インデックスを更新順に変更しました。新着記事はサイドバーなどからご確認ください。

【2024最新】定番デスク徹底分析!浜本工芸「No.17デスク」

当ブログは広告を掲載しています。詳細はこちら

学習机特集_読売新聞20201210

今回はまずお知らせから。先週の話ですが、2020年12月10日(木)の読売新聞のくらし面に学習机に関する記事が掲載されています。私のコメントも取り上げられておりますので、よろしければご覧ください。

記事ではカリモク家具の「ボナシェルタ」が取り上げられているのですが、ボナシェルタは既に先日取り上げましたので、今回は浜本工芸の「No.17デスク」を取り上げたいと思います。

※この記事は2020年12月16日時点の情報に基づいています(2023年12月19日一部更新)

 

浜本工芸・No.17デスク

カラーバリエーション

  • 3色=ナチュラルオーク色、ダークオーク色、カフェオーク色

ラインナップ

商品名 サイズ W×D×H(mm) 税込価格 品番
デスク幅100 1000×650×730 113,300円 1764 1760 1768
デスク幅110 1100×650×730 116,600円 1784 1780 1788
移動袖 410×493×415 42,900円 1704 1700 1708
No.89昇降袖A 420×600×590~730 67,100円 8904 8900 8908
No.89昇降袖B 420×600×590~730 67,100円 8904 8900 8908
No.89昇降袖C 310×600×590~730 61,600円 8904 8900 8908
No.89移動袖A 412×499×605 61,600円 8904 8900 8908
木製ペントレー 330×110×21 3,300円
コンセント 330×33×50 6,600円 8004 8000 8008

特徴・人気の秘密

現在のNo.17デスクが登場した当時は、ベネッセ×カリモク家具の「学びデスク」や岡村製作所(現・オカムラ)の「ピエルナ」といった天板昇降式デスクがブームでした。しかし、現在は学びデスクもピエルナも消滅してしまったことから分かる通り、天板昇降式デスクのブームは終焉。にもかかわらず、浜本工芸のNo.17デスクは生き残っているばかりか、2021年度まで同社デスクの人気ランキング第2位に輝いていました。

No.17デスクの人気の理由を一言で言うと、まだ身長が低い未就学児から机に向かう習慣を身に付けさせたい親のニーズに適っているからだと思います。天板昇降式なら天板を低い位置にすることで安心して机に向かうことができます。また、ナラ無垢で高級感がありつつシンプルなデザインはリビングに置いても違和感が少ないです。

さらに、最初はデスク単品で予算を抑え、あとからワゴンを買い足すことができる安心感も浜本工芸ならでは。好敵手であった学びデスクと比較してコスパが良かったことも競争に打ち勝った大きな要因だと思います。

天板を低くした状態のときは天板奥に本を並べやすく、天板をもっとも高くした状態のときは本棚が消滅して代わりに足元棚が使いやすくなるというのも、とても合理的な設計と言えるでしょう。

よく比較検討されるデスク

堀田木工所・ムービー

今となっては天板昇降式デスクは絶滅危惧種と言える状態で、もっとも競合する可能性があるのは堀田木工所の「ムービー」でしょうか。足元棚にもなる書棚付きでコスパが良いと言えばそう言えないこともありません。

ただ、ムービーも既にカタログから消えています。また、浜本工芸と同じ国産ではありますが、質感はちょっと異なります。また、アルダー材の自然風塗装なので、ナラ無垢のウレタン塗装よりはデリケートです。

杉工場・MUCMOC

杉工場の「MUCMOC(ムックモック)」は赤または青のアクセントカラーがオシャレな幅94cmのコンパクトな天板昇降式デスクです。個人的には本当にカワイイと思うのですが、横揺れがする、ヒノキの引出しは遊び(すき間)が多すぎ、おまけにアルダーの自然塗装なので、デザインだけで決めるのも厳しいと思います。

一生紀・ステップ

一生紀の「ステップ」もアルダー無垢の自然塗装です。奥行55cmとコンパクトなので幼児期からリビング学習を始めるにはちょうど良いのかもしれません。

浜本工芸・No.89デスク

天板昇降式デスクの人気が薄れてきたのは表面的には第二次ブームが去っただけと見ることができます。ただ、そもそも合理性に欠くのです。椅子の座面の高さを調節するのに比べてデスク本体の天板高を変えるために組み替えるのは大変で、おまけに天板を低くして使う時期は長くても小学生の間までです。また、ワゴンがコンパクトになってしまうという問題もあります。

そういうデメリットを考えると、浜本工芸の「No.89デスク」のような普通のデスクのほうが良いと考える人が多いのでしょう。

たなとつくえ「ミニマ」は浜本工芸No.09とNo.89デスクのハイブリッドだった!?
デザインした私自身、今まで気づかなかったことですが、たなとつくえの「ミニマ」は浜本工芸のNo.09だけでなくNo.89デスクにもよく似ていると言えます。Kライン脚はNo.09に似ている一方、天板奥行600mmである点や足元棚がないという点ではNo.89に似ています。

 

基本的に私はアンチ天板昇降式デスクです。天板昇降式デスクの第二次ブームを終わらせた張本人ではないかとすら思っています。

ですが、いま改めてNo.17デスクを見ると、これはやっぱり良くできていると思います。未就学期から小学生の間はそれほど学用品は多くありませんからワゴンなしでもOK。浜本工芸ならあとで3段ワゴンを買い足せる安心感があるので、最初はデスクだけを購入することでイニシャルコストを抑えることもできます。

また、上棚は中学生以降に外してしまうことが多いのですが、No.17デスクなら天板高をMAXにすると自動的に上棚が消滅し、代わりに足元棚が使いやすくなります。おまけに、天板奥行は626mmもあるのでゆとりが感じられます。

そして、デザインがシンプルで美しく、大人になってもまったく違和感なく使えます。いま改めて他社の天板昇降式デスクを見ると、No.17デスクのデザインがいかに優れているかを思い知らされます。

やはり、ブームが過ぎ去っても生き残るのは強いものだけなのですね。

関連記事

マジすか!?一世を風靡したベネッセ×カリモク家具「学びデスク」販売終了
一世を風靡したベネッセ×カリモク家具の「学びデスク」が販売終了となりました。天板昇降式デスクの人気がなくなったことが最大の原因でしょう。奥行可変の広さ成長タイプの投入でも再起を図ることができませんでした。
学習机に対する消費者の関心は「幅→高さ→奥行」と移り変わっている?
前回レポートした通り、2017年度はオカムラが広さ調節デスクのラインナップを拡充しました。これはベネッセ×カリモク家具の「学びデスク・広さ調節タイプ」に追随したと言えるものです。 これはオカムラがベネッセをパクったなどという単純な話ではあり...
【2024最新】浜本工芸の学習机は国産最高級だけどコスパは最強!
浜本工芸の会社概要に始まり、学習机のラインナップと特徴についてまとめてみました。浜本工芸のデスクは皇室に献上されたことでも有名で、その品質は間違いありません。しかし、ただ高級なブランドではなくコスパが非常に良いです。

コメント 皆様からご質問・ご意見など