無印良品の商品名はややこしくて困ります。たとえばポリプロピレン製の引出式衣装ケースひとつとっても、奥行26cmタイプと37cmタイプは「ポリプロピレンケース引出式」、奥行44.5cmタイプは「ポリプロピレン収納ケース」、奥行55cmタイプは「ポリプロピレンクローゼットケース」、奥行65cmタイプは「ポリプロピレン衣装ケース」という具合です。おまけに、フタ別売の「ポリプロピレン収納ボックス」とフタ付きの「ポリプロピレンキャリーボックス」なんていうのもありますし、ポリプロピレンファイルボックスのラインナップには「ポリプロピレン収納キャリーボックス」という商品もあります。ポリプロピレンキャリーボックスとポリプロピレン収納キャリーボックスは「収納」というキーワードがあるかないかという違いですけど、どちらも収納用品ですから商品名だけでは一瞬どちらか分からなくなってしまいます。
デスクについても同様で、以前からあった「無垢材デスク(引出付)」が廃番になったかと思ったら、今年(2021年)の春に数量限定で復活してまた完売。2019年初めには「オーク無垢材デスク(引出・足元棚付)」が発売されたもののしばらくして売り切れになり、2020年秋に「木製デスク・オーク材」が発売されました。かと思えば、またオーク無垢材デスク(引出・足元棚付)が復活した一方で木製デスク・オーク材のデスク本体の欠品が続くようになって、もう本当に何がしたいんだかという状態になっておりました。説明するほうは大変ですけど、読者の皆さんも頭の中が混乱しますよね(苦笑)
そんな状況の中、欠品続きだった木製デスク・オーク材がデスク本体単体では欠品のまま、デスク+キャビネット+上置きの3点セットが数量限定特別価格で売り出されることになったのです。
無印良品「木製デスク&キャビネット&上置きセット」
この数日のうちに販売が開始された「木製デスク キャビネット 上置きセット オーク材突板」は、通常税込45,790円のところ、同39,900円となったお得な3点セットです。
4万円台が3万円台になったので私も最初は「安い!?」と思いました。ですが、実は約13%しか安くなってないんですよね。これでは無印良品週間などのセール時に買うのとたいして変わりません。
ただし、それぞれ単品で買った場合は配送料が2,500円×3点=7,500円となるところ、3点セットだと3,500円で済みます。それも含めて考えると約20%引きという計算で、なかなか値ごろ感が出てくるわけです。コロナ禍で外出自粛が求められている中、これはちょっと魅力的ではあります。
オーク材突板??
今回は数量限定、しかも3点セットだから安いと言われれば、素直に納得してしまいそうになります。ですが、「ワケあって安い」無印良品ですから、私は何か裏があるに違いないと思いました。
それで商品名をよく見たら、商品名が「木製デスク キャビネット 上置きセット オーク材突板」となっているではありませんか!「ええっ!?もともと無垢(集成材)のデスク天板を突板にグレードダウンしたから安いの!?」って思ったわけです。
しかし、商品説明を改めて確認してみると、デスクの天板は無垢のまま。オーク材突板というのは上置きのことのようで、もちろん従来の仕様と変わりません。
じゃあ、なんでわざわざオーク突板という文言を入れたのかという話ですけど、そこは無印良品の中の人に聞いてみないと分からないですよねー(苦笑)無垢材デスクとか、オーク無垢材デスクとか、木製デスクとか、ポリプロピレンキャリーボックスとか、ポリプロピレン収納キャリーボックスとか、敢えて消費者を混乱に陥れるようなネーミングをしてくれるのですから、何か深いワケでもあるのでしょう。
ぶっちゃけ、3点セットは「買い」か?
そんな話はさておき、ここで大切なのは、3点セットは「買い」かどうかということです。最初から木製デスクの3点セットの購入を検討していた方はもちろん「買い」です。配送料も含めると2割近くも安いわけですから。
では、上置きは要らないという方にとってはどうでしょう。もしくはキャビネットは不要という方は?しかしながら、現在は木製デスク本体単品は欠品しているので、そこは検討の余地がないんですね。※下記追記参照
ということは、必然的にオーク無垢材デスク(引出・足元棚付)との比較になります。3点セット同士の比較なら、木製デスクのほうが安いです。ただし、引出しがちょっと違いますし、足元棚もありません。一概に良い悪いと言うのは難しいところですが、あらかじめそれぞれの違いを理解しておいたほうが良いでしょう。
上置きまたはキャビネットが不要という場合は、なおさら価格差が縮まります。なので、同様にそれぞれの違いをチェックしたうえで判断してください。
一時はオーク無垢材デスク(引出・足元棚付)と木製デスク・オーク材の併売が続くのかと思われました。しかし、後者のデスク本体の欠品が続いたあとに3点セットでの数量限定特別価格で販売されることになったのは、ひょっとしたら後者が廃番になるということなのかもしれません。コロナウィルスの流行で生産を中国からベトナムに切り替えたものの、中国での流行は抑えられた一方でベトナムでは蔓延してしまったので、やっぱり中国で生産したほうが良さそうだという判断でしょうか。
事情は分かりませんが、これまでの経緯を考えると、木製デスク・オーク材のキャビネットと上置きの在庫処分のために特価でのセット販売という感じがします。なので、興味がある方はお早めにご検討の上お買い求めください。
コメント 皆様からご質問・ご意見など