近い将来の子供の身長を考えたらデスク天板下の引出しはないほうが良い?

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子供の成長というのは早いもので、私の娘は高校1年生、息子は中学1年生になりました。息子は身長が既に170cmを超えています。あと2~3年もしたら私よりも身長が高くなるのではないかと思うと楽しみです。

ともあれ、子供の身長が伸びるというのは楽しみなことばかりではありません。毎年のようにワンサイズ上の洋服や靴を買わないといけませんし、制服のスラックスもいつまで裾上げだけで対応できるか心配です。

学習机に関しては椅子の座面高を調整すれば良いものの、果たしてそれだけで良いのかと不安を感じる親御さんは少なくありません。今回はその不安を解消することをテーマにお話ししたいと思います。

※この記事は2021年3月3日時点の情報に基づいています

 

デスク天板下の引出しはないほうが良い?

デスク天板下の引出しはないほうが良い?

「子供の身長が伸びたら膝がデスク天板下の大引出しに当たって窮屈じゃないか?」そんな風に心配する親御さんは少なくありません。

確かに、身長が2mくらいになったり、とても脚が長ければ、普通に椅子に座っても引出しの底に膝をぶつける可能性があります。また、脚を組む習慣がある場合は引出しが邪魔になると思います。

そのほか、大人用の回転チェアは肘付きのものが多いので、将来的に肘付きの回転チェアに買い替える可能性がある場合は避けたほうが無難かもしれません。

一方で、そこまで伸長が伸びることはないだろうと考える場合や、むしろ脚を組んで欲しくないと考える場合、A3サイズまで収納可能な引出しを確保したい場合は、引出しがあったほうが便利だと思います。

足元棚はないほうが良い?

足元棚はないほうが良い?

「足元に棚があると子供が足を乗せて壊してしまうんじゃないか?」という不安の声を聞くこともあります。

実のところ、組み替え式デスクの本棚で棚ダボの上に棚板が乗っている場合は、ダボ穴が広がって棚板が落ちてしまうことがあります。一方で、棚板が固定されている場合は、よほど体重を掛けない限りは壊れることはないと思います。

いずれにせよ、メーカーが想定する使い方ではありませんから、足元棚の上には足を乗せないように子供に注意喚起しておきたいところですね。

なお、よほど脚が長くならない限り、足元棚があることで足元が窮屈に感じられるということはないのではないかと思います。

 

ワゴンはスリムタイプが良い?

子供の体格が大きくなると、足元が狭くなるのは事実です。そのため、そういう事態を想定して少しでも足元が広くなるようにスリムタイプのワゴンを選ぶというのは一つの方法でしょう。

ただし、スリムワゴンの場合は収納量が減るだけでなく、最下段の引出しが使いにくくなります。前後方向に仕切り板がある場合は引出しを奥まで引き出さないとA4ファイルを出し入れできません。また、幅方向に仕切り板がある場合は背表紙を左右どちらかに向けて収納することになります。

スリムワゴンを組み合わせるほか、幅105cm以上のデスクを選ぶ、Kライン脚(テーパー脚)のデスクを選ぶ、ワゴンを机の横に置くレイアウトにする、そもそもワゴンを買わないなどといった方法でも、足元を広くすることができます。

 

以上の通り、お子さんが大きくなり過ぎるくらい成長する可能性を想定すれば、デスク天板下の引出しはないほうが無難だし、幅の広いデスクを選ぶか、ワゴンはセットしない、もしくは机の横に並べる前提にするのが良いと言えるでしょう。ただし、収納量が少なくなったり、広いスペースが必要になります。なので、トータルのバランスを考えることも大切です。

でも、いろいろ考えすぎるとそれもそれで大変です。デザインの好みも変わるかもしれませんし、だからと言って先のことばかり考えて、いま現在の子供の好みを無視するわけにもいきません。親子、場合によっては祖父母も交えて、じっくりと相談して決めたいところですね。

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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学習机の選び方
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コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. はるか より:

    初めまして!
    2022年小学校入学する娘のランドセル探しが始まってきて、同時に学習机も考えていかなきゃな~とあれこれカタログ請求してみています。
    収納マンさんのブログを拝見し、目から鱗な情報がたくさんで感動しています!

    そんなすばらしいブログにコメントするのもおこがましいのですが、もしよければアドバイスいただけますでしょうか。

    いろいろ考えたなかで、机は子供部屋(5.5畳)に置く予定です。

    部屋の床やほかの家具にあわせて、ホワイト基調(真っ白というよりは、木目があったりグレー寄りが希望)にしたいと思っています。
    女の子ではありますが、カントリー調やレトロ系ではなく、よりシンプルなものを求めています。

    理想はカリモク家具のボナシェルタで、サイドワゴンとブックエンドがほしいです。
    シミュレーションもしてみて「これだ!」と思ったものの、机+椅子+サイドワゴン+ブックので19万となり、残念ながら予算オーバー…。できれば、10万前後で見つけたいところです。

    収納マンさんの記事を拝見すると、ホワイト系デスク、そして学習机自体の品揃えが縮小してきているとのこと。オカムラのアルコも良いかなと思いましたが、廃盤なんですね…。

    まだまだ入学まで時間があるので気が早いかもしれませんが、2021年の間に購入するのであれば、何かおすすめはありますか?
    あるいは、翌年度のモデルが発表される秋以降まで待ってから検討した方がいいでしょうか?

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      はるかさま

      はじめまして^^

      お褒めに預かり恐縮です^^;

      添付いただいたパースはカリモク家具のシミュレーターで作成されたのでしょうか。
      こちらはユーティリティプラスですね。
      イメージがよく伝わります。

      ボナシェルタ、ユーティリティプラスは予算オーバー、ホワイト系というご希望でしたら、カリモク家具の「コーディ」をシアーホワイト色でオーダーしてみるというのはどうでしょう。
      なかなか難しいとは思いますが、カリモク家具なら何とか要望を聞いてくれる可能性はあるんじゃないかと思います。

      そういう無理筋を別とすれば、最有力候補はウィドゥスタイルの「セレクト」じゃないでしょうか。
      上棚以外の条件は満たしていると思います。
      ちょっと横揺れが気になりますけどね。

      オカムラのアルコをご検討されていたなら、イオンの「コンパクトフリースタイルデスク」iconも良いと思いますよ。
      作っている工場はアルコと同じじゃないかと思うほどクオリティ面では似ています。

      あとはニトリの「メルシーR」とか。
      こちらはユニットデスクですが、ベーシックデスクもアリではないでしょうか。

      2022年度を待つべきか否かは難しいところです。
      ボナシェルタやユーティリティプラスが廃番になることはないでしょうが、他社はちょっと分かりません。
      一方で、コレといった新作が登場する可能性は期待薄です。

      とは言え、あっと驚くような新作デスクが登場することを期待したいところですけどね^^;

      • はるか より:

        収納マン様

        さっそくのご返信をありがとうございます!「数日後にでも返信きたらラッキー♪」なんて思っていたら、まさかの即日返信に衝撃と感動でいっぱいです。
        本当にありがとうございます…っ!!嬉しすぎて、夫にもハイテンションで報告しました。笑

        そして、「なんという的確なアドバイス!!」と返信内容にまたびっくりしています。

        まず、カリモク家具にシアーホワイトを別注するというご提案!
        その発想は自分一人で考えていたら、絶対に思い付きませんでした。

        また最有力候補に挙げて頂いた「ウィドゥスタイル」のセレクトは、実は収納マンさんの過去記事を拝見して気になっていた机です。札幌在住なのですが、公式サイト等をのぞいても取扱店舗がよくわからず、詳細調べるのを後回しにしていました。
        俄然興味が増してきたので、どこで実物を見れるか再度調べてみます!

        そしてそして、収納マンさんのアドバイスで存在を知った「ニトリ」のメルシーにびっくりしました。ほぼほぼ理想条件を満たしていて、しかも椅子を別途調達しても予算内!
        「ニトリって、昔ながらのキャラクター系学習机ばっかりなんじゃない?」なんて勝手に思い込んでいて、ちゃんと見ることもなく選択肢から外していた自分、反省です。

        ひとつ気になるのが、ニトリ公式オンラインサイト(https://www.nitori-net.jp/ec/product/6544250-6710012s/)を見ると、この上棚にもなる本棚のホワイト単品が生産終了(https://www.nitori-net.jp/ec/product/6549061-6549062s/)と書いてありました。「在庫がある今のうちに購入した方がいいんだろうか…。でも、入学まであと1年もあるのに…?」と迷います。
        収納マンさんなら、どうしますか…?

        ともあれ、「ウィドゥスタイル」セレクトと「ニトリ」メルシーに比重を置いて、実物を見て回っていくという方向性が定まりました。本当にありがとうございます!

        • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

          はるかさま

          そんなに喜んでいただけたら私もうれしいです^^

          はるかさんは札幌にお住まいですかー。
          調べてみたところ、札幌ファニシングではウィドゥスタイルの取り扱いがあるようですね。
          ただし、学習机を扱っているかどうかは分かりません。
          他のお店も含めて一度お問い合わせください。

          札幌在住なのにニトリのメルシーが選択肢に入ってなかったなんて、まさに灯台下暗しですね^^
          私は10年ほど前に札幌で青と黄色のニトリのロゴを見てちょっと身震いがしました^^;

          それはさておき、メルシーのユニット本棚単品は2020年度まで扱われていた商品で現在は廃番です。
          しかも、メルシーGは2019年度の商品です。
          現在はデスク本体と引出しではないワゴンが単品販売されていますが、昨年度までは引出しのワゴンと書棚が単品販売されていたのです。

          来年度は復活させるかどうか分かりませんが、それが明らかになるのは今年の11月頃でしょう。
          今年はメルシーを東日本版のRNと西日本版のRTKに分けて別の工場で生産するなど、生産については今後も模索が続くと思いますので、単品販売が復活するかどうかはなおさら不透明な状況だと思います。

          ともあれ、まずはセレクトとメルシーをご覧ください♪

          • はるか より:

            度々すみません(^_^;)

            メルシーについて、詳細ありがとうございます!
            年々規模縮小されていることを考えると、2022年度の復活に賭けて
            待機するというのもなかなかリスキーなのかな…やはり今のうちに
            購入した方が後悔しないのか……本当に迷います…。

            ウィドゥスタイルの取り扱い店舗を調べて頂いたんですね、
            なにからなにまですみません(汗)。
            さっそく札幌ファニシングに電話したところ、
            ウォルナット色の100cmセットのみ取り扱っているそうです。
            できればホワイトがどんな具合か実際に見て決めたくて、
            ほかにも数軒問い合わせしましたが、見事にどこも取り扱いありませんでした…。
            仕様だけ確認して、色合いを見ずに購入決めるって、ありでしょうか…。

            せっかく2つまで候補絞れたのに、どうしよーーーーー、という感じです。笑

          • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

            はるかさま

            メルシーの件、ユニットデスクのセットではなくユニット書棚単品で検討されている理由は何でしょう?
            ワゴンは要らないということでしょうか。
            もしくは7月までは待てないということですか?

            全国的に見てもレアなウィドゥスタイルのセレクトを扱っているなんて、さすが札幌ファニシングという感じですね^^
            残念ながら展示はウォルナット色のみということですが、他2色の板見本(数cm角程度の大きさですが)は置いてあるんじゃないでしょうか。
            もし置いていないようであれば、取り寄せてくれると思いますよ。
            札幌ファニシングは北海道でもっとも有力な家具販売店のひとつですから、メーカーも邪険にできませんからね。

            ともあれ、セレクトは色云々の前にデスクの横揺れや、キズにはやっぱりちょっと弱いセラウッド塗装というウィークポイントもあります。
            また、メルシーはセレクトの引出しの堅牢さに比べるとチープさを感じるかもしれません。
            もちろん、カリモク家具のクオリティとは比べるまでもありません。

            カリモク家具のコーディやスパイオキッズがシアーホワイトでカスタムオーダーできるか、またその場合の価格や納期はどうなるか、そういったことも札幌ファニシングでご相談されてからじっくりお決めになってもよろしいのではないでしょうか^^

  2. はるか より:

    こんなわたしのために、何度もご返信いただき恐縮です。本当に本当に、ありがとうございます(涙)。

    メルシーについては、書棚単品で購入したいわけではなく、「今ある書棚単品の在庫がなくなったら、ユニットデスクのセットも買えなくなるのかな」と不安になってのことでした。そういうことでもないのかな…?

    札幌ファニシングって、そんなにすごい存在だったんですね。そして、そんな地方の家具店のことまで把握している収納マンさんが、本当に偉大すぎます。
    板見本の情報も、収納マンさんに教えて頂かない限り、店員さんに聞くこともなく終わっていたと思います。現地へ行く際、必ず確認してみます!

    確かに、カリモク家具の存在もまだ選択から外さず、いろんな道を模索するのがいいですね。カスタムオーダーなんて実現したら、それこそずっと愛着もって使えそうです。

    もう、本当に目から鱗な情報、たくさんありがとうございます。
    教えて頂いたことを胸に、まずはニトリや札幌ファニシングを訪れてみようと思います。
    「これだ!」というものに決まった際には、ぜひ報告させてください!

    P.S.学習机の知識はもちろんなんですが、収納マンさんの記事やコメントがとても読みやすく、ひとを飽きさせない文章力にも感動しています。周りのママ友が机選びに今後悩んでいたら、このブログの存在を伝えていきますね!

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      はるかさま

      そんなに褒めてくださったら照れちゃいます(*ノωノ)
      読むのも書くのも苦手ですごく時間が掛かるんですけど、そうおっしゃっていただけるとやりがいを感じます^^

      メルシーのユニット書棚単品が昨年度で終売となったこととユニットデスクセットの存続可能性はまったく関係ありません。
      ユニットデスクセットは2016年度から継続して販売されており、それに対して書棚などの単品販売は一時的なものでした。
      2022年度はマイナーチェンジの可能性はあっても廃番になるということはないと予想します。

      【2025最新】定番デスク徹底分析!ニトリ「メルシーQ」
      ニトリの定番デスク「メルシー」は天板に天然木突板を使いつつデスクライト付きのスタンダードデスクで5万円台という比較的お手頃な価格が魅力です。ホワイトウォッシュ、ライトブラウン、ミドルブラウンの3色展開で、男女ともに人気というのも大きいと思います。ライバルは無印良品やイトーキ、コイズミファニテックなど。

      札幌ファニシングは家具卸業としても有名ですからね。
      一方で、私の中では札幌で家具と言えばホクレンのイメージでしたが、調べてみたら既に閉店されていて驚きました(@_@)

      ともあれ、それではまたのご報告を楽しみにしております^^

      • はるか より:

        収納マンさん、お久しぶりです。
        以前、ホワイト系のデスク探しにアドバイス頂いた「はるか」です。

        その節は、的確なアドバイスをたくさんありがとうございました。

        教えて頂いた情報をもとに、
        ・ニトリのメルシー
        ・ウィドゥスタイルのセレクト
        ・カリモク家具
        を1日で見て回ったところ、夫婦ともカリモク家具のユーティリティプラスに惚れ込んでしまい、予算オーバーでしたが悩んだ末、思い切って購入しました!!

        ほかにも収納マンさんの記事を参考に、ライトは浜松工芸、椅子はオカムラのキッズチェアステラを揃え、これで子供部屋がいっきに小学生仕様になりました。
        まだ入学前なので本格的に稼働するのはこれからですが、部屋を眺めるたびニンマリしてしまう母です。笑

        満足いく学習机探しができたのも、収納マンさんのアドバイスのおかげです!
        本当にありがとうございましたm(_ _)m取り急ぎご報告でした!

        • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

          はるかさま

          おひさしぶりです^^

          カリモク家具のユーティリティプラスに決められたのですね!
          当初思い描いておられたイメージそのもので、きっとご満足されていると思います♪

          デスクライトは浜本工芸のC3763でしょうか。
          そして、チェアはオカムラのステラ。
          しっかりとしたボリューミーな座り心地とかわらしいデザインが決め手でしょうか。

          私も想像しながら、思わず頬が緩んでしまいます^^
          さぞお嬢様もご満悦のことでしょう。

          私も少なからずお役に立ててうれしく思います。
          わざわざのご報告ありがとうございました!