椅子を引けない新入学児童も座りやすい!「テーパー脚」の学習机を集めてみた

当ブログは広告を掲載しています。詳細はこちら

学習机の脚形状 コの字脚、Cライン脚、テーパー脚

学習机の脚形状には様々なものがありますが、私はコの字脚やCライン脚、テーパー脚をオススメしています。ただ、コの字脚とCライン脚は近年少なくなり、代わりにテーパー脚が増えています。テーパー脚のほうがメリットが多く、人気も高いからです。

今回はテーパー脚の学習机を選ぶメリットを説明したうえで、テーパー脚の学習机を紹介したいと思います。

※この記事は2024年6月15日時点の情報に基づいています

 

テーパー脚のメリット

新入学児童でも座りやすい

コの字脚、Cライン脚、テーパー脚に共通する事項として、新入学児童でも座りやすいということが挙げられます。

小学校入学前の子供の身長は概ね120cm弱のため、椅子に座った状態で足が床に着かず、椅子を引くことができません。なので、適切な位置に椅子を置いて、斜め後ろから滑り込むようにして椅子に座る必要があります。そのときにテーパー脚のように手前の脚が邪魔にならない形状だと、身長が低い子供でも座りやすいというわけです。逆に、4本脚やパネル脚だとちょっと座りにくいと思います。

デザインが美しい

近年、コの字脚やCライン脚よりもテーパー脚のほうが人気となっているのは、デザインが美しいためです。実のところ、座りやすさで言えばコの字脚やCライン脚のほうが勝るかもしれません。しかし、テーパー脚はそれを補って余る美しさがあります。

 

テーパー脚のデメリット

コストが掛かる

一方で、テーパー脚にもデメリットがあります。テーパー脚は無垢板(集成材)を使う必要があり、コストが掛かります。合板では横揺れが生じやすいうえ、見た目を美しく仕上げるのも困難です。

なお、スチール脚ならコストの問題はありません。横揺れの心配もないと言って差し支えないでしょう。

 

テーパー脚の学習机

カリモク家具・ピュアナチュール

テーパー脚の学習机の元祖と言えば、カリモク家具の「ピュアナチュール」でしょう。形状からすると「Aライン脚」と言ったほうが良さそうですが、カリモク家具では「Kライン脚」と呼びます。おそらく「Karimoku」の「K」なのだと思います。

ピュアナチュールには上写真の標準脚のほか、丸み脚のものもあります。丸み脚のほうが線が細くてよりスタイリッシュな印象です。価格も少しアップします。

カリモク家具・コーディ

カリモク家具の「コーディ」は天板をオーク突板にするとともに、袖引出しをセットするなどして、ピュアナチュールよりも手頃な価格設定になっています。キャスター付きのワゴンをセットしたタイプもあります。

ピュアナチュールが奥行65cmであるのに対しコーディは61.8cmで、リビングダイニングに置くことも想定しているのだと思います。

浜本工芸・No.09デスク

現在もっとも人気の高いテーパー脚の学習机は浜本工芸の「No.09デスク」だと思われます。デザイン的にはピュアナチュールと甲乙つけがたいものの、No.09デスクは標準で引出しが2杯セットされておりコスパが良いからです。

なお、No.09デスクには総ナラ無垢で無塗装に近い印象の「令和プレミアム」と、ウォールナット無垢の「No.0989」デスクもあります。

浜本工芸・No.32デスク

浜本工芸の「No.32デスク」はNo.09デスクを組み替え式デスクにアレンジしたデスクと言えます。足元棚はなく、代わりにハイタイプの書棚をセットできるようになっています。また、リビング学習から子供部屋まで対応できるように奥行拡張天板が設けられています。

デスク天板から引出しに掛けて、より丸みを強調したデザインも特徴的です。好みが分かれるところですが、安全性重視で丸みがあるデザインを好まれる方も少なくありません。

浜本工芸・No.49デスク

浜本工芸の「No.49デスク」は奥行60cmで、天板を手前に17cmスライドできるギミックを搭載しています。天板をスライドさせると、奥にコンセントと小物収納スペースが隠されています。

天板はナラ無垢ではなくメラミンで3色から選ぶことができます。足元棚はなく、よりスタイリッシュな印象を与えてくれると思います。

飛騨産業・ビギン

飛騨産業の「ビギン」は奥行70cmタイプがあるのが特徴です。足元棚なしの奥行60cmもあります。上棚の高さを2サイズから選べるというのも特徴的なところと言えるでしょう。

主材はレッドオーク無垢で、ウレタン塗装とオイル塗装から選べるのも珍しいポイントです。

堀田木工所・フィーロ

堀田木工所の「フィーロ」は天板にUFO塗装を施したアルダー材のデスクです。UV(紫外線)を照射して硬化したフィニッシュオイル(FO)ということですが、オイルではなく樹脂系の塗装で、キズや汚れの心配は少なくなっています。

堀田木工所には他にもウレタン塗装を施したホワイトオーク無垢の「クオン」などもあります。

イオン・ナチュラルウッドシンプルデスク

イオン・ナチュラルウッドシンプルデスク

出典:イオンスタイル

イオンの「ナチュラルウッドシンプルデスク」も天板にUFO塗装を施したアルダー材のデスクです。堀田木工所が作っています。こちらはテーパー脚ながら奥行は55cmとコンパクト。ワゴンの引出しは1段だけですが、それもあって国産の割りには価格が手頃だと思います。

ウィドゥスタイル・セレクト

国産の学習机は魅力的だけどさすがに予算オーバーという方にはウィドゥスタイルの「セレクト」がオススメです。中国製ながら引出しの堅牢さは浜本工芸に劣らないレベルです。

天板はタモ突板のセラウッド塗装。キズや汚れはもちろん、熱や紫外線にも強い、ファインセラミックを含有したウレタン系の塗装です。上棚はありませんが、リフティングワゴンも用意されています。

シギヤマ家具工業・フォーピーススタディ

シギヤマ家具工業の「フォーピーススタディ」は天板にウォールナット突板を使ったデスクです。上棚はロータイプとハイタイプの2サイズから選ぶことができます。一方でワゴンの用意がなく、デスク横に置くサイドチェストなどがあるのみです。

一生紀・エクト

一生紀(いっせいき)にはテーパー脚のデスクがいくつかありますが、ほとんどがオイル塗装です。「ECTO(エクト)オーク」は現在唯一の天然木ウレタン塗装のデスクとなっています。

もっとも、エクト・オークもブラウン色が完売し、残すところナチュラル色のみ。在庫限りとなっています。

一生紀・ラブリス

一生紀の「LABRIS(ラブリス)」はメラミン天板×ラバーウッドのデスクです。メラミンはとても丈夫なのでキズや汚れの心配はありません。デスク本体に引出しはないものの、価格が手頃なのが魅力です。

ラブリスも在庫限りとなっています。一生紀も一時はコスト度外視でウレタン塗装に力を入れましたが、塗装に頓着がなく雰囲気と価格だけで選ぶ方が多いようです。

イトーキ・ミノト

イトーキの「ミノト」は奥行50cmのコンパクトなデスクです。幅は80cm、105cm、140cmの3サイズが用意されています。天板がオーク突板で、リビングダイニングに置いても差し支えない雰囲気となっています。天板奥には配線を通すスリットが設けられています。

オカムラ・リュブレ

オカムラの「リュブレ」は奥行45cmのコンパクトなデスクです。天板はウレタン塗装を施したホワイトオーク突板、脚はラバーウッドにオークの木目を印刷しており、リビングダイニングに置くのにちょうど良い感じです。

幅80cmと120cmがあり、サイドチェストやサイドシェルフなど関連商品も少なくないのですが、一部カラーが品切れになるなど、廃番に向かうものと思われます。

IKEA・トロッテン

IKEA・TROTTEN トロッテンデスク, ホワイト, 120x60 cm

出典:IKEA

IKEA(イケア)の「TROTTEN(トロッテン)」はメラミン天板×スチール脚のデスクです。天板はホワイトとナチュラル、脚はホワイトとブラックから選ぶことができます。

サイズは120×60cmからと大きめですが、横揺れはなく価格も手頃です。引出しユニット(ワゴン)は値段の割りにショボいので市販のスチールワゴンをセットするのが良いでしょう。

オフィスコム・AL

オフィスコムの「AL」もメラミン天板×スチール脚のデスクです。こちらは幅80cmから140cmまで20cm刻みで揃い、奥行も60cmと70cmから選ぶことができます。また、机上ラックは1段と2段から選ぶことが可能です。

カラーも3色あり、ワゴンや机上ラックは他のシリーズのものを組み合わせることもできます。

コクヨ・リーン

コクヨの「リーン」もメラミン天板×スチール脚のデスクです。幅80cmから140cmまで20cm刻みで揃い、奥行を60cmと70cmから選ぶことができる点も前述のALと同じです。というか、スチール脚でテーパー脚はリーンが最初だと思います。

一方で、リーンのほうが天板に厚みがありボリューム感が感じられます。また、天板奥に配線トレーが設けられています。総じて価格なりに良くできていると言えるのではないでしょうか。しかも、組立設置込みの金額です(直営店ラクラク納品の場合)。

イトーキ・サリダPS

イトーキの「サリダPS」もメラミン天板×スチール脚のデスクです。奥行50cmでコンパクト。リビングダイニング学習やテレワークに良さそうです。

サリダPSは高さ165cmのラックをセットすることでシェルフデスクのように使うこともできます。市販のマグネット収納グッズを使えるほか、3Dプリンターでパーツを自作することも可能です。

 

以上、テーパー脚を備えたデスクを18台ご紹介しました。ぶっちゃけ、最初は「ピュアナチュールと、No.09デスクと…」という具合に簡単に考えていたのですが、あれもあれもでこんな台数になっちゃいました(苦笑)コイズミファニテックの「コトア」など、ややテーパーなものも含めればもっとたくさんあります。

特にスチール脚のデスクが増えたのが大きいですね。ここ3年ほどの変化だと思います。スチール脚なら強度の問題がなく、コストも天然木に比べて掛かりません。リサイクル可能だし、これから夏は冷たくて気持ち良いです(笑)

ともあれ、十分な予算がなければテーパー脚の学習机なんて買えないという時代は終わったと言えましょう。身長が低い子供でも座りやすく、インテリア的にも素敵なテーパー脚のデスク。是非ご検討いただければと思います。

関連記事

学習机の脚形状はインテリア性だけでなく座り降りのしやすさに注目しよう
学習机の脚形状は様々なものがあります。パネル脚、スキー脚、コの字脚、Cライン脚、テーパード脚、Kライン脚、4本脚、ロの字脚、ボックス脚などです。インテリア性だけでなくお子さんの座り降りのしやすさに注目しましょう。
【2025最新】カリモク「ピュアナチュール」 vs 浜本工芸「No.09デスク」比較
2022年度版、カリモク家具「ピュアナチュール」 vs 浜本工芸「No.09デスク」比較。結論から言うと、インテリア性重視ならワゴンがスッキリとしたピュアナチュール、コスパ重視なら引出し付きのNo.09デスクでしょう。
キタ━(゚∀゚)━ッ!ウィドゥスタイル「セレクト」&「イーゼルC2」
ウィドゥスタイル(旧・大塚家具製造販売)から2020年度新作学習机「セレクト」と「イーゼルC2」が発売されました。セレクトは3サイズ、3カラー、3つの脚タイプから選べるのが魅力。イーゼルC2は天板上に埋め込まれたコンセントが健在。
コクヨのワークデスク「LEAN(リーン)」なら学習机としても使える!
コクヨのワークデスク「LEAN(リーン)」は学習机としても十分使える仕様です。テーパー脚で子供が椅子に座り降りしやすく、美しいデザイン。天板はメラミン化粧板でキズがつきにくく、奥行はゆったり。配線トレーが装備されているのに加え、ワゴンも用意されています。価格もお手頃だと思います。
この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

収納マン(芝谷 浩)をフォローする
学習机の選び方
スポンサーリンク

コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. タケタケ より:

    収納マンさま、こんばんは。
    素敵な特集ありがとうございます(^_^
    A3収納のできる引き出しつきで探していたもので、浜本工芸のNo.56デスクを見落としていました。
    No.56デスク、綺麗な脚ですね。
    C型と贅沢はいいませんが、オカムラさんのI型みたいな脚形状が増えてくれないですかね~。

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      タケタケさま

      オカムラさんのI型みたいな脚形状…そうそう、それで言ったらイトーキの天板昇降式の「集中デスク」もそういう脚形状だったんですけどね。
      杉工場のMUCMOC然り、天板昇降式デスクはそういう傾向があるようです。

      ホントこればっかりは、スカートやパンツの丈と同じで良い悪いじゃなくて流行の問題ですからね~^^;

      • タケタケ より:

        収納マンさま
        イトーキの「集中デスク」。さっそく見てみました。
        独特すぎる形状でびっくりしました。が、受験勉強シーズンによさそうです(^^
        天板昇降式デスクは、豊橋木工のアップライトを購入するかどうかで悩んでいるときに見ていたのですよね。その頃は机の脚をデザイン以上のものだとは全然気にしていなかったのですが、今更こんな落とし穴に引っかかった感じです(^_^;
        我が家は椅子がアップライトで決まりなので、脚の理想は、C型かカリモクさんの「オークフォレスト」のような感じが良さそうです。
        アップライトは、足置きが広いこと、姿勢に良いことを決め手に購入した(姿勢の悪い下の子には効果抜群でした)のですが、足置きの広さがK型よりはII字型とか向きかなぁと。
        実際に使ってみれば脚さえ逃げていれば良いのかもしれませんが、とりあえずただでさえ少ない選択肢をさらに狭めてます(^^ゞ

        そういえば、浜本工芸さんのNo.32デスク。
        机の脚が逃げている+リビング学習対応狙いのような気がしてきました。書棚の上箱と机が合体するのは好みの構造なのですが、No.07デスクの方が収納力があるので好きなんですよね~。 マルチラック+No.07の長いバックパネル部分が合体するみたいなのでないかな~とか勝手に思ってます。
        ……イトーキさんのコファーノが好きなだけが気がしてきました(^^ゞ

        • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

          タケタケさま

          イトーキの集中デスクは良かったですよねぇ。
          基本的にあまり天板昇降式デスクは好きじゃありませんが、ここまで思い切ったことをやってもらうと、むしろ好きになってしまいます^^

          豊橋木工のアップライトはまた重たいですから、やはりできるだけ椅子を引かずに座れることが理想ですよね。
          やはりK字脚やA字脚よりよりはC字脚やオークフォレストのような脚形状が座りやすいでしょう。

          選択肢は狭まりますが、まあ候補が絞りやすいので良いのではないでしょうか^^

  2. あやぽん より:

    収納マンさま

    少し前にご相談させていただき、ベネッセコラボのカリモクに決まって
    良かった良かったと思っていたあやぽんです。

    あのあと問題が起きました。

    ご存知かもしれませんが、11月11日にNHKの『クローズアップ現代』が
    「“座りすぎ”が病を生む!?」というテーマで放送されました。
    日本人は座り過ぎで、健康リスクがあることが分かってきた。
    現にオーストラリアの小学校や、日本の大手IT企業では
    高さが調節できる机を導入していところもある。
    というような内容です。
    (詳しくはクローズアップ現代のHPでご確認ください)

    この番組を見ていた主人が
    「学習机でも、これくらいの高さまで調節できる机が出てくるんじゃないか?
    それまで購入を見合わせよう」
    というようなことをいきなり言い出しました。

    私としては、座り続けるのが良くないことは気になりますが、
    もう決めたんだから、早くベネッセコラボカリモクを購入したいです。

    それに、日本で座り続けるリスクが認知されたとして、
    メーカーがそれを反映させた学習机を出してくるのは、かなり先のように思います。
    まして、文科省が学校の机を変えるなんて、20~30年先のような。

    ちなみに、NHKで放送していた、IT企業に机を導入したメーカーはオカムラでした。
    オカムラのHPや直販サイトを見たところ、
    上下昇降事務机は、『スイフト』というシリーズで、
    学習机に使えそうな大きさのものは14万円以上もしました。

    収納マンさま、どう思われますか?
    またご相談させてください。

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      あやぽんさま

      貴重な情報ありがとうございました^^

      クローズアップ現代での放送は見ておりませんでしたので、ホームページのほうで一部の情報を見せていただきました。

      私は医者でも博士でもないのであくまで素人の個人的な感想にすぎませんが、確かに、座り過ぎは健康に良くないと思います。
      また、日本と諸外国の座る時間の比較ではデータの正確性が疑われますが、思ったよりも座っている時間が長いことは間違いないでしょう。

      オカムラのスイフトについては、一部の企業で導入が進んでいるということを以前にいくつかの情報源から情報を得ていました。
      そのときは確か、健康に利するという側面よりは、立ってパソコンを操作する効率の良さに焦点が当てられていたと記憶していますが。

      ちょっと話が変わりますが、私は趣味で自転車に乗ります。
      ロードバイクといって、タイヤが細い、ハンドルがグニャッと曲がった、スポーツ自転車です。

      私はマウンテンバイクや電チャリにも乗りますが、長時間自転車に乗る男性は前立腺がんになるリスクが通常の3~6倍以上も高くなるという研究成果が出ています。

      3~6倍以上ですよ?机に向かって座り続ける健康リスクの比ではありません(苦笑)
      家でゴロゴロしているよりも外でサイクリングを楽しんでいるほうがよっぽど健康そうですが、むしろ健康をとても害していると言えるのです。

      自転車に乗ることに比べれば座り続ける健康リスクは小さい、だからどうでも良いと言うつもりはありません。

      ただ今回の座りすぎリスクはある意味当然の結果だと思うし、日本と諸外国で単純比較できる問題ではないと思うんです。

      ある意味当然の結果だと思うのは、座っている時間が短ければ、それだけ体を動かしている時間も長くなり、健康に良いはずです。
      また、座ることで太腿を圧迫して血行を妨げることはもちろん、座ることでふくらはぎのポンピング機能を使わないため、心臓への負荷が高まるのは当然です。
      自転車のサドル(椅子)を高価なものに交換することで前立腺がんのリスクを減らすのと同様に、椅子を高価なものに変えることで座り続けるリスクを軽減することも可能であると考えられます。

      日本と諸外国で単純比較できる問題ではないと考えるのは、トランス脂肪酸のような事例が挙げられるからです。
      ご存知かと思いますが、トランス脂肪酸はマーガリンやファーストフードで使用する油に使用されている物質で、心臓病のリスクを高めると言われています。

      トランス脂肪酸は欧米では禁止に向けて圧力が掛かっていますが、日本では厚労省が日本人の食生活ではそこまで気にすることはないという見解を公表しています。
      日本では肥満や心臓病のリスクが欧米ほど顕在化していないからです。

      今回の座りすぎリスクも、同じような感じがするんです。
      肥満体系の人が座り続けると、太腿を圧迫して血行を悪くするリスクは、そうではない人が座り続けるよりも大きいであろうと予想されます。
      今回のクローズアップ現代では全編に渡ってどこまで言及されているのか分かりませんが、そういう視点が欠けているのではないかと思います。

      一種の被害妄想かもしれませんが、こういうマスコミの発信する健康情報は情報操作が含まれていると私は思っています。
      たとえば朝食を食べないと学業に悪影響が出るとか。あれはまったくデタラメな話だと私は思っています。
      本題ではないのでかなりかいつまみますが、朝食を食べるかどうかという調査結果がやたらと出る一方で、何時に起きるかというデータが出てきません。
      さらに、こういう朝食食べよう運動を推進しているのが、厚労省ではなく、農水省と経産省だという不思議さです。

      私は早寝早起きをして朝食は食べないのが一番健康に良いと考えています。
      朝食を食べるよりも消化に十分なエネルギーを費やすことが大事。
      朝食を食べないと脳にブドウ糖が回らないなんて言いますが、朝食は消化されてブドウ糖になるのに数時間は要しますから、午前中にそれが脳に届くことはありません。
      しかしながらあごを動かさないと脳が活発化しませんから、朝食にはリンゴをかじるとか、ガムを噛むのが良いと思っています。

      大幅に話が逸れてしまいましたが、いずれにせよ個人的には、少なくとも自宅での学習時間が短い大学受験までの間は、座り続けるリスクは大きくないと考えます。
      もし気になるようであれば、座り心地の良い椅子をチョイスすべきでしょう。
      小学校低学年までならしっかりとした足置きが付いているものを選ぶのも良いと思いますし、バランススタディなら膝下にも圧力が分散されるので良いかもしれません。
      もちろん、足がしっかりと床につく天板昇降式デスクも理に適っていると言えるでしょう。

      また大学受験時には、暗記カードを片手に部屋中を歩き回りながら暗記をするなどの工夫があったほうが良いかもしれません。
      学校や塾で良い机や椅子が用意されることを期待するのは難しいでしょうから、せめて自宅では良いものを揃えたいものです。

  3. 蒼狼 より:

    収納マン様、初めまして。
    来春小学校入学の次男の学習机を探している中、こちらのサイトに出逢い、いろいろな記事を楽しく拝見しております。

    学習机はリビングに置く予定ですが、コンパクトなものは考えておらず、天板が1000~1100×600~650のもので考えています。

    脚形状に関する収納マン様の御意見に激しく共感し、現在のところ、ベタベタですが、カリモク・ピュアナチュールと浜本・№09が候補になっております。
    先日、島忠で両者を実際に見比べてきたのですが、収納マン様の記事に書かれていた両者の違いは私も同様に感じました。また、袖ワゴンの引き出しの数の選択肢の有無も気になりました。
    現時点では浜本・№09の方が好印象です。

    というところが現時点の状況なのですが、差支えなければ、何点か御助言いただきたいことがあり、投稿させていただきました。

    ①収納マン様が別記事でお書きになっているとおり、引き出しを片っ端から開けてみたのですが、浜本・№09は特に気になる点は見当たらなかったものの、カリモク・ピュアナチュールの袖ワゴンの一番上の引き出し(スライドレールなし)は、ガタつきがありました(開け閉めする際にところどころ引っかかるような感じ)。展示品がたまたま「ハズレ」だったのかもしれませんが、一般論として、浜本の方がカリモクより引き出しの精度は上、ということはあるでしょうか。

    ②島忠に、浜本・№9の「シマホ限定モデル」というものがありました。
    カタログモデルとの違いは4点。本体右側引き出し内に仕切り板が付属、バックパネルにコンセント付属、バックパネルの上段が仕切り板ではなく浅く彫り込んだトレー形状、本体横に付属のフックの形状、でした。
    バックパネルのコンセントだけは魅力的なのですが、それ以外は不要・・・という場合は、バックパネルのコンセントは諦めて、カタログ仕様にするしかないでしょうか。

    ③現時点では最初に申しあげたとおり、ピュアナチュールと№9のみが候補になっていますが、外に、この両者に伍するようなおすすめのメーカー・モデルはあるでしょうか。浜本・№57の脚形状は好きですが、全体的に女の子向けデザインがNGです。
    なお、椅子は豊橋木工のアップライトにする予定なので、純粋に机そのものの機能・品質のみで選ぶ予定です。

    初めての投稿で細々と書き散らしてしまい、申し訳ありません。

    お忙しいところ恐れ入りますが、御助言いただけますと幸甚です。

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      蒼狼さま

      はじめまして^^

      カリモク家具のピュアナチュールと浜本工芸のNo.09デスクでご検討中ということですね。
      いずれも最高級のベーシックタイプ学習机と言って良いでしょう。

      さてご質問の件ですが、まず引出しの精度について。
      これは素材の違いによるところが大きいと思います。

      カリモク家具の引出しにはシナという木が使われており、浜本工芸は本桐(和桐)です。
      シナは本桐よりも硬いため、引出しを開閉するときにカタカタと音が鳴ります。
      本桐の場合は軟らかく摩擦が少ないため引出しの開閉がスムーズに感じます。

      おそらく遊び(クリアランス、すき間)もカリモク家具のほうが広いと思います。
      引出しの材質に応じた設計とは言え、個人的には浜本工芸のひきだしのほうが精度は高いと思います。

      次に、No.09デスクの島忠オリジナル仕様について。
      先日、私も大阪の島忠ホームズに行ったのですが、全然気づきませんでした^^;
      そんな仕様になっているのですねー。

      おっしゃる通り、他はともかく、バックパネルのコンセントは魅力的ですねー。
      もしセットではなくバラ売り可能なのであれば、バックパネルのみ取り寄せて、あとはカタログ掲載モデルにすることは可能だと思います。
      ただ、セットでなければ販売できないということであれば、島忠オリジナルモデルにするか、カタログ掲載品にするか、ということになるでしょう。

      ほか、ひょっとすると他店でもNo.09デスクのオリジナル仕様を扱っているところがあるかもしれません。
      2016年度はIDC大塚家具で90cm幅のNo.07デスク(No.09デスクの2016年度版)を扱っていました。
      まったくの憶測にすぎませんが、同様にコンセント付きのバックパネルを扱っている可能性は否めないです。

      最後に、ピュアナチュールおよびNo.09デスクと並ぶ学習机があるかということですが、これはハッキリ存在しないと言えます。
      冒頭でも申し上げました通り、ベーシックタイプの学習机ではこれらが最上級です。

      チェアは豊橋木工のアップライトですかー。良いですね^^
      お子さんがうらやましすぎます♪

  4. 蒼狼 より:

    収納マン様、こんばんは。
    早速お返事いただき、ありがとうございます。

    ピュアナチュール・№09ともにベーシックデスクで最上級、カリモクより浜本の方が引き出しの精度は上、とくれば、我が家はほぼ№09で決まりかな、という感じです。

    あとは幅をどうするかが悩みどころです。
    長男には妻が学生時代に使用していた浜本の学習机(1050×650)を使用させているのですが、その机の上段左の引き出しの幅が535、上段右の引き出しの幅が340です。
    「№09の幅1000だと長男の机より5cm短いだけだから引き出しの幅はそんなに変わらないかな」と思ってカタログを見てみると、№09の幅1000の上段左の引き出しの幅は445と、机の全幅の差を上回る差にびっくり。
    一方、幅1100の引き出しの幅は545と、これで長男の机の引き出し幅と同等でした。
    A3用紙の幅は420、仮にクリアファイルに入れても430程度なので、幅1000でも大丈夫と言えば大丈夫な気もしますが、大は小を兼ねるで幅1100にすべきか・・・という気もしています。
    何か判断の決め手になるようなポイントがあれば御助言いただけないでしょうか。

    豊橋木工のアップライトは、つい最近、長男のダイニングチェアを探していて知りました。
    もともと長男はダイニングチェアとしてアーユルチェアを使用しており、前述の学習机を長男に使用させることとした時に、アーユルチェアがダイニングチェア・学習机用チェア兼用となりました。
    大した距離ではないものの、勉強⇔食事の度に学習机⇔ダイニングテーブルを移動させるのが可哀想になってきて(と言いつつこの生活を2年以上強いていますが)、そろそろアーユルチェアを学習机用椅子に固定して、ダイニング専用チェアを買うか、と探していたところです。
    まず最初に収納マン様の記事でも取り上げられていた、イートコのチェアが目に留まり、次いで、カリモクのクレシェ等も気になりましたが、最後にアップライトに遭遇。イートコやカリモクの椅子が買えるお金を払うなら、アップライトだろう!ぐらいに一目惚れしてしまいました。
    取扱店舗で実際に試してみましたが、腰へのサポート、足乗せ台の形状、座面クッション等々、実にすばらしい椅子でした。長男・次男ともに座らせてみると、2人とも非常に気に入った様子。
    とりあえず長男の分だけを買い、様子を見てから後日、次男の物を買うつもりでいたのですが、2人とも気に入っていたこと、どうせ買うなら早い方がいいか、と急遽方向転換し、2脚を大人買いしてしまった始末。
    裕福でもない普通の家庭なのに・・・(大汗)
    届くのは約1か月後ですが、今から家族全員で楽しみにしています。

    収納マン様が仰るとおり、我が子ながら羨ましい限りです。
    私もこんな風に厳選されたものを買ってもらいたかったです(笑)

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      蒼狼さま

      そうですね。わたし個人的にもNo.09デスクのほうがコストパフォーマンスに優れていると思います。
      奥様が浜本工芸のデスクをお使いということで、特にご不満がなければお揃いにされるのがよろしいでしょう。

      本体引出しの幅については、脚形状も影響しますし、以前は分解不可だったのが分解対応になったことも影響しているのかもしれません。

      幅については、袖がワゴン式ですので、100cm幅あれば十分だと思います。
      ただ、息子さんがこれから成長することを考えると、スペースに問題がないのであれば110cm幅をオススメします。
      足下が広いほうがゆったり座れるからです。
      一昔前と違って110cm幅が選べるのは限られたメーカーだけですので、せっかくだからその特権を活かそうというのもアリかと思います。

      蒼狼さんのお宅ではアーユルチェアも使っておられるのですね!
      座り心地、姿勢に対する影響はどうですか?
      個人的には、意識すれば姿勢良く座れるものの、簡単に姿勢を崩すこともできてしまうように思ったのですが。

      アップライトチェアは本当に、デザインも座り心地、特に安定感が素晴らしいですよね!
      でも、これから御入学を控え、学習机を買わんとするのに、物入りですね~^^;

  5. 蒼狼 より:

    収納マン様

    こんばんは。
    いつも丁寧に御助言いただき、ありがとうございます。

    袖がワゴン式なので100cmあれば十分・・・天板のサイズという視点で見た時にはそうですね。
    ただ、これからの成長も考え(私が大柄かつ子供は男の子なので)、かつ引き出しの内寸も考慮して110cmの方向で考えてみようと思います。

    アーユルチェアは4年ほど使用しています。
    座り心地に関しては、私自身座ってみましたが、くつろぐ椅子ではないのでそれほど快適というわけではないですね。
    座面が小さいのでお尻と座面が接している部分に圧が集中して、普通のクッションがあるような椅子に比べて固いのは否めません。
    ただ、息子はまだ子供ですし、普段、クッションのついた椅子に座ることもあまりありませんので、特に不満に思うところは無いようです。
    オプションの「体圧分散マット」というものを貰えたので試させましたが、「別に要らな~い」と・・・

    姿勢保持に関しては、HPで見るのと同じレベル・・・というのはなかなか難しいですね。この椅子に座る前よりは良くなりましたが、姿勢で注意することは時々あります。ただ、ちゃんと座っていることも結構ありますので、値段なりの価値があったかどうかは判断が難しいですが、この椅子にした意味はある程度はあったかな、という微妙な感想です(^_^;)
    アップライトとの比較が楽しみな一方、「もうアーユルチェアは嫌だ」などと言い出さないか、戦々恐々です。

  6. 蒼狼 より:

    収納マン様

    連投で申し訳ありません。
    新たな悩みを御相談するのを忘れておりました。

    最初の御相談で取り上げたバックパネルの件ですが、
     ★限定モデル→コンセント付きは重宝しますが、上段に仕切板がないため、本等が置きづらい。
     ★カタログモデル→コンセントを諦める代わりに上段に仕切板が付くものの、その仕切板はスライド式ではなく差込式のため、幅設定に制約がある。また、仕切板の片方を中程の位置に差し込むと、どちらか片方は端の板(ストッパー)が無くなる。
    という一長一短に悩んでおりました。
    そんな中、浜本のカタログを眺めていると、№89のラインナップにコンセント付きのブックスタンドを発見。
    ミドルタイプの物を選べば、バックパネルと同様、下の段にA4サイズのファイルも置けますし、上段の仕切板もスライド式、両端にちゃんとストッパーがある、という具合で、バックパネルでの悩みが解消するのでは?と思いました。
    ただし、1点気になる点が・・・バックパネルはネジでデスク本体に固定するため、安定感バッチリですが、ブックスタンドはただそこに置くだけなので、安定感という点でどうか(倒れやすかったりするのか)という点です。

    この点、収納マン様はどのように思われますでしょうか?

    なにとぞ、迷える狼をお導きください。

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      蒼狼さま

      あー、シマホオリジナルのNo.09デスクのバックパネルは上段がトレー式になっているので本を置くには向いていないのですね。
      他方、カタログ掲載モデルですと棚板の位置設定が難しいところ。

      基本的に浜本工芸は、No.09バックパネルの上段に目一杯本を置くことを想定していないんだと思います。
      それをやってしまうと背板が前に傾いてしまう恐れがあるからです。
      事実、我が家のバックパネル型の上棚は前に数mm傾いています。
      それ以降、同様の形の上棚を発売していないことを考えると、何かしら問題があったのではないかと考えられます。

      そういう設計思想を踏まえるとメーカー推奨の方法とは言えませんが、No.09バックパネルでも上段に目一杯本を置く方法はあります。
      ファイルボックスの口を手前に向けて、ブックエンド代わりに置けば良いのです。

      もともとのブックエンドの大きさではA4版の本を立て掛けると本がヘニャッとなってしまうことがありますけど、ファイルボックスなら安定した状態で立てることができます。
      我が家もその方法で本を立てています。
      ナカバヤシのキャパティがオススメです。

      No.89ミドルタイプブックスタンドは、左右いずれか片方をクランプ金具で固定する形だったはずです。
      対角線上の背面にもクランプ金具があったかもしれません。

      No.89ロータイプブックスタンドの幅100または110の場合は左右両側のクランプ式ですので、それに比べると安定性を欠きますが、よほど強い力を加えない限りは机から落ちる心配はないだろうと思います。

      何も置いていない状態であればNo.89ミドルタイプブックスタンドよりもNo.09バックパネルのほうがスッキリとした印象ですけど、実際に本で埋め尽くしてしまえばどちらもあまり見た目の印象は変わりません。
      むしろ上段の本立てが使いやすいNo.89ミドルタイプブックスタンドのほうが子供にとって使いやすいと思います。
      そういうわけで、No.09デスクにNo.89ブックスタンドをセットする人も多いですね。

      ※後日訂正…No.09デスクにNo.89ブックスタンドを固定することは原則としてできません。

      アーユルチェアのご感想もいただき、ありがとうございます。
      我が家ではバランスチェアを使用しておりますが、アーユルチェアでもやっぱり同じようなことになるんですね^^;

      でもたぶん、「もうアーユルチェアは嫌だ」などと言うことはないと思いますよ。
      ウチもバランススタディジュニアから大人用の椅子に買い替えるときに何か言うかと思ったんですけど、何の抵抗もなく大人用のバランススタディを選びましたから。
      子供は適応力がありますから、どんな環境にでも慣れ親しみやすいのでしょう。

  7. 蒼狼 より:

    収納マン様

    こんばんは。

    バックパネルの使用感、またファイルボックスを使った裏ワザまで教えていただき、ありがとうございます。
    設計思想については、そう言われれば確かに・・・と納得です。
    №89のブックスタンドはおっしゃるようにクランプでの固定なら、少し安心できますね。
    バックパネルもブックスタンドも、ある程度物を置いてしまえば見た目にそれほど違いが出ないのは仰るとおりなので、実物を見た上で、ではありますが、我が家はブックスタンドを選択することになりそうです。

    途中からカテ違いの質問になってしまったにもかかわらず丁寧にお答えいただき、ありがとうございました。

    また、どこかの記事で出没してしまうかもしれませんが、その節はよろしくお願いいたします。

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      蒼狼さま

      お役に立てたようで良かったです^^
      またご質問がございましたらいつでもお待ちしております♪

  8. 蒼狼 より:

    こんばんは。
    先日のやり取りの後、家族一同で島忠に行き、浜本№09を見てきました。
    ピュアナチュールとの比較に関しては、妻も私と同意見で、№09に軍配が上がりました。
    次いで、アップライトに似た形状の椅子と№09を組み合わせ、次男に座らせてみたところ、椅子をギリギリまで机に寄せた状態で、すっと座り込むことができました。
    次男も№09を気に入った様子で、机本体は№09でほぼ確定といったところでしょうか。

    一方、ずっと引っかかっていた「№09バックパネル(シマホ限定モデル)vs№89ミドルタイプブックスタンドですが、ブックスタンドの実物を置いてある店舗がなかなか無いため、気になっていた机への固定方法が確認できず、決め兼ねていました。(メーカーに問い合わせると「№09デスクに№89ミドルタイプブックスタンドの取り付けは付属品のL字型の連結金具でデスク天板裏とブックスタンド背板の背面での固定が可能となっております。この金具は2組付属しておりますが、№09デスクへの取り付けの場合は1組だけでの取り付けとなりますのでご注意ください。」とのこと。)

    メーカーからの情報では、村内(八王子本店)であればブックスタンドの実物が置いてあるとのこと。我が家から下道で一時間ちょっとの道のりですが、思い切って行ってきました。

    首尾よく実物を見ることができ、質感、機能性は期待どおりだったのですが、意外だったのは取付状況。金具による1点留めというのは確かにメーカー回答どおりだったのですが、1点留め、かつ、金具(金属プレートに付属している天板裏側用のボルト)の形状の問題で、机に「固定する」までには至っていませんでした。そのボルトの先は、通常のクランプのようにプレート状になっておらず、ただのボルトの先端が天板裏に当たるというだけのものでしたので、金具の役割は、ブックスタンドが手前に倒れ込むことを防止するだけで、横方向の動き(ズレ)を抑えることは全くできていませんでした。背面&左右どちらか一方との2点留めであれば、ほぼ問題ないのかもしれませんが。

    というわけで、ブックスタンドに少々微妙な感じを覚えつつ、改めてバックパネルのことを考えてみました。
    先日申しあげたとおり、シマホ限定のバックパネルは、カタログ版のそれと異なり、コンセント付きは◎なものの、上段がトレー形状になっており本を置くような設計思想になっていない→収納力を期待できないことが気になっていました。
    収納マン様が仰っていた「何も置いていない状態であればNo.89ミドルタイプブックスタンドよりもNo.09バックパネルのほうがスッキリとした印象ですが、実際に本で埋め尽くしてしまえばどちらもあまり見た目の印象は変わりません。」も、まさにそのとおりなので、一時はブックスタンドに大きく傾いていたのですが、少し視点を変えた時に、「ブックスタンドの場合は、机中央付近に位置するブックスタンドの袴のせいで、確実に机の奥行を最大限活用することができない。一方、バックパネルの場合は、下段を埋め尽くせばブックスタンドと同じだが、机を奥行一杯まで使用したいときは、下段の物を減らせばそれが可能になる→机上のレイアウトに可変性がある」と思いました。

    ということで、それならバックパネルに決まり、といきたいところですが、「下段をフル活用しない場合もあり、かつ、上段の収納力にはそれほど期待できない⇒それなら、そもそもバックパネルが必要か?」という考えも出てきました。

    そこで思い出したのが、収納マン様の別記事「学習机評論家が指南!学習机の選び方(上棚)2015年度版」での収納マン様の御意見。
    ・上棚というのは中途半端な収納力しかない。
    ・それでも上棚が必要だと考えるのは、学習机が単なる勉強のための道具ではなく、子供にとって大切な相棒であり、居場所。上棚は、いわば子供にとってのアイコン。
    という部分です。

    バックパネルやブックスタンドがあったところで、収納力という点では必要十分とは言えず、どのみち、別に書棚やラックを用意する必要がある。であれば、バックパネルやブックスタンドに収納力を求め過ぎず、子供が楽しむ空間づくりに役立つものであればそれで良いじゃないか。そんな風に考えるようになってきました。

    学習机一つのことで本当に色々考えさせられます。
    現状、こんな感じの検討状況になっております。
    特に質問というものはありませんが、収納マン様に聞いていただきたくて投稿してしまいました。長文で大変申し訳ありません。
    何か御感想がいただけましたらお聞かせいただけると幸いです。

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      蒼狼さま

      私のつたない文章をじっくりお読みくださり、またこれ以上ないほどにご理解くださって感激しております!
      もう、まさにおっしゃる通りで、補足の説明は必要ありません。

      結論はもう出ていますね^^
      あとは書棚をどうするか…浜本工芸のものにするも良し、無印良品のオーク材ユニットシェルフなども良し。

      八王子まで足を運ばれ、じっくり悩み抜いたうえの決断は、非常に尊いことだと思います。
      息子さんは本当に幸せですね^^

  9. 蒼狼 より:

    収納マン様

    ありがたいお言葉をいただき、こちらこそ大変感激しております。
    「学習机なんてどれも同じじゃないか?」と思っていた私にとって、収納マン様の記事はどれもみな、まさに目から鱗が落ちるようなものでした。
    ここまで辿り着くことができたのも、本当に収納マン様のおかげです。
    改めてお礼申し上げます。

    学習机は10月に入ってから注文する予定ですが、現在、机置き場を捻出すべく、家中を断捨離中です。
    狭いリビングダイニングに机を2セット置くため、圧迫度という影響は甚だしいものがありますが、何とか置き場を確保できそうです。

    書棚・・・これもまた悩ましいですね。ネットで無印のタモ材の木製収納も見ましたが、無印製品にこの値段・・・それなら・・・(以下略)という悪魔の囁きが聞こえてきます。

    当面、書棚は既存のもので間に合いそうなので、それよりも優先してランドセル置場の確保が課題です。
    これまた収納マン様の「ランドセルラックなんて(以下略)」に激しく同意した我が家は、とりあえず、断捨離によって余裕が生まれたアイリスオーヤマのメタルラックミニを使おうと思ってますが、他がほぼほぼ木製家具という中でちょっと浮いた感じになるのは否めません。
    ただ、できるだけ物を増やしたくないので、まずは在る物で何とかしてみようと思っています。

    収納、インテリアって本当に悩みが尽きないですね。

    これからも収納マン様のお書きになる記事をいろいろ参考にさせていただきます。

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      蒼狼さま

      そんな風におっしゃってくださって、私もとてもうれしいです^^

      それでもやっぱり一番頑張ったのは蒼狼さん御自身です。
      学習机を選ぶに際して少なからず疑問を感じ、時に足を使って納得するまで調べた蒼狼さんに、同じく子を持つ親として拍手を送りたいと思います(*´∀`p〃qパチパチパチ

      さて書棚について、メタルラックミニで十分だと思いますよー。
      ランドセルを乗せる際には金具が引っ掛かったりすることがあるので、専用の棚板用シートを敷くか、プラスチックダンボールの4隅をカットして敷いてもらえば良いと思います。
      そうすれば小物を乗せても落ちませんし。

      基本的に子供が使う家具はフレキシブルに対応できるものが良いと思います。
      もちろん安全性が第一であることは言うまでもありませんが、使い回しができて、捨てても惜しくない程度のものが良いです。

      そう考えると、メタルラックや無印良品の各種ユニットシェルフ、大洋のエースラックあたりが最適と言えます。
      もう少し手頃なところで言えば、ニトリのカラボ、A4ファイル対応のカラーボックスなどもアリかと思います。

      見た目にこだわるのは、今あるもので使い勝手を確認してからで良いでしょう。
      小学校によって、お子さんによって、使い勝手は微妙に違いますし、お子さんの学年が上がればモノも増え、身長が伸びれば手の届く範囲も広がります。
      2年毎を目処に収納のあり方を変えていければ理想的です。

      これから涼しくなりますし、お届けまではまだしばらく時間がありますので、じっくりと片づけていただければと思います^^