いや、これは驚きましたー。
1ヶ月も前のニュースなんですが、業界紙の「ホームリビング」が報じたところによると、国内GMS最大手のイオンがグループ内の構造改革に伴い、子会社のローラアシュレイ事業を終了することを発表しました。
2017年2月期に当期純損失が6億円以上の赤字になっているということもあり、英国ローラアシュレイとのライセンス契約を9月17日を以って打ち切ることになったそうです。
※この記事は2018年3月7日時点の情報に基づいています(2023年12月28日一部更新)
ドーセットチルドレンが買えなくなる?
ローラアシュレイと言えば、フェミニンな花柄が特徴のテキスタイルを中心に扱う家具&ホームファッションの店です。こちらでは希少なホワイトの学習机(ドーセットチルドレン)を扱う店として何度か紹介してまいりました。
ドーセットチルドレンは昨年に中国産から国産にチェンジしたところです。おそらく台数が捌けなくなったことや中国の人件費高騰に伴う輸入価格上昇から国産化に踏み切ったものと思われます。
しかし、国産化によって価格は暴騰。従来の約2倍と言える価格になってしまいました。これではさすがに売れないだろうと思っていましたが、まさか店ごとなくなるとは思いもよりませんでした!
国内108店舗が消滅するも英国本社は継続を模索
ローラアシュレイジャパンは現在、国内に108店舗、ほかに台湾に12店舗と香港に4店舗を展開しており、2017年2月期の売上高は117億円。ザッと1店舗で1億円近くを売り上げていたという計算です。
ライセンス料が負担となっていたという観測もありますが、1986年の設立当時からは市場環境が大きく変わったことのほうが影響が大きかったのでしょう。当時はイオンではなくジャスコでしたからねー。
ともあれ、国内108店舗が一気に閉店するというのは異例の事態です。アフタヌーンティー・リビングの店舗数が現在118店舗ですから、それがそっくり無くなってしまうのをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。かねてからのファンが困ることはもちろん、100億円以上の市場が一気になくなるわけですから、影響は非常に大きいと思います。
ただ、英国ローラアシュレイは”顧客は引き続きローラアシュレイ製品を購入することができます”と言っていることから、ひょっとしたら一部店舗を引き取ったり、オンラインショップを実質的に継続する意向なのかもしれません。
もしそうなったとしても、ドーセットチルドレンが引き続き購入できる可能性はかなり低くなることでしょう。ドーセットチルドレンの購入を希望される方は、是非お急ぎください。
私自身はローラアシュレイで雑貨などを買うことはありませんが、国内で100億円以上も売り上げていたことに納得するほど、あの雰囲気は素敵だと思います。それがなくなってしまうというのは、本当に残念でなりません。
カリモク家具の「カントリー」の販売終了と言い、今年はこの手の学習机を好む方にとっては受難の年となってしまいましたねー。
2018/12/23追記
遅ればせながら、イオンに代わって伊藤忠商事がローラアシュレイの販売をおこなうことになったようです。2018年9月18日から全国の百貨店や専門店などを通じて展開を開始、その後3年後には10店舗の体制を築く予定だということです。
これまで108店舗で117億円を売り上げていたのに、卸売りを含めたとしても10店舗で80億円売り上げるという野心的プランは意味不明ではありますが、ともあれまた日本でローラアシュレイが買える目途が立ったということはファンにとって福音と言えるでしょう。ただし、学習机については分かりません。
コメント 皆様からご質問・ご意見など