先々月から、我が家ではシーリングライトを蛍光灯からLEDにチェンジしていっています。
先々月は日立の「まなびのあかり」、先月は同じく「ラク見え」を設置しました。いずれも部屋の隅々まで照らすことができて大満足なのですが、いかんせんデザインが野暮ったい(苦笑)インテリアコーディネーターとしては受け入れがたいところがありました。
もうひとつ、「隅々まで照らしたいなら、たとえば6畳間に10畳用のシーリングライトを設置すれば良いのではないか?」という素朴な疑問を持つようになりました。そこで今回は、オシャレなオーデリックの「フラットプレートOL291412BC」を設置し、まなびのあかりなどと明るさを比較してみることにしました。
オーデリック・フラットプレートOL291412BC
日立やパナソニックと違ってオーデリックはマイナーですが、デスクライトで言うと山田照明みたいな立ち位置で、デザイン性と機能美を備えた照明器具を作っています。
しかし、改めてオーデリックについて調べて驚きました。なんと山田照明がサンゲツの傘下を離脱してオーデリックの子会社になったというではありませんか!今年の4月の話です。
個人的にはこれは素晴らしい話だと思いますねー。オーデリックと山田照明は取扱商品が重複するところがありますけど、モノづくりに対する思想が似ていると感じます。これは良い組み合わせなんじゃないでしょうか?
開封→ナンジャコリャ!?
それはさておき、さっそく開封してみて驚きました!ナンジャコリャ!?普通のシーリングライトだと思っていた私は、今まで見たことがないパーツの組み合わせに戸惑ってしまいました。
LEDの姿が全然見えない
それぞれのパーツをすべて裏返してみた様子。本体はLEDの姿がまったく見えません。これ、本当にウチで使えるんだろうかと不安になってしまいます。
ちなみに本体の直径は600mm。10畳用ということもあって大きいです。
取扱説明書を読みながら設置
オーデリック製品を含めてこれまで多くのシーリングライトを設置してきたという自負のある私ですが、こんな奇妙な構造のシーリングライトは初めてです。取扱説明書を参照しながら設置しました。
古い蛍光灯シーリングライトを取り外す
まずは蛍光灯シーリングライトを取り外します。ダイニングキッチンで入居以来15年以上使ってきたNECライティング(現・ホタルクス)の「9LK212SG」(8~10畳用)です。他の部屋のシーリングライトをLEDに変えてからは、とにかく暗いと家族から不評でした。
ローゼットの耳にネジを取り付け
蛍光灯シーリングライトを取り外したら、天井の引掛埋込ローゼットの耳に、付属のローゼットねじを1/4ほどねじ込みます。
我が家は偶然、耳(ネジ穴のある金具)のある引掛埋込ローゼットだったから良かったものの、耳のない角型や丸型の引掛シーリングだったら、付属の取付金具を木ネジで天井に取り付けなければいけないところでした。つまり、賃貸住宅では取り付けが難しい可能性があるというわけですね。
天井に取付ベースを固定
次に十字型の取付ベースAに取付ベースBを被せてローゼットに固定します。なるほど、そういう構造だったのですねー。
カラビナで仮吊り→コネクタを接続
そして、本体から伸びている紐の先のカラビナを取付ベースに引っ掛けて仮吊りします。そのうえで、コネクタを繋いで通電可能な状態に。コードは取付ベースのコード押えを曲げて固定します。
本体を時計回りに回して設置完了!
あとは一般的なシーリングライトと同様に、時計回りに回して固定します。
ふああ~っ!まるで壁に埋め込まれたようにフラットな形状!素敵すぎます!
ちなみに厚み(高さ)は45mm。天井の熱感知器とほぼ同じ厚みで、日立の「ラク見え」の厚みが150mmほどあるのに比べると圧倒的な薄さです。
真昼の天窓みたいに超明るい!
しかもこれがめちゃぐちゃ明るいんです!写真だとシーリングライトが明るすぎて部屋が真っ暗に見えてしまいますが、夜でもまるで真昼の天窓みたいに見えるんですよ。
電球色にすると満月のよう
フラットプレートOL291412BCは調光調色可能で、しかも面発光。電球色にするとまるで満月のように見えます。いやー、これは癒されますねー。
他のシーリングライトと照度を比較
メーカー | 商品名 | 商品番号 | 畳用 | 直下(lx) | 2700mm地点(lx) |
---|---|---|---|---|---|
オーデリック | フラットプレート | OL291412BC | 10 | 760 | 200 |
日立 | まなびのあかり | LEC-AH602PM | 6 | 590 | 185 |
日立 | ラク見え | LEC-AHS610P | 6 | 590 | 160 |
NEC | ホタルック | 9LK212SG | 8~10 | 155 | 45 |
さて、ようやく設置を終えたところで、ほかのシーリングライトと比較してみたいと思います。
上表で直下と表示している数字は、シーリングライト直下の高さ700mmのところ、つまりデスクやダイニングテーブルと同じくらいの高さの照度です。また、2700mm地点というのは光源から6畳間の角までの距離に相当する長さで、こちらも高さ700mmで測定しています。いずれも精度が高いとは言えない簡易な照度計での数値ですので、参考程度にご覧ください。
上表の比較から分かることは、6畳用の日立「まなびのあかり」が2700mm地点で10畳用のオーデリック「フラットプレート」とほとんど変わらない数値を叩き出しているということです。つまり、まなびのあかりはムラなく部屋の隅々まで明るく照らすことができるスゴイやつだということが改めて証明されたと言えます。
一方で、まなびのあかりとフラットプレートの比較を見る限り、たとえば6畳間に10畳用のシーリングライトを設置すれば、部屋の隅まで十分な光を届けることが可能だと言うこともできるでしょう。オシャレなシーリングライトを設置したいけど照度不足が心配という場合は、実際の部屋の広さよりも大きい畳数の商品を選ぶと良いと思います。
ただし、畳数の大きなシーリングライトは理屈上、電気代が多く掛かります。また、それよりも、一般的にシーリングライトは畳数が上がるごとに商品価格が跳ね上がるので、その負担感のほうが大きいと思います。
それにしても蛍光灯シーリングライトがここまで暗かったとは…。学習机を置いている部屋でこんなショボいものを使っていたことに、我ながらあきれてしまいました(苦笑)
オーデリック・簡単リモコンRC919
最後にリモコンについて触れておきたいと思います。調光調色可能であるにもかかわらず、フラットプレートにはリモコンが付属していません。そこで今回は5種類のリモコンが用意されている中から「簡単リモコンRC919」をチョイスしました。
これはシビれるくらいカッコイイ。日立なんかとは比べ物になりません(笑)マグネットでホルダーに取付けできるようになっています。
ちなみに本来はホルダーを木ネジで壁に固定するようになっていますが、我が家は賃貸住宅なので、いつものようにマステと両面テープで固定しました。
スマホアプリは使い物にならず
実はフラットプレートのリモコンは一般的なシーリングライトのそれとは仕様が根本的に異なります。一般的には赤外線を利用しますが、フラットプレートはBluetooth(ブルートゥース)なのです。
そのため、Bluetooth対応のスマホに専用アプリをインストールすれば調光調色が可能だということなのですが、私が試してみたところ、まったく使い物になりませんでした。iPhoneでは一旦Bluetooth接続に成功してもすぐに切断されてしまい、androidでは接続には成功するもON/OFFの操作しかできませんでした。
個人的にはどうもBluetoothは当たり外れがあるように思います。期待していたら今回のようにダメだったり、どうせダメだろうと思っていたら意外と安定していたり。Bluetoothは広く普及しているものの、不確実性の高い技術だと思います。
というわけで、専用アプリは残念でしたが、今回購入したオーデリックのフラットプレートには非常に満足しています。デザインは素晴らしいし、明るすぎるくらい明るいのに眩しくありません。夜でも昼間のように明るくて、シーリングライトを買い替えたというよりもリフォームで天窓を設置したかのように錯覚するほどです。
価格は10畳用のシーリングライトとしては安くない部類ですが、これだけデザイン性が高くて性能も良いわけですからコスパは非常に良いと思います。さすがオーデリック。私の目に狂いはなかった(笑)
一緒に購入したリモコンのデザインも素敵です。シーリングライトそのもののデザインは差別化が難しいと思いますが、日本の家電メーカーはどうしてもっとリモコンのデザインや使い勝手を改善する努力をしないのでしょう?
それはさておき、フラットプレートに対してまったく不満がないわけではありません。明るすぎて虫が寄ってきやすいのです(苦笑)もっとも、これは虫が中に侵入できない構造だから、目に見えて気になるだけかもしれませんが。
ともあれ、オーデリックのフラットプレートはかなりオススメできると思います。6畳用から12畳用まで、ホワイトだけでなくブラックやナチュラル、ウォールナットもあるので、リビングダイニングに設置するには最適ではないでしょうか。
2020/11/06追記:
とても気に入ったので、私のオフィスに8畳用の「OL291362BC」を取り付けました。取付金具がちょっと違います。

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