リビンズは家具のボランタリーチェーンです。中小の家具販売店がメーカーから有利な条件で商品を卸してもらったり、オリジナル商品を開発するための協同組合のようなイメージと思っていただければ良いでしょう。リビンズをそのまま店名に冠した家具店もあるのでご存知の方もいらっしゃるかと思います。
そんなリビンズではコイズミファニテックなどの学習机を扱うだけでなく、オリジナル商品の販売もおこなっています。それが「kiduku(キヅク)」というブランドです。さて、2023年度はどのような変化があったでしょうか。チェックして参りましょう。
※この記事は2022年8月31日時点の情報に基づいています(2023年1月9日一部更新)
「ロッソ」は3から4に
ご多聞に漏れず、キヅクも2023年度はかなり値上がりしています。そんな中、フレンチカントリー風の「ロッソ」だけはおねだん据え置きとなりました。
商品名が「ロッソ3」から「ロッソ4」に変わっているのは、どうもワゴン最上段の鍵を外したからのようです。他にも変更点があるかもしれませんが、カタログや商品ページの情報からはうかがい知れません。
鍵を省くことで価格を維持しても税込69,800円。「それならイトーキのカモミールを買ったほうが良いんじゃないか?」と思ったのですが、カモミールのベーシックタイプも現在は同79,900円に約14%も値上がりしているんですね!(2020年6月時点との比較)
そう考えたら、1万円も安いロッソ4のほうがお得…なわけないですね(笑)天板はパイン材だし、鍵も専用お片付けペントレーも付いてないので、値上げしてもカモミールのほうがコスパが良いと思います。
「エヴォル」は1から2に
昨年度に登場した「エヴォル」も1から2に変わりました。しかし、こちらはどこがどう変わったのか分かりません。しかし、価格は約34%もアップしました。
ともあれ、個人的にはエヴォルの雰囲気は好きなんですけど、これで税込59,800円ならイトーキの「NUF-K2VB」を買うかなと思います。NUF-K2VBは天板が伸縮しないものの、こちらの60周年記念セットなら興和のデスクライトがオマケで付きますからね。もっとも、NUF-K2VBの在庫は残り1台限りのようです。
価格は概ね1~3割アップ
2022年度に概ね20~30%値上げしたキヅクですが、2023年度も10~30%程度の値上げとなっています。どこのメーカーも似たり寄ったりのところはありますけど、さすがに心配になってしまいます。
値上げの主因はもちろん原料高と輸送コストの上昇でしょう。また、少子化やライフスタイルの変化も影響していると思います。一方で、リビンズの場合は加盟店の減少という問題もあります。加盟店の減少を補う販売戦略を練らなければ、この先ますます厳しくなってくるでしょう。
なお、2023年度のキヅクの学習机は新作こそありませんが、廃番もありません。ミドルベッドが1台、カタログから消えただけです。
値上げはメーカーとしても販売店としても消費者としても痛いところですけど、それは今年度に関しては業界共通の悩みです。来年度に期待したいと思います。
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