ヤマダデンキ「自由にくみかえ学習机」をニトリのくみあわせですくと比較

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先月、久しぶりに大阪のLABI1なんばの家具売場に足を運んだところ、まるでニトリのような組み替え式のカラーデスクが展示されていて驚きました。大塚家具が別会社だった頃は大手メーカー以外の学習机は扱っていなかったからです。

もっとも、郊外のテックランドに行くとホームセンターのインテリア用品売場みたいな感じですから、さもありなんとは思いました。ともあれ、ことさら取り上げるほどのことではないと思っていたところ、ヤマダデンキからオリジナル学習机販売のプレスリリースが出ていたので、こちらでも触れておきたいと思います。

※この記事は2023年3月11日時点の情報に基づいています

 

自由にくみかえ学習机

2023年1月下旬から販売しているヤマダデンキのオリジナルデスクは3台あります。まずひとつめは「自由にくみかえ学習机 YGDK700001」。パッと見た感じは普通の組み替え式カラーデスクです。

ニトリ・くみあわせですくと比較

ヤマダデンキニトリ
商品名自由にくみかえ学習机くみあわせですくDL23くみあわせですくGL23
デスク天板サイズ1000×500mm1000×550mm
天板材質MDF
天板塗装アクリルUVアクリルウレタン
引出内部材白塗りMDF積層合板
×
書棚上下2分割上下左右4分割上下2分割
コンセントUSB+コンセント2口
デスクライト3段階調光式5段階調光式
カラー2色3色
製造元ヤマトヒューマンヘルスケア不明
製造国ベトナム
税込価格75,680円73,900円63,900円

※いずれも仕様および価格は2023年3月11日現在

端的に言うと、ヤマダデンキの「自由にくみかえ学習机」のカラーデスクはニトリの「くみあわせですくDL23」(旧リビオG)と「くみあわせですくGL23」(旧リビオSEN)を足して2で割った感じです。

機能的にはGL23と同じ書棚上下2分割ながら、デスク天板サイズと引出内部材はDL23と同じです。価格はヤマダのほうがDL23よりも1,780円高いですが、その代わりに天板はUV仕上げでキズがつきにくく、デスク引出しには鍵が付いています。

ニトリに比べて生産ロットで不利なヤマダがこの価格で正面から挑むというのはスゴイことだと思います。ニトリがキャンペーン価格で安くなっていることを考えればなおさらです。赤字覚悟と言うと大袈裟ですが、ニトリを強烈に意識してある程度の勝算を見込んできたことは間違いでしょう。

自由にくみかえ学習机 天然木

ヤマダデンキのオリジナル2台目は「自由にくみかえ学習机 天然木 YGDK700002」です。こちらは前述のカラーデスクに比べると1万円以上も高価ですが、天板にアルダー突板を使った上位モデルと言えます。

ニトリ・メルシーと比較

ヤマダデンキニトリ
商品名自由にくみかえ学習机 天然木くみあわせデスク メルシー
デスク天板サイズ1000×500mm1000×550mm
天板材質アルダー突板天然木突板
天板塗装ウレタンUVウレタン
引出内部材ファルカタ白塗りMDF
×
書棚上下2分割上下左右4分割
コンセントUSB+コンセント2口
デスクライト3段階調光式5段階調光式
カラー1色3色
製造元タカシマウッドワーク不明
製造国マレーシアベトナム
税込価格88,880円74,900円

※いずれも仕様および価格は2023年3月11日現在

ニトリで天然木突板のデスクと言えば「メルシー」シリーズ。メルシーで組み替え式は「くみあわせデスク メルシー」ですから、今度はこれと比較してみましょう。

ヤマダのほうが13,980円も価格が高いですが、天板はUV仕上げ、引出内部材はファルカタ(洋桐)、鍵付き、マレーシア製のため品質面で安心といったところがメリットと思われます。一方でメルシーは価格が安いことに加え、天板奥行が50mm深く、書棚は上下左右4分割、カラーは3色から選べるという点がメリットと言えるでしょう。

個人的には悩ましいところですが、逆にもう1万円ほど頑張ってコイズミファニテックの「レイクウッド」を検討したいところですね。

 

自由にくみかえ学習机 天然木セレクトYGDK700003

「自由にくみかえ学習机」、「自由にくみかえ学習机 天然木」に続く3台目は「自由にくみかえ学習机 天然木セレクトYGDK700003」。商品名にキーワードがプラスされてどんどん長くなっていくネーミングは家具に対する愛が感じられないですね。せめて「カラー」、「天然木」、「セレクト」とかで良かったんじゃないでしょうか。

それはさておき、こちらは天板にラバーウッド無垢を使った、コイズミファニテックの「ビーノ」を意識した感じのセレクトタイプのデスクとなっています。

キヅク・トライラバーと比較

ヤマダデンキキヅク
商品名自由にくみかえ学習机
天然木セレクト
トライラバー
デスク天板サイズ1000×600mm1000×500mm
天板材質ラバーウッド無垢
天板塗装(未確認)UVウレタン
引出内部材(未確認)
×
コンセントコンセント2口×
カラー1色
製造元(未確認)リビンズ
製造国(未確認)ベトナム
税込価格デスク32,450円29,800円
ワゴン17,600円18,000円
チェストシェルフ35,530円38,700円
本棚7,700円

※いずれも仕様および価格は2023年3月11日現在 ※トライラバーの価格はランドセルとベビー家具専門店楽天市場店

天板がラバーウッド無垢のセレクトタイプということでキヅクの「トライ・ラバー」と比較してみましょう。

私が2月にLABI1なんばで確認したときは「自由にくみかえ学習机 天然木セレクト」は展示がなかったので詳細は分かりません。また、トライラバーには本棚(上棚)がないのですが、それ以外の価格はほとんど同じです。

一方で、ヤマダは天板奥行が60cmでゆったり、天板塗装はUV仕上げでキズがつきにくく、鍵やコンセントも付いています。これなら十分、存在意義があると言えそうです。

 

以上の通り、ヤマダデンキのオリジナルデスク3モデルはいずれもどこにでもありそうな学習机ではありますが、さすが大塚家具のDNAを引き継いでいるだけあってマトモです。ロットが読みにくい現状で、ここまでのものを用意できたことはスゴイことだと思います。

一方で、敢えてヤマダを選ぶという決め手に欠けるのもまた事実です。もうちょっとオリジナリティーを打ち出せたら良かったと思うところもあります。2024年度以降に期待しましょう。

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