前回に引き続き、コイズミファニテックの2024年度商談会レポートをお送りします。前回は新作デスクを紹介しましたが、今回は新作チェアの紹介です。
新作デスクのほうは素晴らしいものばかりでもうおなかいっぱいだと思います。チェアのほうはそれに比べるとピンと来ないものが多いかもしれませんが、かなりの粒揃いです。
さっそく紹介して参りたいと思います。
※この記事は2023年7月26日時点の情報に基づいています
ハイブリッドチェア・ファブリックタイプ(ミドルバック)
まず、2024年度は「ハイブリッドチェア」に新しいバージョン(上写真中央)が追加されます。従来はPVC(塩ビ)レザー張りでしたが、新しいほうは布(ポリエステル)張りです。しかも、従来よりもちょっと背もたれが高めのミドルバックとなっています。
それだけではありません。従来のハイブリッドチェアは背側がプラスチックの板状でしたが、新しいファブリックタイプは背のフレームを取り外し可能なカバー(ただし洗濯不可)で巻いた構造なので、リビングダイニングに置いても差し支えない雰囲気です。
また、背もたれにもたれた感じが全然違います。背メッシュのチェアに座っているような軽くて軟らかい座り心地に仕上がっています。
ベストフィットチェア・ファブリックタイプ
「ベストフィットチェア」にも従来のPVCレザータイプに加えてファブリックタイプが登場しました。…って、先ほどの写真の左側に写っていたのもベストフィットチェア・ファブリックタイプのベージュ色なんですけどね(苦笑)こちらはライトブルー色となっています。前述のハイブリッドチェア・ファブリックタイプとまったく同じ生地です。
一昔前は学習椅子と言えばPVCレザー張りが一般的でしたが、近年は撥水性や防汚性、耐摩耗性を向上させた生地が増えたこともあって、布張りも増えつつあります。何より、手触りや見た目が良いですものね。そういう時代の変化に即して、ハイブリッドチェアとベストフィットチェアにも布張りが投入されたのでしょう。
4ステップチェアに新型登場
ある意味でこっちのほうがビッグニュースかもしれません。少なくとも10年以上目立った変化のなかった木製椅子の「4ステップチェア」に新型が登場。カーブを描いていた前脚は直線的なデザインとなりました。背もたれも同様に笠木が直線的になっています。
また、板座はこれまでラバーウッド無垢でフラットな形状でしたが、新型はラバーウッド突板の成型合板で、正面から見てゆるくUの字に湾曲しています。
なお、従来の4ステップチェアのうち、背PVCレザー張りと板座は引き続き販売される模様です。背PVCレザー張りのほうはともかく、板座は今後切り替えられるのかもしれません。知らんけど。
トーナルチェアA1
ここからは学習用ではなく、主に書斎やテレワーク用です。
「TONAL(トーナル)チェアA1」はスエード調で手触りが気持ち良い布張りチェアです。レバーを操作すると、ロッキングをON/OFF切り替えることができます。座面からせり上がったような形状の肘は椅子を回転させるときや椅子に座るときに邪魔にならず、インテリア的にもなかなか良いと思います。
トーナルチェアA2
「TONAL(トーナル)チェアA2」は前述のA1のローバックタイプです。圧迫感が少ないうえに、目にうるさくない背面のデザインがインテリアの邪魔をしません。
A1もA2も何となく既視感のあるデザインですが、実際に座ってみると「悪くないかも?」と感じていただけると思いますよ。
ヌーボーチェア
「NOUVEAU(ヌーボー)チェア」はコンパクトなゲーミングチェアのような感じのハイバックチェアです。
ハイバックチェアって座り心地は良いんですけど、実際に部屋に置いてみるとデカくてすごく邪魔だったりするんですよ。その点、ヌーボーチェアは細身で圧迫感が少なく、意外と私のような長身の男性が座ってもシックリ来る座り心地です。
特に「ヘッドレストって実際いらなくない?」と感じる男性や、女性にオススメの椅子です。
アルテージ・スツール
「ULTAGE(アルテージ)スツール」はアルテージの昇降デスクのために開発されたハイスツールです。座面高は460mmから650mmまで昇降します。
これがただのカウンターチェアだと思ったら大間違い。なんと、シリンダーの根元を軸にして360度スイングするんです!
コクヨに「ing(イング)」という、座姿勢を固定しないことで体の負担を減らしてくれる椅子がありますが、アルテージスツールもまさにそれ。考え事などをするときに体をグーッと傾けやすく、おまけにイングよりも格段に安いんです。
ハイスツールですから一般的なオフィスチェアに比べると座面高が高めですが、昇降式ではないデスクに合わせることも可能です。これはちょっと、私も買うか買うまいか真剣に悩んでしまいますねー。
チェアマット
これまでコイズミファニテックでは学習用のデスクカーペットを扱ってきましたが、書斎デスクのラインナップが増えたということもあって、「チェアマット」の取り扱いを開始しました。ベージュ系のPG色(YDK-147PG、上写真)とグレー系のGB色(YDK-148GB)の2色が用意されています。
いずれも表面は自動車のダッシュボードなどでよく見るシボ加工が施されており、滑り止め効果を高めています。また、裏面も独自のパターンで滑り止め加工されています。材質は表裏とも塩化ビニル樹脂なのですが、中間層に特殊ガラス繊維のシートを挟むことで、チェアマットにありがちな波打ちを抑えるように工夫されています。
サイズは900×1300mmで、100cm幅のデスクの脚の内側に収まるサイズ。学習机にも使えますし、リビングダイニングで使えばインテリアを損なう心配がなく、カーペットと違って髪の毛や糸くずが絡まりにくくて掃除がしやすいのもメリットと言えましょう。
ちょうどウチの息子が使ってるサンコーの「おくだけ吸着チェアマット」の吸着力が弱ってきてめくれ上がり、ロボット掃除機が引っ掛かることが増えたので、これに買い替えたいなーと思っているところです。
以上、コイズミファニテックの2024年度チェアのニューフェイスを片っ端からご紹介しました。
ハイブリッドチェアとベストフィットチェアは売れ筋商品ですから、布張りも売れることは既定路線でしょう。トーナルチェアやヌーボーチェアもよく分かんないうちにポンポン売れていきそうですね。テレワーク需要は一時に比べると少なくなったとは言え、コロナ前に比べると旺盛ですから。
それよりも気になるのがアルテージスツールですよ。この椅子はコクヨのイングを知っている人なら欲しいと言うに違いありません。その良さは黙って座れば絶対に分かります。
ただ、そもそもアルテージの昇降デスクを展示している店が少ないです。その状況でどこまでアルテージスツールを導入してくれる店舗があるかが決め手だと思います。
なお、2024年度のコイズミファニテックのデスクカタログは8月中に発行予定です。価格についても気になるところだと思いますが、慌てずにあと1ヶ月ほど辛抱してお待ちください。
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