わたくし学習机評論家と浜本工芸がコラボした「ミニマ」デスクが発売されてからしばらくした頃、ロウヤでよく似たデザインのデスクが発売されてこちらでもちょっと話題になりました。
”当社デザイナーが独自のこだわりを持って完成させた”とか言われると正直ちょっとムカっとするんですけど、私も思い当たる節があるのでそこは別に何も言いません(苦笑)それよりもむしろ良いものならオススメしたいくらいなのですが、ネット限定商品のため実物を拝む機会がないのが残念です。
そんな複雑な思いを抱えているところに、また似たような学習机が登場しました。でも今度は地元にもあるマナベインテリアハーツなので、実際に見に行って参りました。
※価格および仕様はすべて2021/01/13現在10/07現在
マナベ・ドロシー
マナベインテリアハーツは高知県を発祥として全国に18店舗を展開している家具&ホームファッションのお店です(2021年1月現在)。ただし、店舗の半分以上は関西で、ほかは埼玉県に2店舗、栃木県に1店舗、高知県に2店舗、福岡県に2店舗となっています。
そのような規模ですが、マナベは割りと多くのオリジナル家具を扱っていて、学習机も自社企画商品と思われるものがいくつかあります。上写真の「ドロシー」もそのひとつです。
これを見た瞬間、「なんかミニマに似てる!」と思ってしまいました。
むしろ無印良品のオーク無垢材デスクに似てる
でも実際に店頭で見ると、むしろ無印良品の「オーク無垢材デスク(引出・足元棚付)」(上写真)に似てると思いました。脚形状こそミニマに似ているものの、足元棚やワゴンのサイズ感、シンプルな上置きは、オーク無垢材デスクにソックリなんです。
無印良品のオーク無垢材デスクとの比較
マナベ | 無印良品 | |
---|---|---|
税込価格 | 48,790円 | |
税込配送料 | 4,500円 | |
天板サイズ | 幅1100×奥行550mm | |
天板材質 | オーク突板 | オーク無垢 |
天板塗装 | ウレタン | |
スライドレール | デスク:金属シングル ワゴン上段:金属シングル ワゴン下段:金属フルスライド |
デスク:木桟 ワゴン上段:金属シングル ワゴン下段:金属フルスライド |
引出内部材 | 桐 | |
引出前板材質 | オーク無垢 | |
上置きブックエンド | あり(可動2、固定1) | なし |
クランプ式デスクライト | 取付可能 | 取付不可 |
製造国 | 中国 |
総じて無印良品のオーク無垢材デスクのほうが質感は良いと思います。一応、天板は無垢ですし、塗装もマットな質感だからです。対してマナベのドロシーの天板は突板で、ウレタン塗装は少しツヤがあります。
ただし、無垢のほうが良いというわけでもありません。特に無印良品は粗悪なオークを使っているので木目は総じて汚いですし、含水率の調整なんてテキトーでしょうから反りや割れのリスクもあります。その点、ドロシーは割れや反りの恐れがないうえに、比較的キレイな木目を使えて、色味も明るく仕上げることができます。
また、オーク無垢材デスクはデスク本体引出しに金属製のスライドレールが入っていないにもかかわらずスムーズに開閉できます。マナベのドロシーも決して開閉が重いということはありませんが、金属製は変形のリスクやグリスアップする必要がありますからね。
一方で、ドロシーはK字脚で子供が椅子に座りやすく、上置きにはブックエンドが3枚(うち2枚は可動式)という点で実用的と言えるでしょう。また、クランプ式のデスクライトが取り付けできるというのもメリットですね。
ニトリのメルシーとの比較
マナベ | ニトリ | |
---|---|---|
税込価格 | 49,900円 | |
税込配送料 | 1,100円~ | |
天板サイズ | 幅1100×奥行550mm | 幅1000×奥行550mm |
天板材質 | オーク突板 | アルダー突板 |
天板塗装 | ウレタン | |
スライドレール | デスク:金属シングル ワゴン上段:金属シングル ワゴン下段:金属フルスライド |
デスク:金属シングル ワゴン上2段:金属シングル ワゴン最下段:金属フルスライド |
引出内部材 | 桐 | 洋桐 |
引出前板材質 | オーク無垢 | アルダー無垢 |
足元棚 | あり | なし |
上置きブックエンド | あり(可動2、固定1) | |
上置き小引出し | なし | あり |
クランプ式デスクライト | 取付可能 | |
カラバリ | 3色 | |
製造国 | 中国 | マレーシア |
マナベのドロシーはニトリの「ロータイプデスク・メルシーR」にもよく似ています。かたやオーク、かたやアルダーという違いはあるものの、どちらも天板はウレタン塗装の突板です。上置きの形状も似ていますし、配送料を考慮すると価格もほぼ同じです。なんだか名前まで似ているような気もします(笑)
それぞれ、メルシーはワゴンが引出し3段であることと3色から選べること、ドロシーはK字脚であることがメリットと言えるでしょうか。ドロシーのほうが幅が100mm大きく、足元棚があるという点も、ニーズによってはメリットと言えるかもしれません(2021/10/07追記:ドロシー2は3色展開になりました)。
総じて、マナベのドロシーは無印良品のオーク無垢材デスクやニトリのメルシーと比較して甲乙つけがたいものだと感じます。マナベでオリジナルのベッドを買った私としてはさすがと思いましたね。
ともあれ、5万円くらいで学習机を探している人にとっては悩ましい選択肢がまた一つ増えました。配送料も必要ありませんし、今回のお買い物マラソン期間中は2,000円引きのクーポンもあります。コロナ禍で外出自粛の今、ポチッと買ってしまう人も少なくないかもしれませんね。
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