学習机評論家のオススメ

学習机評論家・収納マンが、学習机の選び方やオススメのデスクなどを紹介します。

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【2018年度メーカー別徹底分析】浜本工芸の学習机

   

「2018年度メーカー別徹底分析」の第4弾は、浜本工芸の学習机です。

学習机を購入するにあたって初めて浜本工芸の名前を知ったという人もいれば、意外と「私も浜本工芸の机を使っていました」という人も多いです。私が今までにお邪魔したお宅でも、ダイニングセットやリビングセットが浜本工芸の家具だったということは少なくありませんでした。

 

浜本工芸とは

浜本工芸本社

そんなマイナーなようで意外とメジャーな浜本工芸は、業界で10本指に入る規模を誇ります。家庭用木製家具をメインに扱う総合家具メーカーとしてはカリモク家具に次ぐ規模と言って差し支えないと思います(私もいま初めて気づいて驚きましたが)。

浜本工芸の本社は広島市南区。偶然にも今日(11/1)が創業記念日で、創業から69年が経ちます。イトーキが学習机を初めて世に送り出したのは1962年ですが、学習机とは呼べないものの浜本工芸も1950年代から片袖机を作っており、相当な実績があると言えます。

そういう実績を踏まえると、皇族に学習机を献上しているというのも納得ですね。



浜本工芸の学習机ラインナップ

  • 標準型デスク
  • 天板昇降式デスク
  • デスクユニット

浜本工芸の学習机のラインナップを体系的に捉えようとしても難しいですね。強いて言えば、標準型デスク、天板昇降式デスク、デスクユニットの3つに分類できるのかなという感じです。

ここで標準型デスクとしたのは、いわゆる上棚付きベーシックデスクのほか、No.32デスクやNo.28デスクといった組み替え式デスクのようなものも含みます。浜本工芸の場合、基本的にこういったコンサバなスタイルが支持されていると感じます。

天板昇降式デスクは2モデルのみですが、一時は猫も杓子も天板昇降式デスクをラインナップした他メーカーに対し、浜本工芸は今なお2モデルを維持しているというのは大きな特徴と言えるでしょう。

ほか、No.4000およびNo.6000のデスクユニットがあります。カリモク家具ではユーティリティ系のデスクが人気を集めていますから、浜本工芸でも当然これらのラインナップは必要なのでしょう。

標準型デスク

浜本工芸で一番人気なのはNo.09デスクです。その造形から「ハマナチュール」などと呼ばれることもありますが、比較してみるとコスパが抜群に良いことが人気の秘訣と言えます。

現在はNo.09デスクに脚形状が似たNo.32デスク、No.61デスク、No.48デスクがあります。また、No.57デスクとNo.89デスクは献上モデルとして定番。さらに2018年度はNo.28デスクがシンプルな組み替え式デスクとして加わっていると言えます。

天板昇降式デスク

ノアヴォクのライバルがセレナなら、ベネッセ×カリモク家具の「学びデスク」のライバルは浜本工芸のNo.17デスクです。こちらもやはりコスパの良さで人気を博しています。

2017年度からはこれとは別の天板昇降式デスクと入れ替わりで、未就学児をターゲットにしたNo.70デスクを投入。意外とそういうニーズがあったのか、2018年度も継続となっています。

デスクユニット

天板と脚を選んで組み合わせるシンプルなデスクユニットはある意味でカリモク家具を意識していると言えますが、浜本工芸の場合はそれ以前から常に2モデル以上ラインナップしており、意外とオリジナリティがあると言える部分です。

他社の場合、こういった机の天板が突板であることが多いのに対し、浜本工芸はナラ無垢にこだわっているのも大きな特徴と言えるかと思います。組み合わせ次第で予算を抑えることができる点でも人気があると思われます。

 

とにかくコスパが最強

浜本工芸は現在ではオーク材も一部で扱っていますが、基本的にはナラ材にこだわった家具メーカーです。最近のことは分からないものの、一昔前は家具メーカーはもちろん住宅建材メーカーも含めてナラ材の仕入れ量が日本一と言われたほどで、良質のナラ材を大量に安く仕入れることができます。

そのため、良質かつ高品質な家具であるにもかかわらず、他社製品と比べると非常にコスパが良いことが分かります。他社なら突板で済ますところが、浜本工芸はナラ無垢なのにむしろ安かったり。木目や仕上げの美しさを比べても、非常に質が高いことが分かります。

 

婚礼箪笥のように開閉がスムーズな引出し

最近あまり言っていませんけど、私は学習机でもっとも重要なのは引出しだと考えています。また、その点で言えば、浜本工芸の学習机の引出しは間違いなくナンバーワンです。

本物の桐を使って四方囲い構造&アリ組みにした高級婚礼箪笥のような引出しは、金属製スライドレールのように数年おきにグリスアップをしなくてもスムーズに開閉できます。5.5mm厚の底板は60kgオーバーの私が乗っても壊れない強度を誇り、さらに本体引出し下には大底板があって引出しを蹴り上げる心配がないうえにデスク全体の強度を保つのにも役立ちます。

さらに袖ワゴン最下段引出しにはオーストリアのグラス社製のスライドレールが使用されており、恐ろしくスムーズかつ耐久性の高いものとなっています。

 

学習机評論家コラボ「たなとつくえ」

浜本工芸×学習机評論家「たなとつくえ」@IDC大塚家具

浜本工芸には家具販売店オリジナル仕様の学習机がいくつかありますが、2018年度はわたくし学習机評論家とコラボした「たなとつくえ」ブランドでIDC大塚家具にて販売中です。

たなとつくえのミニマ・デスクセットも、もちろん浜本工芸らしさがぎっしり詰まっており、読者の皆様のご期待を裏切らない至宝の逸品となっています。

【関連】IDC大塚家具にてデビュー!浜本工芸×学習机評論家コラボ「たなとつくえ」

 

浜本工芸はおそらく学習机では唯一、現在もデスク天板にUVウレタン塗装を施しています。UVウレタン塗装とは、ウレタン塗装の仕上げとしてUV(紫外線)を照射することで塗膜を硬化させるという手法で、通常のウレタン塗装よりもキズがつきにくい塗装です。

10年ほど前までは多くの学習机がUV塗装を施していたんですけど、コストが上がるうえに、ツヤが出て安っぽく見えるということで、採用するメーカーがなくなりました。浜本工芸ではツヤが出ないように工夫するとともに、コスト云々よりも本物志向で未だにUV塗装にこだわっているというわけです。

ラッカー塗装とウレタン塗装の違いすら分からない消費者が多い中で、パッと見た目に分かりにくいところに愚直なほどこだわる浜本工芸はクソ真面目すぎると思います。しかし、そういう愚直なまでのモノ作りに対する姿勢が高く評価されて今に至るというのもまた事実です。

価格の絶対値だけで見れば高価な浜本工芸の学習机ですが、中身を見れば安すぎると言えるほどコスパが良いと私は思います。

 - メーカー, 2018学習机

Comment

  1. hide より:

    収納マン様、こんばんは。
    こんなに早くフリークの浜本工芸が登場するとは、光栄です。

    浜本工芸がまじめな会社であることは、社内報を見ればすぐわかります。
    全体的な構成、タッチなど、一昔前の感じで、遊び心はまるでなく、1ページ目からは社長の言葉が2ページに渡り書かれ、泣けてくるほど正論です。社内報に載せたいただいた関係で、毎号送付されますが、楽しみにしています。
    下からの視点で我社の欠点はこうなので、こうして行こう的なことは、あってもいいと思うのですが、書かれておらず、私もマイナスポイントも書いたのですが、そこは削除され掲載されてました。室内写真も他社製品はカットされてました。

    独自デザインはイマイチなのですが「ハマナチュール」的なのは、よりデザインが洗練されヒットするんですよね。

    近年はデザインも洗練され、職人が優秀、品質以外はお金かけず、コスパ最高、きまじめなどの理由で、応援したい会社のひとつです。

    • 収納マン より:

      hideさま

      そうなんですか、hideさんのところには浜本工芸の社内報が送られてくるんですね!

      私も以前に浜本工芸に取材をさせていただいて以来、拝読しているんですけど、社内外に対して裏表がなく、クソ真面目で、それでいて家族的な雰囲気が独特だなーと思います。
      ちなみに最近は、資材や機器の仕入先の取材記事がめちゃぐちゃ面白いです^^

      > 近年はデザインも洗練され、職人が優秀、品質以外はお金かけず、コスパ最高、きまじめなどの理由で、応援したい会社のひとつです。

      これは私も強く共感するところです!
      浜本工芸って意外と(!?)いとも簡単にデザイン的なところを加工する技術を持っているんです。

      それでいてプロダクトアウトの会社かと思いきや、営業が強い会社だとおっしゃいます。
      ここのところは詳しくは書けませんが、なるほど、それでこういうデザインの商品ができ上がってくるのかと納得するところです^^;

      「品質以外はお金かけず、コスパ最高」というのもおっしゃる通りだと思います。
      これが浜本工芸の良いところであり、果たしてそれで理解してくれる人がいつまでいるのかと不安を感じるところでもあります。

      もっとも、それを伝えていくのが私の使命だと思っておりますので、私なりに頑張っていきたいと思います^^

  2. hide より:

    収納マン様
    こんにちは。
    大川家具の浜本デスクトップ特別販売会等に行き実物みたところ、No.9が売れゆきNo.1というのは、すぐわかります。まず、足元棚が左右使える。天板奥行が少しでもある方がいい。大人用肘掛け付イスを合わせる場合、デスクと肘掛けが干渉しない可能性が高い。No.89に比べるとデザイン的に大人になっても使え(パソコン、化粧台)、天板に脚との境目が来ない。No.32など同種の脚に比べ、背面とサイドの横板が入っているので
    、強度がありそう。脚も幅広で安定感ありそう。階段もギリギリ通りそう(バックパネルによっては奥行が、さらに2センチちょっと出ます)、部屋の移動もドアをはずすだけでギリギリできそう、No.57は、奥行最長部が7ミリ広い(本体左右の引き出しもA4入らず)。
    などの理由です。
    プラス5000円から2万円弱で手に入るならコスパ的には浜本デスクの中で圧倒的な感じがします。

    大人用昇降イスはプラス4万円程度で買えるので、合わせるのもありかなと思いました。

    引き出しトレーは、プラスチック、オプションでもいいので、あった方が戦略的にはいいのかなと思います。

    家具選びは楽しくもあり難しくもあり、視野の広さが、必要です。職場の人に購入予定のイスについてどれがいいか、尋ねたところ、軽いからという理由だけで選ぶんですよね。いやはや。

    年季が入ると家具や家の間取りの見る目も肥えてきます。我が家は、デスクをとりあえずリビングから離れた和室に置くつもりですが、和室はリビングと続き間の方が良かったか?と少し後悔してます。

    • 収納マン より:

      hideさま

      こんにちは^^

      いやー、さすがhideさん、マニアックですねー。
      ここまで分かっているのは、浜本工芸の開発部とhideさんくらいじゃないですか?^^;

      > 職場の人に購入予定のイスについてどれがいいか、尋ねたところ、軽いからという理由だけで選ぶんですよね。

      これはhideさんからするとご不満でしょうね。
      hideさんとしては利用者に快適に使ってもらいたいと考えている一方で、他の方の反応は利用者云々よりも自分たちが仕事として扱ううえでの利点しか考えていないようにも見えます。

      でも、実際にその椅子との接点が多いのは職員の方々というのも事実ですので、利用者が快適に座ることができ、職員もメンテナンスが容易という、欲張りな要求は考えていく必要はあるでしょうね。
      ここはhideさんの腕の見せどころではないでしょうか^^

      家は3回建ててみないと分からないと言われますが、家具は予算という枠組みを外して良いものを見ないと分からないように思います。
      家はいくらお金をかけても住みにくいということはある一方、家具は基本的にはお金をかければかけるほど良いものであることが多いですから。

      その点で言うと、ほかの職員の方々にも光製作所のショールームに足を運んでもらうのがいちばん良いのでしょうね。

  3. hide より:

    収納マン様
    こんにちは。
    上記私のNo.57デスクに関する私のコメント訂正させていただきます。
    本体左右の引き出しにA4は入らないと書きましたが、A4の寸法であれば幅はギリギリ入ります。
    ただし、A4用のクリアファイルは幅が1センチ程度オーバーです。

    販売員の言葉を私が聞き違えたかもしれません。すみませんでした。本日、大川家具にA4ファイル等持参し確認済みです。

    • 収納マン より:

      hideさま

      こんにちは^^

      うわー、ご丁寧にありがとうございます!
      さすが浜本フリークのhideさんです♪
      普通はなかなかそこまで気が付かないですよね^^;

  4. 限定に弱いパパ より:

    来年入学する子供用に、半年前から勉強させて頂いておりました。
    こちらのサイトを拝見する前はオカムラを検討しておりましたが、
    こちらのサイトで勉強を開始し、結局浜本工芸が良いかなと思い始め、
    №9の実物を見たく店舗に行ったところ、№88が限定2台!
    色が廃番色(ブラウン)との事で特価との事(№89比で34%位安い?)。
    №88の上代が分からなかったのですが、限定に釣られて決めてしまいました。
    しかしワゴンが№89と比べると微妙に色が異なり現在ワゴンは保留です。
    ご相談ですが、色が微妙に違う№89ワゴンにするか、何処か他社で色と素材が近いワゴンはありますでしょうか。
    ちなみに今回の№88はお買い得だったのでしょうか・・・
    初コメントで質問恐縮ですが、どうぞよろしくお願い致します。

    • 収納マン より:

      限定に弱いパパさま

      はじめまして^^

      No.88デスクというと、2016年度モデルですね。
      浜本工芸の家具はもともとダークオーク色が中心でしたが、ここ10年ほどは学習机だけブラウン色とナチュラル色の2色展開でした。
      なので、ブラウン色≒ダークオーク色と言っても良いほど色が似ていますが、浜本工芸自ら呼び方を分けているくらいなので、微妙に違うのでしょう。

      No.88デスクとNo.89デスクは主に以下の点で仕様が異なります。

      ・背板の形状が異なる
      ・No.88デスクは現在のNo.09バックパネルが取り付けできた
      ・昇降袖の奥行が異なる

      一番違うのはデスクの背板です。
      No.89デスクは背板と天板の間に横一文字で空間が空いているため、昇降袖の天板奥がここに収まるようになっています。
      対してNo.88デスクの背板は現在のNo.09デスクのように背板にクランプ金具取付け穴が2ヶ所ある形状のため、昇降袖の天板の奥行が580mmになっています。
      なお、移動袖Aの寸法は変わりありません。

      以上を踏まえたうえで申しますと、他社製のワゴンをセットするよりはNo.89袖のほうが良いでしょう。
      浜本工芸のブラウン色とダークオーク色は微妙に違うかもしれませんが、他社製に比べると全然近いはずです。
      また、木目が変われば色味も変わりますので、他社製でNo.88デスクに近いものを見つけるというのは非常に難しいです。

      前述の通り、サイズ的には移動袖Aのほうが収まりが良いでしょう。
      No.88デスクにNo.89昇降袖をセットした場合は、20mm飛び出すかたちになります。

      なお、No.88デスクとNo.89デスクの上代は同じです。
      No.89デスクに比べて34%くらい安いというのは、浜本工芸製品ではなかなかない割引率だと思います。

      以上、ご参考になれば幸いです^^

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