以前はIKEAの「MICKE(ミッケ)ワークステーション」(上棚付きデスク)を購入された方からデスクライトをどうしたものかというご質問がよくありました。一般的なクランプ式のものは取り付けられないし、スタンド式では天板が狭くなってしまうからです。
中には背板に穴を開けてクランプ式のものを取り付けようかという人もいらっしゃいました。高価なデスクだと躊躇してしまうところですが、IKEAのデスクならDIYも気軽にできてしまうのかもしれません。
ですが、これからもうそんな面倒なことを考える必要はなくなるでしょうか。先日IKEAに行ったら別の解決策が提示されていました。
※この記事は2019年12月7日時点の情報に基づいています(2024年4月17日一部更新)
SLAGSIDAワークトップ照明
私はIKEAに行くと、一応デスク売場は一通りチェックします。しかし、ここ2~3年は目立った変化がありませんでした。
ところが先日、大阪鶴浜ストアの売場を覗いてみたところ、ミッケの上棚にデスクライトが取り付けられていて驚きました。「SLAGSIDA(スラグシダ)LEDワークトップ照明」の幅60cmタイプです。
タッチで2段階調光&電源OFF
スラグシダLEDワークトップ照明は幅40cm(税込1,999円2,499円)と同60cm(同2,999円3,999円)の2サイズ(※価格は2023年7月に修正)。いずれも3000ケルビンの電球色で、中央下面のタッチボタンを軽く押すことで電源のオンオフと2段階調光が可能となっています。
机上面の照度はちょっと分からないものの、光束は幅40cmサイズで320ルーメン、幅60cmサイズで480ルーメンということですから結構あかるいです。また、低価格にもかかわらず平均演色評価数はなんとRa90を超えるとのこと!これには驚きましたねー。
キッチンの手元灯として開発?
しかし、スラグシダLEDワークトップ照明は新商品というわけではありません。改めて調べてみたところ、半年以上前(2019年6月以前)には販売されていたようです。
ただ、これはどうもキッチンの手元灯として開発されているように思います。ミッケの上棚に取り付けると、光源が直接目に飛び込んでしまって、明るいというよりは眩しいです。また、電球色なので雰囲気は良いですが勉強をするには不向きです。
そもそも手元灯としてもキッチンは色温度が約5~6000ケルビン程度の昼光色のほうが良いんですよ。食事をするときは電球色のほうが美味しく感じられるのですが、作るほうは昼光色のほうが味覚が敏感になるうえに清潔感があるからです。IKEAはそんな照明の基本も知らないんですね。
というわけで、スラグシダLEDワークトップ照明はミッケの上棚にピッタリ収まって見た目は良いのですが、勉強をするには良いとは言えないです。LEDの光が子供の目にダメージを与えかねないですし、文字も読みにくいと思います。安いとは言え、わざわざお金を払って目を悪くするようなものでしょう。
IKEAは常々、”安心安全”、”サスティナブル”などと言いますが、私に言わせたらまったくそんなことはないです。殺人チェストを未だに改良を加えることなく販売し続けていますし、家具の多くが使い捨て程度の品質です。
収まりが良いというだけで、子供の目を傷める可能性のある照明をセットで提案するなんて言語道断。そんなだから、ニトリが躍進を続ける一方で、IKEAは日本市場で苦戦を強いられているのではないでしょうか。
2020/05/20追記:
価格がSLAGSIDA照明の3倍くらいになりますが、山田照明の「ZM-015」のほうがお子さんの目にはやさしいでしょうね。
2024/04/17追記:
さすがに1万円オーバーは高すぎると感じる場合は、オーム電機の「LEDイーブライトスリム多目的灯」が良いかもしれません。価格はスラグシダとほぼ同じながら、リモコン付きで操作がしやすく、昼光色で文字が見やすいうえ、照射角度の調整も可能となっています。ただし、演色評価数はスラグシダより低いRa80。もっとも、市販のデスクライトでもそれだけあれば十分です。
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