今年度、イトーキの人気商品ランキング第1位のCamomille(カモミール)。昨年度も1位でしたが、その前のことは残念ながら覚えておりません。それはともかく、カモミールは女子に大人気。そして、お母さんにも大人気。今回はそんなカモミールの人気の秘密に迫ってみたいと思います。
もともとはホワイト色の天板だったカモミール
もともとカモミールは素材はバーチ突板で、天板色はホワイトでした。2012年度にフリーワンタイプ(組み替えデスク)が登場、2013年度に数量限定のバーチ無垢仕様のCamomille rustic(カモミール・ラスティック)が発売され、それが現在のカモミールとなっています。
学習机の枠を超えた提案「カモミール・リビング」
そして、2014年度にはコイズミファニテックから競合モデルとなるOrlea(オルレア)が登場。しかしイトーキはその追撃を振り払うように数量限定でハーブグリーン色を投入。さらにドレッサータイプ、Camomille Living(カモミール・リビング)を投入しました。
さらに2015年度にはダイニングテーブルも追加。シックかつ上位モデルと位置付けられるCamomille Luxury(カモミール・ラグジュアリー)も追加し、怒涛の快進撃を続けています。
人気の秘密は、女子ウケ、リビングに置いても違和感のないデザイン、収納
人気の秘密はやはり、母娘ともに納得するかわいらしいデザインでしょう。もともと女の子向けのデザインと言えば、コイズミファニテックのデコプリのようにギャルっぽいデザインが主流だったところに、上品なデザインが支持されたということだと思います。またこれは、女子高生らの間で茶髪から黒髪に主軸が移った時期と重なるような気がします。
また、リビングに置いて違和感のない、カントリー風のデザインだったことも、大きかったと思います。シルバニアファミリー世代の母親がビビビッと来たことは想像に難くありません。シルバニアファミリーは現在も女子に人気ですから、親子で趣味が合ったと思われます。
さらに、イトーキの学習机は収納面でよくできていますので、これも支持される要因のひとつでしょう。カモミールに限ったことではないのですが、デザインだけに偏らず、実用性を損なわようにしっかり考えたことは、やはり母親のハートをキャッチしたと言えそうです。
2015/03/07追記:
カタログモデルとしてはハーブグリーン色がありますが、大阪の湯川家具ではピンクのカモミールを扱っていました。湯川家具は大阪近郊の中堅の家具販売チェーンですが、価格帯が低いということもあり、自社だけでオリジナル商品を売り切るほどの販売力はないと思われるので、ピンクのカモミールはおそらくは地域オリジナル商品として各地域の特定の店舗で扱っていると思われます。
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