2020年度の学習机市場、購入率&平均価格ともに微減という予測に

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2020年度 学習机市場予測

これまでは例年、一般社団法人日本オフィス家具協会(JOIFA)学習用家具部会という組織が学習机市場予測を発表してきました。しかしながら、2020年度はイトーキが家具販売店と距離を置くことになったので、JOIFA学習用家具部会としてではなく、オカムラ、くろがね工作所、コイズミファニテック、イトーキの4社の名前で市場予測が発表されました。

ともあれ、内容としては昨年度と基本的に変わりません。数字の面でも大きく変わることもありませんが、一応一通り見て参りましょう。

※この記事は2019年7月13日時点の情報に基づいています

 

2020年度 学習机市場予測

デスク年間購入率は44.0%の予測

2019年度 実績 2020年度 予測
新入学児童数 103.4万人 102.6万人
学習机購入台数 46.8万台 45.1万台
学習机購入率 45.3% 44.0%

2020年度の新入学児童数は102.6万人で、前年度の103.4万人と比べると約0.8%減ることになります。新入学児童数は1980年代以降、一貫して減り続けているわけですが、今から30年前(1990年度)は新入学児童数が155万人程度だったことを考えると、約2/3に減っていると言えます。

メーカーや販売店としてはそれだけでも厳しいのですが、学習机の購入台数は45.1万台、新入学児童による購入率は44.0%に、いずれも昨年度と比較して微減の予測となっております。いやー、厳しいですねー。

ただし、近年は小学校入学の前後に学習机を購入しないお宅が増えています。小学校2年生以降に買った場合はこの数字に含まれていません。また、これらは基本的に大手4社のみの数字です。昔と比べて国産家具メーカーが市場での存在感を強めていることは明らかですし、他方で低価格のものがニトリやネット通販でシェアを奪っています。なので、私としては最近はあまり意味のない数字のように思えてきたところがあります。

シンプルなスタイルが増加傾向に

スタイル 2019年度 実績 2020年度 予測
棚付(スタイル可変) 37.0% 33.4%
棚付(ベーシック) 21.3% 22.7%
平机 15.5% 16.6%
ユニット 13.2% 13.7%
ベッドデスク 8.2% 9.7%
天板高さ調節 4.5% 3.7%
ライティング 0.2% 0.2%

今度は学習机のスタイル別のシェアを見てみましょう。基本的に棚付(スタイル可変)、つまり組み替え式デスクが人気No.1であることには変わりありません。それ以下のスタイル別シェアの順位も同様に変化はありません。

一方で、棚付(スタイル可変)と天板高さ調節の人気が下がっています。棚付(ベーシック)、平机、ユニット、ベッドデスクのシェアは相対的に増えるという予想です。このことから、基本的に組み替えが可能な複雑な構造のものよりもシンプルなものが好まれる傾向であることがうかがえます。

ただし、ベッドデスクが増える予想というのはまったく謎です。イトーキがほとんどの家具屋から撤退したら、ベッドデスクは展示総数が減るはずなんですけどね。イトーキはまたコストコででも売るつもりなんでしょうか。

ちなみに、上表の2019年度の実績の数字は1年前の予測と完全に一致しています。「学習机メーカーってエスパー集団なのか!?」と驚いてしまいますが、結果を集計するときに、おそらくお互いにあまり踏み込まないようにしているんでしょうね(苦笑)

デスクの平均購入価格は100円ダウン

スタイル 2019年度 実績 2020年度 予測
平均 69,550円 69,450円
棚付(スタイル可変) 74,125円 73,000円
棚付(ベーシック) 52,250円 52,000円
平机 60,750円 62,000円
ユニット 70,750円 72,000円
ベッドデスク 107,000円 105,500円
天板高さ調節 70,000円 71,000円
ライティング 64,750円 65,500円

学習机の平均購入価格の予測は69,450円で、これは前年度の69,550円より100円安くなっています。

棚付(スタイル可変)の単価が下がるのは、コイズミファニテックのWDスペシャルが4色から2色に減ることからも推測できる通り、ハイタイプが減るからかなと思います。もしくは、スタディアップデスクが1モデルのみになるからでしょうか。

一方で、平机の単価が上がるのは謎ですね。しかもこれが棚付(ベーシック)よりも高単価というのがもっと謎です(苦笑)ビーノのデスクとワゴンと本立てをセットした場合などがこれに当てはまるということでしょうか。

天板高さ調節も単価が上がっています。でも天板高さ調節デスクって現在はオカムラだけです。まさかオカムラは値上げがあることなんでしょうか。天板高さ調節の販売台数は減る予測ということなので、さもありなんという感じですが。

もっとも、それを言ったらイトーキだけが扱っているはずのライティングも単価が上がっているのは不思議です。販売台数も減る予測ではないということですから、余計に謎ですねー。

学習チェアは販売増&単価アップの予測

2019年度 2020年度
木製チェア 回転チェア 木製チェア 回転チェア
購入台数 27.7万台 34.3万台 29.3万台 35.1万台
台数シェア 44.7% 55.3% 45.5% 54.5%
平均購入価格 17,225円 19,675円 17,350円 20,000円

最後に学習椅子のほうにも目を向けてみましょう。上表の通り、木製チェア、回転チェアともに、台数も単価もアップする予測です。また、木製チェアと回転チェアでは回転チェアのほうが人気であるものの、木製チェアのほうに少し人気がシフトしているようにも見えます。

これはダイニング学習で学習椅子だけ購入するお宅が増えているからかもしれません。

 

というわけで、2020年度の学習机市場予測を見たわけですが、個人的にはイトーキが前線から消える割りには影響がないんだなーというのが率直な感想です。また、2019年度シーズンの後半は各社とも散々な結果だったと聞いていた割りには、予想と一寸違わない結果だったというのも意外でした。

そのように考えるとちょっと数字の信憑性に疑問が残るわけですけれど、さて来年も同じようなかたちで市場予測を発表してくれるものでしょうか。私としては良い数字が出てくることを期待したいところです。

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この記事を書いた人

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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