2022年度のアクタスの学習机は親のリモートワーク前提の提案が色濃く

アクタス伊丹空港店キッズ家具売場

ぶっちゃけ、私は以前はアクタスに対してあまり良い印象を持っていませんでした。ほかの家具販売店でもっと安く買えるものがボッタクリみたいな値段で売られていたし、店員は偏った知識しか持ち合わせていないのにやたらイキっている。オリジナル家具の品質も低かったです。

ところが、数年前から徐々に私の中で評価が変わってきました。特に学習机は「開かずの引出し」ではなくスムーズに開閉できるようになるなど、品質が格段に向上しました。価格も大手メーカーが値上げしたので相対的に割安に感じられるようになりました。店員の対応もソフトでナチュラルです。

デスクカタログも読み物として面白くなりました。ここ数年は同じような感じでしたけど、今年は切り口が大きく変わっています。

 

子供よりお父さんの居場所が大問題に

2021年度までのアクタスのカタログは”こどもの居場所のつくり方”が大テーマでした。しかし、2022年度は在宅ワークをする”お父さんの居場所”問題が顕在化し、それと絡めてこどもの居場所を如何に作るかという切り口で話が進んでいきます。

今年選ばれたサラリーマン川柳でも、

『やっぱりね 亭主出勤 留守がいい』(妻の本音)

『「パパいるの!」 在宅続き 「またいるの?」』(りんもり)

『テレワーク 解除で妻が 福反応』(風信子)

『円満の 秘訣は出社と 気付かされ』(るいか)

…などと詠われており、世の中のお父さんがいかに自宅で肩身の狭い思いをしているかが伝わってきます。多くのご家庭において、子供の居場所よりもこっちのほうが大問題で、アクタスとしてもこの切り口のほうが消費者に訴えかけやすいと考えたのでしょう。

REVE2が消えた!

それはさておき、肝心の商品ラインナップについても今年度はいくつか変化があります。

もっとも驚いたのは、売れ筋だったはずの「REVE2(リーヴェ2)」がカタログから消えていることです。2020年度にREVEからREVE2に名前が変わり、価格も安くなってより売行きが好調になったであろうはずなのにどうしたことかと思いました。

しかし、これはおそらく廃番というわけではなく、コロナ禍でベトナムの工場が機能不全に陥っているからではないでしょうか。無印良品と同様、中国からベトナムに生産を移管したことが結果的に仇となったわけです。

 

FOPPISHが2にバージョンアップ?

REVE2がないとなれば、アクタスのもうひとつのベーシックデスクである「FOPPISH(フォピッシュ)」に人気が集中することは必至。しかし、こちらにも不穏な動きがあります。

まず商品名がFOPPISHから「FOPPISH2」に変わりました。しかしながら、商品写真や説明を見る限り、どこがどう変わったのかサッパリ分かりません。(分かる方がいたら教えてください!)

一方で、値上げされました。パーツにより概ね2~5%というところですが、昨今の木材や物流のコスト上昇を踏まえると、むしろ頑張ったほうだと思います。ちなみに、オンラインショップでは商品名はFOPPISHのままですが、価格は2になっています(苦笑)

 

RIPIAも2にバージョンアップ

FOPPISHだけではありません。「RIPIA(リピア)」までもが2にバージョンアップしました。

ただ、こちらはどこが変わったか分かります。デスクは価格も含めて変わらずですが、シェルフは引出し付きのものが登場したり、W60のボックスの仕切り板がなくなったり、すべて変更になっています。このあたりはユーザーのニーズやセット価格を再検討した結果かもしれません。

 

MEZZO2が再登場

REVE2がカタログから消えた代わりか、リモートワーク推しの一環か、2018年度を最後にキッズ家具カタログから消えていた「MEZZO2(メッツォ2)」が再登場しています。

天板サイズは幅70cmから最大300cmまで、奥行は45cmと55cmの2サイズが用意されています。材質はタモのみウレタン塗装、ウォールナット、ブラックチェリー、オークはオイル塗装で、オークはミルクオイル塗装も用意されていて全5色展開。国産ならではのきめ細かいオーダーが可能となっています。リビングダイニングに造作家具のように設えることができ、リモートワークに最適と言えるでしょう。

 

THEOにリノリウム天板が追加

「SARCLE(サークル)」に続き、「THEO(テオ)」にもリノリウム天板モデルが追加されました。しかも、THEOなんて登場以来ずっと末席の扱いだったのに、今年度はリモートワーク推しのせいかカタログ上で2番目に格上げされています。

学習机としては存在意義の薄かったTHEOですが、リモートワーク用と考えればアリなのかもしれませんね。なお、THEOシリーズは概ね4%前後の値上げとなっています。ちなみに、SARCLEシリーズは特に変化はなく、概ね5~6%の値上げです。

 

VARIOは10%前後の値上げ

2022年度のアクタスの学習机は概ね5%程度の値上げに抑えていますが、「VARIO(ヴァリオ)」は概ね10%前後の値上げとなっています。ただし、パーツによっては最大約18%も値上げしています。

ちなみに、「TEMPO(テンポ)」シリーズの寝具以外も概ね10%前後の値上げ。ロットの減少に伴うものかもしれませんが、メープルの価格が上がっている影響とも考えられます。

 

というわけで、2022年度のアクタスの学習机は価格を含めて少しずつ、しかし決して少なくない数の変更が加えられました。

特にお父さんのリモートワークを絡めての切り口は面白いと思います。カリモク家具が”ファミリーシェアデスク”という切り口で提案しているのと通じるところがある一方で、お父さんにターゲットを絞っているところが興味深いところです。

学習机を選ぶ際の決定権はお母さんが握っていることが多いと言われますが、果たしてアクタスはお父さんのハートを鷲掴みにすることができるでしょうか。

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