こども2人用の学習机「ツインデスク」ってアリ?選ぶ際はココをチェック

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「ツインデスク」とは、きょうだい2人や双子が並んで勉強できる机のことです。かつてコイズミファニテックなど大手学習机メーカーでも扱っていましたが、この10年ほどはほぼ扱われていません。

一方で、この数年ほどニトリネットではツインデスクが常に売上上位となっています。楽天市場の学習家具売上ランキングでも10位以内に3台前後入っていることが多いです。

それらの価格はいずれも1~2万円台。こども2人で使うとして、一人分は高くても1.5万円ほどで、コスパが良いと感じられるのかもしれません。

しかし、本当にそうなのでしょうか。今回はツインデスクを選ぶ際にチェックすべきポイントについて説明したいと思います。

※この記事は2024年2月24日にリライトしたものです(2024年7月6日一部更新)

 

ツインデスクのチェックポイント

分割できるものがオススメ

昔のツインデスクは天板が1枚で繋がっているものが主流でした。一方で、現在は2枚に分割されていることのほうが多いです。2枚に分割されていたほうが輸送コストを抑えられるだけでなく、2台のデスクに分割して使うこともできて合理的です。

1枚の長い天板のほうが見た目が美しいというメリットもあります。しかし、それでは置くことができる場所が限られるうえ、きょうだいでケンカが絶えない場合などは対処に困ります。現在も1枚天板で分割できないツインデスクはありますから、できるだけ分割式のものを選ぶようにしましょう。

引出しがあるほうが片づけやすい

価格が1~2万円台のツインデスクは引出しがないことがほとんどです。引出しがないと、文房具などの小物を収納する場所に困ります。100均のプラ箱を棚に収めれば引出しのように使うこともできるとは言え、一般的な学習机に備え付けられている引出しに比べるとスムーズに出し入れできず、出し入れしにくい=片づけにくい=散らかりやすいと言えるでしょう。

なお、引出しのコストは組立式であっても1杯あたり2千円くらいは掛かります。引出しを3杯省けば6千円のコストダウンとなり、価格を安くできるというわけです。ですから、価格が上がっても引出し付きのものを選ぶようにしましょう。

奥行は深めがベター

ツインデスクは天板1枚あたり幅90×奥行45cm程度のコンパクトなものが少なくありません。設置スペースを考えるとそれくらいしか置けないという事情もあろうかと思いますが、基本は幅100×奥行60cm程度は欲しいところです。幅が狭いならなおさら、奥行は十分に確保して欲しいと思います。

この点でもやはり、奥行が浅いほど天板のコストを下げられるだけでなく、セットされている本棚なども小型化することでコストを抑えることができます。価格の安さに釣られることなく、学習に最適な天板サイズを意識したいところです。

天板の材質もチェック

価格の安いツインデスクの天板はプリント紙やPVC(塩化ビニルシート)が使われていることが多いです。いずれも一昔前に比べると品質は大幅に向上しているので、機能的にはほとんど問題ありません。しかしながら、やはり値段相応に安っぽく見えてしまうのも事実です。

耐久性や見た目にこだわれば、せめて強化プリント紙やメラミンシートのものを選ぶのが良いでしょう。より質感を重視したい場合は天然木突板や無垢のものを選ぶことをオススメします。

 

ツインデスクを選ぶ理由はほとんどない

以上の通り、ツインデスクを選ぶにあたって、2台に分割できたほうが良い、引出しがあったほうが良い、天板サイズは100×60cmくらい欲しい、天板の材質は良いに越したことはない…と考えていくと、別にツインデスクを選ぶ必要はないことが分かってくるはずです。普通にデスクを2台買えば良いからです。

あまり要求を高くするとどんどん価格が上がってしまいますが、たとえばニトリの「コンパクトデスクES23」(上写真、税込12,990円)2台で約2.6万円です。引出し2杯付きでその値段なら、ツインデスクと同等、もしくはES23を2台買ったほうがコスパが良いと言えると思います。

 

以上の通り、1~2万円台のツインデスクは必要なものまでも削ってしまって価格を抑えただけと言えます。個人的には、カラーボックスとメラミン化粧板を買ってきてDIYしたほうが安上がりで、クオリティーが高いものが作れるんじゃないかと思うレベルです。

一方で、それなりの引出し、材質、サイズを備えた学習机を買おうと思えば、最低でも3万円以上になります。2台分必要なら6万円以上です。予算を1~2万円台と考えていたら、「高すぎる!」と思ってしまうのも無理はないでしょう。

ですが、小中高で6+3+3=12年、大学もとなれば16年も使うものです。予算も大事ですが、現実的な耐久性や機能性ということもよく考えて選んでいただければと思います。

価格帯別に学習机を比較してみると、値段の違いが分かってきます。
価格帯別おすすめ学習机
3万円台から9万円台まで1万円刻みの価格帯別にオススメ学習机をピックアップしてご紹介します。基本的には楽天市場で扱われている商品で、上棚とワゴンがセットのものとなります。

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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学習机の選び方
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コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. まいまい より:

    何度も何度もコメントしてしまい申し訳ないです
    もすうぐ40歳になろうというのに不惑どころか迷いすぎです

    2歳差の子供二人の机を同時に買いリビングに設置したいと言っていたものです
    kEYUKAのデザインにほれ込んでいてたためKEYUKAのノーブルにほぼ決めていたのですが後ろのワゴンを取ったときのテーブル幅が狭いところが気になりさらにノーブルはイスが素敵!っとなったのですがイスに座りにくいとお聞きし悩んでいます。

    結局いろいろ考えて
    机幅110㎝まで
    シンプルな形状組み合わせデスクや子供っぽいデザインでないもの
    ウレタン塗装(オイル塗装は手入れが大変と聞いたため)
    オーク材で家具をそろえているのでオーク材(材質がよいもの)
    奥行55~60

    でお勧めをもう一度教えていただけますでしょうか
    何度も何度もすみません
    (この間のコメントをした場所がわからなくなってしまっています)

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      まいまいさま

      あれ?ノーブルじゃなくてアロンで決まりかけていたんじゃなかったですか?

      ちなみに、以前にコメントいただいていたのはこちらのページですね。
      ⇒ 未就学児から大人まで対応!飛騨産業(キツツキ)の2018学習机

      幅110cmまでで奥行55~60cm、シンプルかつ落ち着いたデザインで、ウレタン塗装のオーク材のデスクということでしたら、アロンはまさにピッタリだと思うのですが。
      アロンでは何かご不満があったのでしょうか…?

  2. とんこ より:

    いつも楽しく拝読しています。
    学習机は子供の居場所という所にとても共感します。
    マンションでスペースも予算も限られている我が家ですが、ダイニング学習をかれこれ数年続けており、このままでもいいと言えば良いのですが、食べる場所と勉強する場所が分かれていることは、やはりメリットも大きいと思います。

    オカムラのクオーレを幾度となくチェックしていたのですが、導線を考えたときに、将来的にも組み替えのラックをうまく使いこなせそうになく、躊躇しているうちに売り切れていました。

    そこで、ツインデスクで探していたときにSOLBOという商品を見つけました。
    安いので素材はさておき、サイズ感が程よく、白を基調とした我が家に合いそうだなと気になり、本が増えたときにはラックなどを使いながら使い続けられたらと思っています。
    上棚がブリッジでは無いのが少し残念ですが、如何思われますか。

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      とんこさま

      おひさしぶりです^^

      ツインデスクの「SOLBO」というのは下記商品のことですよね?

      ツインデスク SOLBO(ソルボ)

      実物は見たことがないのですが、天板サイズが幅1000×奥行585mm、上棚も付いて、1台あたり1.5万円程度というのはお手頃ですねー。

      一方で、気になるところがあるとしたら、パーティクルボードのシート張りって何を貼ってるのかなーと思ったりします。
      メラミンだったらそう書くでしょうし、そうじゃないとしたらプリント紙でキズが付きやすいのかなと。

      あと、この構造だと横揺れはすると思います。
      消しゴムで強く消すと、ガタガタガタッというでしょうね。

      なので、これから何年もずっと使っていくということでしたらオススメしません。
      しかしながら、リビングダイニング学習の間、何年か使えたら良いかなーということでしたら、選択肢としては悪くないんじゃないでしょうか。

      お子さんが成長する過程で様々な変化があるわけですから、変に組み替え可能なデスクを探すよりも、途中で買い替えれば良いわという発想は私は良いと思いますよ^^

      • とんこ より:

        早速のお返事ありがとうございます!
        以前投稿したこともバレていてお恥ずかしいような、嬉しいような(笑)

        さすがの着眼点ですね!
        表面傷はデスクマットで回避するにしても横揺れガタガタは悩ましいですね。。
        子供の定位置がまだまだ決まっておらず、今後も学習場所を変えるというのと、予算も限られているということで、一時的な物として割りきるのか、本命を少しずつ買い足していくか。
        じっくり考えて決めたいと思います。

        こうやって迷っている時が一番楽しかったりして。。(*^^*)
        また色々記事を参考にさせていただきます。

        • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

          とんこさま

          いや本当に、選んでいるときが一番悩ましくも楽しいときだと思います^^

          リビングダイニングでも1000×600mmくらいのデスクが置けるなら、とりあえずで使い捨てにしてしまうメリットはあまりないでしょうね。
          上棚ありでお考えでしたら、なおさらだと思います。

          2万円台でオカムラのクオーレ、4万円台でニトリのメルシー、6万円台でイトーキのリーモ・ベーシック、約10万円でケユカのニノスorアロンのチェア代無料キャンペーン狙い。
          予算別に言うと、だいたいこんなところではないでしょうか^^

          • とんこ より:

            よい方向に軌道修正してくださりありがとうございます!

            安物買いのナントカになるところでした。。
            確かに、処分も考えるとしんどいところでした。

            まずは一台ずつでも、挙げていただいたデスクを検討したいと思います^^

          • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

            とんこさま

            いえいえ、何が正解かは最後まで分かりません。
            タイミングというのも重要だと思います。

            家具は基本的にご縁のものですから、じっくりとご検討ください^^