コクヨが学習机市場から撤退して以降、マトモなメーカーがどんどん減り、生き残ったメーカーでもラインナップが少なくなっていきました。チトセ、奥本木工、コスガ、フォルミオ…。そうそう、マルニ木工というメーカーもありましたね。
コクヨが撤退した頃はまだ絶対的2位だったイトーキまでもが表舞台から撤退したことで、あれがない、前はこういうのがあったのに、という声が続出すると思っていました。ところがフタを開けてみればまったく逆の流れで、定番デスクがますます人気化しているように思います。コイズミファニテックの「ビーノ」などはその典型ですね。
アクタスの「サークル」も然りです。サークルは2012年の発売ですからもう8年も経つロングセラーモデルですが、人気はますます上々で、ここに来てラインナップが増えました。
※この記事は2020年11月14日時点の情報に基づいています
サークル・デスク(リノリウム仕様)
従来のサークルのデスクはオーク無垢でしたが、新たに紺色のリノリウム天板のものが登場しました。
リノリウムとは亜麻仁油や植物繊維などの天然素材でできたもので、触った感じは黒板みたいにサラッとしています。もちろん鉄ではないので冷たくはなくむしろ温かみのある素材です。既に廃番となりましたがフォルミオでも使われていましたね。
天板にリノリウムを採用する理由はひとつにはエコなイメージがあるからだと思います。ただ、それ以外にもキズが付きにくい、復元力がある、手入れがしやすい、適度な弾力があり文字を書いていて疲れにくいといったメリットがあると考えられます。
なお、価格はオーク無垢と同じ税込82,500円となっています。サイズももちろん同じで幅120×奥行52×高さ70cmです。
サイドデスクも追加
同時に、「サイドデスク」も追加されました。上写真のリノリウム仕様のほかにオーク無垢のものもあります。
しかし、これはどうなんでしょうね。デスクにネジなどで固定するというわけではなく、あくまで噛ませているだけです。子供が不意に倒してしまう可能性があるんじゃないかと危惧してしまいます。
使い勝手の面でも肘などが当たりそうで、普通にワゴンを横に置いて使う方が良いのではないかと思います。
シェルフも3種追加
上写真の「ライブラリーシェルフ」のほか、下半分だけの「ローシェルフ」、上半分が飾り棚風になった「ギャラリーシェルフ」、3つのシェルフも追加されました。
これ、パッと見たときは横揺れするんじゃないかと思いましたが、実物を確認すると思いのほかシッカリしています。棚板にはスチールの反り止めも入っており、意外と品質が高いことに驚いてしまいました。
ただ、サークルのデスクだけでも幅が広いのにこのシェルフまで組み合わせると、なかなか厳しいお宅が多いのではないかと思います。
オンラインショップで学習机の購入が可能に
アクタスの学習机ラインナップで目新しいのはサークルにラインナップが増えたことだけですが、もうひとつ大きなニュースがあります。それはこれまで雑貨だけしか扱っていなかった公式オンラインショップで学習机を含む家具の販売がスタートしたことです。
これは地方の方にとってうれしいお知らせかと思ったのですが、残念ながら配送可能な地域は仙台市周辺、首都圏、名古屋市周辺、関西圏、北九州に限られています。また、配送設置料がかなり高くて、「フォピッシュ」のデスク1台だけで税込3,850円も掛かります。上棚、ワゴン、チェアも含めた一式だと上限の12,100円です。
アクタスの学習机って店頭で購入してもこんなに配送料が高かったのですか?ここのところはケユカの配送料がアップしたことにばかり驚いてしまってましたけど、むしろケユカのほうが良心的に感じます。
でも、コロナ禍で出歩きたくない人にとってはオンラインで注文できることはプライスレスなんでしょうねー。私はウーバーイーツや出前館を利用するという概念がないのですが、そういうサービスを日頃から利用する方は当然の対価とお考えなのかもしれません。
逆に、某大手国産メーカーの学習机が楽天市場で実質2~3割引きで送料無料で買えるという事実を見ると、メーカーも販売店も馬鹿なのかと思ってしまいます。私はそのほうが消費者としてありがたいと思ってしまうんですけど、それも今となっては時代遅れなんでしょうか。
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