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ちょっと驚き。KEYUCA「ninos(ニノス)」にミドルベッド登場

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2012年12月にKEYUCA(ケユカ)の店頭で学習机の「ninos(ニノス)」を見たときのことは、今でも鮮明に覚えています。

これまで見たことのないデザインながら、不思議と安心感のある設計。「いったいどこが作ってるんだ!?」と驚いて細部を調べまくったところ、コイズミファニテック製と判明。「ええ!?コイズミファニテックが!?」と二度驚きました。

その2年後(2015年度)にニノスのラインナップのひとつとして「マルチベッド」が追加されて、実物を見に行ったときのこともよく覚えています。当時はまだコイズミファニテック製だということすら知らなくて、その仕上がりの素晴らしさに舌を巻いたものです。

※2023年11月19日大幅更新

ニノスのマルチベッドは2023年11月発行のカタログから消滅するとともに、販売を終了した模様です。

 

KEYUCA・ニノス マルチベッド

ケユカ・ニノス マルチベッド

出典:KEYUCA

ニノスのデスクはオーク材の無垢板(集成材)を使っています。対して、当時(2015年度)のコイズミファニテックのマルチベッドは天然木突板を一部使ってはいるものの、プリント化粧板が主体という印象でした。

ニノスのマルチベッドはサイドフレームなどにオーク突板が使われています。しかし、ただ合板の面に突板を貼ったという感じではなく、丸みがあって無垢板のように見えるのです。当時はまさかコイズミファニテックが、しかも中国で、こんなクオリティーのものを作れるのかと身震いしました。

Sベッドと本棚2台に分割可能

ケユカ・ニノス・ミドルベッド

※KEYUCA スクリーンショット(2015年1月)

商品名サイズ(mm)税込価格
ベッド組立時2044×1080×1181149,600円
ベッド下空間1544×1080×800
ベッド単体2044×1080×481
シェルフ単体1080×245×700
ブックシェルフ355×217×34012,100円
チェスト600×475×72048,400円
マットレス(5色)1950×970×10026,400円

※2022年9月発行カタログ掲載の価格

ニノスのマルチベッドは頭側と足側の両方の脚が書棚になっています。書棚は外側と内側のどちらに向けても設置できる構造です。2024年度も販売中のコイズミファニテック「コットコンポ セレクト」は片側がパネル状になっており、両側が書棚というニノスは珍しい存在だと思います。

また、チェストはとても子供用マルチベッドにセットするとは思えないクオリティーです。引出前板はオーク無垢、内部材は桐でシッカリしています。決して安くはないものの、価格に見合った品質です。

マットレスもマルチベッド用としては高価ですが、ポケットコイル840個を使っています。2段ベッドなどはウレタンのみのマットレスが多い中、コイズミファニテックならびにケユカの品質重視の姿勢が見て取れます。

 

浜本工芸No.5000ミドルベッドと比較

中国製とは思えないほど素晴らしい出来栄えのニノスのミドルベッドですが、だからと言って売れるとも限りません。例えば浜本工芸の「No.5000ミドルベッド」(上写真)と比較すると、実売価では5割ほど違うものの、配送設置料等も考慮するとその差はもう少し縮まります。

おまけに、浜本工芸は日本製で品質は申し分なく、ナラ無垢材も使っています。さらに、SGマーク付き。昔は二段ベッドやマルチベッドはSGマーク付きが当たり前でしたが、ここ数年は浜本工芸くらいのようです。SGマークを取得する審査は非常に厳しいだけでなく、とても費用がかさむため、ほかのメーカーはコスト重視でSGマークの取得を断念している状況です。

 

コイズミファニテック・コットコンポと比較

一方で、より手頃な価格帯を見てみると、同じコイズミファニテックの「コットコンポ セレクト」(上写真)などがあります。こちらはカバ(バーチ)材突板を使っているものの、全体の質感はニノスには劣ります。ただ、全体のボリューム感はそれほど変わらないのに、価格は25~30%ほど安く済みます。

 

以上の通り、物忘れがひどい私が何年も前の記憶を鮮明に覚えているほど、ニノス・マルチベッドの質感は素晴らしいです。これを見て、日本の家具メーカーは本気でヤバいな、と思いました。国産家具メーカーであるはずの小島工芸ですら中国製の二段ベッドを売っているのですから、それも納得してしまいました。

一方で、上を見ても下を見ても中途半端な価格であることも確かです。現状、ニノスの学習机もそういう立ち位置ですよね。ニノスのデスクと違ってデザイン面で大きなアドバンテージがあるということもなく、今後の動向が気になるところです。

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