップの大きさが違うだけで、子供が落ち着いて勉強できるかどうかが大きく変わる可能性があると言えます。足置きステップが大きいと幼児用チェアっぽく見えてイヤな方もいらっしゃるかもしれませんが、私はかわいく見えて良いと思います。

 

KM67のように足置きステップが大きな学習椅子は実はまだ珍しいと言えます。私が知る限り、豊橋木工のアップライトくらいではないかと思います。つまり、学習机メーカーではイトーキだけということですね(※)。

冒頭でも申し上げました通り、これは「学習机史上とても大きな事件」です。2018年度以降、同様の取り組みをするメーカーが増えると思います。そのとき、皆さんは「足が置けるチェア」と「足裏全体が置けるチェア」のどちらを選びますか?答えは言うまでもないと思います。

 

2017/03/02追記:

東京インテリア家具ならびに島忠ホームズで扱われているカリモク家具のC12707S448も大きな足置きステップを備えています。CU1017のような形状で成型合板でできた木製チェアです。カリモク家具がオリジナル商品を作るとは、時代も変わりましたねー。

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