学習机の袖引出キャスター&天板リフティングはとっても機能的!

当ブログは広告を掲載しています。詳細はこちら

袖引出がキャスターの付いたワゴン式になっていたり、天板にリフティング(昇降)機能が付いていても、デスクの横に並べると140cm以上もの幅になってしまいます。なかなかそんなにスペースが取れないお宅が多いため、「そんな機能は要らないかな?」と思われがちですが、これがなかなか便利なのです。

そんなわけで今回は、袖引出がキャスター付き&天板リフティング式になっているメリットについて説明したいと思います。

袖ワゴンを手前に置いてL字型レイアウトにした状態

 

キャスター付きだと移動が楽!

学習机は非常に重たいです。しっかりとしたものだと、本体、袖引出、上棚の3点で、60kg以上にもなります。しかも、かさばるものですから、これらがすべて接続されていると大人2人でも運ぶのはかなり大変です。

しかし、一番重い袖引出がキャスター式になっていれば、分解しなくても移動が楽。新入学時はリビングに置いて、ゆくゆくは子供部屋へ・・・というときのことや引越しの可能性を考えても安心です。

キャスター付きだと掃除が楽!

子供の机の下には消しゴムかすや紙切れが落ちていることが多いので、足元はしっかりと掃除しなくてはなりません。袖引出が固定式でも、その下に掃除機の先を入れられるような形状のものもありますが、ワゴン式だと袖引出をよけて、狭い場所でもしっかり目で確認して掃除をしやすいと言えます。

 

キャスター付きだとサブデスクにできる!

袖引出にキャスターが付いていると、ちょっと引き出すだけでもチョイ置きスペースを作ることができます。デスクで作業をしていて、のりを付けた書類を乾かす場所を確保するのに困った経験などないですか? そういうときなどに袖引出を引き出してチョイ置きできると便利なのですね。

もちろん、袖ワゴンをデスクの横に並べてもOK(本来の使い方のイメージ)。袖天板がリフティング式でなくても、ランドセルを置いたり、本を積み重ねて置くのにも便利です。

 

キャスター付きだとL字型に配置できる!

キャスター付きの袖引出はデスクの横に置くだけでなく、デスクの手前に置くことでL字型のレイアウトにすることができます。これなら普通のデスクの設置スペースでOK。L字型レイアウトだと、まるで学習机がコクピットのように機能的に使えます。

ウチの娘は、L字型レイアウトにすることで、天板を広く使ってプリントなどを広げるだけでなく、お茶を置いたり、弟の侵入をブロックしたりという具合に、とても機能的に使っています。また、狭いところが落ち着くようです(笑)単なる学習机というよりは、まるで基地のようですね。

 

リフティング式だと天板が広く使える!

天板がリフティング式になっていると、デスク本体の天板と高さを合わせることができるので、天板を拡張したように広く使うことができます。ついでに、昇降天板の下のスペースは棚として使うこともできます

 

以上のようにメリットが多いわけですが、実は天板が昇降式になっているメリットというのは上記5つのメリットのうちの1つしかありません。つまり、袖引出がキャスター式になっていることは大いにメリットがあると言える一方で、袖リフティング機能はデスク本体と天板同士がフラットになるというだけなんですね。

ですから「別に天板がフラットに拡張できる必要はないかなー?」と思ったら、たとえば浜本工芸の学習机の場合は昇降袖じゃなくて移動袖のほうを選ぶのもアリかなと思います。移動袖の場合は引出の2段目が深いので、ちょっと大きめの文房具や通信教材の実験セット的なものを収めるのに便利です。

袖引出のキャスターと天板昇降機能はこの10年以上、ずっと支持されています。学習机なんて昔からずっと同じようなものと思っている人も多いかもしれませんが、これほど変わらず支持されている形状や機能はほとんどありません。そういう面から言っても、非常にオススメの機能と言うことができます。

関連記事

最近流行らないけどやっぱり便利!リフティングワゴンのある学習机まとめ
近年、天板を昇降可能なリフティングワゴンを備えた学習机がどんどん減っています。しかし、作業面を拡張できるリフティングワゴンは便利です。浜本工芸や堀田木工所は多くのモデルで選択可能ですが、ほかのメーカーはごく一部。今回はそれらをまとめて紹介します。
学習デスクには「ノーマルワゴン」と「スリムワゴン」どっちが良いの?
学習机にセットするのはノーマルワゴンとスリムワゴンのどちらが良いのでしょうか?ノーマルワゴンは収納量が多くA4ファイルが出し入れしやすいなどのメリットがあります。スリムワゴンなら足元ゆったり、省スペースでもあります。
学習机に「ワゴン」は要らない?余計なモノを入れるだけでなくメリットも
最近はワゴンを購入しない方が増えています。予算を抑えるため、あっても余計なモノを入れるだけと考えるためですが、学習机にワゴンがあったほうが良い理由もたくさんあります。職場で使うデスクの引出しが足りないという人が大半ですから、子供にも十分な収納量を与えたいものです。
学習机は上棚もワゴンもなしの「平机」もアリ?そのメリットとデメリット
近年は上棚もワゴンも買わずデスク本体のみを購入する「平机」派が増えています。そのほうが低予算に収まる、見た目もスッキリするなどメリットも多いからでしょう。半面、収納量が足りなくなる、必要に応じて買い足すことができるかどうか不透明などのデメリットもあります。
この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

収納マン(芝谷 浩)をフォローする
学習机の選び方
スポンサーリンク

コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. kumachan より:

     いつもブログを拝見させていただいております。来年子供の学習机を買う予定で、現在情報収集中です。浜本工芸さんのNo.7が候補にあがっています。
     袖引出を選ぶ際のリフティング機能ですが、学習机と横並びにして140㎝(机が110cmの場合は150cm?)もの幅のスペースというのは、高校生や大人になっても本当に必要なのでしょうか?
     というのも、私が職場で使っているデスクは幅120cm、奥行70cmですが、座っている位置から、一番奥や両端に置いた書類の文字は読めません。確かにA4の資料や参考書を広げるスペースとして、ブログの記事のように60×100㎝程度は必要になるかと思いますが、それらの本を見るためには結局手元に本を持ってきたり、持ち上げたりしないと見えないのではないかと思うのです。
     またパソコンを使うにしても、ノートパソコンであればそれほとのスペースは必要ではないと思いますし、家具屋さんからも“最近はタブレットが主流になっているので、将来パソコンを使うようになったときに便利だ、というのは今後は必ずしも当てはまらない”、とアドバイスいただきました。
     参考書を積みあげたり飲み物を置くだけなら、必ずしも天板の高さが同じである必要はなく、収納スペースを優先して移動袖でよいのではないかと思うのです。
     もうひとつ、浜本工芸さんの昇降袖よりも移動袖の方がいいと感じている理由は、袖引出の天板は突板なのです。収納マン様のお机を写真で見ると、机の天板も引出の天板も突板とのことで、横に並べてもあまり木目に違和感を感じませんが、私が家具屋さんで見た机(集成材)と引出(突板)を横並びにすると、変な感じがするのです。突板はどうしても柾目模様になるとのことで、私が見た机は板目模様だったため、なお一層違和感を感じました。 
     カリモクさんは、袖引出の天板も集成材のようなので、浜本工芸さんなのに・・・とちょっとがっかりしています。でも仕方ありませんので、リフティング機能なしで机の下に入れておけば、あまり気にならないかな、と思っております。あるいは、今年以降、袖引出の天板も集成材になればよいのですが・・・
     長文になりましたが、コメントいただけるとありがたいです。

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      kumachanさま

      はじめまして^^

      2016年度に学習机を購入されるご予定で今からお探しですか?早いですね!でも家具はやっぱり時間を掛けてゆっくり検討するのが良いと思います。

      > 袖引出を選ぶ際のリフティング機能ですが、学習机と横並びにして140㎝(机が110cmの場合は150cm?)もの幅のスペースというのは、高校生や大人になっても本当に必要なのでしょうか?

      これについては先日の記事「学習机の天板サイズはどれくらい必要?実は1000×600mmで十分!」の通りです。必要とは言えないし、社会人になってからのことを考えるとそのような状況に慣れるほうが好ましくないと言えるかもしれません。

      ただ、タブレット端末を使うとなると机の上で充電したまま放置することもあるでしょうし、袖ワゴンを机の横に置いてそこにランドセルを置くという使い方もあるかもしれません。一般的には座った状態で手の届く範囲までしか文字は読めないと思いますが、モノを置く場所として広く使いたいというケースはあると思います。

      天板のリフティング機能については確かにおっしゃる通りですね。ワゴン式であることに比べるとリフティング機能があることのメリットは少ないです。記事中では書きませんでしたが、「子供が喜ぶ」ということが最大のメリットかもしれません。

      浜本工芸の袖天板が突板というのは私も残念に思います。おっしゃるようにウチのは本体天板も突板なのでまったく問題ないんですが。
      浜本工芸も以前は袖天板が無垢のものもありましたが、現在はすべて突板のようです。コストの問題か、割れや反りが起こる可能性が排除できないのか分かりませんけど、様々なニーズに対応してもらいたいものですね。

      kumachanさんのおっしゃる通り、リフティング機能よりも引出の2段目が深いことを優先する考え方は良いと思います。同じ深さの引出ばかりになるよりもそのほうがメリットが大きいと思います。

      2016年度はkumachanさんの理想に適ったモデルが発売されると良いですね。私も楽しみにしております♪

  2. kumachan より:

     アドバイスどうもありがとうございました。こんなに早くから学習机を探しているというか、たまたまこちらのブログを見つけて、そんなにすばらしい浜本工芸の学習机ってどんなのだろう、と興味を持ち家具屋さんに見に行っただけなんですけどね・・・そこでいろいろと教えてもらって、疑問がわいてきたので質問させていただきました。
     机は広ければ広いなりにの便利な使い方があるようですが、袖引出の天板の高さは必ずしも同じでなくてもいいようなので、収納力などと比較して選択したいと思います。
     袖引出の天板も、以前は無垢のものもあったとのことで残念ですが、時代の流れかもしれませんので仕方がないですね。
     もう一つ質問なのですが、家具屋さんで浜本工芸の机が、次年度のモデルから全部オーク(レッドオーク)になると聞きました。もし何かご存じであれば、教えていただけるとありがたいです。

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      kumachanさま

      ”浜本工芸の机が、次年度のモデルから全部オーク(レッドオーク)になる”・・・!初めて聞きました(@_@)

      ナラ専門家具メーカーがオーク専門家具メーカーになるんでしょうか!?素人目にはナラとオークの違いはほとんど分からないと思いますが、見る人が見ればやっぱりオークは若干木目が粗いことが多いですから、あまり良い話ではないですよね。
      来年度どうなるか、興味深いところです。

      情報のご提供、ありがとうございました♪

  3. momoko より:

    こんにちは。ブログを読ませていただいて大変参考になりました。
    読んで勉強してから勉強机を見に行き、浜本工芸のNO.07デスク(110センチ)を購入することに決めました。昇降袖か移動袖のどちらにするかは悩ましいところですが、娘(5年生)が、L字型にして勉強したいため、どうしても昇降袖がいいというもので、昇降袖にほぼ決まっています。昇降袖には3段引き出し(A)と2段引き出し(B)がありますがどちらが使いやすいでしょうか?用途は学校の教科書とノートを入れる予定です(一番したの引き出しは塾のテキストやファイルをいれます)。娘は3段引き出し(A)がいいと言っています。理由は1番目に教科書、2番目にノートと分けて収納したほうが使いやすいということです。昇降袖(B)だと深い引き出しだけになってしまい、下のほうに入っている物が見にくいだろうと予想しています。ただ、カタログをみると内寸の高さが3段引き出しの場合は引き出しの高さが5.4センチのものが2つ、2段引き出しの場合は引き出しの高さが14.2センチと書いてあり、比較すると、2段引き出しのほうが3.4センチたくさん入ります。また、5.4センチでは浅くて教科書が数冊しか入らないので、それが2段あるより、14.2センチの引き出しが1段あるほうがいいのでは?と私は思ってしまいます。どちらが使いやすいと思いますか?収納マンさんのお考えを聞かせていただければ幸いです。

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      momokoさま

      はじめまして^^

      浜本工芸No.07デスクでお決まりですか。しかも110cm幅。良いですね~♪

      さて、引出にノートを入れるという使い方であれば、結論から言うと3段引出の昇降袖Aが正解だと思います。
      おっしゃる通り、確かに移動袖Bのほうが冊数はたくさん入るのです。しかしその場合、上段引出には理屈上(ノートの厚みを5mmとした場合)、28冊のノートを重ねて収納可能ということになり、下のほうはデッドストック化しやすくなります。
      一方で昇降袖Aの場合は最大10冊を重ねて収めることになります。これくらいだったら重ねてあっても出し入れできるかなという感じですね。
      ちなみに浜本工芸の袖引出は奥行が深いので、A4ノートでも前後に並べて収納することが可能ですから、昇降袖Aでも10+10=20冊のノートを浅い引出に収納可能です。上2段で計40冊ですね。昇降袖Bだと56冊も入るわけですが。

      No.07デスクの場合はA4ファイルも収納可能な足元棚もありますから、あまり「量」を追う必要はないのではないかと思います。

      • momoko より:

        収納マンさん

        早々にお返事いただきましてありがとうございました。
        3段引き出しの1段にノート20冊も入るのですね。
        奥行が深いので、A4ノートでも前後に並べて収納することが可能というのは、思いつきませんでした。昇降袖には3段引き出し(A)

        • momoko より:

          収納マン様

          なぜか途中までしか文章がとどいていないようなので、続きをかきます。
          昇降袖は3段引き出し(A)に決定いたしました。的確・かつ迅速なアドバイスをいただきましてありがとうございました!!

          • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

            momokoさま

            A4ノートでもプリントを貼り付けて分厚くなったりすると理屈通りには入らない可能性があるので、実際に収める際にはちょっと工夫が必要かもしれません。

            こちらこそお役に立ててうれしいです^^