自然塗装(オイル仕上げ)の学習机を比較してみた!杉工場&堀田木工所&キシル&くろがね工作所&マルニ木工

自然塗装(オイル仕上げ)の学習机を扱っているのは小規模メーカーがほとんどなのですが、その中でも比較的メジャーな杉工場堀田木工所キシル、それと大手で一部自然塗装の学習机を扱っているくろがね工作所マルニ木工を比較してみました。

杉工場

杉工場は5社の中ではもっともセンスが良いと思います。一方でデザイン料が高くついているためか、価格統制をしているのか(もしくは競争が起こらないのか)、あまりデザインの良くないクォーレポルテを除いては割高感を感じます

また、私の知る限り唯一引出内部材に杉材を使っています(訂正:キシルの引出内部材も杉です)。 遊び(ゆとり)が多いためにカタカタしますし、中身を入れると滑りが悪くなると思います。

堀田木工所(hotta woody)

堀田木工所はアルダー無垢の自然塗装デスクの学習机メーカーとしてはもっともベテランです。そのため学習机のノウハウを十分に持っていると感じるところがあります。そういう面で野暮ったさもありますが、安心感もありますね。

ただ、袖ワゴン側面のプリント化粧板などに安っぽさが感じられます。モデルにより引出にレールが付いていないもの、シングルレールのもの、フルスライドレールのものがあり、本体引出はレールなし、袖ワゴンはレールありとなっているなど、仕様にバラつきがあるのも気になるところ。また、基本的に壁面収納家具などを得意とする箱物家具メーカーなので、学習椅子はかなり残念な感じがします。

XYL(キシル)

自然塗装の学習机と言えばアルダー材がほとんどですが、キシルの学習机は檜(ひのき)です。

残念ながらキシルの学習机に関しては褒めるべき点が見当たらないです。唯一評価できるとしたら、まあ丁寧に作ってはいるということくらいでしょうか。値段は高い。安全性への配慮が全くない。今どき四方囲い(箱組)構造でない引出。床を傷つける一輪キャスター(袖ワゴン)。お粗末な学習椅子。ふわっとした雰囲気だけで売っているようなメーカーです。

くろがね工作所

基本的に大手学習机メーカーは自然塗装の学習机を扱うメリットがないのですが、くろがね工作所は自然塗装の学習机を以前から扱っています。ただしメインではないですね。「一応、扱っている」という感じです。ニッチなニーズを拾うというのがくろがね工作所の基本戦略なのかもしれません。

以前は自然塗装のモデルはナラ無垢のものなどでしたが、2015年度はKシリーズにウレタン塗装バージョンと自然塗装バージョンを用意するという形を取っています。より鮮明に、「一応、扱っている」という感じになってきたのかなぁという印象です。ほか、リニアという新商品でも自然塗装を採用していますが、これもメインのラインナップではないですね。

マルニ木工

完全にその存在を忘れていて、あとで思い出して付け足したんですが、マルニ木工が自然塗装の学習机の元祖ですよね。マルニ木工が自然塗装の学習机を発売したときはその意味が分からなかったんですが、いま思えば「ああ、そういうことだったのか」という感じがします。結局、基本戦略はくろがね工作所と同じなんでしょう。家具店からも百貨店からもほとんど姿を消すくらいですから、いくら体裁が良くて利益が取れても売れなければ売場には置けないということですね。

マルニ木工が経営危機に瀕してから一時はかなりヒドイ学習机になってましたが、ここ数年は一応ちゃんとしています。でも中国製で材質もイマイチの割りに価格だけは国産で質の良いカリモク家具並み。消費者を甘く見ているからこうなったんでしょうね。
こうやって改めて自然塗装の学習机を比較してみると、私は自然塗装がキライなのではなくて、自然塗装の学習机に未熟な点が多いことが不満なのだと改めて気づきました。

自然塗装は大型の塗装設備が必要ないので参入障壁が低く、小規模メーカーが比較的簡単に参入できます。くろがね工作所とマルニ木工は少なくとも以前は大手でしたが、堀田木工所が学習机市場に参入したのは21世紀に入ってから。杉工場やキシルなんて、その当時に名前すら聞いたこともありません。

新興だから、小規模だからダメと言うつもりは毛頭ありませんが、それならそれでもうちょっと何とかならないのかなぁというところが多々あります。カリモク家具、イトーキ、コイズミファニテックなどと違って、消費者ではなく市場のほうを向いているように感じます。販売店が粗利さえ取れれば良いと思っていることによる弊害でもあるかもしれませんね。昔の家具屋だったらケチョンケチョンに言って、ちゃんとしたものを作らせるか、追い返したでしょうけどねー。

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