わたくし収納マンは腰痛持ちです。高校時代にラグビーで腰を痛めて以来、きっといつかは車椅子生活を余儀なくされるだろうと戦々恐々生きながらえております。
実は、3年前から一般家庭に片づけのお手伝いに行かなくなったのも腰痛のためです。現在はパソコンに向かって一日を過ごすのがライフワークとなっておりますが、それも腰痛には良くないので最低でも2~3日に一度はロードバイクやMTBに乗ってサイクリングをするようにしています。
もちろん、これまでに様々な椅子も試しています。バランスチェア、MTGのボディメイクシートなどなど。ただ、これらに座ることによって姿勢は良くなりましたが、腰痛は改善しませんでした。(もっとも、これらは最初から腰痛が治るとはまったく謳っていませんが・苦笑)
そんなわけで、次はコクヨの「ing(イング)」を試そうかなーなんて思っていたんです。こちらも腰痛改善効果については謳っていませんけど、「体が揺れる=姿勢が固まらない=腰に負担を掛けない」のではないかと勝手に期待していたのです。
そんな折りにNewオフィスに引越し。さて新しい椅子を買おうかと思っていたところに、書斎家具屋の店長が新居祝いに椅子をくれるというではありませんか!
書斎家具屋の店長はいつも私に業界裏ネタを提供してくれてすごくお世話になってるんです。こちらがお世話になってばかりなのに新居祝いなんてもらっちゃってどうしましょうアラヤダ奥田さんって感じなんですけど、厚かましくもいただいてしまいました(笑)
ともあれ、これがまた黙っていられないくらい素晴らしいものだったので、こちらでご紹介させていただきたいと思います。
※この記事は2020年4月29日時点の情報に基づいています
ハラチェア・プロニーチェ
書斎家具屋の店長が新居祝いにくれたのはHARAchair(ハラチェア)の「プロニーチェ」というハイバックチェアです。なんと価格は税込34,800円という高級品!(価格は2020/04/27現在)
「こんな高価なもの、本当にもらっちゃっていいんですか!?」と恐縮していたのですが、届いたのはあきらかに組立式と思しき梱包。しかも、めっちゃホコリまみれ(苦笑)ぶっちゃけ、この時点では店長に一杯食わされたと思っておりました。
箱を開けるとパーツがてんこ盛り
ともあれ、いただいた以上、組み立てないわけには参りません。箱を開けるとハイバックチェアだけあってパーツがいっぱいな感じですが、頑張って組み立てていきます。
脚部にシリンダーを挿し込む
しかしながら、取扱説明書を見ると、組み立て方は一般的な回転チェアと同様で非常に簡単であることがすぐに分かりました。まずは脚部にシリンダーを挿し込みます。
シリンダーに座面を挿し込む
続いて、シリンダーに座面を挿し込みます。この時点で既に、座って肘も置ける状態です。
座面奥行は2段階で調節可能
次に背もたれを取り付けるのですが、ここだけが組立説明書に記述がなくて困りました。結論から言うと、座面と背もたれの接続部に穴が2ヶ所あり、ここで座面の奥行を2段階で調節できるようになっているのです。
ヘッドレストを挿して完成
背もたれを取り付けたら、あとはヘッドレストを挿し込んで完成。こちらがハラチェアのプロニーチェでございますよ。
座面が左右独立して動く!
プロニーチェは本当に多機能なのでどこから紹介して良いやら悩むのですが、まず最大の特徴は左右に分割された座面です。座面が肘置きと連動して左右に傾くようになっているので、お尻を振りながらスキーをしているような感覚で座れるんです!
これマジで良いですよ!めちゃ斬新!これなら長時間のデスクワークでも姿勢が固まってしまうことがないはずです。
2枚の背当てが背骨をサポート
座面が2つに割れているのと同じように背もたれも2つに割れています。こちらの背当ては軟らかめの樹脂が背中の動きに合わせて適度にしなる感じです。
ちょっとリラックスして背もたれにもたれ掛かると、この背当てが背骨をシッカリとサポートしてくれます。
背当ては位置調節が可能
2枚の背当ては背面の調節ネジでそれぞれ位置を調節することができます。基本的には左右方向ですが、背もたれ全体がシェル構造のため、同時に角度も調節できることになります。
回転式アームレストで机下に収めやすい
プロニーチェの肘置きは、付け根のボタンを押すと背中側に倒れるようになっています。これなら、デスク天板下に引出しが付いている机にも容易に収めることができますね。もちろん、幅さえ合えば学習机にもOKということです。
もっとも、肘置きを倒しても座面幅は実測で約52cm、肘置きの付け根も含めると約62cmあるので、幅110cm以上の机もしくは袖ワゴンを外した状態じゃないと難しいと思いますが。
アームレストは高さ調節も可能
肘置きの横のボタンを押すと高さを調節することができます。
ちなみに、肘置きは硬いプラスチックではなく、指で押すと適度に凹む軟らかさ。手触りが良いうえに、机にぶつけてもキズになる心配がありません。
リクライニングの硬さ調節も可能
あとは一般的なリクライニング式の回転チェアと同様に、リクライニングの固さ調節をするノブが座面下の前側に付いています。軽い力で背もたれが倒れたほうが良い人、逆に一気に背もたれが倒れると怖いと感じる人は調節すると良いでしょう。
リクライニングのロックも可能
リクライニングしないようにすることもできます。座面下左側のレバーを下げると、リクライニング機能がロックされ、背もたれにもたれてもリクライニングしなくなります。
もちろん座面の高さ調節も可能
座面下右側のレバーを操作すると、座面の高さを調節することができます。これだけ高級な回転チェアで座面の高さ調節ができなかったら逆に驚きますよね(笑)
ヘッドレストの高さ調節も可能
最後に、首の後ろのネジを緩めると、ヘッドレストの高さを調節できます。なお、ヘッドレストは首の前後方向の傾きに合わせてチルトするようになっています。
肩の後ろにはハンガーが付いているので、ジャケットを掛けることもできます。使用しない場合は簡単に外せます。
半月以上使ってみて、腰痛、肩こりナシ!
以上ご紹介した通り、ハラチェアのプロニーチェは「どんだけ~」と言わずにおれないほど多機能で全部盛りな感じです。それでいて3万5千円でお釣りが来るというのはめちゃぐちゃコスパが良いと思います。エルゴヒューマンの半額以下ですからね。
そして何よりスゴイのが、座面が半分に割れていて左右独立して傾く「デュアルシート」です。これにより長時間のデスクワークでも姿勢が固まらないせいか、私はこの半月以上まったくサイクリングに出掛けていないにもかかわらず、腰痛も肩こりもありません!
これ、めちゃぐちゃスゴイことですよ!私はこれまで腰痛を少しでも改善しようといくつもの椅子を試してきました。しかし、一度たりともそれで腰痛が改善した試しはありません。にもかかわらず今回は、2~3日に一度はサイクリングに出掛けないと腰痛を発症していた私が、腰に痛みを感じることなく仕事できているのです。
しかも、改善したのは腰痛だけではありません。小学生の頃からおばあちゃんに肩を揉んでもらっていたほど肩こりのひどい私が、プロニーチェに座るようになってからほとんど肩に凝りを感じていないのです。毎日必ず身に着けていたマグネループの存在を完全に忘れていたほどです(笑)
プロニーチェ、マジでスゴイっす!ダンボール箱がホコリまみれだった理由は分かりませんが、組立式なのはコストを抑えるためでしょう。その結果、約3.5万円という低価格で、スキーで滑走するように腰を左右に振りながら楽しく仕事ができる椅子が手に入るわけです。おまけに、腰痛や肩こりともオサラバ!
もちろん、椅子の座り心地というのは人それぞれですから、必ずしも万人向けとは言えません。腰痛に関しても私の場合はサイクリングで改善しましたがそれが通用しない人も知っていますから、プロニーチェがすべての人の腰痛改善に役立つとはとても思えません。
それでもまあ、ビビビッと来たら是非一度お試しください。整骨院やヘルストロンに通うのも悪くありませんが、試してみる価値はあると思います。
コメント 皆様からご質問・ご意見など