我が家のリビングダイニングではオーデリックの「FLAT PLATE(フラットプレート)」というシーリングライトを使っています。面発光で眩しさが感じられず、シンプルなデザインも相まって、まるで天窓のよう。とても気に入っています。
実はデスクライトでも面発光のものがあります。浜本工芸でも過去に採用していた興和の「ルピナスEK263」や、エコリカの有機ELデスクライト「EELM-SKY100-W」などです。
個人的には面発光のデスクライトには非常に期待しているのですが、その後は新商品の投入が少なく、コスト面などで難しいのだろうと考えていました。しかし、1年ほど前にオーム電機から発売されていたのですね。読者の小尾さんが教えてくださいました。
遅ればせながら実機を確認して参りましたので紹介したいと思います。
※この記事は2023年2月15日時点の情報に基づいています(2023年9月25日一部更新)
オーム電機・AS-LDC6K-W
まずご紹介するのは、オーム電機の「AS-LDC6K-W」というクランプ式のデスクライトです。JIS規格AA形準拠で机上面全体を照らすことができ、調光&調色がそれぞれ3段階で可能となっています。
照度は直下2,000ルクスで数字だけ見るとちょっと明るすぎる感もありますが、面発光なので光源を直接覗き込んでも眩しさは感じられません。また、シェードは直径170mmと結構大きめですけど、シンプルでフラットな形状なので圧迫感はほとんどないと思います。
アームはさすがに山田照明のZライトのようにはヌルヌル動きませんが、シェードが垂れるようなこともなく個人的には合格点だと思います。
操作ボタンが上アームにあることだけが難点
一方で、不満を述べるとすれば、電源ボタンや調光&調色ボタンが上アームにあるところでしょう。この位置は子供はもちろん、大人でも、椅子に座りながらでは見えないです。
ともあれ、このスペックで8千円台はコスパが良いと思いますし、何よりLEDデスクライトの眩しさが気になるという方には特にオススメできると思います。
オーム電機・ODS-LDC6K-W
クランプ式はNGという方にはスタンド式の「ODS-LDC6K-W」もあります。機能的には前述のクランプ式に似ているのですが、こちらはJIS規格AA形準拠、3段階調色、無段階調光となっています。また、直下照度は約2,200ルクスで消費電力も若干高めです。45分の自動OFFタイマー機能も付いています。
台座で操作できるので便利
こちらは台座に操作ボタンがあるので、子供も大人も操作しやすいところがgood。調色モードもそれぞれ独立しているため一発でOK、調光もダイヤル操作でボタン長押しよりも分かりやすくて良いですね。
これで8千円台からならスタンド式のデスクライトとしてはかなりオススメできると思います。
オーム電機・DS-LS78-W
もっと安いものをご希望の方には「DS-LS78-W」はいかがでしょうか。こちらのほうが先発商品ですが、アームのコストを抑えるとともに、調色機能を省くことで、低価格を実現していると思われます。価格は4千円台からです。
7段階調光
こちらもJIS規格AA形相当。直下照度は3,000ルクスとかなり明るいものの、面発光ですから眩しさの問題はないでしょう。ちなみに、平均演色性はRa93と高演色で、ブルーライト約20%カットという機能もあります。
操作部は台座にあり、7段階の調光が可能です。また、支柱に5V2.1Aの充電用USBポートが1つ付いているので、タブレットやスマホの充電ができるところも便利です。
アームの関節は硬めで扱いづらいところはあるものの、シェードが垂れてくることはなさそうです。同じシェードでクランプ式の「LTC-LS78-W」というモデルもあります。
ソニック・リビガクLV-4698-W
もうひとつ、読者のくまさんが教えてくださった、ソニックの「リビガクLV-4698-W」も一緒に紹介したいと思います。こちらは残念ながら展示している店舗が見つけられずにいるのですが、文房具売場を併設した大型書店で販売しているのは見ました。
リビガクLV-4698-Wも面発光でシェードやアームの形状は前述のオーム電機DS-LS78-Wに近い印象です。こちらもJIS規格AA形相当、7段階調光機能付きで、調色機能はありません。また、充電用USBポートも無し。
一方で、直下照度は1,740ルクスと控えめで、平均演色性はRa95の高演色となっています。価格はオーム電機DS-LS78-Wとそれほど変わらないので、充電用USBポートを取るか、直下照度の低さを取るか、というところですね。
ソニック・リビガクLV-3158-W
ソニックの「リビガクLV-3158-W」は先のLV-4698-Wよりもさらに低価格のモデルです。フレキシブルアームを採用、シェードもコンパクトで、JIS規格A形相当、直下照度は1130ルクス。ボタン長押しで無段階調光が可能です。
こちらは軽量&コンパクトなので、学習机に常設するというよりは文字通りリビング学習用という感じでしょう。
以上、オーム電機とソニックの円形シェード&面発光のデスクライトを紹介しました。年明けに紹介したアイリスオーヤマの「LDL-TBDL/TCDL」も素晴らしかったですけど、眩しくない面発光も捨てがたいですねー。
眩しくなければ、シェードの向きが思い通りにならなくても、ほとんど気になりません。おまけに円形シェードはクルクル回転させやすいので子供でも扱いやすいと思います。
こんなの販売されたら、もはや「学習用デスクライトは学習机メーカーのものがオススメ」なんて言えません。もちろん、テレワークなどで大人が使ってもまったく問題ないです。
アームの精度などにこだわりがなければ、これらはかなりオススメできると思いますよー。
コメント 皆様からご質問・ご意見など
こんばんは。ご無沙汰しております。
以前オーム電機のODS-LDC6K-Wについてお伺いした小尾です。
いただいたコメントへの返信をせず大変失礼をいたしました。
今更記事になっていたことに気がつきましてお礼のコメントをさせてください。
あの後、収納マンさんにスペック面でのお墨付きをいただき
店舗で実物を見ながら検討したところ、ODS-LDC6K-Wを購入するに至りました。
実際使ってみて二ヶ月ほどですが、非常に満足しております。
机全体が明るくなり、子どもは今までより明らかに勉強机に向かうようになりました。
小学校一年生には使いやすく、かといってコロコロと調色・調光で遊ぶほどでもなく、操作性に優れています。
そしてアームはプラスチックかと思いきやスチール製なのでチープな印象も受けませんし、
台座は安定感とほどほどの重みがあり、ちょっとやそっとじゃ動きません。
収納マンさんに背中を押してもらえていい買い物ができました。
ありがとうございました。
小尾さま
こちらこそその節は素敵なデスクライトを教えてくださってありがとうございました!
ODS-LDC6K-Wは本当に良いです。
興和が面発光でシェアを取れなかったのでもうダメかと思ってましたが、オーム電機が頑張ってくれて、この値段ならかなりオススメできると思います。
逆に、学習机メーカーにとってはこれはめちゃぐちゃ脅威ですよー。
これからいったい、どうなっていくのでしょうね。
ともあれ、お子さんにとって机がより親しみやすい場所になったということで本当に良かったと思います^^
こんにちは。
学習机を購入して数年たちますが最近になって子どもが学習机で長時間勉強するようになり、目に優しいデスクライトを探していてこちらのサイトに辿り着きました。
現在探している条件としては
・クランプ式であること
・眩しくないこと
・小さすぎないこと(机の奥行が65センチあるので小さすぎるのをクランプで付けると手元まで光が届かないため)
・昼白色が選べること(白すぎると眩しく感じて苦手なため)
です。
『ヒーリングライト研究所・自然光デスクライト(新しく発売されたクランプタイプのもの)』か『コイズミ・ECL-111』かで迷っていて、ヘッドが大きすぎないECL-111が第一候補だったのですが、、、
家具屋さんに実物を見に行ってみるとECL-111は意外と光源が点々の状態で机に反射して眩しいことがわかりました。(紙だと全く気になりませんが我が家のように塗装された机やタブレット画面だとめちゃくちゃLEDの点々が光って見える状態でした)
また、正面のタッチパネルも私の手だと反応が鈍く、調光や調色も押せているのかいないのかわかりにくくてストレスで…。
そこで気になったのですが、こちらの『オーム電機・AS-LDC6K-W』の面発光というのはECL-111と比較した時に光源が点々に見えない(見えにくい)感じでしょうか?
また、タッチパネルの使いやすさはどんな感じでしょうか?
本当は自分で見られると良いのですが近隣で展示している店舗が見つけられず、申し訳ありませんがアドバイスいただけると助かります。
ナオさま
はじめまして^^
お子さんが使うデスクライトをお探しですね。
ヒーリングライト研究所からクランプ式の「自然光デスクライト ワイド」が発売されたことはまったく気付いておりませんでした。
まだ2ヶ月くらい前に発売されたばかりのようですね。
以前はトンデモ比較ばかりでかなり胡散臭かったですけど、こちらはマトモな感じで、かつ価格も手頃だと思います。
何よりワイドすぎなくらいワイドなシェードが魅力的ですね。
一方で、半径50cm上で1200ルクス超え、直下は2,000ルクスを超えるというのは、さすがにちょっと明るすぎな気がします。
(JIS規格AA形相当で50cm円周上は250ルクス以上ですから1200ルクス以上というのはその約5倍も明るいという計算です)
にもかかわらず消費電力は18Wですから、反射板を使って光を拡散しているんでしょうね。
ECL-111はコイズミファニテックで唯一反射板を使用したデスクライトです。
個人的には眩しいとは感じないのですが、それでも眩しいと感じるのでしたらヒーリングライト研究所のほうはナオさんにとっては看過できないレベルの可能性が高いです。
反射板を使うと、光を拡散することができ、おまけに消費電力を抑えることもできます。
なので、LEDデスクライトの多くは反射板を使うわけですが、眩しく感じられたり、ご指摘の通りLED素子そのものが視認できる状態になります。
その点、オーム電機のAS-LDC6K-Wはシェードの縁にLEDが仕込まれていて、側面から導光板を光らせる仕組みですから、LED素子が見えることはあり得ません。
これが眩しいと感じる人もまずいらっしゃらないと思います。
操作部は上アームの上面なので、座った状態で視認しにくく、正直に言ってお子さんでは操作しづらいと思います。
その点はやはりECL-111のほうが優れていると言えるでしょう。
また、アームの精度もそれほど高くはないので、任意の位置で止めにくいと感じることがあると思います。
設置場所によってはアームが長すぎると感じることもあるかもしれません。
とは言え、眩しくないことを第一に考えれば面発光(より正確に言うと疑似的な面発光ですが)は理想的だと思います。
ただ、面発光で操作性の良いものは今のところありません。
興和の「EK263」も操作部はシェード上面なんですよね。
というわけで、あちらを立てればこちらが立たずで難しいところですが、ご参考になれば幸いです^^
ナオさま
ちなみに、我が家ではダイニングで面発光のシーリングライトを使っているのですが、水面に映るお月様のように、テーブルマットに反射して見えます。
どんな照明器具を使ってもテーブルトップの状態によっては反射は避けられません。
シェードの向きを調整するなどしてできるだけ光源が映り込まないようにご使用いただければと思います。