学習椅子にキャスターって必要?動かないほうが良いのではという意見も

当ブログは広告を掲載しています。詳細はこちら

先日から当ブログへのアクセスを分析していて、学習椅子にキャスターが付いていることを疑問視していると思われる検索ワードが少なくないことに気づきました。「学習椅子 キャスター 必要」とか「椅子 キャスター いらない」といった具合です。

私はこれまでもフローリングの上で使う場合は4本脚やスキー脚の学習椅子を推奨してきました。また、ナイロン製の一輪キャスターよりもポリウレタン製の双輪キャスターのほうが床にキズがつきにくいうえに前後左右に動かせて便利だという話もしました。しかし、キャスターの必要性という切り口はちょっと盲点でしたね(苦笑)

そこで今回は、「学習椅子にキャスターって必要?」という質問に真正面からお答えしてみたいと思います。

 

学習椅子にキャスターは必ずしも必要ではない

たなとつくえ・ハロウチェア

「学習椅子にキャスターって必要?」と疑問に感じられる方は誤解されていることが多いのではないかと思います。

先に少し触れた通り、キャスターが付いていない4本脚やスキー脚の学習椅子もあります。私がデザインした「ハロウチェア」(上写真)もそのひとつです。こういった椅子は脚裏にフェルトを貼ることでフローリングの上を滑りやすくするとともに、床にキズがつくのを防ぐことができます。

4本脚やスキー脚の学習椅子の存在が示す通り、キャスターは必ずしも必要ではないのです。

2023/06/21追記:上記のハロウチェアは販売を終了しました。現在はカタログモデルとして「No.90チェア」が販売中です。

学習椅子のキャスターは座ると沈み込むのが一般的

学習椅子にキャスターが付いていることを疑問視される方は、ひょっとするとその機能をよくご存じないのかもしれません。

学習椅子に付いているキャスターはほとんどの場合、子供が座ると沈み込んで固定されます。そのため、後ろにもたれかかって倒れる危険性が低い一方、移動する際は楽に動かすことができます。

なので、カーペットの上で使用するのであれば、キャスターは付いていないよりも付いていたほうが良いのです。

 

学習椅子のキャスターは取り外すことができる

ひょっとすると、既にお使いの学習椅子のキャスターが壊れてしまうなどして、全部取ってしまいたいと考える人もいるのかもしれません。

基本的に木製学習椅子のキャスターはネジで留めてあるだけなのでドライバーで取り外すことは可能です。もっとも、そのままだと床にキズをつける可能性があるので、脚裏にフェルトを貼ったほうが良いでしょう。

 

キャスターなしの回転チェアもある

「いやいや、そういう話じゃないんだよ。回転チェアにキャスターが付いているのが危ないと思うんだよ。そんなことも分からんのかね、チミは!」とおっしゃる方もいるのかもしれません。

すいません。お言葉を返すようで恐縮ですが、学習用回転チェアも木製椅子と同様に座るとキャスターが固定されるものがほとんどです。また、上写真のようにベース脚タイプの椅子もあります。

ただ、回転チェアはだいたい10kg前後あってとても重いので、キャスターが付いていたほうが移動しやすくて良いとは思います。ちなみに、木製椅子はその半分から10kg未満というのが一般的です。

 

以上の通り、学習椅子にキャスターは必ずしも必要ではないし、キャスターが必要ないのであれば他の選択肢が用意されていることをご理解いただけたでしょうか。

もちろん、すべての学習椅子にストッパー付きのキャスターが装備されているわけではありません。価格が安いものには安全性や機能性の面で不十分なものもあります。その点、大手メーカーの学習椅子は消費者が気づかないところまで十二分に配慮して作られていると私は思います。

和気産業の「キャスタースリッパ」を装着することでタイヤの回転を止めてしまうこともできます。
「キャスタースリッパ」ならカーペット不要でフローリングのキズ防止OK
和気産業の「キャスタースリッパGK-501」を試してみました。取り付け、取外しはとても簡単。カーペットを敷かなくて済むのはすごく気持ちが良いです。一方で、ちょっとの移動もお尻を浮かせて椅子を引きずる必要があります。コイズミファニテックや浜本工芸の回転チェアにも使えます。

関連記事

フローリング?カーペット?学習机にセットする学習椅子を選ぶときは床にも注意
学習机にセットする学習椅子を選ぶときは床にも注意が必要です。カーペット式の場合は基本的にキャスター付きのものを、フローリングの場合は4本脚のチェアの脚裏にフェルトを貼って使用するようにしましょう。スキー脚のチェアやバランスチェアなど、どちらでも使えるタイプの椅子もあります。
ダイニングテーブルにセットするのに最適な4本脚の子供用学習椅子まとめ
ダイニングテーブルにセットするのに最適な4本脚の子供用学習椅子をまとめてみました。ダイニングセットの下にはカーペットを敷かないことが一般的なので、4本脚のチェアの脚裏にフェルトを貼って使うのがオススメです。もちろん、カーペットを敷かない場合の学習机にセットするにもオススメのものばかりです。
意外な盲点!?木製学習椅子のキャスターは一輪と双輪の2種類がある
木製学習椅子のキャスターには一輪と双輪の2種類があります。一輪キャスターのメリットは目立たないこと。一方で双輪キャスターは前後左右に自在に動かせる、床にキズが付きにくいといったメリットがあります。
座りやすさで選べば、木製学習椅子はやっぱり「斜め前脚チェア」がオススメ
座りやすさで選べば、木製学習椅子はやっぱり「斜め前脚チェア」がオススメです。小学校入学時は床に足が着かないので、座ってから椅子を引くことができません。斜め前脚チェアなら斜め後ろから滑り込むようにして座りやすいと言えます。
この記事を書いた人

学習机評論家。前職である家具メーカー勤務の経験をもとに、オススメの学習机を紹介しています。
日本で初めて一般家庭向け収納&インテリア・コーディネートサービスを始めて20年の収納&インテリアのプロでもあります。TVチャンピオン収納ダメ主婦しつけ王優勝。詳しいプロフィールはこちら

収納マンをフォローする
学習椅子2021学習机
収納マンをフォローする
学習机評論家のオススメ

コメント 皆様からご質問・ご意見など