オイル塗装の学習机ってそんなに需要ある?一生紀(いっせいき)の学習机

一旦はスルーしていたんですけど、何度か出くわすことがあったので一応紹介しておきたいと思います。今回紹介するのは一生紀(いっせいき)というメーカーの学習机です。

 

一生紀・モンテ

一生紀の「MONTE(モンテ)」はビーチ(ブナ)材のオイル塗装仕上げの学習机です。一生紀はベトナムに工場を構えており、こちらの学習机もベトナムで製造されていると思われます。

ベトナム製の家具というと私の中ではピンキリという印象が強いんですが、一生紀のモンテは丁寧に作られている印象です。引出しもちゃんとしたファルカタ(洋桐)を使っており、しっかりとしています。

モンテは上棚がデスクの脚と一体化しているというか、オープンラックからデスク天板がせり出したような構造になっています。パッと見た感じ、天板昇降式デスクのように見えますが、スタイルとしてはいわゆるベーシックデスクです。

オイル塗装の学習机というと、堀田木工所や杉工場が幅を利かせており、いずれも直線的なデザインが多いですが、一生紀の学習机は全体的に丸みがあり、それでいて線が細いので野暮ったくはありません。全体的な質感は昨年度に大塚家具製造販売のショールームで見たオイル塗装のデスクに似た感じです。



一生紀・エクリュ

一生紀ではいくつかの学習机を扱っているんですが、こちらは「ECRU(エクリュ)」というモデルです。アルダー材でやはりオイル塗装。てっきりヒカリサンデスクの2015年度モデルSDW-512かと思いましたが、ツートンカラーで見た目は割りとカッコイイです。

前述のモンテもこちらのエクリュも椅子付きで税込8万円強という価格。国産である杉工場のクオーレが椅子付きで同程度の価格で手に入ることを考えると全然安くありません。

一方、マレーシア製のコイズミファニテックのCDコンパクトがデスクライト付きとは言え椅子付きで8万円弱であることを考えると、何も知らなければ一生紀の学習机に手を出す人もいることでしょう。オイル塗装のほうが質感が良いし、天然木だし、ゴチャゴチャしてないし、こっちのほうがオシャレー♡みたいな感じで。

実際のところ、もし目の前にCDコンパクトとエクリュしか選択肢がなかったら、私はエクリュのほうを選んでしまうと思います。そりゃまあ、一応インテリアコーディネーターですからねー(苦笑)杉工場のクオーレと一生紀のエクリュしか選択肢がなかったとしてもエクリュを選んでしまうと思います。

 

そのように考えると、オイル塗装の学習机とは言え、一生紀の学習机には十分に需要はあると思います。しかしながら冷静に考えると、オイル塗装の学習机というのは、家事も仕事もしないイケメン亭主のようなものです。デスクマットを敷けば問題ないと見る向きもありますが、学習机で一番キズや汚れが付きやすいのは天板の前の縁のところで、ここはデスクマットでは覆うことができません。

ダイニングテーブルでオイル塗装のものが主流を占めるような時代になれば私の考えも変わるかもしれませんが、値段が安くてもオイル塗装の学習机は用を足さないと思います。

メーカー一生紀2016学習机
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【コメント】 皆様からご質問・ご意見など

  1. トアル より:

    はじめまして、学習机の購入を考えて、1年以上となりました。
    入学時に購入を止めたものの、下の子の入学に合わせて再び検討を始めています。

    当初は国産でと思っておりましたが、予算からすると我が家が購入できるのは無垢でオイル塗装。色々とブログで勉強させていただくと、オイル塗装はメンテナンスが無理ということもあり、候補から外れました。

    そうなると、国産を諦めるしかないのですが、材質の素材が気になります。
    オススメされている学習机は例え外国産でもそれなりの質がある学習机ということでしょうか?素材を見たところで素人では見分けることはほぼ不可能でして、お教えいただけると嬉しいです。

    • 収納マン より:

      トアルさま

      はじめまして^^

      学習机の場合、国産家具でも輸入家具でも使われている木材はほとんどが輸入材です。
      国内でまかなえるのは、ヒノキやスギくらいだと思います。

      また技術水準についても、もはや輸入品に比べて国産品のほうが優れているとは断言できません。
      国内で作られたものなのに輸入品に劣るものもありますし、国内で作ればただ価格が高くなるだけという感じもします。

      輸入品でも安心して使っていただける学習机メーカーを具体的に挙げれば、コイズミファニテック、イトーキ、ヒカリサンデスクあたりでしょうか。
      ただし昨今の円安により、必ずしも値頃感を感じにくい価格になってしまっていますが。

      いずれにせよ、価格は正直です。
      安いには安い理由、高いには高い理由があります。
      上を見ればキリがありませんが、下を見てもキリがありません。

      まずは気に入った学習机を見つけていただいて、不安を感じるところがありましたらご相談いただければと思います^^