新作学習机を見るために浜本工芸の大阪ショールームに行って参りました。
コロナ禍で不要不急の外出は控えていたので、電車に乗って出掛けるのは実に半年ぶりです。もちろん、その間も車では出掛けていましたよ。しかしながら、ステイホームを心掛けていたのは私だけではないはずです。果たして家具メーカーにはどんな影響が及んでいるのでしょうか。
今回はそこらへんも含めて、大阪営業所のSさんにお話をうかがいました。
ステイホームでプチバブル

新型コロナウイルスでメーカーも販売店もいろいろ大変だと思います。Sさんもやっぱりテレワークですか?

仕事柄、テレワークというわけにはいかないので、基本的には普段通りに営業しています。販売店に来られるお客様は一時期は減りましたが、現在はむしろ増えており、売上も昨年9月までの増税前並みに好調です。

増税前並みって言ったら、家具業界がプチバブルでエビス顔だったときと同じくらいということじゃないですか!確かに業界紙でも家具業界がかなり潤っているという話は聞いていましたけど、やっぱり生の声を聞くと真実味が違いますね。
回転チェアの売行きが好調

中でも、テレワークの普及でDSA-3000(上写真)などの回転チェアが好調です。

これ良いですねー!座面は布バネで適度なクッション性があり、背もたれも低めでリビングダイニングに置いても圧迫感が少ないと思います。おまけにこの木肘の手触りが何とも言えません(笑)
No.49デスクにグレーが追加

ところで、この机は2021年度の学習机カタログには掲載されなかったNo.49デスクですよね?でも天板の色がちょっと違いませんか?

こちらは新色のグレーです。No.49デスクは昨年度は学習机としてのご提案でしたが、むしろ大人の方に多数お求めいただいたので、今年度は書斎デスクとして提案させていただくことになりました。
2021年度新作・No.71デスク

で、No.49デスクに代わって登場したのが新作のNo.71デスクというわけですね。レトロな片袖机というスタイルですが、売れそうですか?

おかげさまで、既に売れ始めています。先ほどのDSA-3000をセットしたときに肘が当たらず、幅もちょうど良い感じなんです。
DSA-3000を組み合わせるのに最適

なるほど!一般的な学習机は天板下の大引出しが邪魔になって肘付きのチェアは収まりません。でもこれなら収まるし、デスクの幅が110cmで袖引出しもスリムなので、DSA-3000でもゆったり収まるんですねー。
No.71デスクの奥行も昨今の風潮からするとちょっと大きすぎやしないかと思っていたのですが、DSA-3000を収める前提で言えば奥行60cmというのはちょうど良いと感じます。

でしょう?こちらでの展示はナチュラル色ですが、カフェオーク色がまた良い感じで、私の得意先にはカフェオークでの展示を推しているところです(笑)
スライドレールを黒くするこだわり

それにしてもまあ、No.71デスクは地味にこだわりが強いデスクですよね。袖引出しの下の脚とか、引出しの周りの無垢とか、引出しの持ち手の形状とか、反対側のH型の脚のデザインとか。
スライドレールは一般的にはステンレスですけど、これは黒く塗られています。

これはレトロ感を損なわないための配慮ですね。レールそのものは他の学習机と同じ仕様です。
令和プレミアムは継続!

そのお隣、昨年度は200台の数量限定で発売された令和プレミアムですが、ひょっとして今年度も継続してもらえるのですか?

はい!今年度は数量限定ではないかたちで販売します。得意先からは数量限定のほうがプレミアム感があって良いという声もあるのですが…(苦笑)

でも消費者としては数量限定だからと言って慌てて買う必要がなくなるので安心だと思いますよ。プレミアムオーク色対応のアイテムがもっと増えてくれるとなおありがたいですけどね。
No.6000デスクユニットが好調

その隣はNo.6000デスクユニット、新作のラック脚を付けた組み合わせですね。

ラック脚がラインナップに加わったことで、より多彩な見せ方ができるようになりました。ちなみに、このNo.6000デスクユニットを2台並べた「双子デスク」が最近よく売れるんですよ。

そうですか!私もNo.6000デスクユニットはもっと売れて然るべきだと思ってたんですよね。組み合わせ次第では予算を抑えられますし、天板奥行が2サイズから選べるのでリビングダイニングから子供部屋まで多様なニーズに対応できると思います。
No.2000デスクユニットも人気

書斎デスクとしてですが、こちらのNo.2000デスクユニットも人気があります。

これはもう20年近く前からありますよね。巾接ぎ(はばはぎ)ではなくフィンガージョイントでコストを抑えているので価格がお手頃なんでしょうねー。奥行もNo.6000デスクユニットより一回り大きい54cmと65cmというバリエーションで、うまく住み分けできているのだと思います。
学習机商戦はどうなってる?

最後に最近の学習机商戦について教えてください。

弊社も少子化の影響を受けていますが、単価は上がってきています。芸能人の方が買ってくださってSNSなどで話題になるケースが増えていることも追い風ですけど、販売員さんが買ってくださってお客様に勧めてくれることが多いのも心強いです。

御社は販売員からの信頼が厚いですものねー。また、家具販売のプロの方々から見ても御社製品がコスパ高いことは明らかなのでしょう。
ところで、今年の学習机の動きはどうですか?

昨年は消費増税前というタイミングでしたので単純に比較できないのですが、ここ数年と比較しても動きが遅いように感じます。

うーん。やっぱりそうですか。私のほうのブログのアクセス数を見ても、例年のようにお盆からの盛り上がりが見られません。
4~5月頃の最初の自粛のときは好調だったんですけどね。実家に帰省できなかったことで、おじいちゃんおばあちゃんが机を買ってやろうという話にならなかったんでしょう。
早期にコロナウイルスが治まって学習机を買い求める人が増えることを祈るばかりですね。
ほかにもいろいろお話をうかがって、1~2時間の予定が気が付いたら3時間も居座ってしましました(苦笑)もはや営業妨害と言えるレベルですが、私としては本当に楽しいひと時を過ごさせてもらいました。
ショールームの開設以降、同様の方は増えているそうです。向かいのアメリカーナビルから家具ショールーム巡りで来られる方だけでなく、仕事帰りにふらっと立ち寄る方がいたり、広島からの出張のついでに足を運ぶ方もいらっしゃって、これまであまり接点がなかった一般消費者から直接話を聞く機会が増え、マーケティングに一役買っているということです。
そうそう、以前に紹介した皮革のハギレも随時入荷しており、引き続き希望者には無料で配布しているのだとか。
前回は遠慮して持ち帰りませんでしたが、今回はいただくのを忘れていました(苦笑)今度お邪魔しするときにはいただいて、何か作ってみたいと思います。
なお、2021年度カタログはショールームで入手可能ですが、最近は家具が売れすぎてカタログを本社からのトラックに積む余裕がないのだとか。カタログをご希望の場合は事前にお問い合わせのうえ訪問されるのが良いかもしれません。
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