IKEA(イケア)はスウェーデンが発祥の世界一の規模を誇る家具製造販売店。
学習机というカテゴリの商品は扱っていませんが、低価格なのにデザインのセンスが良く、表面材に突板(つきいた)を使うなどすることで安っぽくなく家具を仕上げています。組立家具が中心で、ネット販売はせず、店頭で購入する場合も基本は自分で車に積み込んで持ち帰る方式ですが、その安さとデザイン性の高さから多くの消費者の支持を得ています。
使い捨て家具、PL法を無視した危険な家具との指摘も一部ではありますが、そもそも日本の家具メーカーとは思想が異なるのです。一般的な日本人はヨーロッパの家具は品質が良いと思い込んでいるだけで、イケアに限らず、本当は体裁が良いだけのハリボテのような組立家具が中心なのです。またヨーロッパでは自己責任の精神が徹底しており、日本のPL法のようなローカルルールはイケアのようなグローバル企業には通用しないと思ったほうが良いのでしょう。
基本的に家具というものはどんな安物であっても使い続けるうちに愛着が湧いてしまって簡単に捨てられるものではありません。ですからあまり使い捨て感覚で買うことは控えてもらったほうが良いと思うのですが、それでもとりあえずリビングダイニングに子供が勉強するスペースを設けて、あとでちゃんとした机を買おうというのでしたら、イケアのデスクを学習机代わりに買うのも悪くない選択肢かもしれません。
私がお邪魔するお宅でよく見かけるのはMICKE(ミッケ)ワークステーションです。
上棚なしのタイプもありますが、引出も付いているので機能的です。おまけに引出は驚くほど一瞬で壊れるので、使い捨てするのに躊躇がなくて良いですね。
ほか、お好みのサイズ・デザインのテーブルトップと脚を組み合わせるタイプのテーブルも人気です。
さすがのイケアと言えど、これを通常の使用の範囲で破壊することは困難ですが、脚を取り外せばコンパクトになるので、いつでも家の外に搬出できるのは素敵なことだと思います。
なお私は業務上でイケアの家具を使用することで何度か、しかし100%、何かしらのクレームを生じていますので、私的に使用する以外は極力、イケアの家具をコーディネート・プランに含まないようにしています。
基本的には良い学習机を見てもらったうえで購入する学習机を決めてもらったほうが良いと思うのですが、家具選びで失敗してからその反省をもとに家具を買い直すというのも良い勉強かもしれません。その点、イケアの家具は授業料としては安いと思います。
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