これまで定番デスクをいくつか紹介して参りましたが、デスクだけでなくチェアにも定番と言えるものがいくつか存在します。その代表格がコイズミファニテックの「ハイブリッドチェア」です。
学習机を必死で選んでいるときは椅子なんてどれも同じに見えます。ハイブリッドチェアも普通の回転チェアにしか見えないことでしょう。もしくは、「背もたれの支えが1本じゃなくて2本なのね」という程度の認識かもしれません。しかし、ハイブリッドチェアの魅力を知れば、「椅子はこれで決まりね!」となること請け合いです。
というわけで今回は、ハイブリッドチェアの魅力に迫るとともに、店舗限定オリジナルモデルや比較検討すべき椅子を紹介したいと思います。
※この記事は2023年6月24日時点の情報に基づいています
コイズミファニテック・ハイブリッドチェア
ラインナップ
商品名 | サイズ W×D×H(mm) | 税込価格 | 品番 | カラー | |
---|---|---|---|---|---|
ハイブリッドチェア | 456 ×525~550 ×765~875 | 39,600円 | CDC-871LP | ライトピンク | |
CDC-872LB | ライトブルー | ||||
CDC-873PR | パープル | ||||
CDC-874PB | パッションブルー | ||||
CDC-875BKNB | ネイビーブルー | ||||
CDC-876BKMB | ミディアムブラウン |
特徴・人気の秘密
「回転チェアは子供がぐるぐる回って遊びそうでイヤだなー」と思ったら、コイズミファニテックのハイブリッドチェアがオススメです。ハイブリッドチェアは回転チェアのようにソフトな座り心地でありながら、座面が回転しない木製チェアのような安定感のある学習椅子です。つまり、回転チェアと木製チェアのハイブリッドと言えます。
こんな良いとこ取りをした椅子は他にありません。だから圧倒的な人気を誇るのです。おまけに、一般的な回転チェアと異なり独自の4本脚なので、机の下に収めやすいというメリットもあります。また、一般的な回転チェアにはランドセルなどを置く足元棚がありませんが、ハイブリッドチェアにはあります。
さらに、座面の上下だけでなく奥行を調節できるようになっており、お子さんの成長に合わせやすいのも特徴です。座面にはモールドウレタンを使用しているため、座り心地が良いだけでなく耐久性にも優れています。
店舗限定オリジナルモデル
ニトリ・ハイブリッドチェア(ODC)
大人気のハイブリッドチェアはニトリでも扱われています。カタログモデルがPVC(塩ビ)レザー張りに対し、ニトリの「ハイブリッドチェア(ODC)」は布張りです。価格はカタログモデルの通常売価と比べてちょっと安いかどうかというレベルですが、布(たぶんポリエステル)なので手触りが良く、夏場に汗でベタッとくっつかず、冬場も心地良いと思います。カラーは3色です。
島忠ホームズ・グランハイブリッドチェア
ニトリ傘下の島忠ホームズではカタログモデルの他に「グランハイブリッドチェア」というオリジナル仕様があります。グランハイブリッドチェアはハイブリッドチェアの脚部に「カデット」の座および背もたれをセットし、張地をポリエステルからPVCレザーに変更したものです。背もたれがちょっと高めで、価格も1割ほどアップします。カラーは5色。
ナフコ21スタイル・ラグジュアリーチェア

出典:ナフコ21スタイル
実はナフコ21スタイルにもグランハイブリッドチェアと同様の「ラグジュアリーチェア」があります。機能的にはまったく同じで、カラーはハート柄3色を含む全8色。価格は島忠ホームズよりも安いです。おねだん以上ナフコですねー。
ナフコ21スタイル・NFハイブリッドチェア

出典:ナフコ21スタイル
ナフコ21スタイルにはもうひとつ、「NFハイブリッドチェア」があります。NFハイブリッドチェアはカタログモデルの色違いで、ハート柄3色を含む全5色展開となっています。こちらも島忠ホームズよりは安いですが、カタログモデルの通常売価よりは高いです。
よく比較検討されるチェア
コイズミファニテック・ベストフィットチェア
ハイブリッドチェアともっともよく比較検討されるのは、同じコイズミファニテックの「ベストフィットチェア」です。ベストフィットチェアは普通にシート部が回転しますが、通常5本脚のところ6本脚なので安定感に優れているのが特徴となっています。
コイズミファニテック・ジャストフィットチェア
もうひとつよく比較検討されるのが「ジャストフィットチェア」。ハイブリッドチェアやベストフィットチェアはちょっと予算オーバーと感じる場合は、オーソドックスなジャストフィットチェアが良いのではないでしょうか。
なお、ポリエステル張りのジャストフィットチェアに対し、PVCレザー張りの「回転ラブリーチェア」というチョイスもあると思います。
コイズミファニテック・カデット
椅子に座った状態で床に足が着くくらいの年頃でしたら、足置きのない「カデット」を選ぶのも良いでしょう。グランハイブリッドチェアやラグジュアリーチェアにも採用されているシート部なので、それらと脚部が異なるだけと考えてもらえたら良いと思います。なお、張地はポリエステルです。
イトーキ・トワイスKS5
コイズミファニテックのハイブリッドチェアとガチで競合するのがイトーキの「トワイスKS5」です。トワイスは座面回転切り替え機能を有しており、ハイブリッドチェアのように回転しないようにすることも、普通に回転させることも、ワンタッチで切り替えることができます。
しかも、座面の奥行を調整できるだけでなく、同時に背もたれの高さを変えることもできます。さらに、大きな足置きステップを設けているので落ち着いて座ることが可能です。布張りで手触りも良く、おまけに価格は税込19,900円とお買い得!ただし、カラーは現在、実質的にピンクのみ。PVCレザー張りのブルー(トワイスKS7)なら同価格で販売されています。
イトーキ・KS14-8JN
イトーキの「KS14-8JN」にも座面回転切り替え機能が付いており、シート部の回転をロックすることが可能です。また、座面の奥行調整と背もたれの高さ調整が同時にできる機能も同様に付いています。こちらはアンバーブラウン色のみです。
大商産業・SC-300
大商産業の「SC-300」は簡単な操作でシート部の回転をロックできる機能を有しながらも税込12,990円からと低価格なのが魅力です(楽天市場において)。座面前後スライド機能も付いています。PVCレザー張りでカラー4色。以前はニトリでほぼ同じものを扱っていましたが、現在は取扱いがありません。
オカムラ・ステラ
オカムラの「ステラ」も人気があります。ステラは座面下のレバーでシート部の回転をロック&解除できます。また、座面の奥行調整も可能です。写真で見るとステラのシート部はハイブリッドチェアに似ているように見えますが、ステラのほうがボリュームがあって可愛い印象です。
残念ながらソフトレザータイプはピンク色を残すのみとなりました。クロス(布)タイプは継続するのか、2色から選ぶことができます。
以上の通り、ハイブリッドチェアのように座面が回転しない学習椅子は他にもありますが、ハイブリッドチェアのような脚部を備えた椅子は皆無です。正直言って、ハイブリッドチェアの足元収納トレーは近年大型化したランドセルを置くにはちょっと狭くて使いづらいのですが、前後方向に椅子を移動させやすい安定感のある脚部は大きなメリットと言えます。
ハイブリッドチェアのカタログモデルは6色から選ぶことができ、それだけでも選ぶ楽しさがあると思いますが、ニトリなら布張り、シマホやナフコなら背もたれの高いタイプ、ほかのカラーバリエーションから選ぶこともできます。
また、まったく回転しないわけでなくて回転できるように切り替えできたほうが良いとお考えの場合は、イトーキや大商産業、オカムラといった選択肢もあります。ステラの布張り以外は価格面でも魅力的なのでご検討いただければと思います。
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コメント 皆様からご質問・ご意見など
はじめまして。
この春小学校に入学した息子の学習机の購入を検討していて、こちらに辿り着きました。
たくさんの情報をありがとうございます。
早速、相談させてください。
椅子について、コイズミファニテック・ハイブリッドチェアとイトーキ・トワイス(TWⅡCE)のいずれかで考えております。
足の置きやすさは、どちらがおすすめでしょうか?
ハイブリッドチェア
◯座面よりも割と前方に出っ張っている
(膝の角度が90℃)
△置き場所が平面ではなく棒状
トワイス
◯置き場所が平面
△座面と同じくらいに見える
(膝を身体側に曲げる感じになりそう)
だと私は捉えております。
トワイスは現物を見たことがなく、想像なのですが…。
座面はハイブリッドチェアの方が
脚部はトワイスの方が
良いな、と思うので、デザイン面でも決め手にかけています。
いずれもカラーは茶色でと考えております。
机は、デザイン的にイトーキのウットフォークで検討しておりましたが、なるべく作業スペースを広くとりたいので、120×70のオフィス用デスク(脚部がアイアンのもの)も検討している状況です。
(学習机じゃなくてもスチールデスクって手もあるよ、という記事も、とても参考になりました)
お忙しいかと存じますが、アドバイスいただけると幸いです。
さっちんさま
はじめまして^^
ハイブリッドチェアかトワイスで検討されているところですね。
どちらの椅子が足が置きやすいかというのはなかなか難しいところはあります。
トワイスの座面の下の昇降シリンダーは5本脚の脚部の中央に位置しますが、ハイブリッドチェアは脚部のやや前方です。
そのため、トワイスのほうが足置きの奥行が大きくても、ハイブリッドチェアのほうが前方に出っ張っているように見えるところはあるかもしれません。
いずれも座面の奥行を調整できるようになっているので、座面を浅くすれば足をほぼ真下に下ろして足置きに乗せることができる一方、座面の奥行を深くすれば足をシリンダー側に引いて座る感じになります。
同時に、座面の奥行を深くするということは身長が高いわけで、座面高もそれなりに上がっている状態と考えられます。
対して、足置きも高さを変えることができますが、実はその必要性はそれほど高くないです。
ある程度の伸長になれば足置きは既にもっとも低い位置になっており、しかも前述の通り足はシリンダー側に引いているからです(=膝を曲げた状態なのでゆとりがある状態)。
文章で伝えるのがなかなか難しいのですが、お分かりいただけるでしょうか^^;
つまるところ、足置きが前方に出っ張っているか否かは、ご覧いただいている写真の座面がどの位置に調整されているかによっても印象が変わってくるところがあります。

上写真のハイブリッドチェアの状態を見れば分かる通り、ハイブリッドチェアも必ずしも座面より前に足置きがあるわけではありません。
あと、足置きの形状については好みの部分もあると思います。
トワイスの広くて大きな足置きは、理屈上、足の裏がベタっと置けて安心感があるのですが、個人的にはタイルの上を歩いているような感覚があります。
対して、ハイブリッドチェアはトワイスに比べると棒状の足置きですが、土踏まずの部分をグリグリ押し付けることができるので気持ち良いです(あくまでわたし個人の感想です・笑)。
ちなみに、これも個人的な印象ですが、トワイスの座り心地は背座ともにペタンとしているのに対し、ハイブリッドチェアはモチッとしていてボリューム感があります。
これは張地の違いもありますが、トワイスは板ウレタン、ハイブリッドチェアはモールドウレタンを使用していることが大きく影響していると考えられます。
ところで、トワイスKS5のブラウンってまだ在庫のある店舗があるのでしょうか。
ブラウン系でご検討されていて、なおかつトワイスのブラウンが完売の場合は、幸か不幸かハイブリッドチェア一択になろうかと思います。
早速、ご丁寧に教えてくださり、ありがとうございます。
足置きの出っ張り具合(?)について、納得できました^ ^
椅子の動かしやすさ(横にぶれにくそう)と、見た目、教えていただいた座り心地と足裏刺激(笑)の観点でハイブリッドチェアに決めました♪
(そして、トワイスのブラウンは無さそうですね…^^;)
的確なアドバイス、本当にありがとうございました✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*。
あとは机だ…(質問が増えて恐縮ですが、該当ページで質問させていただきますね)
さっちんさま
そうですね。
トワイスのブラウン色が完売となっているのは残念でしたが、トータルでハイブリッドチェアにご満足いただけそうで良かったです^^
机のほうも回答させていただきますねー♪