
少し前まで学習机と言えば、組み替え式が圧倒的に多数を占めていました。「合体ロボみたい」とか「無駄なものがいっぱい付いている」などと言われることもありますが、リビング学習から本格的な受験勉強まで対応できる構成で、なおかつ収納量が多く、オールインワンでコストパフォーマンスに優れるというメリットを持っています。学習机について調べれば調べるほど、「やっぱり組み替え式デスクのほうが良いかも?」との結論に達する方も多く、なんだかんだで学習机のスタイル別人気ランキング1位を維持していました。
ところが、ここに来て少し事情が変わってきました。イトーキのラインナップから組み替え式デスク(フリーワンタイプ)が消滅するとともに、一時的なものかもしれませんがコイズミファニテックのレイクウッドとオルレアの在庫もほぼない状態となっています。くろがね工作所ももはやコンポーネントデスクは一部に過ぎません。「組み替え式デスクなんてたくさんある」と高を括っていた方は戸惑っていることでしょう。少なくとも私は何を勧めたら良いんだと困っているところです。
そこで今回は組み替え式デスクでもワゴン付き、もしくはワゴンをセットできるもので、奥行拡張天板付きとそうでないものの2つに分けて、オススメと言えるものをまとめてご紹介したいと思います。
※この記事は2025年4月9日時点の情報に基づいています
組み替え式デスク26選
奥行拡張天板付き
コイズミファニテック/WDスペシャル
まずはコイズミファニテックのハイエンドモデル、「WDスペシャル」から。5パターンに組み替え可能なステップアップデスクLで、ナラ突板の天板を使っています。ビーノを検討していた方がコスパの良さに惹かれて選ぶということも少なくありません。
コイズミファニテック/CDファースト
コイズミファニテックの「CDファースト」は上棚ハイタイプのカラーデスクの超定番モデルです。幅95cmとコンパクトながら収納力たっぷり。8色から選ぶことができます。島忠ホームズにはオリジナル仕様(CDエルクス)があります。
コイズミファニテック/CDコンパクト
コイズミファニテックの「CDコンパクト」はCDファーストの上棚を低くするとともに、デスクライトのグレードを下げたものです。2025年度からはワゴンの天板リフティング機能が省かれるとともに、引出し2段目が少し深くなっています。
コイズミファニテック/OD1ウッディー・ハイタイプ
コイズミファニテックの「OD1ウッディー・ハイタイプ」は定番のカタログ外モデルです。中堅以上の家具販売店で扱われており、ネットショップで扱われることはほぼありません。幅100cm、ラバーウッド無垢天板という、WDとCDの中間のポジションが人気の理由です。
コイズミファニテック/OD1ウッディー・ミドルタイプ
コイズミファニテックの「OD1ウッディー・ミドルタイプ」は前述のハイタイプの上棚を低くするとともに、ワゴンから天板昇降機能を省いたものです。ナフコ21スタイルにはワゴンをリフティングタイプにするとともに、上位のツインライトにしたオリジナルモデルがあります。
コイズミファニテック/デコプリ
コイズミファニテックの「デコプリ」は姫系デスクの定番モデルです。CDコンパクトよりも高価ですが、ワゴン天板がリフティング式になっているなどハイスペックに仕上がっています。デコプリもピンク色の在庫がなくなっていることから、やはりデスクライトが廃番になるのかなという感じです。
エイゼントレィディング/ミカエル
エイゼントレィディングの「ミカエル」はデコプリより丸みのある姫系デスクです。価格は手頃に見えますが、デスクライトは別売ですし、上棚の小引出しのうち左の1杯がダミーというのが個人的にはちょっと…という感じがします。一方で、オールホワイト色があるというのは魅力的と言えるでしょうね。
浜本工芸/No.32デスク
浜本工芸の「No.32デスク」に別売の書棚をセットしたものは最高級の組み替え式デスクです。国産、オーク無垢で、品質もこれ以上はないと言えるレベルです。
家具の里/リッケ
家具の里×堀田木工所の「リッケ」は奥行拡張天板を備えた4本脚のシンプルなデスクです。これにカルロのラックと共通袖を加えた3点セットは、国産&アルダー無垢にもかかわらず価格が手頃なのが魅力となっています。天板がキズや汚れ、紫外線にも強いセラウッド塗装なのもうれしいですね。
奥行拡張天板なし
堀田木工所/カルロ
堀田木工所の「カルロ」はカタログモデルの組み替え式デスクです。前述のリッケと異なり、奥行拡張天板がなく、天板の塗装はUFO塗装で、脚はロの字となっています。カルロのラックには堀田木工所の他のデスクをセットすることも可能です。
浜本工芸/No.28デスク
浜本工芸の「No.28デスク」には高さ2サイズの書棚が用意されており、それらをセットすることで組み替え式デスクとして使うことができます。幅90cmのコンパクトなデスクもラインナップされていることも特徴のひとつです。
カリモク家具/ユーティリティプラス
カリモク家具の「ユーティリティプラス」はマルチラックや書棚をセットすることで組み替え式デスクになります。後述するボナシェルタと比べて価格が少し手頃なのと、リフティングワゴンをセットできることが特徴と言えます。
カリモク家具/ボナシェルタ
カリモク家具の「ボナシェルタ」は書棚をセットすることで組み替え式デスクになります。見た目はとてもシンプルなのに、デスク天板と書棚の奥行を3段階で調節できるギミックを備えています。サイズやカラーのバリエーションを含め、ラインナップがとても豊富です。
くろがね工作所/シンプルプラス
くろがね工作所の「シンプルプラス」は天板にアルダー無垢を使ったデスクライト付きのオールインワンモデルです。スリムワゴンのため収納力は落ちますが、足元が広くなるというメリットもあります。上棚がシンプルかつ価格を抑えた島忠ホームズ仕様も良いと思います。
くろがね工作所/theデスクCD
くろがね工作所の「theデスクCD(コンポーネントデスク)」は同社主力モデルのひとつ「theデスク」の組み替え式デスクです。前述のシンプルプラスと異なり、ワゴンは別売となっています。
大商産業/MWD-550
大商産業(金次郎デスク)の「3DデスクMWD-550」は同社の主力デスクです。カラーデスクながら天板にラバーウッド無垢を使っており、コイズミファニテックのCDシリーズにガチで競合する商品となっています。もっとも、デスクライトなど装備品が省かれていることを考えれば決してコスパが良いわけではありません。
大商産業/MWS-550
大商産業の「3DデスクMWS-550」はブラックのカッコイイ系デスクです。くろがね工作所のクールボーイやニトリの旧クロなき今、オンリーワンな存在となっています。
大商産業/MHS-560
大商産業の「3DデスクMHS-560」はコイズミファニテックのデコプリのようなテイストの組み替え式デスクです。装備を絞ることでコストを抑えていますが、以前と比べて割安感は薄れていると感じます。
エイゼントレィディング/ウリエル
エイゼントレィディングの「ウリエル」はミカエルから奥行拡張天板を省くとともに上棚を低くするなどしてコストを抑えたモデルです。ミカエル、ウリエル、前述のMHS-560ともにタイ製。金次郎デスクの箱で届いたという読者からの報告もあります。
ヒカリサンデスク/Uトルテ
ヒカリサンデスク(光製作所)の「Uトルテ」はシェルフとデスクをドッキングすることで奥行を2段階に調節できます。Uトルテの天板はオーク突板。シンプルかつボリュームがあるのに価格が手頃なのが魅力。KEYUCA(ケユカ)でも扱われています。
境木工/パティ
境木工の「パティ」はアルダー無垢天板の組み替え式デスク。全段フルスライドレールで5万円台というのは異常な安さなんですが、普通に売られているのでその安さに気付けない人が多いのが実情です。私などはいつ売り切れるんだろうかとヒヤヒヤしてますよ。
ヤマダ電機/自由にくみかえ学習机 天然木
ヤマダ電機(大塚家具)の「自由にくみかえ学習机 天然木」は前述のパティや某大手メーカーのマレーシア製デスクと同じ工場で作られています。天板はアルダー突板のUVウレタン塗装で、こちらも全段フルスライドレール。なのに後述するニトリのカラーデスクと同程度の価格ですから激安です。
ヤマダ電機/自由にくみかえ学習机
ヤマダ電機の「自由にくみかえ学習机」は木目調MDF天板の組み替え式デスクです。これもセール時はチート級に安いですよね。ニトリに対抗していることは明白ですが、これ売ったら販売員が罰金を取られるやつじゃないかと思ったりします(昔、大塚家具ではそういう話がありました)。
ニトリ/くみあわせデスク・メルシーQ
ニトリの「くみあわせデスク・メルシーQ」も十分安いですよ。お近くのニトリで実物を見て購入できる安心感もあると思います。書棚が4分割できるという構造もレイアウトの自由度がアップして魅力的です。
ニトリ/くみあわせデスク・DL02
ニトリの「くみあわせデスク・DL02」も書棚を4分割できる組み替え式デスクです。こちらは天然木突板ではなくMDF合板。また、中国製に比べると品質に劣るベトナム製ですが、たぶんニトリの自社工場なのでちゃんとしていると思います。
ニトリ/くみあわせデスク・GL24
ニトリの「くみあわせデスク・GL24」は書棚を4分割ではなく上下2分割にするなどして価格を抑えたDL02の廉価モデルです。手頃な価格で組み替え式デスクを探すなら、これをベンチマークにするのも良いでしょう。
というわけで、なんだかんだと言いつつ26台もピックアップしてしまってスイマセン(苦笑)一応、「これはオススメできないな…」と思うようなものは外しましたけど、様々なニーズを考慮するとこれだけの台数になってしまった感じです。
この中からさらに厳選するとすれば、以下の4台。予算が10万円超えでもOKなら国産のリッケ。残りはマレーシアの同じ工場で作られている3台で、安心のコイズミならOD1ウッディー、アルダー無垢ならパティ、ショボくてもデスクライト付きならヤマダ電機の自由にくみかえ天然木でしょう。
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