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【2024最新】定番デスク徹底分析!ニトリ「メルシーH」

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たった数年前まで、私はニトリのことを「粗大ゴミ置き場」と呼んでいました。ダイニングセットの多くはラバーウッドでできていて安っぽい、3段カラーボックスはグラグラ、カーテンをイージーオーダーさせれば寸法を間違えるといった具合で、とてもマトモなお店とは言えなかったからです。

ですが、今は違います。某北欧風B級家具店が殺人チェストを販売し続けているのに対し、ニトリのタンスは確かにおねだん以上だと感じます。私の親が引越しする際には私自らニトリのダイニングセットをオススメしました。

この数年で中国やベトナムの家具工場のクオリティーが格段に上がったことも影響していると思いますが、ニトリの家具は決して悪くないどころか、とてもコスパが良いですし、安心してオススメできると思います。

もちろんすべての商品について諸手を挙げて褒められるわけではないものの、学習机についても同様です。中でも「メルシー」はニトリを代表する学習机と言えるのではないでしょうか。

※価格および仕様はすべて2023/01/10現在に更新済み(2023年12月19日一部更新)

 

ニトリ・メルシー

カラーバリエーション

  • 3色=ホワイトウォッシュ(WW)色とライトブラウン(LBR)色とミドルブラウン(MBR)色

ラインナップ

商品名品番サイズ W×D×H(mm)税込価格
スタンダードデスクH1000×550×112059,990円
ユニットデスクH1250×550×121069,990円
くみあわせデスクH1000×800×121079,990円
デスクHP1000×550×73029,990円
ワゴンHP330×413×54514,900円

※Pが付くものは単品(Partsの略?)。

※2023年度までは東日本と西日本などで品番が分かれていましたが、2024年度から再び統一されました。また、引出しではなく棚のワゴンのS仕様はなくなった模様です。

特徴・人気の秘密

ニトリのメルシーが発売されたのは2014年度のことです。当時はデスクライト付きのロータイプデスクのみで、上棚にはイトーキの「カモミール」のように右側に扉収納部が付いていました。2012年度にイトーキが「リーモ」、2013年度にコイズミファニテックが「レイクウッド」を投入していずれもヒットしたことで、「アルダー材、いけるんじゃね?」と考えてメルシーを投入したのだと思います。

ただし、当時はカタログのかなり最後のほうに掲載されており、担当者もここまでのロングセラー商品に育つとは考えていなかったのではないでしょうか。少なくとも私は当時、ニトリに対する不信感はまったく拭えていませんでした。メルシーはともかく、展示品の引出しがまったく開かないことなんてザラでしたからね(苦笑)

ともあれ、2016年度にユニットデスクが登場、2017年度に3色展開となって、くみあわせですくも発売されて現在に至ります。発売時はまだカラーデスクが人気の中心で、メルシー以外にも天然木のデスクはありましたが、その中でもメルシーがひときわ人気となった理由は、(1)質感やシンプルなデザインが評価された、(2)デスクライト付きで値ごろ感があった、(3)3色のカラバリで男女ともに支持を得た、といったことが挙げられると思います。どれか一要素が抜きんでていたと言うよりは総合力で勝ったと言えましょう。

2024年度から再びデスクライト付きに

諸々のコスト上昇を踏まえ、2023年度当初はデスクライト別売となりました。しかしながら、あまりにも売行きが不調に陥ったためか、早々にデスクライト付きに。2024年度はワゴンをスリム化させるなどしてコストを抑え、デスクライトとコンセントはセットにしました。

2024年度から再び中国製に

ここ数年、マレーシア、ベトナムと、製造地を転々とさせていたメルシーですが、2024年度は再び中国製に戻りました。一般の方はあまりピンと来ないでしょうけど、中国のほうが品質が安定しています。引出内部材もファルカタ(洋桐)や白塗りのMDF合板ではなく無塗装の桐に戻り、質感が向上したと思います。

よく比較検討されるデスク

無印良品・木製デスク オーク材

無印良品 木製デスク オーク材

メルシー・スタンダードデスクのライバルの大本命と言えるのは無印良品の「木製デスク オーク材」でしょう。メルシーと違ってワゴン引出しが1杯少ないというデメリットはあるものの、無印良品は天板がオーク無垢、ワゴンの側面はプリント紙ではなくオーク突板であるなど、スペック上は高級感がありますし、デザイン的にもよりシンプルです。

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イトーキ・リーモ

イトーキの「リーモ・ベーシックタイプ」の価格はメルシー・スタンダードデスクより約2.5万円も高価ですが、天板は奥行60cmで広々しており、天板はアルダー無垢、引出内部材は桐で、脚のデザインが素敵、専用お片付けトレー付き、ワゴンは幅ワイド&奥行ロング、引出し2段目は中深で使いやすく、なおかつイトーキだから安心感があります。

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イトーキ・JAQ-F31

いくら品質が良くても2万円以上もプラスするのは予算オーバーという場合は、同じくイトーキの「JAQ-F31」はいかがでしょうか。こちらはメルシー・スタンダードデスクより1万円ほど高くなるものの、デスク天板はアルダー無垢、デスク本体引出しは内部材が桐でフルスライドレール、ワゴン引出しは3段です。

イトーキが新型デスク「ポルク・カジュアル」と「JAQ-F31」を発売
イトーキが新型デスク「ポルク・カジュアル」(CPK-NA)と「JAQ-F31」を発売しました。前者はポルクの片袖デスクに小棚をセットした感じ。ただし、天板はタモ突板ではなくナラ突板で色味は赤みを帯びているように見えます。JAQ-F31はJAQ-F23の後継モデルと思われますが、リーモのベーシックタイプ(NAG-F31Z)と比較しても微妙な感じです。
一生紀・リフレ+レスコ

メルシーでは奥行が浅い、ワゴンの幅が狭い、リフティングワゴンのほうが良いなどとワガママを言い出したらキリがないのですが、そんなときは 一生紀の「リフレ」(上写真)に「レスコ」の上棚という組み合わせはいかがでしょうか。その組み合わせで税込70,880円からとなりメルシーよりは高価ですけど、一考の余地はあるかもしれません。

知らなかった!一生紀にはプロパーとは違う双子の学習机がいっぱい
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ニトリ・スタンダードデスクDK24

メルシーのスタンダードデスクよりも安く済ませたいということで、同じくニトリの「スタンダードデスクDK24」を検討される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、DK24の天板は天然木ではなくMDF合板です。ワゴンの引出しは2杯しかなく、コンセントボックスも付属しません。1万円差ならメルシーのほうが良いと思いますよ。

コイズミファニテック・レイクウッド

メルシーのくみあわせデスクと比較すると、コイズミファニテックの「レイクウッド・ステップアップデスク」は実売価で4~5割ほど高くなります。しかしながら、レイクウッドの天板はアルダー無垢で奥行拡張天板付き、デスクライトはワイドで調色機能付き、ランドセルハンガーも付いています。また、引出しは全段フルスライドレール付きですから開閉のスムーズさや耐久性はメルシーよりも格段に良いでしょう。

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ニトリ・くみあわせデスクDL24

メルシーのくみあわせデスクをご検討の場合は、同じ売場にある「くみあわせデスクDL24」(旧・リビオ)と悩むこともあると思います。もしくは、こちらのほうが同じ値段でボリュームがあると感じられることもあるでしょう。天然木にこだわらなければ、選択肢として十分アリだと思います。

昨年度の失策を踏まえて2024年度のニトリの学習机はデスクライト付きに
ニトリの2024年度学習机は、まず「くみあわせデスクDL24」に大きな変化が見られます。昨年度モデルと比較して、最初からデスクライト付きになり、上棚の形状はバックパネルのようになりました。また、ワゴンがスリム化、足元に配線収納スペースらしきものが見られます。「メルシーH」もワゴンがスリムに。コイズミファニテックのハイブリッドチェアに似た「ラック付き学習イスWT24」が登場しています。
ニトリ・ユニットデスク メルシーS

2023年12月19日現在、2023年度モデルのメルシーの在庫がまだ販売されています。メルシーのユニットデスクの2024年度モデルは税込69,990円ですが、2023年度モデルが同59,990円とお買い得です。ワゴンがS(棚)タイプ、ベトナム製で引出し内部材は白塗りのMDF合板となっているものの、メルシーのユニットデスクをとにかく安く買いたいという方には良いかもしれません。

なお、2023年度の品番の「TL」は北海道・東日本専用、「DT」は西日本専用、「TK」は広島・山口・九州専用モデルとなっています。

 

以上の通り、天然木のベーシックデスクという括りで見ると、メルシーの競合となる商品はたくさんあります。2023年度は実質的にコスパがかなり改悪されましたが、2024年度は逆によく頑張ったと言えると思います。よって、メルシーを有力な候補に挙げる方は多いでしょう。

期待通りにメルシーが復権するか、注目されるところですね。

メルシー@ニトリ楽天市場店

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