【比較】コイズミ「ハイブリッドチェア」vsイトーキ「トワイスKS32」

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【比較】コイズミ「ハイブリッドチェア」vsイトーキ「トワイスKS32」

今年度はコイズミファニテックの「ハイブリッドチェア」の有力なライバルとなり得る、「トワイスKS32」がイトーキから発売されました。いずれも座面がクルクルと回転しない学習用チェアです。

価格はハイブリッドチェアが税込29,800円に対し、KS32もほぼ同じ29,900円(それぞれ楽天市場の公式ショップの場合)。しかも、いずれも10年以上続く定番シリーズです。

ハイブリッドチェアはPVCレザータイプ(ローバック)に加え、ファブリックタイプ(ミドルバック)も発売されましたので、これを機にKS32とその廉価版のKS5も交えて比較してみたいと思います。

※この記事は2023年12月16日時点の情報に基づいています

 

今回比較する”回転しないチェア”

コイズミ・ハイブリッドチェア

PVCレザータイプ(ローバック)

ファブリックタイプ(ミドルバック)

イトーキ・トワイス

KS32

KS5

機能性の比較

コイズミ・ハイブリッドチェア

  • 安定感のある4本脚
  • PVCレザー張りが選べる
  • モールドウレタン使用
  • 足元棚つき

まず機能性の違いを比較してみたいと思います。まずハイブリッドチェアは回転チェアに多い5~6本脚ではなく4本脚で、重心が低く安定感があります。また、2024年度から従来のPVCレザー張りに加え、ファブリック張りが選べるようになりました。それに伴い、選べるカラーバリエーションも増えています。

ハイブリッドチェアは座面にモールドウレタンを採用しているので耐久性が高く、モチッとした座り心地が特徴です。また、木製学習椅子のように足元棚が付いています。ただし、昨今の大型化したランドセルを置くには少し物足りない大きさです。

ネット専売のKS32と異なり、ハイブリッドチェアはほとんどの家具販売店で試すことができるという点も大きなメリットと言えるでしょう。

イトーキ・トワイス

  • 座面回転ロックを解除できる
  • 足置きステップが大きい
  • スライド傾斜機能つき
  • スマートロッキング搭載(※KS32のみ)

続いて、トワイスのKS32とKS5共通の機能からを見てみましょう。まずハイブリッドチェアと大きく異なるのは、トワイスは座面回転ロックを解除することもできるという点です。お子さんが成長して落ち着きが出てきてから、便利な回転機能を使うことができるようになるわけです。

また、トワイスは足置きステップが大きく、足裏をベタッと着地することで安心感が生まれ、落ち着いて勉強することができます。ハイブリッドチェアは座面が前後するだけですが、トワイスは背もたれが前後と同時に上下するスライド傾斜機構を採用しており、お子さんの背中にフィットしやすくなっています。

KS32は学習椅子で唯一、背もたれが傾くスマートロッキングを搭載。休憩時に背中を伸ばすのに役立つでしょう。一方で廉価版のKS5にはスマートロッキングだけでなく、キャスター荷重ロック機能が付いていません。

なお、トワイスを実際に見ることができる店舗は現在のところありませんが、ニトリで扱っている「学習イス (AS33-4) 」はイトーキ製のはずなので、座面の座り心地はこれに近いと考えられます。また、島忠ホームズではイトーキのオフィスチェアをいくつか扱っているので、少なからず参考になるところがあるかもしれません。

 

どちらがオススメ?

ハイブリッドチェアもトワイスKS32もほぼ同じ価格で、しかもいずれも甲乙つけがたい機能性を有しています。なので、どちらがオススメかと言うのは簡単ではありません。

回転することもできる、足置きステップが大きいという特徴で、トワイスのほうが選びやすいと思います。一方で、ハイブリッドチェアの安定感、モールドウレタン使用の座り心地も捨てがたいところです。

なお、学習椅子では一昔前は汚れにくさと耐摩耗性でPVCレザーが好まれることが多かったですが、近年は肌触りの良さでファブリック張りに人気がシフトしています。その点で言うとハイブリッドチェアのファブリックタイプはよく売れると予想されますが、背フレームに布を巻いた構造で、PVCレザータイプのように板にレザーを巻いた構造ではないため、背当たりはかなり違います。どちらが良いというわけではなく座り心地には好みがあるので、できる限り実際に座り比べてもらうことをオススメします。

 

というわけで、コイズミファニテックのハイブリッドチェアとイトーキのトワイス2モデルを比較してみました。椅子はやはり座ってみないことには分からないのでハイブリッドチェアのほうが安心感があると言える一方、トワイス特有の機能も捨てきれないというのも正直なところです。

ただ、トワイスKS5はキャスター荷重ロック機能がないので小学校入学時~低学年には不向きです。じゃあ小学校高学年以上かと言うと、そのときには大型の足置きステップはほとんど必要がないと思います。KS32より価格が安いのは魅力ですけど、どっちつかずのスペックだと言えそうです。

ちなみに、ハイブリッドチェアには従来から角家具販売店オリジナルのファブリックタイプ(ローバック)やPVCレザータイプ(ミドルバック)もあります。無地だけではなく柄ものもあります。それも含めて比較検討するとなると大変かもしれませんが、是非あちこち足を運んで試していただければと思います。

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. どんぐり より:

    収納マンさま
    以前、学習椅子選びでハイブリッドチェアにするかトワイスK32にするかで相談させていただいておりました、どんぐりです。
    色々とアドバイスいただきありがとうございました。
    検討の結果、トワイスK32のネイビーを購入しました。実際に試しに行くことはできませんでしたが、収納マンさんのおっしゃる通り、回転させることができることや足置きステップが大きいことは大きな決め手となりました。あとは個人的な見た目の好みも大きかったです。フレームが白いので、北欧風にまとめたい部屋の雰囲気にはピッタリだったかなと思います。あと、脚の部分の見た目も良かったです。安定の面でも問題無さそうです。
    息子もかなり気に入った様子で本当に大満足です。

    どうもありがとうございました。

    追伸。学習椅子に続けて、学習ライトもこちらのサイトで知ったコイズミのECL611ホワイトを購入しました!

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      どんぐりさま

      トワイスKS32を購入されたのですね!

      おっしゃる通り、トワイスは回転させることもでき、足置きが大きいことが大きな魅力だと思います。

      コトアには確かにフレームがグレーのハイブリッドチェアよりもホワイト系のKS32のほうが似合いますよね♪
      敢えてネイビーというところが凛として素敵だと思います^^

      デスクライトはECL-611にされたということで、こちらもベストマッチでしょう。
      椅子も含めて最高の組み合わせだと思いますよ^^

      まだ実際にKS32を購入された方は少ないはずなので、今回いただいたご感想は参考になる方が多いと思います。
      こちらこそありがとうございました^^

  2. もうすぐ一年生 より:

    収納マン様

    初めまして。
    こどもの学習椅子について調べておりまして、こちらの記事を参考にさせていただいております。

    この度、学習椅子を1台購入を検討しておりまして、デスクサイズに入るかどうか不安な点があり、ご相談させていただきたいです。

    学習机はコイズミ ビーノ(幅105cm)の内側にリフティングワゴン(幅41.3cm)を置く予定です。

    同じコイズミ ハイブリッドチェアを購入したいのですが、好みの色が無く、イトーキ トワイスKS32を検討しております。
    ただ、椅子が入る幅が足りず、椅子の足を上手く入れたらデスク内に収まるのかどうかを知りたいと存じます。

    デスクの空き幅は約53cmで、トワイスKS32の足幅は54cmとなっております。
    座面幅は52.5cmでこちらもかなりぴったりサイズで・・・

    今回の椅子は、下の子(新1年生)用の椅子でリビングに上の子の学習机(同じビーノ)と横並びに置くのでワゴンはデスク内に置きます。
    (将来的には学習机をこどもの自室に置く予定です。)

    • もうすぐ一年生さま

      はじめまして^^

      ビーノ105cm幅にトワイスKS23をセットするご予定ですね。

      結論から申しますと、この組み合わせは問題ありません。

      トワイスKS32の脚幅54cmというのは、★型のもっとも幅のある部分の長さです。
      ★型のV字部分を机の下に収めるようにしてもらえば問題ありません。

      ”座面幅は52.5cm”というのはどこかに誤植があったのかもしれませんが、正しくは42.5cmです。
      ビーノ+リフティングワゴンの足元のスペースが約53cmなので、10cmほど余裕がある状態となります。

      蛇足ですが、イトーキでは幅100cmのジョイカラーとトワイスKS32のセット商品を販売しています。
      100cmのジョイカラーにトワイスKS32をセットしても問題ないのですから、105cmのビーノはまったく問題ないと安心していただければと思います。

      ごきょうだいでリビングに机に並べるのが楽しみですね^^

  3. もうすぐ一年生 より:

    収納マン様

    ご返答ありがとうございます!

    最初に記載しました“座面幅52.5cm”は私の完全に見誤りでした…
    大変申し訳ございません(>_<)!!
    メーカー様のホームページから椅子サイズを見ながら、4と5の勘違いをしてしまいました。
    間違った買い物をしたくなく、慎重に考えすぎておりました。

    KS32の椅子でも問題ないとのことで安心しました。

    教えてくださった、“イトーキ幅100cmのジョイカラーとトワイスKS32のセット商品”を拝見しました!
    確かに、デスク内にワゴンを設置してもちゃんとKS32の椅子が収まっておりました。

    実はコイズミ ハイブリッドチェアのファブリックタイプに“パープル色”が無く、同じような椅子を探していたところイトーキ トワイスKS32にパープル色があったので、これだ!と飛びつきました。

    上の子はバランスチェアを現在使用しておりまして、「背もたれ付の椅子が欲しい」と言われ…それもそうだよねと思い、好きな色があった、コイズミ ハイブリッドチェアのファブリックタイプを購入する予定です。

    私自身この2種類がとても気になっていたので、今後使用してみて機能性など比較してみようと思います。

    長くなりましたが、このような質問にもご丁寧に返答してくださり、ありがとうございました(;_;)

    • もうすぐ一年生さま

      ご安心いただけたようで良かったです^^

      それにしても、ごきょうだいでハイブリッドチェアのファブリックタイプとトワイスを並べらるご予定とは、今年度新作チェアの競演ですね♪

      またお気づきのことがございましたら教えてくださいますと幸いです^^