最近は小学校低学年を中心にリビングやダイニングで学習することが一般的になっています。お子さんの性格にもよりますが、そのほうが安心して宿題ができるし、親も家事をしながらコミュニケーションを取りやすいというのがメリットです。
一方で、デメリットもあります。テレビの音などで集中できない、きょうだいが邪魔をする、ついつい親が小言を言ってしまうなどです。また、よく目につくからこそ姿勢が悪く感じられたり、学習机で勉強するのと違ってデスクライトがないことを心配することもあるでしょう。
結論から言うと、リビング学習には必ずしもデスクライトが必要というわけではありません。今回はその理由を説明したうえで、リビング学習におすすめのデスクライトをご紹介したいと思います。
※価格および仕様は2021/04/08更新
リビング学習に最適なデスクライトの選び方
実際に勉強するのはどこ?
「リビング学習」と言っても実際の形態は様々です。リビング学習と言いながら実際はダイニングテーブルで勉強していたり、ダイニングもしくはリビングの隅にカウンターデスクを造り付けていることもあります。また、天井照明からの距離も様々ですし、窓からの光の影響もあるでしょう。
そのため、一概にデスクライトが必要な環境かどうか、またどんなデスクライトが最適かを言い当てることはできません。しかしながら、天井照明に背を向けている場合は概ねデスクライトが必要と言えると思います。
なお、「窓から太陽の光が挿し込むから大丈夫」とおっしゃる方もいると思いますが、太陽の光は強すぎますし、一方でカーテンで遮った状態で曇ってくると暗すぎます。基本的に自然光だけで勉強をするのは難しいとお考え下さい。
テーブル上で照度をチェックしよう
天井照明があるから大丈夫だとも言い切れません。テーブルの上に照度計を置いて200ルクスに満たない場合はデスクライトを使用したほうが良いでしょう。
なお、天井照明の真下で250ルクス以上あれば別にデスクライトは必要ないと思いますし(※下記注)、400ルクス以上あれば理想的です。天井照明の真下であるにもかかわらず200ルクスに満たない場合は、照明器具の買い替えを検討してもらうのも良いかもしれません。JIS規格A形相当のデスクライトだと半径50cmの1/3円周上で150ルクス以上が条件ですから、天井照明の買い替えで200ルクス以上になるならデスクライトの必要性は少ないと思います。
また、ダイニングテーブルやリビングテーブルの上は電球色(温かみのある灯り)の電球を使用していることが多いですが、電球色だとどうしても照度が低くなりがちです。昼白色または温白色(白味のある灯り)のほうが明るいので、調色機能付きで部屋の広さに合った照明器具を使うようにしましょう。
スタンド式が移動できて便利
部屋の隅にカウンターデスクや学習机を置いて勉強する場合はクランプ式デスクライトのほうが良いです。そのほうがシェード幅が広くて、スタンド(台座)が邪魔になることもありません。クランプ式デスクライトについては下記をご参照ください。

一方で、ダイニングテーブルやリビングテーブルの上で勉強する場合は移動がしやすいスタンド式が良いでしょう。もっと言えば、充電式でコードレスのものや、軽くて持ち運びやすいものが理想です。
以上を踏まえまして、おすすめのデスクライトを紹介したいと思います。
リビング学習におすすめのデスクライト5選
無印良品・手元をてらすリビングライト
無印良品の「手元をてらすリビングライトMJ-TLL1」(税込8,890円)は充電式でコードレスで使えるデスクライトです。そのため持ち運びしやすく、いちいち電源コードを挿したり抜いたりする煩わしさがありません。一方で、光が届く範囲は狭く学習用としては物足りない、連続点灯時間はHiモードで約1時間しか使えないというデメリットもあります。

ジェントス・DK-R170WH
ジェントスの「DK-R170WH」(税込3,527円@amazon)は見た目はショボいけれど、その容姿からは想像がつかないほどハイスペック。JIS規格AA形相当で広い面を照らすことができるだけでなく、高演色Ra95を実現。しかも、操作は簡単、フレキシブルアームでプラスチック製のように割れる心配が少なく、810gと軽いので持ち運びも容易。にもかかわらず、3千円台で購入できてしまうのですからコスパ最高です。

プリズム・TLC-4300SL

出典:コストコ
プリズムの「TLC-4300SL」は以前に紹介したTLC-4300の後継モデルです。コストコで税込5,998円(2020/10/10現在)で販売されています。こちらは調光機能に加えて3段階調色機能付き。おまけにRa97の高演色。USB充電ポートも備えています。照射範囲はJIS規格A形相当ではありますが、従来モデルよりも直下照度が抑えられており、眩しさを感じにくい仕様に仕上がっています。

コイズミファニテック・SCL-711
コイズミファニテックの「SCL-711」(コイズミ関連会社直営店でブラック色のみ税込4,700円、家具販売店ルートは「PCL-711」)はスタンド式では最大級のシェード幅を誇ります。つまり、スタンド式の割りには作業面をムラなく広く照らせるというわけですね。もちろん、JIS規格AA形相当はクリア。USB充電ポートを備えるほか、台座はタブレットスタンドにもなります。ただ、調色機能がないのとアームがショボいのが残念。

BenQ・親子デスクライト
ここまでご覧になって「やっぱりスタンド式はスペックがイマイチ」と感じた方にはBenQの「Wit MindDuo 親子デスクライト」(税込27,800円)をおすすめしたいと思います。独自の弓なり形状のシェードでコンパクトでも広い範囲を照射可能。もちろんJIS規格AA形相当で、調光や調色は非常に優秀なセンサーが自動で最適化してくれます。ただし、重量は4.3kgありますから持ち運ぶ際はちょっと重いと感じるかもしれません。

というわけで、リビング学習におすすめのデスクライトを5つ紹介しました。デスクライトを持ってくるだけでも面倒なのにいちいち電源コードを抜き挿しするのは面倒ですから、無印良品の充電式リビングライトは便利です。
しかし、十分に明るくないと意味がないですし、1時間しかバッテリーが持たないのでは逆にストレス。かと言って子供が忘れずに使うかどうかも怪しいものにお金は使いたくない場合はジェントスのルミサスが良いでしょう。
「でもやっぱり調色機能が欲しいなー」という場合はコストコで販売中のプリズム「TLC-4300SL」がおすすめ。比較的短時間の勉強だから調色機能よりもシェード幅が広いほうが重要だとおっしゃる場合はコイズミファニテックの「SCL-711」を選ぶのが良いでしょう。それにしても廃番見込みなのか、税込4,700円はめちゃ安いですね。
コストよりもスペックを重視したい方はBenQの親子デスクライト。価格は高めですけどセンサーが本当に優秀ですし、質感や操作感も良く、冷静に考えたらコスパは良いです。
以上を参考に、お気に入りのデスクライトを見つけていただければと思います。
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